これだけは知っておきましょう

   原発性胆汁性肝硬変のまとめ

                           早坂章
                  はやさかクリニック 院長
                千葉県木更津市 畑沢南4-6-17
               http://www.hayasaka-clinic.com

千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
目       次

   1. 原発性胆汁性肝硬変症とは?
   2. 原発性胆汁性肝硬変症になりやすい
      方
   3. 原発性胆汁性肝硬変症の症状
   4. 原発性胆汁性肝硬変症の診断・検査
   5. 原発性胆汁性肝硬変症の治療
   6. おわりに・
千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
原発性胆汁性肝硬変症とは?
        (1)
 • 肝臓は胆汁という消化吸収、解毒物を流すなどに関連し
   た液を作り、胆嚢に溜めながら十二指腸に流していく働
   きがあります。

 • 原発性胆汁性肝硬変症という病気は、体の免疫機能の異
   常から、肝臓の中の細い胆管が障害されて、胆汁の流れ
   が悪くなる病気です。

 • その結果、病気が進行すると、体に有害物質がたまり、
   かゆみや黄疸などの症状を起こします。

 • 誤解する事がよくありますが,この病名は、肝硬変状態
   でなくても、「肝硬変症」と呼ばれています。
千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
原発性胆汁性肝硬変症とは?
        (2)
   •   病状の分類として最も有名なのはScheuer分類と
       呼ばれるものです。
   •   わかりにくいですが、下記のように、4期に分け
       られております。
   •   肝硬変なのは、第IV期です。

       第Ⅰ期      慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC)

       第Ⅱ期      細胆管増生

       第Ⅲ期      瘢痕化

       第Ⅳ期      肝硬変

千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
どんな方がなりやすいのか?
 • 原発性胆汁性肝硬変症は中年以降の女性がかかりやすく、
   患者さんの約90%が女性です。

 • 自己免疫性の病気に同時にかかっていることが、約20-
   30%と多いことが知られています。

 • 1.慢性関節リウマチ 2.慢性甲状腺炎 3.シェーグレン
   症候が多いようで,自己免疫性の肝炎に似ています。

                             自己免疫性の病気とは・・・
                               自己の免疫が異常を起こす
                               ことによってもたらされる病気のこ
                               とです。

千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
原発性胆汁性肝硬変症の症状
 • 原発性胆汁性肝硬変症の症状で最初に出やすいものは、体のかゆみ
   です。
 • 病状が進行すると、黄疸が出てくることもあります。

 • しかし、検査値の異常だけで、症状が全くない人もいます。

 • 病状が悪化すると、肝硬変の症状として、黄疸、腹水、胃食道静脈
   瘤からの出血の可能性もあります。

 • また、骨粗鬆症(骨がもろくなり、骨折しやすい病気)になりやす
   い傾向があります。

 • 以前は、骨の形成に必要なビタミンDの腸からの吸収が悪いことが、
   原因の一つと考えられていましたが、最近の考え方では、ビタミン
   D不足はそれほどではなく、骨の作られ方が低下しているものの、
   原因は不明のようです。
千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
原発性胆汁性肝硬変症の診断・検
            査
 •   原発性胆汁性肝硬変症の診断にはかゆみなどの症状に加え、

 •   血液検査で、ALP、γ-GTP、LAPというような胆汁の流れが滞っている時に、
     値が上昇する検査(胆道酵素)の上昇

 •   腹部超音波検査などで、胆石が胆嚢や胆管にないことなど、画像検査でわ
     かる太さの胆管に異常のないこと

 •   血液検査にて抗ミトコンドリア抗体、抗ミトコンドリア抗体M2が検出され
     ること

 •   免疫グロブリンM(IgM)が上昇していることなどが、特徴的です。

 •   一旦、原発性胆汁性肝硬変症と診断されたら、病状の把握のために、肝硬
     変まで進んでいないか、胃食道静脈瘤がないかどうかも、いろいろな検査
     で確認して、治療方針に役立てます。


千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
原発性胆汁性肝硬変症の治療
        (1)
原発性胆汁性肝硬変症の治療薬として有効性が認められて
いるのは、


• ウルソデオキシコール酸(ウル
  ソ)

• ベザフィブラート(ベザトール)
の二つがあります。
千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
原発性胆汁性肝硬変症の治療
           (2)
• ウルソデオキシコール酸は肝臓の胆汁の流れをよくする
  働きがあり、肝機能の改善が期待できます。

• ベザフィブラートは、もともと高脂血症(脂質異常症)
  の薬ですが、原発性胆汁性肝硬変症での肝機能改善が期
  待できます。

• 通常は、ウルソデオキシコール酸を第一に服用する場合
  が多いです。

• また、原発性胆汁性肝硬変症では、
  – 骨粗鬆 症(こつそしょうしょう)
  – 高脂血症(脂質異常症)
  – 胃食道静脈瘤
の合併が多いので、これらに対する治療も重要になります。
千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章
おわりに


  わからないことや不安な点がありましたら,院
 長・スタッフまでお尋ねください。

 症状が改善していけるよう,スタッフ一同心を込
 めて,努めさせていただきます。




千葉県木更津市 肝臓内科   はやさかクリニック   肝臓専門医   早坂章

原発性胆汁性肝硬変についての簡単なまとめ

  • 1.
    これだけは知っておきましょう 原発性胆汁性肝硬変のまとめ 早坂章 はやさかクリニック 院長 千葉県木更津市 畑沢南4-6-17 http://www.hayasaka-clinic.com 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 2.
    次 1. 原発性胆汁性肝硬変症とは? 2. 原発性胆汁性肝硬変症になりやすい 方 3. 原発性胆汁性肝硬変症の症状 4. 原発性胆汁性肝硬変症の診断・検査 5. 原発性胆汁性肝硬変症の治療 6. おわりに・ 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 3.
    原発性胆汁性肝硬変症とは? (1) • 肝臓は胆汁という消化吸収、解毒物を流すなどに関連し た液を作り、胆嚢に溜めながら十二指腸に流していく働 きがあります。 • 原発性胆汁性肝硬変症という病気は、体の免疫機能の異 常から、肝臓の中の細い胆管が障害されて、胆汁の流れ が悪くなる病気です。 • その結果、病気が進行すると、体に有害物質がたまり、 かゆみや黄疸などの症状を起こします。 • 誤解する事がよくありますが,この病名は、肝硬変状態 でなくても、「肝硬変症」と呼ばれています。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 4.
    原発性胆汁性肝硬変症とは? (2) • 病状の分類として最も有名なのはScheuer分類と 呼ばれるものです。 • わかりにくいですが、下記のように、4期に分け られております。 • 肝硬変なのは、第IV期です。 第Ⅰ期 慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC) 第Ⅱ期 細胆管増生 第Ⅲ期 瘢痕化 第Ⅳ期 肝硬変 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 5.
    どんな方がなりやすいのか? • 原発性胆汁性肝硬変症は中年以降の女性がかかりやすく、 患者さんの約90%が女性です。 • 自己免疫性の病気に同時にかかっていることが、約20- 30%と多いことが知られています。 • 1.慢性関節リウマチ 2.慢性甲状腺炎 3.シェーグレン 症候が多いようで,自己免疫性の肝炎に似ています。 自己免疫性の病気とは・・・ 自己の免疫が異常を起こす ことによってもたらされる病気のこ とです。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 6.
    原発性胆汁性肝硬変症の症状 • 原発性胆汁性肝硬変症の症状で最初に出やすいものは、体のかゆみ です。 • 病状が進行すると、黄疸が出てくることもあります。 • しかし、検査値の異常だけで、症状が全くない人もいます。 • 病状が悪化すると、肝硬変の症状として、黄疸、腹水、胃食道静脈 瘤からの出血の可能性もあります。 • また、骨粗鬆症(骨がもろくなり、骨折しやすい病気)になりやす い傾向があります。 • 以前は、骨の形成に必要なビタミンDの腸からの吸収が悪いことが、 原因の一つと考えられていましたが、最近の考え方では、ビタミン D不足はそれほどではなく、骨の作られ方が低下しているものの、 原因は不明のようです。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 7.
    原発性胆汁性肝硬変症の診断・検 査 • 原発性胆汁性肝硬変症の診断にはかゆみなどの症状に加え、 • 血液検査で、ALP、γ-GTP、LAPというような胆汁の流れが滞っている時に、 値が上昇する検査(胆道酵素)の上昇 • 腹部超音波検査などで、胆石が胆嚢や胆管にないことなど、画像検査でわ かる太さの胆管に異常のないこと • 血液検査にて抗ミトコンドリア抗体、抗ミトコンドリア抗体M2が検出され ること • 免疫グロブリンM(IgM)が上昇していることなどが、特徴的です。 • 一旦、原発性胆汁性肝硬変症と診断されたら、病状の把握のために、肝硬 変まで進んでいないか、胃食道静脈瘤がないかどうかも、いろいろな検査 で確認して、治療方針に役立てます。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 8.
    原発性胆汁性肝硬変症の治療 (1) 原発性胆汁性肝硬変症の治療薬として有効性が認められて いるのは、 • ウルソデオキシコール酸(ウル ソ) • ベザフィブラート(ベザトール) の二つがあります。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 9.
    原発性胆汁性肝硬変症の治療 (2) • ウルソデオキシコール酸は肝臓の胆汁の流れをよくする 働きがあり、肝機能の改善が期待できます。 • ベザフィブラートは、もともと高脂血症(脂質異常症) の薬ですが、原発性胆汁性肝硬変症での肝機能改善が期 待できます。 • 通常は、ウルソデオキシコール酸を第一に服用する場合 が多いです。 • また、原発性胆汁性肝硬変症では、 – 骨粗鬆 症(こつそしょうしょう) – 高脂血症(脂質異常症) – 胃食道静脈瘤 の合併が多いので、これらに対する治療も重要になります。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章
  • 10.
    おわりに わからないことや不安な点がありましたら,院 長・スタッフまでお尋ねください。 症状が改善していけるよう,スタッフ一同心を込 めて,努めさせていただきます。 千葉県木更津市 肝臓内科 はやさかクリニック 肝臓専門医 早坂章