大阪市分割に係る住民投票の論点整理。 参考用

2. 論点整理用

3. 反対派への批判

4. 反対派への批判
「対案を出さない」という批判

5. 反対派への批判
「対案を出さない」という批判
示されない「対案」

6. 反対派への批判
「対案を出さない」という批判
示されない「対案」
なぜ？

7. 単純な解釈方法
「反対派は既得権益を守りたいだけ」
「市議会議員は仕事を怠けている」
「変化したくない人が反対しているだけ」

8. 複雑な解釈方法

9. 複雑な解釈方法
地方議会の役割を考える

10. 地方議会の役割（イメージ）
• 法律（条令）を話し合う
• 地方行政の予算を話し合う
• 法律（条令）をつくる（立法）

11. 地方議会の役割（イメージ）
地域に密着した小さな国会

12. 地方議会の役割（現実）
• 予算を調整することは出来ない
⇒地方自治法第112条、第149条
普通地方公共団体の長は、概ね左に掲げる事
務を担任する
（以下内容一部抜粋）
普通地方公共団体の議会の議決を経べき事
件につきその議案を提出すること。
予算を調製し、及びこれを執行すること。

13. 地方議会の役割（現実）
• 法律案を作成するのに専門機関がない
⇒国会では専門機関（法制局）が各議員から持
ち込まれた法律のアイデア（いわゆる議員立法
の素案）を要綱から法案の形にまとめるところ
まですべて行う。

14. 地方議会の役割（現実）
• 法律案を作成するのに専門機関がない
⇒国会では専門機関（法制局）が各議員から持
ち込まれた法律のアイデア（いわゆる議員立法
の素案）を要綱から法案の形にまとめるところ
まですべて行う。
議員や政党だけで独自に作れる訳ではない！

15. 地方議会の役割（現実）
＜衆議院法制局ＨＰより抜粋＞
議員を補佐し、その目指す政策を、法律案とい
う「一定のルールに従って作成される、特殊な
形式の日本語」に変換していくお手伝いをする
組織、それが衆議院法制局です。

16. 地方議会の役割（現実）
• 地方議会の役割は「行政の監視」が中心
• 法律を作る場所（立法）ではない
• 法律を提案する責任は役所と首長にある

17. 地方議会の役割（現実）
• 地方議会の役割は「行政の監視」が中心
⇒行政や首長の暴走を止める“抑止力”
• 法律を作る場所（立法）ではない
⇒議決機関（１つの案の賛成、反対を決める）
• 法律を提案する責任は役所と首長にある
⇒法律（条令）を作る権限もスタッフも
行政に集約されている

18. 地方議会の役割（図解）
参考元「政治山：地方議会を知ろう」
http://seijiyama.jp/assembly/about.html

19. 地方議会の役割（図解）
参考元「政治山：地方議会を知ろう」
http://seijiyama.jp/assembly/about.html
そもそも議会は法律（条令）を提案する役割を想定して
作られたわけではない。

20. 「対案を出せ」の結論
• 提案者は議会が「対案」を出せないルールを
分かっていて敢えて煽っている
• 議員は「提案内容の採用か否決の判断」が
仕事という常識がみんな知っていると誤解中
• 僕も含めて地方自治の現状把握が社会的に
不十分
• 提案者の作戦にまんまと引っかかった

21. 「対案を出せ」の結論
今回の住民投票は
提案者の「提案内容」の採用か否決である。
「対案」の有無で判断すべきことではない
有権者は「変わる必要がある」と必要以上に
煽られて焦らされている。

22. 論点整理

23. 論点整理
これら13項目の推進に
効果があるかどうか

24. 論点整理
これら13項目の推進に
効果があるかどうか
賛成派
大阪市を潰さないと
出来ない
反対派
ほとんどが
大阪市存続
で可能

25. 論点整理
これら13項目の推進に
効果があるかどうか
賛成派
大阪市を潰さないと
出来ない
反対派
ほとんどが
大阪市存続
で可能
賛成派と反対派で
都構想の効果額に対する
考え方の違い
シミュレーション結果の違いに影響

26. 論点整理

27. 論点整理
住民説明会では
賛成派の評価基準で
大阪市を分割した際の
シミュレーションしか出ていない

28. シミュレーション比較に最低現４パターン必要
賛成派の理屈 反対派の理屈
現
状
維
持
大
阪
市
分
割
グラフ記載なし
グラフ記載なし
グラフ記載なし

29. シミュレーション比較に最低現４パターン必要
賛成派の理屈 反対派の理屈
現
状
維
持
大
阪
市
分
割
グラフ記載なし
グラフ記載なし
グラフ記載なし
誇張や広告技術を用いず
同じ形式での記載が必要

30. シミュレーションの問題点

31. シミュレーションの問題点
比較が出来ず”誘導的”

32. 今回の住民投票の特徴
• 賛成派・反対派ともに有権者を信用していない
• パフォーマンス合戦に終始している
• 賛成派は変化へのリスク説明を怠っている
• 反対派は現状維持のリスク説明を怠っている
• 現在までの議会の議事録が無視されている
• 地方行政・地方議会の役割が認識されていない

33. 今回の住民投票の特徴
• 賛成派・反対派ともに有権者を信用していない
• パフォーマンス合戦に終始している
• 賛成派は変化へのリスク説明を怠っている
• 反対派は現状維持のリスク説明を怠っている
• 現在までの議会の議事録が無視されている
• 地方行政・地方議会の役割が認識されていない

34. 論点整理

35. 論点整理
賛成派・反対派
共に
今までの議事録の要約が必要

36. 今までの調査で理解したこと
• 賛成派・反対派ともに有権者を信用していない
• 賛成派・反対派ともに政策に自信がない。
• だから両陣営が不都合なことに触れない
• 今回は提案を採用するか否かの判断に過ぎない

37. 住民投票は提案への判断に過ぎない
• 善悪の問題ではない
• 考え方が違っていて当然
• どちらに決まっても「勝ち負け」ではない
• 賛成も反対も意思表示が大切