3. 人生を変える映画を
世界の人々へ
人生を考え直すきっかけになる映画を世界へ発信したい。そんな想いで
Mapleseed Picturesを立ち上げました。私たちの第一回作品は「再出
発」をテーマに、夢がないことに悩むアメリカ人学生と生まれた時から
将来が決まっているお寺の住職のそれぞれの葛藤を描きます。映画を観
て頂いた方に、子供のころに描いていた「夢」を思い出してほしい―そ
んな想いを込めています。
Youtube（プロデューサー、監督、キャストインタビューなど）
http://www.youtube.com/user/MapleseedPictures
Mapleseed Pictures Website
www.mapleseedpictures.com
Mapleseed Pictures 3
4. はじめに
この度は、ご提案の機会を賜り、誠にありがとうございます。
以下の順に沿って、ご説明してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
1. 映画企画の前提
2. 短編映画「The Maple Seed」企画案
3. Mapleseed Picturesについて
Mapleseed Pictures 4
5. 映画企画の前提
ここでは、企画の前提として、自主製作映画の動向分析します。
Mapleseed Pictures 5
6. 日本の映画観客数の動向
まず、日本の映画観客数の動向です。
日本の映画館観客数推移
千人
180000
160000
140000
120000
100000
80000
60000
40000
20000
0
1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 年
出典：「映画ビジネスデータブック」 2010年 キネマ旬報社
観客動員数は2000年より増加傾向にある
Mapleseed Pictures 6
7. インデペンデント映画
大手3社（東宝、松竹、東映）・外国映画以外の映画（インデペンデント映画）の動向です。
大手3社（東宝、松竹、東映）vs インデペンデント映画（自主製作を含む）
興行収入 公開本数
大手3社 インデペンデント映画
972 971
837 823
700 710 738
579
444 353 353 381
407 338
298
225 224 248 234 254 241
185 201
135 123
57 48 59 49 49 59 68 72 65 67 80 88 91 80 78
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009
公開本数は減少しているが、トータルの興行収入は増加している 大手映画の5倍以上の公開本数だが収入は停滞傾向にある
■一本あたりの収入が増加している ■一本あたりの収入が減少している
公開本数は年々増加しているが、一本あたりの収入が減少している
Mapleseed Pictures 7
8. 上映機会の減少
次に、インデペンデント映画を中心に上映しているミニシアターの推移です。
ミニシアター映画館の推移
ミニシアタースクリーン数の推移（首都圏）
120
2011年1月 恵比寿ガーデンシネマ 休館
100 2011年2月 シネセゾン渋谷 休館
80
60
40
20 1本あたりの収入が減ったことから、経営が難しく
なっており、ミニシアター系映画間のスクリーン数
0
2007 2008 2009 2010 2011 はここ5年間で約25%減少している
自主製作映画を含むインデペンデント映画は衰退しつつある
Mapleseed Pictures 8
9. 日本のインデペンデント映画の問題点
日本のインデペンデント映画の問題点は、大きく3つに分けられる製作過程の中にあると考えます。
映画製作における問題点 映画製作工程
I. メッセージ
I. メッセージ
主題（テーマ）
“自分が作りたい映画”を作成
＋II. 表現
作り手の自己満足のために作られており、観客を無視したテーマの映 • ストーリー
画が多く、共感が得られない • 演出
フィルム（映像）
II. 表現
芸術的要素にとらわれ過ぎている
映画は最高の芸術文化であると考えており、凝った表現（ストーリー、演
出）のため理解し難い映画になっている ＋III. マーケティング
• 配給
•プロモーション
III. マーケティング
上映
プロモーション戦略が練られていない
より多くの人たちに映画を見てもらうための仕掛けをしていない。宣伝
的に何を売ればよいのかはっきりとしていない
観客を無視した映画が多い
Mapleseed Pictures 9
10. 短編映画「The Maple Seed」 コンセプト
観客を中心にした映画
3つのアプローチ
I. メッセージ
普遍性、時代性にマッチしたテーマ
II. 表現（脚本・演出）
わかりやすい、シンプルな映画
III. マーケティング（配給、プロモーション）
映画のターゲットにあったマーケティング
Mapleseed Pictures 10
12. メッセージ（伝えたいこと）
再出発
自分の種をもう一度
就職で何を実現したいか
30.8
「夢」。私たちは、子供のころ希望に満ちあふれた将来を描いていまし
21
17.4
た。年を重ねるとともに、目の前にある無限の可能性に目をつぶり、い 11.4 9.5
6.7
つの間にか「夢」から「安定」を望むようになってしまいます。本当に望ん 2.1 1.4
収 楽 自 自 個 プ 人 出 社
入 し 分 分 人 ラ の 世 会
ではいないこととわかっていながら「安定」を選択する。世界には、自分 さ く の の 両 の イ た し に
働 き 夢 夢 立 生 を ド を め た 貢
え し
あ き た の の さ 活 し の に い 献
で選ぶことができない人生を送っている人々がたくさんいます。先進国 た い た た せ と た も た な し
れ い
ば い め め た 仕 い て る た
よ に に い 事 る 仕 い
に住む幸運な私たちに、後悔のない人生、明日死んでも良いと思える い 働 働 を 仕 事
き 事
た
い
ような人生を送ってもらいたい。自分たちも含め世界の人々の背中を押
したい。そんな想いを映画「Maple Seed」に込めています。 ■夢の実現のために生きたいと望む若者は10人に
1人しかいない（出展：毎ナビ就職アンケート）
Mapleseed Pictures 12
13. ストーリー
アメリカ人学生とお寺の住職
アメリカ名門大学に通うエマは、卒業を間近に控え、将来を悩んでいた。親に言われるがまま生きてきた彼女はこのまま
でいいのだろうか。エマは、大学卒業と同時に自分探しの旅へ出る決意をする。はじめに訪れた国日本で財布とパス
ポートを紛失し、あるお寺に助けを求める。そこは、住職の健一とその父親の義男が住む貧乏寺だった。そこで居候を
することになったエマは、別れた妻との子供の養育費を稼ぐために、アルバイトをしながら住職の業務をこなす健一の
姿に衝撃を覚える＊1。 目の前に多くの選択肢がある主人公エマと、レールで敷かれた人生を歩んできた健一が日本
で交差し、それぞれの人生に変化が訪れていく。
＊1.実際に住職の約半数は、お寺の収入だけでは生活が出来ずに、教師や役所で働くなどの兼業をしている
Mapleseed Pictures 13
15. メッセージを伝えるために
2人の対比
多くの選択肢が 一つのレールの
あるエマ 上を歩く住職健一
目の前に無限の可能性がありながらも、これからの何をすればいいのか悩むエマ。生まれたときから跡継ぎに決まって
いる住職の健一。これらの2人を対比させることで、若い世代の観客に、自分がどれだけ幸せか、やりたいことが何かわ
からないか悩むことがどれだけ幸せを訴えかけます。
人は、自分を変えようと思うときは、人から指摘されるのではなく、自分で気づくことで自発的に自分自身を変えられる
と思います。そのため、私たちは宮崎駿監督の作品のような「こうしなさい」と指摘する映画ではなく、「自分でハッと気づ
いてもらえる」きっかけになる映画を作りたいと考えています。そのために、全く異なる境遇にいるエマと健一のそれぞれ
の葛藤を描き、客観的に自分を見つけるきっかになればと思っています。
Mapleseed Pictures 15
16. マーケティング
より多くの人々に映画を届けるために
Mapleseed Picturesでは、一人でも多くの人に映画を届けるために、様々な施策を行っております。今回の映画では、「お
寺」「ボーダレス」「世代」などの映画のキーワードに合ったマーケティング（プロモーション）活動を行っています。
世界への発信
英語字幕作成
英語の字幕を作成し、日本だけではなく、世界の人々に楽しんで頂けるようにします。字幕は、英語がネイティブのバイ
リンガルのアメリカ人ライターが作成し、日本語がネイティブのバイリンガルのプロデューサーと監督で確認する体制を
とります。これにより、私たちが伝えたいことが、正確に発信できるようにします。
米国での上映
日本だけでなく、欧州を中心に世界の映画祭に応募します。また、米国iTuneでのレンタル上映を予定しています。
Mapleseed Pictures 16
17. 日本での上映
地方での上映
インデペンデント映画（自主映画）をより多くの人に届けるために、地方自治体に協力いただいて地方での上映をしま
す。地方に暮らす方々は、インデペンデント映画に触れる機会がないため、地方を中心に多くの方に映画のファンに
なって頂けるきっかけになればと考えています。
全ての世代の人に
全ての世代の人に映画を観て、共感頂けるように、映画ファンが集まりやすい映画祭や単体での映画上映だけでなく、
地域のイベント（子供会、敬老会など）のイベントの一部としての上映を提案します。
浄土真宗大谷派
2011年に親鸞聖人の750回忌を迎え、現在全国で積極的にイベントを行っています。法話や勉強会、子供会などのイ
ベントの一部として本作を上映します。第一回上映は岐阜県下呂市光明山賢誓寺を予定しています。
Mapleseed Pictures 17
18. 製作体制図
出資
Campfire, Kickstarter
出資
協力
浄土真宗大谷派
制作 光明山賢誓寺
Mapleseed Pictures 協力
Idefix
上映 Tokyo Pear
映画上映
地方イベント
ミニシアター（映画館）
iTunes（日本、米国）など
Mapleseed Pictures 18
19. キャスト
【エマ役】 マリッサ （万里紗）
1990年11月19日、神奈川県出身。
小さい頃から、どんな枠にもとらわれず自由に挑戦をしていく逞しいハリウッド女優達に憧れて、10歳の頃に
芝居の世界に飛び込んだ。そしてミュージカルやテレビの仕事を経験するチャンスに恵まれた。高校時代は
芸能活動を休止しミュージカル部にて基礎を学び、卒業と共に再び芸能の道を歩み出す。ユニークでグロー
バルな視点を持つことを目指し、英語での自主制作映画、ビデオクリップや創作的な写真のモデルなども積
極的に行い、また一方で大学では芸術思想などを学んでいる。
2011年帝国劇場「レ・ミゼラブル」に出演。
Mapleseed Pictures 19
21. Mapleseed Pictures
楓の種
楓の種は、種についた翼で遠くまで飛んでいきます。
多くの人は子供のころに描いていた夢をいつの間にか忘れてしまっています。私たち
Mapleseed Picturesは社会人になっても夢を追い続けています。その夢とは、「人生を変
える映画を世界の人々へ」届ける事です。私たちの映画が楓の種のように世界中の
人々の心に飛んでいき、夢の種を芽吹かせる。この想いを込めて映画を作っています。
人生を変える映画を世界の人々へ
Mapleseed Pictures 23
22. メンバー
メンバー全員が、フルタイムの仕事を持っており、週末を中心に活動しています。映像制作、芸能事務所などそれぞれのフィール
ドで培ったスキルを活かして、映画製作を行っています。
プロデューサー 中村 圭太
高校卒業後、黒沢映画に憧れて渡米。カリフォルニア大学ロサンジェルス校（UCLA）にて、経済学、映画
学を学ぶ。大学卒業後、IT企業の営業職を経て、現在コミュニケーション支援会社に勤務。
好きな映画：生きる
ディレクター 井上 大輔
オーストラリアで映画を学び、帰国後はモバイルコンテンツ配信会社に勤務し、その傍らで自主映画制作
を続ける。映像以外にもミュージッククリップや写真など活動は多岐にわたる。
http://www.macadamiafilms.com
好きな映画：Stand By Me
キャスティング・ディレクター 大畑 亜沙子
青山学院大学卒業後、放送事業会社で音楽配信業務に携わる。その後、世界一周旅行に旅立つも、7
カ国目のペルーにて右足を骨折し挫折。現在は、芸能事務所にてイラストレーターのマネジメントを行う。
好きな映画：This Is It
広報 大塚 貴
明治大学卒業後、東京大学大学院で「記憶の分子メカニズム」について研究。現在IT企業に勤務。
好きな映画：今を生きる
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23. Mapleseed Picturesが考える映画
観客に楽しんでもらうもの
映画製作の基本は人を楽しませること（entertain）だと考えています。
そのために観客中心の企画、脚本、演出、マーケティングを行っています。
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24. Mapleseed Picturesの映画製作
私たちは、「観客が楽しめる映画」を製作するために、以下の3つのアプローチを行っています。
I. メッセージ
普遍性、時代性にマッチしたテーマを
多くの人に映画を楽しんでもらうために、映画のテーマ（主題）は、誰もが共感でき（普遍性）、かつ現在の社会にあったもの
（時代性）である必要があると考えています。
「千と千尋の神隠し」「Always三丁目の夕日」「The Dark Knight」など、多くの人が楽しめる映画は、普遍性と時代性がマッ
チした映画です。今どのような映画が求められているのかを、正確に把握することはできません。ただ、少なくとも社会の中で、
日々暮らすことで、何となくでも、人々が何を感じているのか、何を求めているのか、感覚的ですがわかるような気がします。
私たちMapleseed Picturesは、自分たちが社会人として、社会に触れることで、観客が望むテーマを模索しています。
普遍性
時代性
Mapleseed Pictures 26
25. II. 表現（脚本・演出）
わかりやすい、シンプルな映画を
【徹底したリサーチ】
どんなメッセージでも、観客に伝わらないと意味がないと考えています。
そのために、観客が映画にのめり込めるように、リアリティを追求しています。具体的には脚本を
進める以前の段階で、関係者へのインタビューなど徹底したリサーチを行います。
【客観的に表現】
また、Mapleseed Picturesでは、プロデューサーと監督がコミュニケーションツール（伝えるため
の媒体）の制作業務に携わっており、factを客観的にとらえ、それを「伝える」実績、経験があり
ます。
【EDGE International】 【Stitch】
上場企業のIRコミュニケーションツール Annual Reportの Web映像を中心にしたコミュニケーションデザインを作成
作成
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26. III. マーケティング（配給、プロモーション）
映画のターゲットにあったマーケティングを
完成した映画を多くの人に見て頂いて、共感、楽しんで頂くために、Mapleseedで
は、マーケティングを重視した映画作り、プロモーション活動を行っています。
【マーケティングを意識した映画作り】
脚本の段階で、マーケティングを意識した構成を考えています。観客ターゲット（世代、性別な
ど）を明確にして、彼らが共感できる設定を考えています。
【メディア広告】
ITベンチャー企業Idefixのサポートを受けながら、facebook、trublrなどのアーンドメディア＊1を中
心にプロモーション活動展開。
＊1.信用や評判を得るメディア、SNSやブログのようなソーシャルサイト
【地方での上映会】
日本各地の方々に映画を見て頂くために、地方でのイベントの一部として映画上映をして頂く
ように営業活動を行っています。
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27. お問い合わせ先
Mapleseed Pictures
www.mapleseedpictures.com
【企画について】
プロデューサー
中村 圭太
k.nakamura@mapleseedpictures.com
【キャスティングについて】
キャスティングディレクター
大畑 亜沙子
recruit@mapleseedpictures.com
ご検討のほど、宜しくお願い致します。
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