Editor's Notes
- ①私たち沖縄水産高校福祉サービス系列は、介護の人材を育成するための活動に取り組んでいます。
- 連日多くの報道で、介護や福祉に関する悪いニュースが取り上げられ、周囲の人たちが介護・福祉に対して悪いイメージをもっているのではないかと思い、福祉のイメージUPを図る活動を始めました。
- まず、私たちは周囲の人たちが介護・福祉に対してどのようなイメージをもっているのかを知るため、アンケートを作成し校内外での調査を行いました。
アンケート結果はこのようになりました。
- ③私たちが予想していたよりも多くの方々が介護・福祉に対して興味や、良いイメージをもっていました。ということは、介護・福祉における現在の課題は周囲の方々のイメージUPではないと考えました。
④これだけ多くの方が介護福祉に対して関心をもっているならば、介護福祉という職は人気職になりえる職業だと言っても過言ではありません。しかし、現状は多くの現場で介護職員が不足しています。
- ⑤では、実際にどのくらい介護職員が不足しているか調べてみました。
まず、沖縄県内の高齢化率はこのようになっています。
沖縄県内の高齢化率は高く、一部離島などでは、若者が島から離れ、過疎化も進んでいます。
- 県内の介護職員は将来的に4000人不足するというデータが新聞に掲載されていました。
- ⑥このデータのように進んでいけば、多くの介護施設で職員が不足し現場での利用者に対して十分なサービスが行き届かない可能性があると考えられます。
- ⑦このような結果から、私たちは福祉における人材の不足をどのように改善するかが課題であることに気がつきました。
- 人材の不足を改善するために、幼い頃から介護・福祉に関心をもち、身近な問題として考えてもらえるように私たちは小学生・中学生を対象にしたキャリア教育を行うことにしました。
- ⑧そこで私たちは、10月29日に行われた体験入学の際に、アンケートを実施しました。
- 介護の職に就きたくないと回答した学生がほとんどをしめていますが、
- 福祉を学んでみたいと回答した学生は約半分ほどいることがわかりました。そこで私たちは、福祉を学んでみたいという興味から、福祉という分野の職業に就きたいと思ってくれるようにサポートする活動をしようと考えました。
- ⑨現在私たちは、福祉に関するムービーの作成、旅行プラン、認知症の紙芝居作成、小学生を対象とした介護のお仕事体験をおこなっています。
- ⑩旅行プランは最終的には商品化し、介護・福祉の専門職の新しい活躍の場所を確立したいと考えています。
- ⑪紙芝居班では、小学生に認知症について知ってもらえるように認知症の症状や起こりうるトラブルを交えながら物語を考えました。この紙芝居を通して認知症に対し正しい理解を持ち、日常生活の中で認知症を持っている方への対応を学んでほしいと思っています。
- ⑫ムービー班は、介護福祉士や私たち福祉サービス系列について内容をまとめました。介護福祉士という仕事があること、また高校から福祉が学べる環境があることを知ってもらいたいためです。
- ⑬お仕事体験では、6月に青少年の家で曙小学校との交流会や、9月に行われたお仕事体験フェスタ、10月に児童館で小学生を対象に簡単な介護技術を交えたお仕事体験を行いました。
⑭この体験を通して介護福祉士という仕事をもっと身近に感じてもらい、自分のおじいちゃん、おばあちゃんともっと関わるきっかけを作り、家族のなかで福祉について考える時間を持って欲しいと思い実践してみました。
- ここでこれまでの活動の一部をご紹介します。
⑮私たち三年生は残された学校生活の中で、できる限りプロジェクトに携わりたいと考えています。また今後、この活動を後輩に引き継ぎ新しい方向からプロジェクトに取り組んでほしいと考えています。
- ⑯今後の予定として、1月に旅行プランのリハーサル、児童センター祭りでのお仕事体験のブース運営と、地域の小学校において認知症紙芝居を読み聞かせ、介護のワークショップを予定しています。
⑰私たちが行ったすべての活動がこれからの介護・福祉を担っていく子どもたちを育成する第一歩になればと思っています。