Recommended
More Related Content
Featured
Featured (20)
Kijutsu_toukeigaku_zenhn
- 2. 構成 • 記述統計学のメインタスクについて • 基本統計量の定義と使いかた • 平均値 • 最小値、最大値、範囲 • 中央値 • 平均値と中央値の違い • 平方和、分散、標準偏差 • 例題を用いて、基本統計量から定量的にデータを 評価する 2
- 3. 記述統計学のメインタスク • 記述統計学とは？ • 手持ちのデータを集計する方法を学ぶ学問 • 目的は、得られたデータをわかりやすく表現する事 • 記述統計学でのメインタスクは主に２つ グラフでデータを可視化基本統計量の算出 記述統計学のメインタスク 3
- 4. 基本統計量とは • 基本統計量 • データの特徴を要約した数値 • 例）２つの広告でのコンバージョン数 基本統計量を求めてこのデータを要約して、 採用する広告を決める。 広告媒体 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 Twitter １８０ ８０ ３０ ５０ ２１０ Facebook １００ １２０ １００ １２０ １１０ 4
- 5. 基本統計量 平均 • 平均値はデータの分布の重心を表します。 • 平均の定義式 𝑥 = 1 𝑛 𝑖=1 𝑛 𝑥𝑖 = 1 𝑛 (𝑥1 + 𝑥2 + 𝑥3 + ∙∙∙ +𝑥 𝑛) 個々の値を足し合わせてその個数で割った値 5 平均（重心）
- 6. 基本統計量 平均 • 例題での平均値を求めてみる。 • Twitterのコンバージョン数の平均 t_mean = 1 5 (180 + 80 + 30 + 50 + 210) = 110 • Facebookのコンバージョン数の平均 f_mean = 1 5 (100 + 120 + 100 + 120 + 110) = 110 広告媒体 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 Twitter １８０ ８０ ３０ ５０ ２１０ Facebook １００ １２０ １００ １２０ １１０ 平均値が同じ 他の統計量での議論をする 6
- 7. 基本統計量 最小値、最大値、範囲 • 最小値：データ群に含まれるもっとも小さい値 • 最大値：データ群に含まれるもっとも大きい値 • 範囲R R＝（最大値 – 最小値） • （これらを求める目的） • データに関する理解を深める。 • データに異常値がないか把握する。 7
- 8. 基本統計量 最小値、最大値、範囲 • 例題を用いて考えてみる • Twitterでの最小値は30, 最大値は２１０,範囲は180 • Facebookでの最小値は１００,最大値は120,範囲は20 広告媒体 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 Twitter １８０ ８０ ３０ ５０ ２１０ Facebook １００ １２０ １００ １２０ １１０ どちらも異常値なし 8
- 9. 基本統計量 最小値、最大値、範囲 • 異常値を考えるべき場合 • 明らかに大きすぎる値がある • 基本的に正の値になるはずの値が負 広告媒体 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 Twitter １８０ ８０ 3０ ５０ ２１0０ Facebook １００ -１２０ １００ １２０ １１０ 異常値があると判断 データの削除や補完をする 9
- 10. 基本統計量 中央値 • 標本群を昇順(小さい順)に並べたとき中央に位置する値 • 昇順に並べる • Twitter: 30,50,80,180,210 →中央値８０ • Facebook:100,100,110,120,120 →中央値110 • 概念としては、平均値に似ている 広告媒体 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 Twitter １８０ ８０ ３０ ５０ ２１０ Facebook １００ １２０ １００ １２０ １１０ どう使い分けるかが課題 10
- 11. 基本統計量 平均値と中央値 • 例）Googleの広告でのコンバージョン数（昇順） • 平均値と中央値の使い分け方 • 毎日だいたいどれくらいのコンバージョンがあるか知りたい 場合は平均 • 全曜日での中心の値を知りたい場合は中央値を使う 広告媒体 水曜 火曜 木曜 月曜 金曜 Google 7０ 9０ 12０ ２００ ５7０ 平均 ２10 中央値 1２0 11
- 12. 基本統計量 平方和、分散、標準偏差 • データがどれだけバラついているか表す基本統計量 • (定義式) • 平方和S S = 𝑖=1 𝑛 (𝑥𝑖 − 𝑥)2 = ( 𝑖=1 𝑛 𝑥𝑖 2) − ( 𝑖=1 𝑛 𝑥 𝑖 )2 𝑛 • 分散V V = 𝑆 𝑛−1 • 標準偏差s 𝑠 = 𝑉 12 ３つ全てが、平均からどれだけデータが 離れているかを表している
- 13. 基本統計量 平方和、分散、標準偏差 • 例題を用いて考えてみる • それぞれの平方和を求める • t_S = 𝑖=1 𝑛 (𝑥𝑖 − 𝑥)2 = (180 − 110)2 + 80 − 110 2 + (30 − 110)2 +(50 − 110)2+(210 − 110)2 = 16,700 • 同様に、f_S=７００ • t_S > f_S であることから、広告としてはFacebookの方が 安定したコンバージョン数が得られる事がわかった。 13 広告媒体 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 Twitter １８０ ８０ ３０ ５０ ２１０ Facebook １００ １２０ １００ １２０ １１０
- 14. まとめ • （今回の講義で説明した事） • 記述統計学の基本統計量 • 平均 • 最小値、最大値、範囲 • 中央値 • 平均値と中央値の使い分け • 平方和、分散、標準偏差 • これらの定義式や意味を解説した。 • 例題を用いて、定量的にデータを評価した。 14
- 15. お疲れ様でした 15