PostgreSQL Query Cacheは、PostgreSQLへの問い合わせをメモリ内にキャッシングすることで、SQL問い合わせのパフォーマンスを「劇的に（10～100倍）」改善します。

1. PostgreSQL Query Cache
“pqc”
2011/2/25
アップタイム・テクノロジーズ
Copyright 2010-2011 Uptime Technologies, LLC. All rights reserved.

2. pqc概要
• PostgreSQLへの問い合わせをキャッシングすることで、SQL問い合わ
せのパフォーマンスを「劇的に（10～100倍）」改善する。
– PostgreSQLへの問い合わせを中継する。
– 異なるポート上で接続を待ち受けている（デフォルトでは9999）
– SELECTクエリの結果をキャッシュする（クエリキャッシュ）。
– キャッシュのライフサイクル管理を行う。
PostgreSQL
クライアント
PostgreSQLサーバ
pqcd
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PostgreSQL
バックエンド
キャッシュメモリ

3. 外部仕様
• シンプルクエリ実行とPreparedStatementをサポートする
– プロトコルはバージョン3のみサポート
• アクティブキャッシュモード
– 基本的にすべてのSELECTクエリの結果をキャッシュする。
– 指定した特定のSELECTクエリの結果はキャッシュしない。
• パッシブキャッシュモード
– 基本的にクエリの結果をキャッシュしない。
– 指定した特定のSELECTクエリの結果のみをキャッシュする。
– 指定した実行時間を越えたクエリの結果をキャッシュする（未実装）
• キャッシュインバリデーション（無効化）
– キャッシュ有効期限の指定によるクエリキャッシュ無効化
– 特定のクエリを指定することによるクエリキャッシュ無効化
– すべてのクエリキャッシュの無効化（未実装）
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4. 導入手順
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• 必要なライブラリ
– libevent 1.4.14b (memcachedが使用）
– memcached 1.4.5
– libmemcached 0.43
• インストール
– automake
– ./configure --prefix=$PREFIX
– make
– sudo make install
– cd $PREFIX/etc
– cp pqcd_hba.conf.sample pqcd_hba.conf
• 起動
– $PREFIX/bin/pqcd (daemon mode)
– $PREFIX/bin/pqcd –n –d (debug mode)
• 終了
– $PREFIX/bin/pqcd stop (daemon mode)
– <CTRL+C> (debug mode)

5. 導入手順（RPMから）
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• 必要なRPM
– uqc-libevent-1.4.14b-1.i386.rpm
– uqc-memcached-1.4.5-1.i386.rpm
– uqc-libmemcached-0.43-1.i386.rpm
– uqc-querycache-20110223-1.i386.rpm
• 設定ファイル
– /opt/uptime/querycache/etc/pqcd.conf
– /opt/uptime/querycache/etc/pqcd_hba.conf
• 起動
– /opt/uptime/querycache/bin/pqcd
• 終了
– /opt/uptime/querycache/bin/pqcd stop

6. 設定オプション
• 必要に応じてpqcd.conf の設定を行います（$PREFIX/etc にあります）
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• memcached_bin
– Memcachedの実行ファイルのパス名（デフォルトは
“/opt/uptime/querycache/bin/memcached” ）
• query_cache_mode
– クエリキャッシュモード。“active” または“passive” を指定（デフォルトは“active” ）
• query_cache_expiration
– キャッシュの有効期限を秒数で指定（デフォルトは30）

7. キャッシュ制御ヒント文
• SELECT文の先頭にコメントとして付加する。
– /* cache:refresh */SELECT * FROM …
– <slash> <asterrisk> <space> <hint> <space> <asterisk> <slash>
• cache:on （アクティブモードのデフォルト）
– キャッシュを参照する。無ければクエリを実行してキャッシュに乗せる。
• cache:off （パッシブモードのデフォルト）
– キャッシュを参照しない。かつ、キャッシュに乗せない。
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• cache:refresh
– キャッシュを参照しない。クエリを実行してキャッシュに乗せる。
• cache:expire
– キャッシュを無効化する。クエリは実行しない。（未実装）
• cache:expireall
– すべてのクエリのキャッシュを無効化する。クエリは実行しない。（未実装）

8. 実行例
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9. 通常の実行とキャッシュヒット時
通常の実行時間は
400ミリ秒
クエリキャッシュによって
2度目は0.5ミリ秒で完了
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10. キャッシュ制御用ヒント文
意図的にキャッシュを
無視するヒント文
長い実行時間
ヒント文を外すと
クエリキャッシュを使う
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11. データ更新とキャッシュ
レコードを全件削除
レコードを削除しても
キャッシュを使うため、
古い値が見える
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12. キャッシュのリフレッシュ（最新化）
キャッシュ更新用の
ヒント文で
キャッシュを最新化
キャッシュの内容が
更新されている
キャッシュヒット
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13. 【お問い合わせ先】
アップタイム・テクノロジーズ合同会社
E-mail： contact@uptime.jp
Web: http://www.uptime.jp/
TEL: 050-3585-7837
FAX: 03-5770-7883
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