旅の設計図会の旅行講座動画『旅先の日没時間を調べる』(講師:斎藤篤)の教科書のサンプルです。 YouTubeでの視聴は -> https://www.youtube.com/watch?v=bdxTw_brAQ0 ニコニコ動画での視聴は -> http://www.nicovideo.jp/watch/sm25157047

1. 旅の e-ラーニング講座
旅の設計図会
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【１】時刻を調べるための準備
１．日の出・日の入り時刻を決める要素
地球は自転しながら太陽の周りを廻って（公転して）いるが、自転軸が公転面に対して
直角ではないために、北半球では、春分から秋分までは夏至をピークとして昼の時間が
長くなり、秋の彼岸から翌年の春の彼岸までは冬至をピークとして、夜の時間が長く
なる、また、南半球ではこれが逆になることを学校で学びました。
この昼と夜の時間の長さ短さの幅の違いは赤道近辺で最も小さく、1 年中昼と夜の長さ
はあまり変わりませんが、北極あるいは南極に近づけば近づくほど大きくなります。
北緯 66.6 度以北、南緯 66.6 以南では、夏（南半球は逆に冬）に太陽がまったく
沈まない現象（白夜）が見られます。これは地球の自転軸が太陽の周りを回る面とは
約 23.4°傾いていることから生じます。また、この回転軸の傾きは太陽から見て 1 年で
1 回転する、つまり、北極面が太陽側に向いている半年と、逆に太陽面から隠れている
半年があります。
この理由でお解りの通り、日の出・日の入りの時刻は観測日が 1 年の中のいつの時点、
注：この図は観測者が北回帰線
（北緯約 23.4 度）の北にいる
場合で太陽は夏至に一番高く
なりますが、北回帰線の南から
赤道まででは春分・秋分に向っ
て太陽が高くなります。

2. 旅の e-ラーニング講座
旅の設計図会
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観測者のいる “緯度” (Latitude) の高さにより最も大きい影響受けます。次に、同じ
標準時を使っている 2 地点で計測した時としたら東にある方が太陽は早く出て、早く
沈みますから、計測地点の経度と、標準時に使っている基軸経度 (Longitude、日本
では兵庫県明石を通る東経 135 度）がどのぐらい離れているかをも日の出・日の入り
時刻を決める要素になります。また、強い要素ではありませんが標高が高いとそれだけ
日の出は早く、日の入りは遅くなります。つまり、≪ 日の出・日の入り時間は日付、
緯度、経度、時刻帯、標高 ≫によって決まるということになります。
２．調べるサイト
そこで、日の出･日の入りを調べるための 2 つのサイトをご紹介したいと思います。
ひとつは世界の主要都市の名前を入れれば、すぐに日の出･日の入り時間を教えてくれる
サイトで、これはそれらの都市の緯度、経度、標準時には、対象地の緯度、経度、現地
時刻帯のデータがすでに反映されていて、こちらで調べて入力する必要がありません。
これを簡易法と呼びましょう。
もう一つは、いかなる地点でも、対象地点で使われて
いる時刻帯さえわかれば計算してくれるサイトで、
少なくても時刻帯だけは調べなければならないのですが
限定された都市だけ調べられるという簡易法ではなく
いかなる地点でも、皆様のご自宅のベランダからの
日の出、日の入り時刻でも調べられるということで、
正攻法と呼ぶことにしましょう。
公式なもので米国海軍測候所のサイトのように、緯度・
経度・時刻帯、全て自分で調べて入力すれば、どんな地点でも計測できますという公式
なサイトもありますが、ここでは少なくても緯度・経度は自動的に出してくれるサイト
で学習したいと思います。
【２】日の出・日の入り時刻を調べる
それでは簡易法と正攻法、2 つの方法をご紹介、ご説明しましょう。簡易な方法としては