マルチクラウド運用の遍歴から得られた、知識をまとめました。

1. A8.net における
マルチクラウド遍歴と、
運用で培ったノウハウ
初公開
課題解決の歴史

2. おことわり
この資料で述べられている内容は
あくまで、
私的な意見に基づくものであり､
所属団体などには
一切の関係はありません｡

3. 今日話すこと
• 担当するサービス「A8.net」について
• サービスの紹介
• サービスの規模感
• 「A8.net」におけるマルチクラウド遍歴
• インフラシステムの今後
• Oracle Autonomous を検証する理由

4. 「A8.net」について
エーハチドットネット

5. 「A8.net」とは？
• 株式会社ファンコミュニケーションズが提供する
成果報酬型広告サービス
• 「アフィリエイト広告」のサービスプロバイダ
• 2000年サービス提供開始

6. サービス特性
1アクセスの価値が、均一でない
•1アクセスが、『1円』『1万円』なんてことも
ページコンテンツの一部として使われる
•その際『HTTPプロトコル』を使っているため、
リトライが期待できない（ざっくり）
『24時間365日』世界中から常にアクセスを受ける

7. A8.NETにおける
マルチクラウド遍歴
課題とマルチクラウド

8. 利用した、利用中クラウドサービス
•ニフクラ(旧ニフティクラウド)
•IIJ GIO
•IDCFセルフクラウド
•IDCFクラウド
•Amazon Web Services
•Google Cloud Platform
•Treasure Data

9. 課題解決とクラウド
• ～2011年
• データセンタートラフィック
あふれ
• 拠点冗長
• 2011-2012年
• 拠点冗長
• [検証]広告トラフィックと
仮想ルーター
• 2012年
• AWS導入?
• 2013-2014年
• ？？？
• 別部署で業務
• 2015-2016年
• 拠点冗長
• [再検証]広告トラフィックと
仮想ルーター(その2)
• 2016年
• 常時SSL
• 2018年～
• これから

10. 抜粋
• ～2011年
• 拠点冗長
• 2011-2012年
• [検証]広告トラフィックと仮想ルーター
• 2015-2016年
• [再検証]広告トラフィックと仮想ルーター(その2)
• 2012年
• AWS導入?

11. システム構成
インターネット
audience
DC
クラウド
クラウド
クラウド
GSLB
内部接続
内部接続
プライベート
クラウド

12. 抜粋
• ～2011年
• 拠点冗長
•
•
•
•
•
•

13. 拠点冗長
先ほど「サービス特性」であったように、
• 24時間365日止められないシステム
広告配信
広告トラッキング

14. 広告基盤サーバー
インターネット
audience
DC クラウドクラウド
GSLB

15. 重点構成要素
•ロードバランシング
第1世代
• DNSラウンドロビン
課題があった
第2世代
• グローバルサーバーロードバランシング
(GSLB)
課題、だいぶ解消
第3世代
• Route53
課題は残るが、設定が楽になった

16. 拠点冗長
まとめ
可用性のための
マルチクラウド
重点構成要素
•DNSを使ったロードバランシング

17. 抜粋
•
•
• 2011-2012年
• [検証]広告トラフィックと仮想ルーター
• 2015-2016年
• [再検証]広告トラフィックと仮想ルーター(その2)
•
•

18. 広告トラフィックと仮想ルーター
とある、クラウド事業者で起きた問題
基本セットでついている
「仮想ルーターが死ぬ」

19. 広告トラフィックと仮想ルーター
広告のトラフィックは、
通常のHTTPトラフィックと異なる部分
があり
仮想ルーターのメモリを使い切る
2015-2016年
広告トラフィックと仮想ルーター(その2)
本番導入時、根本解消されました！

20. 広告トラフィックと仮想ルーター
まとめ
広告トラフィックは、
どんな通信が来るのかわからない！
も想定に入れる！？(笑)
クラウドサービス
選定は慎重に！

21. 「Oracle Autonomous
Transaction
Processing」を検証す
る理由

22. Oracle「 Autonomous 」
を検証する理由
• 世界初の「自立型」データベース
• 2種類の製品がラインナップ
• Data Warehouse (列)
• Transaction Processing (行)
• 当社としては
以下の課題解決に役立たないか？と思い検証に至る
• DBA採用困難（自立型に期待）
• 開発者の利便性向上
• RDS上限問題回避

23. AWS「Oracle RDS」
上限問題
インスタンスサイズによって
Disk性能が発揮できないことがある
DB インスタンスクラスの選択 - Amazon Relational Database Service
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/Concepts.DBInstanceClass.html

24. AWS「Oracle RDS」
上限問題
実際にこの「上限」が、
障害に。。。

25. AWS「Oracle RDS」
回避案
• インスタンスのサイズを上げる
• 費用がかかる
• サービス停止が必要
• プロビジョンドIOPS
• 設定していてもダメｗ
（お金だけ取られる。ツラミ）
• 相談する
• そもそも、設計段階でAWSに相談すべき
（設計ミス！？）

26. 今後
これまで以上に
サービス継続稼働に挑戦す
る
•GCPやOCI,Azureをマルチに使って
•Autonomous 期待！
•費用も大事ｗ

27. まとめ
クラウド利用はあ
くまで
目的ではなく、
課題解決の手段

28. ご清聴ありがとうございます！