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【実施報告】平成29年度第1回しまんと未来編集会議
- 2. プロジェクトの全体像と主旨
名 称 平成29年度 しまんと未来編集会議
~「次世代」の窪川 創造プロジェクト始動! 理想の未来は私たちがつくる~
目 的 高校生、大学生、社会人が同じテーブルにつき、地域活性化等についての意見を交わすことで自己の考えを確
認する。また、人には様々な思いや考えがあることを知ったうえで、協働の意識を持って課題を解決していこうとす
る態度を醸成する。
期 間 平成29年4月26日から平成30年3月までの 水曜日 ※回数未定
枠組み 2年生の総合的な学習の時間(および LHR)
※5限 <14:25~15:15>を基本とし、場合によってLHR<15:25~16:15>の時間を活用
場 所 高知県立窪川高等学校 多目的教室
※会の内容・規模によって、四万十町役場多目的大ホールほか町内の他施設を利用
主 催 高知県立窪川高等学校
参加者 進学コースを中心とする窪川高校2年生、および大学生・社会人20名程度 (内容により変更)
担 当 地域おこし協力隊 立花聡子:ファシリテータ
窪川高等学校 森本民之助先生(校長):Co.ファシリテータ
田島千春先生 :Co.ファシリテータ
〒786-0012 高知県高岡郡四万十町北琴平町6-1 電話(代表)0880-22-1215
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- 3. 第1回 概要
名 称 平成29年度 第1回 しまんと未来編集会議
~理想の窪川のまち 創造プロジェクト始動! 未来編集会議って?~
目 的 少人数のグループでの対話を通じて、昨年度2月に行われた「平成28年度 しまんと未来編集会議」の取り組
みについて、趣旨や内容を理解する。
日 時 平成29年4月26日(水) 14:25~15:25 (5限 総合的な学習の時間)
場 所 高知県立窪川高等学校 多目的教室
主 催 高知県立窪川高等学校
参加者 2年次の全生徒 37名(3名が欠席)
担 当 地域おこし協力隊 立花聡子:ファシリテータ
田島千春先生 :Co.ファシリテータ
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- 4. 第1回 参加者とグループ分け
分類(人数) 内訳
前回参加者(4) 女子(4)
一般(33) 女子(16)
男子(17)
参加者の分類
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グループ編成
• 前回会議参加者、大学進学コースの学生は8グループにばらけるようにする。
• 事前にリストを作成し、着席するテーブルを指定する。
1 2 3 4 5 6 7 8
女3 前回参加1 女2 女3 前回参加1 前回参加1 前回参加1 女3
男2 女1 男3 男2 女2 女1 女1 男3
男2 男2 男2 男2
- 5. 第1回 プログラム全体像
14:25 ~ 14:30 開会 (挨拶:田島先生・立花)
趣旨・プログラムの説明
14:30 ~ 14:40 アイスブレイク・チームビルディング
14:40 ~ 14:48 グループワーク 「これは一体、どんな地図?」 (前回作成したマップの共有)
14:48 ~ 14:55 座談会 「平成28年度 しまんと未来編集会議について」(前回会議の実施報告)
14:55 ~ 15:10 グループワーク「理想のくぼかわの街づくり、どんなアイデアがある?」(前回作成したマップの検討)
15:10 ~ 15:15 全体のまとめ・次回予告
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- 7. 2. アイスブレイク/チームビルディング(14:30~14:40)
1. ひとこと自己紹介 (3分)
ガムテープに“自分が呼んでほしい“ニックネームを書いて胸へ貼る。
ニックネームと共に「好きな有名人(芸能人やスポーツ選手、作家、マンガ
のキャラクターなど)」を一人だけ述べながら、グループのメンバーに自己紹
介する。
2. 描けて当然、10円玉! (7分)
一人一枚ずつふせんをとり、適当な大きさの○を書く。
ファシリテーターがスライドでオモテ面のみ提示した10円玉について、ウラ面
を思い出しながら、○の中に描く(制限時間2分)。
ただし「絶対に実物を見ない」「画像検索をしない」「人に聞かない」こと。
ふせんをA3の用紙に貼ってグループメンバーに描いた10円玉を発表し、そ
の違いや共通点などについて自由に話し合う(約3分)。
ファシリテーターより、正解(実際の画像)を提示し、「見ているようで見
ていない」「知っているようで知らない」ことがあること、普段「当たり前」のよ
うに感じているものを改めて見直す意義があると説明。
身近な人とのコミュニケーションや学校・日常生活に照らし合わせて考える
ようファシリテーターが促す。
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10円玉については、事前に各テーブルに
配布したワークシートによって一部ネタバレ
してしまっていたが、作業中はカンニングな
どをすることなくイラストを描いていた。
所感
学生同士はよく知った間柄であるが、「自
分が呼んでほしいニックネーム」で呼び合う
というルールは新鮮だったようで、グループ
メンバーと話しながら記入すること自体を
楽しんでいる様子が見られた。
かなり悩み考えながら丁寧に描く学生、
さっと適当に描いたのちに話している学生
なの進捗の差が大きかった。
答え合わせの際には、実物とは程遠いも
のを描いてしまったこと、メンバー間で描い
たものが大きく違っていたことに対するリアク
ションは豊富になされた一方で、「ワークを
通じてわかること」等ファシリテーターが提
示したディスカッションポイントに基づいた議
論はあまり起こらなかった。
- 8. 3. グループワーク マップの共有(14:40~14:46)
1. マップの閲覧 (3分)
平成28年度の「しまんと未来編集会議」の参加者によって作成された、
窪川駅とその周辺の理想の未来地図(以下、「くぼかわフューチャー
マップ」)6枚を教室後方の机に貼り出す。
学生は、それぞれのマップ、及びそれに寄せられた町民からのコメントを
自由に見て回る。
ファシリテーターは、この段階では一つ一つのアイデアの詳細を検討する
必要はないと伝え、以下の観点に注目するよう促す。
• どのような人が何人ぐらい参加したか?
• どのような流れで地図が描かれたのか?
(模造紙に直接アイデアを書かずにふせんを使っている、ふせんの色
が違うことなどに注目する)
2. ディスカッション(3分)
上記2点をディスカッションポイントとして、グループで話し合い、前回会
議でどのようなことが行われたか、を想像・推測する。
前回会議に参加したメンバーは、当日の模様や感想などを情報提供
する。
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「くぼかわフューチャーマップ」は、どのようにして作られた地図なのか?
所感
複数のマップを見て回る学生もいる一方、
一つのマップの前から動かない学生、ファシ
リテーターの指示の前に自席へ戻ってしま
う学生もおり、マップに対する関心の度合
いやワークへの参加度には差が見られた。
プログラムの冒頭でその概要が説明はされ
たものの、マップのアウトプットからだけでは
作成の流れを推測することが難しく、また
前回会議に参加していない学生にとって
は「自分ゴト」だと感じられにくいこともあり、
対話は十分に活発にならなかった。
したがって、当初5分を予定していたディス
カッションの時間を3分弱に短縮した。
- 9. 4. 座談会「未来編集会議」について (14:46~14:52)
1. 前回会議の実施報告(7分)
前回会議の「実施報告書」をベースに、ファシリテーターがプログラム全体
の流れや参加者プロフィール、当日の様子を説明。
前回会議に参加した学生4名は前方へ出て、ファシリテーターから当日
やったことや感想などを質問され、コメントを述べた。
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前回の「しまんと未来編集会議」、どうだった?
所感
前回参加者の中でも、当日行ったワーク
の詳しい内容や感想を覚えている学生も
いるが、「あまり覚えていない」という学生も
いた。
- 10. 5. グループワーク「マップの検討」 (14:52~15:07)
1. マップの閲覧 (5分)
一人一枚ふせんをとり、再び、教室後方の机に貼られた計6枚の「くぼか
わフューチャーマップ」を見て回る。この際、一つひとつのアイデアをよく見る
こととする。
ファシリテーターは、特に気になった/印象的だったアイデアを一つ選び、
ふせんに書き出すように指示する。
2. ディスカッション(10分)
1.で記入したふせんをA3の紙に貼り付けながら、「自分も絶対に実現し
てほしいと思った」「確かに便利だが、これは無理ではないか?」「斬新で
面白い」など選んだ理由を共に、気になったアイデアと所見を述べあう(5
分)。
ファシリテーターは以下の3つを、コメントのポイントとして提示。
• 自分が選んだアイデアの概要
• なぜそのアイデアを選んだのか(理由)
• 実現できそうか、難しそうか。(また、それはなぜか)
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「しまんと未来編集会議」では、具体的にどのようなアイデアが出されたか?
所感
ワーク3同様、マップそのものに興味を示し
てアイデアを選定する学生もいれば、「特
になし」と書いたり、特段理由もなく適当
に選んだアイデアを書き出す学生も見られ
た。
ファシリテーターは、ふせんを順番に貼りつ
けながら一人ひとりが左記の3点を述べて
いくことを想定していた。しかし実際には、
初めに全員が貼り付けてしまったグループ
が多かった。
一部のメンバーのみが選んだ理由を述べ
たのち、話が脱線しているグループが見ら
れた。田島先生をはじめとした2年団の先
生方には適宜、グループに入り、左記に
関する議論が深まるように質問やコメント
をしていただいた。
- 11. 6. 全体のまとめ・次回予告(15:07~15:15)
1. 本日のプログラムと次回の予告(1分)
ファシリテーターより、本日行ったプログラムを再度提示し、内容を振り返
る。
同じくファシリテーターより、次回(5/10)は、自らのアイディアを追加しなが
らアイデアを具体的に検討する予定であることを説明。
2. アンケート及び振り返りシートの説明(2分)
事後課題(宿題)として、本日のプログラムで行ったことを振り返り、ア
ンケート及び振り返りシートを記入し、指定の期日までにホーム担任に提
出するようファシリテーターが説明。各用紙の項目は以下の通り。
<アンケート> ※本日中に提出
本プロジェクトに対する関心・興味の度合い/本日のプログラム参加の感想/グループ
ワークの人数/大学生・社会人を交えたプログラムへの参加意欲(選択式)
プログラム・プロジェクトに対する意見・感想(自由回答)
<振り返りシート> ※4月28日(金)の朝のSHまでに提出
グループメンバー/チームビルディングのワークを通じて感じたこと・気づいたこと/「くぼか
わフューチャーマップ」から自分が選んだアイデア
説明の残りの時間を使い、その場で記入を行う。
3. 閉会あいさつ(2分)
田島先生より、全体講評を兼ねてあいさつ。
2017/5/10 11
所感
アンケートはすぐに記入を終え、時間内に
振り返りシートにとりかかる学生が多かった
ことから、書く作業そのものへのハードルは
高くないものと思われる。
- 12. 参加者に対するアンケート ① 選択式
2017/5/10 12
0 5 10 15 20 25
未回答
よくない
どちらかというとよくない
どちらともいえない
どちらかというとよかった
とてもよかった
2.本日のプログラムに参加してどのように感じましたか。
0 5 10 15 20 25
未回答
もっと少ないほうがよい
どちらかというと少ないほうがよい
今回がちょうどよい
どちらかというと増やすほうがよい
もっと増やすほうがよい
0 5 10 15 20 25
未回答
参加したくない
どちらかというと参加したくない
どちらともいえない
どちらかというと参加したい
ぜひ参加したい
0 5 10 15 20 25
未回答
興味・関心が持てなかった
どちらかというと興味・関心を持てなかった
どちらかというと興味・関心を持てた
興味・関心を持って取り組むことができた
3. 本日のグループワークの人数についてどのように感じましたか。
1. 本プロジェクト(窪川のまちづくりをテーマにグループで話し合うこと)
についてどのように感じましたか。
4. 今後、他校の高校生や大学生、社会人の参加者も含めたプロ
グラムが開催される場合、どのように感じますか。
- 13. 参加者に対するアンケート ② 自由回答
2017/5/10 13
感想(肯定的)
• 班の中で楽しく話し合いをすることができたと思う。
• 同じ班の人の話や意見が聞けて良かった。
• あまり話さない人と今日話せたから良かったし楽しかった。
• 頑張ってみた
• 今回のプログラムは窪川はどういう町になればいいなという事をやったけ
ど、とてもわかりやすい感じだった。
• 次もがんばりたい。
• ニックネームを言うのはいいと思った
• 進行や指示の早さもちょうどよかった
• 盛り上がって良かったと思います
• いろいろな意見をみんなで出し合うことができた。
• もっと窪川について知りたいと思った
• 楽しかった
• アイスブレイクが楽しかった。自分の住む町について考えることができた。
• 現実的な話かと思ったが、おもしろい意見も多く楽しかった
• 自分の好きなものについてたくさん語りたいと思った
• 良かった
• もっと夢をふくらませたい
• 窪川にあったら便利な物が多いと思った。
• 四万十町を盛り上げよう
• 人を増やす
4. 本日のプログラムや「しまんと未来編集会議」のプロジェクトについての感想や意見・要望、改善点
感想(否定的)
• 十分な話し合いができなかった
• 難しかった
意見
• 実さいに実そうされるかは分からないが意見は言うだけ言えばいいと思
う
• そういう皆で夢を語り合う活動はどんどん行っていいと思う
改善点
• 説明の時間をもう少し少なくしてほしい。
• もう少し説明の時間を増やしてほしい
• 話し合いの時、静かな時間があったので、内容をもっと具体的にしてほ
しい
- 14. 成果
2017/5/10 14
• 前年度の会議に参加していない学生が、「しまんと未来編集会議」のプロジェクトの概要を学ぶことができた。
• ホーム・性別の異なる少人数のグループで、(多少話が脱線する場面はあっても)地域活性化という共通のテーマに基づく対話を行うことが
できた。また前年度参加者以外にも、積極的に発言する学生も見られた。
• 前年度参加者は、ファシリテーターによるプログラムの説明に加え、参加していないグループメンバーに対する情報提供を通じて前年度会議
の内容を振り返ることができた。
• 前年度会議に比べ、ワークの内容を意識的に簡略化したこともあってか、何をすればよいのか指示を理解できない学生は少なかったように
思われる。
• “40名“という、ワークショップとしては多い人数の高校生が参加した場合、どのような雰囲気・進捗になるか、進行上の留意点は何かについ
て、ファシリテーターはじめ運営側が感覚をつかむことができた。