1. 導入ゼミナール永瀬研究室
ウォークラリーレポート
学籍番号 12N1063 鈴木純平

2. ・ウォークラリー概要、目的
先生、OG、OB の方々とともに東京の街に出て、親睦を深めながら実際の建築
物に触れることで建築の楽しさを知る。
開催日：5 月 25 日 13：00～17：00、ラリー地点：上野(永瀬研究室)
・建物紹介
1.国立西洋美術館
1953 年設立。上野公園内にある西洋の美術作品を専門とする美術館。19 世
紀から 20 世紀前半の絵画や彫刻を中心とする松方コレクションを基に、様々
な特別展を随時開催している。私たちが訪れた際は「ラファエロ展」が開催さ
れていた。本館はル・コルビュジェが設計し、コルビュジェの弟子である前川
國男らの実施設計・監理の協力のもと完成した。近代建築を目で見て体験でき
る建築作品といえる。
感想
木目が付いたコンクリートの打ちっぱなしが印象的な建築だった。内部は迷
路のように複雑な構造だと感じた。例えば右側と左側に通路があってどちらを
通っても最終的に同じ所に到達するという場所があって、折り返しがただただ
面倒くさいだけで何の意味があるのか理解できなかった。回廊は絵画を飾るの
には向いている構造だと思った。

3. 2.東京国立博物館法隆寺宝物館
1964 年設立。上野公園内にある日本と東洋の文化財の収集保管、公開展示な
どを目的として創設された日本最古の博物館である東京国立博物館の施設の
一つである。特に法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」の保管をす
るために設立された。現在の建物は 2 代目であり、1999 年に設立、設計は谷口
吉生が行った。2001 年には日本建築学会賞に選考されている。
感想
近代的な建築であるはずなのに、どこか日本らしい雰囲気を醸し出している
不思議な建物というのが第一印象だった。当日はかなり暑い日だったが、建物
の前を流れる水面とその音がとても涼しげで癒された。内部はそれほど広くな
かったが、全体的に天井が高く開放的に感じた。要所要所にあるベンチやソフ
ァがありがたかった。寺院の宝物館らしく落ち着いた雰囲気の内装だったので、
次回訪れる際は時間をかけてゆっくりと見て回りたい。
3.国際こども図書館
正式名称は国会国立図書館国際子ども図書館。日本国内外のあらゆる児童書
の収集、保存、提供を目的として 1999 年に現在の形として設立された。現在
の建物は 1906 年建設の旧帝国図書館の庁舎を安藤忠雄設計の元で改修したも
のである。2002 年完成。歴史的建造物の保全という方針を徹底しており、極力

4. 旧態の外装、内装を残した改修となっている。この改修は高い評価を受け、建
築業協会賞や建築・設備維持保全推進協会賞などを受賞している。
感想
一見古めかしい洋館にしか見えない建物だが、実はしっかりと現代的に改修
されているのだと知り、建築の新しい一面を知った。古風な外観なのに中に入
るとファンシーな子供用の絵本がたくさんあるというギャップが面白かった。
内部をよく見てみると、たしかに改修されたのだなとわかる部分がところどこ
ろにあり、なにか違和感のようなものを感じた。「各国の絵本」コーナーに置
いてあったスノーマンの絵本を読んで思わず泣いてしまった。この図書館は素
晴らしい施設だと思った。
・感想
上野という街を久しぶりに訪れた今回のウォークラリー。小さいころ、動物
園に行くために来たことしかなかったが、改めて見てみると何とも面白い街だ
った。上野公園内に価値のある建築がこんなにもあるだなんて思ってもみなか
った。正直言ってしまえば、ウォークラリーが始まるまではほとんど期待して
いなかっただけに、いい意味で期待を裏切ってくれてとても楽しかった。また、
4 年生の先輩方との交流ができて刺激を受けた。このようなまた機会があった
らその時はぜひ楽しみたい。