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リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
スウィングバイ株式会社
海野恵一
1
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リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
目次
I. 日本の精神と儒学研修の要旨
II. 講師紹介
III. この研修プログラムの目的
IV. 日本人としてのアイデンティティを明確にします。
V. 本質的な学びとは何でしょうか。
VI. 人物を学習して、自らの経験として追体験します。
VII. 研修プログラムスケジュール
VIII. 研修プログラムのコンテンツ
IX. 研修プログラムの進め方
X. Facebookを活用した継続的なフォローシステム
XI. 研修プログラムの費用
XII. 参考資料 教材サンプル
2
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日本の精神と儒学研修の要旨
3
日本は江戸時代まで、日本人のリーダーとしてのあるべき姿を儒学に求めてきました。それが明治時代になって産業立国を標
榜することによって、教育の目的を技術中心に大きく変更してきました。本来であれば、リーダーとしての勉学は知識の習得で
はなく、本質的なものとして学習するべきであるはずなのですが、そうした学習は明治になってほとんどなくなってしまいました。
戦前までは教育勅語として僅かに、修身の必要性が語られてきましたが、四書五経を勉学するには至りませんでした。戦後、
この教育勅語も廃止され、本質的な学習は全く影を潜めてしまいました。ですので、日本は技術立国として依然としてそのレ
ベルは世界の筆頭でありますが、日本が培ってきた日本人としての矜持は失われてしまいました。日本人としてのリーダーの
あるべき姿がそこにありました。今改めてそうした日本人が本来持っていた精神を学ぶ必要があります。
事業活動を推進し、ビジョンを達成するためには「人」がいちばん重要です。そのため仕事に取り組むことができる環境を整備
するためにはそのひとつひとつの過程においてコミュニケーションを大切にする必要があります。信頼関係をつくる、課題を擦
り合わせるなど、部下が自ら課題を見つけられるように支援するコニュニケーションスキル習得の研修が必要です。
当プログラムはこうして忘れ去られてしまった、かっての日本人の精神と知恵を従業員が学びなおすことによって、自らを研鑽
し、身を修めることによって、お客様から信頼される人材になれるよう指導することができます。
スウィングバイ株式会社
海野恵一
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
Ⅱ. 講師紹介
 2001年 アクセンチュア 代表取締役
 2004年 スウィングバイ株式会社 代表取締役社長
 2004年 天津日中大学院 理事
 2007年 大連市星海友誼賞受賞
 2012年 海野塾塾長
 海野塾の経営
 経営幹部に対して、リーダー育成研修の実施。
 欧米並びに東南アジアでの事業推進支援。
 本社も経理も中国へ ダイアモンド社
 これからの対中国ビジネス 日中出版
 2020年、日本はアジアのリーダーになれるか ファーストプレス
 日本企業はアジアのリーダーになれるのか ファーストプレス
 日本企業は中国企業にアジアで勝てるのか? 日本ビジネスプラン
 男としての心の身だしなみはできているか? スウィングバイ株式会社
 アクセンチュアでどのようにして代表取締役になれたのか?同上
 Major Controversial Issues at WWll (英語) 同上 (5月出版) 他多数
海野 恵一
アクセンチュアの代表取締役の経歴と大学院運営の経験があり、現在は英語での海野塾を毎週水、土曜日、隔
週月曜日に開催し、その講義の中に日本の精神と儒学を教えています。こうした経験を踏まえて、日本人が忘
れていた日本人の矜持をグローバルな視点で指導します。
4
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽するⅢ. この研修プログラムの目的
5
本プログラムは日本が江戸時代に勉強してた日本的儒学を改めて学び、また、戦後、学習が禁止されていた日本
の近代史とその人物を学習することによって日本の精神とのその基礎となっている儒学を体得することによって、
お客様とのコミュニケーションがよりよくできるリーダーの育成を目的としています。
リーダーの今までの定義 リーダーになるための本質的な要件
仕事ができる
専門性を持つ
日本の精神と儒学
知識ではない本質的な学習を
することによって自信と矜持を
持つことができるようになる。
仕事ができる
専門性を持つ
日本の歴史を勉強していないので、
日本人が今までどのようなことをしてき
たのかを知らない。まして、その精神的
な背景を把握していない。そのため
日本人としてのアイデンティティを持って
おらず、矜持を持ってお客様に応対する
ことが十分にできない。
日本人はなぜ矜持を持っていないのか?
Swingby
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽するⅣ.日本人としてのアイデンティティを明確にします。
6
世界のいろいろな事象とか政治経済外交を勉強しても、自分の立ち位置が分からなければ、日本人が誰である
のか把握することができません。日本人はアイデンティティを持っているのでしょうか?「日本の精神」をきちんと
習得し、日本人としての自分の立ち位置を明確にすることができるようになります。そうすることによって、お客様
との意思疎通がしっかりできるようになります。
日本人の国民性 日本の精神の修身徳育 異文化の交流能力
日本の文化と習慣の中で培
われたもので古来から変化し
ないものである。
戦後、GHQの占領政策で失わ
れた修身徳育のことである。こ
れが一番今の日本人にとって
改めて習得するべきものである。
もともと日本人が持っていな
いが、リーダーとして本来持
つことが望ましいものである。
• 「真面目」「正直」「勤
勉」「嘘つかない」
• 組織に対する従順な
性格、規律を守る
「威厳」とか「尊厳」の背景と
なる日本的な儒学の精神
異民族、異文化との交流能力
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リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽するⅤ. 本質的な学びとは何でしょうか。
7
貯金ゼロに
1931
満州事変
1937
中華事変
朝鮮戦争
1950
GHQにより修身が廃止され徳性教育はゼロとなった
自然科学・戦略/技法を信奉し、人の心を忘れた経営
抽象的平和主義による国家観の喪失
修身課程化で
徳育は徐々に
形骸化
江戸の徳育
教育の貯金
が残ってた
儒教の徳性教育が
華開いた時代
自然科学・知識による
経済発展
従属的要素
GHQによる3R5D3S政策
品質管理経営導入QC,TQC,…
日本能率協会
「欧米的」
成果主義が先鋭化
カリスマリーダ
MBA至上主義
コンプライアンス
日本人の徳性の劣
化曲線
【第1次転換点】
徳育を「修身課程」として
教科にしてしまった点。
徳育の形骸化の始まり。
【第2次転換点】
唯一の徳育である「修身」
を教科から外された点。
【第3次転換点】
厭戦感を背景に、コミンテル
ンが社会の左傾化を加速。日
教組台頭 第二次安倍政権
【道徳教育の復活】
教科として復活すれば、再
び形骸化することが目に見
えているが…本質的要素
日本人の徳性の劣化は、
すでに明治維新から始
まっていた。
江戸 明治 大正 昭和 平成
1867
1890/10/30
(明治23年)
教育勅語公布
1947/3/31
教育基本法(旧法)
公布・施行
1886/4/10
(明治19年)
小学校令(第1次)公布
1945/10
修身・地理・国史
廃止
1946/10
公民・地理・歴史
復活
1911 1925 1989
明治維新
1867
大東亜戦争終戦
1945
徳性の学び
の変遷
日清戦争
1894
日露戦争
1904
大東亜戦争
1941
バブル崩壊
失われた20年
サブプライム
アベノミクス?
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Ⅵ.人物を学習して、自らの経験として追体験します。
8
儒学の思想及び日本の伝統を継ぐ人物を選んで、日本精神を探求します。また、それらの人物が造った日本の
政治、社会についても分析することによって、日本の精神が何であるのかを学習し、日本人としてのアイデンティ
ティを持てるように指導します。今回はこの中から幾人かを選んで勉強します。
林羅山
江戸時代初期の朱子学派儒学者
山崎 闇斎
江戸時代前期の儒学者
熊沢蕃山
江戸時代初期の陽明学者
塙保己一
江戸時代の国学者
福澤 諭吉
啓蒙思想家
白洲次郎
実業家
安岡 正篤
陽明学者・思想家
金子 堅太郎
明治期の官僚・政治家
柴五郎
帝国陸軍軍人
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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Ⅶ. 研修プログラムスケジュール
9
日本の精神と儒学の全体像
一ヶ月目①
18:00-20:00
二ヶ月目①
18:00-20:00
論語 その1
三ヶ月目①
18:00-20:00
孟子
四ヶ月目①
18:00-20:00
荘子
五ヶ月目①
18:00-20:00
福沢諭吉、二宮金次郎、
金子堅太郎、柴五郎
六ヶ月目①
18:00-20:00
例えば、対象の受講生が20人いる場合を想定しますと、毎週特定の曜日の夜に一ヶ月間で2回行います。毎回
のグループディスカッションでは、常に最新のホットトピックスを取り上げます。最新の情報を提供するとともに、外
部環境の変化に適応するには如何にビジネスに応用できるかを指導します。参加者は一ヶ月に2回なので、
Facebookを通じて、参加者との交流を図ります。
標準の日程は以下の通りですが、内容についてはご要望があれば変更します。
大学の修身斉家治国平天下
と格物致知
中庸と智仁勇の三徳
一ヶ月目②
18:00-20:00
二ヶ月目②
18:00-20:00
論語 その2
三ヶ月目②
18:00-20:00
老子
四ヶ月目②
18:00-20:00
五ヶ月目②
18:00-20:00
熊沢蕃山、塙保己一、
白洲次郎、安岡 正篤
六ヶ月目②
18:00-20:00
五常(仁・義・礼・智・信)
五倫(父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、
朋友の信)と教育勅語
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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Ⅷ.研修プログラムのコンテンツ
10
❶原文を読む
❷意味を説明する
将来に世界の覇権を握るのはアメリカ?中国?
❸実践的な事例を説明する
❹グループディスカッション
儒学の言葉を項目毎に説明しながら、受講生に馴染み深い事例、時事問題を取り上げて、きわめ
て実践的でわかりやすい内容を解説し、受講生との議論を通じて、理解を深めます。
三徳
子曰、智者不惑、仁者不憂、勇者不懼
『論語』巻第五・鄕黨第九
先生が言われた。
「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない。」
智者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れずとして、智仁勇は大
なる徳であって、行い難いように人は皆思うけれども、決してそうで
はない。いかなる職業の人であっても、多くの人に接する役目の人
であれば、その職務の中で間違ったことや曲がったことを改め、幼
児や老人や孤独の人、気の毒な人に親切にし、狂暴な者をこらしめ
るのが、智仁勇の表現である。だからこの三徳は、日常自分の側に
あって行いやすいものであるから、先ず自分から努力してこれを実
行しなければならない。これを常に心掛けて行うならば、ひいては偉
大な行いもすることができるようになるであろう。
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
Ⅸ.研修プログラムの進め方
長年蓄積した研修内容や教材を使用して、多様なプログラムを組み合わせることができます。
講義の中に演習問題を設け、参加者が意見を発表して討議したり、グループ演習を通じて考えさせたりします。
講師講演 グループ討議 プレゼンテーション 講師講評
講義の流れ
研修の終了後、Facebookを利用して、研修の効果を継続できるようなサポートを行っております。
継続的な課題・ディスカション・講義関連内容の随時更新
11
非公開交流グループ Facebook
上記プログラムはあくまで例示なので、御社の合わせた時間とタイミングに調整することができます。
日本の精神と儒学の全体像
一ヶ月目①
18:00-20:00
二ヶ月目①
18:00-20:00
論語 その1
三ヶ月目①
18:00-20:00
孟子
四ヶ月目①
18:00-20:00
荘子
五ヶ月目①
18:00-20:00
福沢諭吉、二宮金次郎、
金子堅太郎、柴五郎
六ヶ月目①
18:00-20:00
中庸と智仁勇の三徳
一ヶ月目②
18:00-20:00
二ヶ月目②
18:00-20:00
論語 その2
三ヶ月目②
18:00-20:00
老子
四ヶ月目②
18:00-20:00
五倫と教育勅語
五ヶ月目②
18:00-20:00
熊沢蕃山、塙保己一、
白洲次郎、安岡 正篤
六ヶ月目②
18:00-20:00
大学の修身斉家治国平天下
と格物致知
五常(仁・義・礼・智・信)
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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X . Facebookを活用した継続的なフォローシステム
12
お客様チーム
課題配布
課題提出
レビュー
フィードバック質問
回答
共有
受講生
<以下のことを実現します。>
講義前に議論の課題を送信する。
講義後に課題を復習する。
他の受講生が提出した課題を共有・閲覧する。
講師による評価・レビューを受ける。
講義や課題に関して質問・回答を送受信する。
講義に対して直接講師にフィードバックをする。
日々のビジネスの課題を討議する。
「Facebook」の非公開グループ機能を使うことで、受講生は「お客様チーム」というグループに加入
し、講師や受講生同士が双方向にコミュニケーションをとります。
お客様チームのイメージ
日々の課題討議
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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料金表
13
言語
単価
(税別)
備考
日本語
¥100,000/1時間
実施予定人数:20名
御社施設、会議室にて実施。
日本語の場合では: 20名以上の場合の費用は20人で
割った金額の半額です。ただし、40人を超える場合には
40人分の料金が上限になります。例えば1時間の場合4
0人以上の料金は20万円になります。2時間の場合には
40万円になります。一日の場合も一緒です。
英語の場合にはその1.5倍増しになります。
消費税8%並びにを別途ご請求させて頂きます。
¥200,000/2時間
¥400,000/1日(5時間)
英語
¥150,000/1時間
¥300,000/2時間
¥600,000/1日(5時間)
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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XII. 以下参考資料
14
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
教材サンプルを以下に添付します。
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明治
日本的儒教
15
朱熹 王陽明
儒家
仏教
道教
論語
中庸
大學
孟子
(五経)
朱子学 陽明学
佐藤一斎
佐久間象山
山田方谷
神道
吉田松陰
言志
四録
講孟
箚記頼山陽
渋沢栄一西郷隆盛
南州
遺訓
論語と
算盤
乃木希典
日本的儒教
儒教
聖徳太子
十七条
憲法
諸子百家
法家
儒教
春秋 戦国
飛鳥 江戸奈平鎌室安
:
宋 元 明
仏教
山鹿素行
中朝
事実
維新の志士
林羅山
清漢隋唐
中江藤樹
兵家
尊王攘夷論
の高まり
もともと尊王論は儒教に含
まれていたが、皇室の権限
を武力により奪った武家は
覇道となる。最終的に湯武
放伐・易姓革命を認めて整
合性をとった。
新渡戸稲造
武士道
内村鑑三
代表的
日本人
程明道
程伊川
日本
外史
大塩中斎
洗心洞
箚記
伝習録
五山
山崎闇斎
神儒一致
藤原惺窩
道教
仏教
中国
大植民地時代
欧米の開国圧力
儒教社会の
形骸化と崩壊
礼教性
宗教性
×文化大革命
礼教性
日本は主として
儒教の礼教性を
学問として取り
込んだ
翁
問答
科挙
素行によって、日本中
華論・万世一系の皇室
を中心とした尊王思想
の源泉となり、日本的
儒教が形となった
理財論
×
律令制度
直接の系統・
師弟関係など
があるもの
間接的影響の
あるもの。系
列が同じもの
凡例
線の太さは影響の
強さを示す
近思録
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
大學の三綱領と八条目
16
(
三
綱
領
)
大
学
の
道
は
、
古
の
明
徳
を
明
ら
か
に
す
る
に
あ
り
。
民
を
親
た
む
に
す
る
に
在
り
。
至
善
に
止
ま
る
に
在
り
。
止
る
を
知
り
て
、
後
定
有
り
,
定
り
て
、
後
能
く
靜
か
な
り
,
靜
か
に
し
て
、
後
能
く
安
ん
ず
,
安
ん
じ
て
、
後
能
く
慮
る
,
慮
り
て
、
後
能
く
得
。
物
に
本
末
有
り
,
事
に
終
始
有
り
,
先
後
す
る
所
を
知
れ
ば
,
則
ち
道
に
近
し
大
學
之
道
,
在
明
明
德
,
在
親
民
,
在
止
於
至
善
。
知
止
而
後
有
定
,
定
而
後
能
靜
,
靜
而
後
能
安
,
安
而
後
能
慮
,
慮
而
後
能
得
。
物
有
本
末
,
事
有
終
始
,
知
所
先
後
,
則
近
道
矣
古
之
欲
明
明
德
於
天
下
者
,
先
治
其
國
欲
治
其
國
者
,
先
齊
其
家
欲
齊
其
家
者
,
先
修
其
身
欲
修
其
身
者
,
先
正
其
心
欲
正
其
心
者
,
先
誠
其
意
欲
誠
其
意
者
,
先
致
其
知
,
致
知
在
格
物
。
物
格
而
後
知
至
,
知
至
而
後
意
誠
,
意
誠
而
後
心
正
,
心
正
而
後
身
修
,
身
修
而
後
家
齊
,
家
齊
而
後
國
治
,
國
治
而
後
天
下
平
。
自
天
子
以
至
於
庶
人
,
壹
是
皆
以
修
身
為
本
。
其
本
亂
而
末
治
者
否
矣
,
其
所
厚
者
薄
,
而
其
所
薄
者
厚
,
未
之
有
也
此
謂
知
本
,
此
謂
知
之
至
也
(
八
条
目
願
望
過
程
)
古
の
明
徳
を
天
下
に
明
ら
か
に
せ
ん
と
欲
す
る
者
は
、
先
ま
ず
そ
の
国
を
治
む
。
其
の
国
を
治
め
ん
と
欲
す
る
者
は
、
先
ず
其
の
家
を
斉
(
と
と
の
)
う
。
其
の
家
を
斉
え
ん
と
欲
す
る
者
は
、
先
ず
其
の
身
を
修
む
。
其
の
身
を
修
め
ん
と
欲
す
る
者
は
、
先
ず
其
の
心
を
正
し
う
す
。
其
の
心
を
正
し
う
せ
ん
と
欲
す
る
者
は
、
先
ず
其
の
意
を
誠
に
す
。
其
の
意
を
誠
に
せ
ん
と
欲
す
る
者
は
、
先
ず
其
の
知
を
致
す
。
知
を
致
む
る
は
物
を
格
す
に
在
り
。
(
八
条
目
実
現
過
程
)
物
格
し
て
后
(
の
ち
)
知
至
る
。
知
至
っ
て
后
意
誠
な
り
。
意
誠
に
し
て
后
心
正
し
。
心
正
し
く
し
て
后
身
修
ま
る
。
身
修
ま
っ
て
后
家
斎
う
。
家
斎
い
て
后
国
治
ま
る
。
国
治
ま
っ
て
后
天
下
平
ら
か
な
り
。
天
子
よ
り
庶
人
に
至
る
ま
で
、
壱
に
之
皆
身
を
修
む
る
を
以
っ
て
本
と
為
す
。
其
本
亂
れ
て
、
末
治
ま
る
者
は
あ
ら
ず
,
其
厚
く
す
る
所
の
者
を
薄
く
し
て
,
其
薄
く
す
る
所
の
者
を
厚
く
す
る
は
,
未
だ
之
有
ら
ざ
る
也
此
の
謂
に
本
を
知
り
,
此
の
謂
に
之
を
知
る
也
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
17
古の明徳を明らかにせん その国を治む
その家を斎う
その身を修む
その心を正しくす
その意を誠にす
その知を致す
物に格(いた)るに在り
物
知
意
心
身
家
国 天下平らかなり。
(大学)
と欲する者は、先ず
その国を治めんと欲する者は、先ず
その家を斎えんと欲する者は、先ず
その身を修めんと欲する者は、先ず
その心を正しくせんと欲する者は、先ず
その意を誠にせんと欲する者は、まず
知を致すは
格って后知至る。
至って后意誠なり。
誠にして后心正し。
正しくして后身修まる。
修まって后家斎う。
斎いて后国治まる。
治まって后
大學の道は … リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
日本人が学んでいた日本的儒教とは
そもそも「学ぶ」とは何なのか
18
「夫れ学は通の為にあらず。
窮して因しまず、憂えて意衰えず、禍福終始を知って惑わざるがためなり」(荀子)
「人には、教えを受け、訓練すれば誰でも反復できる『知識』と、生まれ持って与えられし
『徳』がある。人が人たるゆえんは徳性が本質であり、知識は従属である。」
「知命と立命」安岡正篤
本質的要素
従属的要素
あるに越したことはない。
人間たることに別条はない。
手段的・功利的なもの。
知識技術。
これなくんば人間に非ず。
徳性・道徳性、平たく言えば日本の古神道
に流れる、心が明るい、清い、汚れがない、
人を愛する、人を助ける、人に報いる、努
力する、精進する、忍耐する等の徳性
人
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
儒教とは
四書
「論語」
孔子の言行録・子弟との問答集
「中庸」
孫の子思が孔子の教えをまとめた
「大学」
朱子が礼記から分離
「孟子」
孟子の言行録
五経 (六経)
「詩経」詩集
「書経」歴史書。堯舜から夏・殷・周の帝王の言行録を整
理した演説集
「易経」世の動きを陰陽・五行思想を取り入れて、両儀・
四象・八卦・六十四卦に分類したもの
「礼記」周〜漢にかけての禮に関する書を戴徳・
戴聖が整理したもの。
「春秋」魯の年次で記録された春秋時代の編年体
歴史書
「楽経」 失われて残っていない
19
経書(歴史書)が重んじられてきたが、その後、宋代に南宋の朱熹が礼記から
中庸・大学を分離し、論語、孟子とあわせて四書とした。
膨大な研究と解釈、集註
朱子学派 陽明学派
是以外にも
弟子の曾子がまとめた「考経」など
ちなみに、図書としての
「論語」の体裁がととのっ
たのは、孔子の時代から約
500年後といわれている。
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
Swingby
朱子学と陽明学:二つの流派
20
朱子学派 陽明学派
朱熹(1130-1200)は中国
宋代の儒学者。儒家の教え
を整理し、体系として整備
した
・儒学を中心として、仏教、道教など
の様々な要素を盛り込んだ。
・整合性をとるために、孔子の言葉に
ない朱熹の見解が多々盛り込まれた
・中国においては官吏登用試験である
科挙における中心学問となった。
・その後、名声を得るため、利を得る
ための手段として形骸化し、本来の
教えは伝わらなかった。
知行合一、抜本塞源論。
江戸初期、中江藤樹がはじめて紹介。
熊沢蕃山、佐藤一斎、大塩中斎、吉田松陰、
西郷南州など、維新の流れを作った。
「人物を創る」安岡正篤
王陽明(1472-1529)は中国
明代の儒学者、思想化。軍師と
しても優れており、2度の反乱
制圧で功績をあげるが、3度目は病をおし
て平定したものの、帰途結核で亡くなる
・体系は理路整然として美しいが、孔子
本来の言葉から外れた朱子学を問題視
し、孔子の言葉に立ち返って解釈。
・抜本塞源論。問題を解決するには、根
本にたちかえって、正す必要がある。
・知行合一。実践のともなった学びを重
要視する。
・「伝習録」は代表的著書で幕末の志士
に多く読まれた。
林羅山は朱子学を信奉し、優れた学者で
あったため、その私塾を江戸幕府が幕府直
轄の昌平坂学問所とし、幕藩体制強化の学
問とした。佐藤一斎、山田方谷、佐久間象
山などすぐれた儒者を輩出。
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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朱子学と陽明学:対立する解釈
21
・「物」とは「道(理)」「法」
・「格物致知」には緒論あり、「格」の字だけでも七十二家の説あり。
・ 大きく分ければ、朱子学派的考えと陽明学派的考えの二つ。
格物致知
古之欲明明德於天下者,先治其國。欲治其國者,先齊其家。欲齊其家者,先修其身。
欲修其身者,先正其心。欲正其心者,先誠其意。欲誠其意者,先致其知。致知在格物。(大學八条目願望過程)
朱子学派
陽明学派
「知を致(きわ)むるは、物に格(至, いた)るに在り」
「知を致(きわ)むるは、物を格(正, ただ)すに在り。
「正しい知、真知を持つということは、つまり物事の真実・真相に到達することである」
我々の認識・知性というものは当てにならない。間違った考え方をする、観察、判断と
いうものは誤りがちである。それを正しくしなければならない、正しい認識をしなけれ
ばならない、という意味で「格」をただす、と読む。
致
知
在
格
物
レ
レ
レ
受動的姿勢。体制にとって都合がよい。ただ従えばよい。
1790年 寛政異学の禁。徳川体制における正学として採用。
1797年 林家の学問所を、幕府直轄の昌平坂学問所とする。
能動的姿勢。体制にとって都合が悪い。
知行合一、抜本塞源論。世の中を積極的に本から正していく。
幕末の志士の拠り所。尊皇攘夷急進派。明治維新へ発展。
「人物を創る」安岡正篤
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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修身 (正直な馬子は、何を学んでいたのか?)
22
「致良知」
人は誰しも、生まれながらにして心に鏡を持っている。この鏡は、正しいことをゆがみな
く正しく写す人間の良心、よい心のことです。
しかし、生まれてからこの鏡を磨き続けることをしなければ、どんどんと曇って周りのも
のを歪めて写してしまう。つまり正しいことを正しいとわからなくなってしまう。だから、
人は常にこの心の鏡を磨き続けねばならない。
そのためには「五事を正す」ことが大事だと説きました。
「貌」(ぼう) なごやかな顔つきをし
「言」(げん) 思いやりのあることばで話しかけ、
「視」(し) 澄んだ目でものごとを見つめ、
「聴」(ちょう) 耳を傾けて人の話を聴き、
「思」(し) まごころをこめて相手のことを思うこと
ふだんの生活やまわりの人々とのまじわりの中で、自ら五事を正すことが、
すなわち良知をみがき、良知に到る大切な道です。
「知行合一」
人々は、学ぶことによって、人として行わなければいけない道を知ることができます。
しかし、学んだだけで、それを行わなければ、ほんとうに知ったことにはなりません。
物事をよく理解し、実行してこそはじめて知ったことになります
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
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金子堅太郎
23
写真:Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/金子堅太郎
単身アメリカに乗り込み、アメリカを味方に付けた男
・日露戦争時の、外交・終戦工作の中心人物
・大日本帝国憲法の起草に参画
・福岡の藩校、修猷館に学ぶ。
・ハーバード留学時に、セオドア・ルーズベルトと知己を得る。
・ 1904年、日露戦争開戦後、渡米しルーズベルトと接触、日本が有利にすすめられるよう外交工作。終戦工作も担当。
・ 1905年、ポーツマス会議(第7回本会議)にて、外相小村寿太郎より全権委任され、ルーズベルトの援助を得て、
講和成立に導く。
・福岡藩 修猷館(しゅうゆうかん)、甘棠館(かんとうかん)の藩校2校を興した。その
うち修猷館は福岡県立修猷館高等学校
・秋月藩 藩校は稽古館(けいこかん)。甘棠館(亀井南冥)で学んだ原古処が藩儒。
・藤野正啓は松山藩の藩校明教館に入った。23歳の時、藤野は 江戸に出て、昌平黌に入る
・二松學舍は1877年に三島中洲が開いた漢学塾。三島中洲は山田方谷の弟子。三代舎長が
渋沢栄一、四代が金子堅太郎、六代が吉田茂。
ライフプランナー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する
金子堅太郎(かねこけんたろう)
嘉永6年2月4日(1853年3月13日) - 1942年(昭和17年)5月16日)は、明治期の官僚・政治家。司法
大臣、農商務大臣、枢密顧問官を歴任し栄典は従一位大勲位伯爵。
明治維新後、修猷館での成績が優秀であることから永代士分に列せられ、秋月藩へ遊学を命ぜられ、さら
に家老から東京遊学を命ぜられて元昌平黌中博士で松山藩大参事・藤野正啓の漢学塾に所属。
1871年(明治4年)、岩倉遣外使節団として渡米、1878年(明治11年)、ハーバード大学卒業。1904/2(明
治37年)日露戦争遂行・終戦工作のために渡米、日本法律学校(現日本大学)初代校長、二松學舍専門学
校舎長、慶應義塾夜間法律科(後の専修学校)講師。
Swingby
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する金子堅太郎
1905/4/2 カーネギーホールにおける大観衆を前にしたスピーチ
「日本人の性質および理想」 (於 政治倫理協会、NY)
「そもそも日本の文明の原則は正義である。正義を遵奉するというのが原則である。それに反して、
欧米の文明の精神は、勢力を得るという事である」
「ゆえに、生存競争の舞台において、もし東西の両国が衝突する時には、今日までの実例に徴するに
、正義は常に勢力に圧迫され、道徳上の識見は常に物質的の腕力に圧倒されるという結果をもたら
した。」
…
「日本は、古来より正義公道を道義の根本としているが、これに加うるに、ヨーロッパの物質的の文
明、すかわち腕力、機械の発明、学術の応用をもってし、これによって、彼に対抗するほかはない
と決心したのである。
よって、明治の初年から殖産興業を盛んにし、陸海軍を拡張し、一面には憲法を制定して人民に自
由の権利を与え、信教を自由にし、議会を開いて、国民をして政務に参画させた。そのため、ヨー
ロッパの、今日の文明的政治をたちどころに施しえながら、祖先年来の正義公道という国をなす根
源は少しも忘れずして今日まで来たのである。
ゆえに日本の国民教育の方針は、いわく、自負する事なかれ、弱者を虐げる事なかれ、常に自ら慎
んで放埓な挙動をすることなかれ、他人に対しては丁寧懇切にして決して粗暴な振る舞いをするな
かれ、などである。」
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Swingby
リーダー育成プログラムの一環として
日本の精神と儒学を研鑽する問合せ先
本提案書の内容につきましては以下のところに問い合わせいただきますようにお願い申
し上げます。
問合せ先:スウィングバイ株式会社
TEL : 080-9558-4352 海野
E-Mail : clyde.unno@swingby.jp
〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号
Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno
海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
Blog: http://blog.swingby.jp/
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