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Treasure Data サポートにおける
課題と改善について
Keisuke Noda
2018.7.18
サポートエンジニアNight vol.3
About Me
Profile
- Keisuke Noda | 野田 啓介
- Technical Support Engineer (2017/01~)
Background
- Database Administrator (2008/04 ~)
- Data Platform Manager (2015/09 ~)
1. Treasure Dataのサポートって?
2. 課題と改善について
3. おわりに
Treasure Dataのサポートって?
About Company
Treasure Data
- クラウド型のデータマネージメントサービス
- 多種大量のデータをそのまま即時に収集
- 様々な利用者及び外部システムへ容易に連携可能
- お客様はデータ解析とそれを基にした施策自体に
フォーカス出来る
About Company
Treasure Data CDP を利用したデジタルマーケティング
About Company
OSS Products
...
About company
Many components in Treasure Data
- Data Collection
- Data Set Management
- Data Processing
- Data Delivery & Activation
- Machine Learning
- Reporting
- Workflow
- CDP
- Tools & Drivers
- Account & Support
- etc..
About Support team - Our Value and Mission
Support Team’s Value
- Treasure Data Support team bridges the technical gaps between Treasure
Data Service and Users to provide insights that lead to their SUCCESS
Mission
- Provide Great Support to customers!
About Support team - Headcount
Headcount 2018 Plan
- Manager 1, JP 2 +1 / US 2 / Uganda 1 (EU) / Global +1
About Support team - Role
Support Team’s Role
- お客様からの問い合わせサポート
- Engineerへの調査依頼
- Engineer/Productへの不具合報告
- Productへのフィードバック
- Sales/CSへの契約関連対応依頼
- Sales/CS/SEへの問い合わせ状況の共有
- 他チームへの技術的なサポート Support
Engineer
Customer
Product
Sales/CS/
SE
About Support team - Support work
具体的にどんな業務があるの?
- 問い合わせ対応(チャット、メール、サポートポータル、Slack)
- 他チームとの連携
- お客様へのアナウンス、通知(仕様変更やメンテナンスなど)
- ドキュメント作成、更新
- 新機能などの調査
- 改善業務
- etc ..
どんな問い合わせがくるの?
- Anything related to Treasure Data
About Support team - Statistics
Number of Tickets
- 20-30% Up in global, 60-80% Up in Japan (YoY)
- 130-150 tickets per week
- 40-60 tickets per member per week in Japan
About Support team - Support KPI
Main KPIs
- First response timeのSLAを100%満たす
- 7日以内のTicket解決率70%以上
- Engineerへのエスカレーション率10%以下
About Support team
Gartner 2018 Magic Quadrant
Data Management Solutions for Analytics
Treasure Data がPlayerとして選出されるとともに
サポートに対して高評価をいただきました。
(お客様への直接インタビューなどより)
About Support team
どんな点が評価されているか?
- 問い合わせの気軽さ
- フリーフォーマット、チャット、Slack連携
- レスポンスの速さ
- 回答の正確さ
- 解決までの早さ
- 他チームとの連携の良さ
- 他チームがすぐに動けるようにエスカレーション
課題と改善について
Challenges - Background
ありがたいことに、良いフィードバックをいただけている。
この状態を継続するのはもちろん、さらに高めていきたい!
が、新メンバーや新機能が増えた時にすぐに同じレベルで対応するのが難しい
日々の業務を、よりシンプル、簡単にしたい。
また、リアクティブなサポートが多い。可能な範囲でプロアクティブなサポートを考えていき
たい。
Challenges - Background
漠然とした課題
- 日々の業務を簡略化したい
- もっとプロアクティブなサポートをしたい
ログなどの調査において
Challenges - Background
db_presto
table_a_a
table_a_b
db_hive
table_b_a
table_b_b
db_workflow
table_..
db_dataconnector
table_..
SQL
Investigate with
Difficulty
- コンポーネント毎の調査に必要な
Database/Table/Columnの把握
- 条件が変わる度にSQLを書く
About Support team - Support KPI
Main KPIs
- First response timeのSLAを100%満たす
- 7日以内のTicket解決率70%以上
- Engineerへのエスカレーション率10%以下
Engineerへのエスカレーション率10%以下
Treasure Dataには多くのコンポーネントがあり
問い合わせ内容も多岐にわたる
サポートですぐに分からなければ
それぞれの開発チームに調査依頼
調査するデータ、ログは同じ ...
だったら、エンジニアがする調査方法を盗んで
標準化し、誰でも調査をできるようにしたい!
Challenges
Challenges
● 各コンポーネントごとのチケット数
● 各コンポーネントごとの Engineerエスカレーション率
エンジニアの監視とサポートの監視
Engineer
- Region/Cluster/Components/Instance/
問題を与えているJob 単位
主に俯瞰してサービスの稼働を見る
Support/CS
- Customer/Job 単位
問い合わせに応じ、より詳細な状況を調査
することがある
Challenges - Background
Challenges - Background
漠然とした課題
- 日々の業務を簡略化したい
- もっとプロアクティブなサポートをしたい
もう少し具体的に落とし込んでみる
課題
- 日々の調査を標準化し、よりシンプルにする
- エンジニアがやっている調査を可能な範囲で巻き取りたい
- お客様の利用状況を見える化して、プロアクティブなサポートを考えたい
ツールの選定
- インポート方法が柔軟
- Full-text Searchが可能
- ダッシュボード、レポートの作成が簡単(主観あり)
- アラート設定が柔軟
ログ分析ツールのSplunkを採用
Challenges
Challenges
Challenges
One of Collaboratitons
Challenges
意識したポイント
- 現行の仕組みを変えずに導入する(エンジニア対応なし)
- メインはサポートチーム用だが、他のチームも使ってもらえる便利さ
ツールを導入して見えてきたこと
- 他のチームからも調査が楽になったとフィードバックをもらった
- 見える化することで改善点がさらに見つかった(今後は効果と工数のバランスで対
応)
- これまで以上にCSチームとのコラボが必要だと感じた
- 新たな調査方法も見つかった
Challenges
この章で伝えたいこと
- だいたい、難しいよりも簡単がうれしい
- 改善ポイントは日々のサポート業務に潜んでいる
- 分かりにくい・難しい・面倒を感じたらチャンス
- まずはやってみる
- うれしい&楽しいなら、続ける
- ツールは合理的かつモチベーションが上がるものを選定
(もちろんメンテナンス性、費用対効果も重要ネ)
Challenges
その他今後の取り組み
- Localization in Documentation
- Collaboration with multiple teams in global
- Personalized Support Platform
- etc ..
おわりに
いちサポートエンジニアのホンネ
My Real Feelings
サポートのやりがいを感じる時
- 問い合わせ対応によりお客さんの不明点や課題が解消された時
- 他チームへのサポートにて不明点や課題が解消された時
- 改善の効果を感じた時
My Real Feelings
サポートエンジニアになってよかったと感じること
- 幅広いスキルが身につく
- 知識・スキルを深掘りできる
- マルチタスクが得意になる
- 時間が経つのがとにかく早い
- 会社の色んな人と話ができる
- サービス全体のことを理解できる
- Service/Productの課題が見え改善に繋げられる
- なんか、おもしろい
My Real Feelings
業務において難しいと思うポイント
- 処理、調査などの優先順位付け
- チケットをいかに効率よく処理するか
- 問い合わせ対応以外の業務をいかに効率よく進めるか
My Real Feelings
どんな人がサポートに向いている?
❏ 困ってる人を放っておけない人
❏ いろんなことに興味がある人
❏ 手がはやい人
❏ 改善が好きな人
❏ 現在業務中に10回以上時計を見る人
1つでも当てはまったら・・・
About Support team - Headcount
Headcount 2018 Plan
- Manager 1, JP 2 +1 / US 2 / Uganda 1 (EU) / Global +1
- https://jobs.lever.co/treasure-data/50be49f1-0194-41ac-9c99-756e02ff1dda
ありがとうございました。

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