2020/5/7 蕨市議会 令政クラブが、市長宛てに提出したもの。

1. 新型コロナウイルスの感染防止対策と
今後の取り組みについての提言書
令和2年5月7日
蕨市議会 令政クラブ

2. 課題認識
このたびの新型コロナウイルス感染拡大に伴い、以下の諸課題が出来しま
した。
 医療崩壊の防止
 感染拡大の防止
 市民の心身の健康の維持
 企業の廃業・倒産の防止
 失業の防止
 経済活動の縮小に伴う、経済的な理由による家庭崩壊・自
殺の防止
 学校休業に伴う、小中学生の学力・体力低下の防止、メンタ
ルのケア
 巣ごもり生活の長期化に伴う、DV、児童・高齢者虐待の防止
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3. 提言
これらのうち特に重要かつ緊急な課題の解決のために、以下の事項を提言
申し上げます。
 医療機関への支援
医師会を通じて、地域内の医療機関に対して、資金的、人的、精神的な支援を行う。市が備蓄している医療防護具を、必要に応じて提供を行う。ワ
クチン開発後の住民接種、抗体検査等の準備を適切に行う。
 医師会との連携強化
発熱外来への支援と、市民向けの広報の強化。
 ケースワーカーの増員、低所得者層向けの支援
「最初のセーフティネット」（現金給付）の新設に加えて、経済的な理由による家庭崩壊・自殺を防ぐために、最後のセーフティネットである生活保護
制度・生活困窮者自立支援制度が、漏れなく、確実に機能するようにする。対象者の激増を想定して、ケースワーカーを予め増員する。必要に応じ
て両制度の活用を促進するための広報活動を行う。社会福祉協議会への支援を行う。
 オンライン教育の加速、GIGAスクール構想の前倒し
学校休業の長期化、再開後の断続的な再休業に備える。自宅待機する生徒・児童に対して、各家庭が個人所有するPC、タブレット、スマホ、TV＋
CATV・DVDプレーヤ等の環境へ一方向の放送授業を行う。環境がない家庭には貸与する。
GIGAスクール構想の前倒しを前提とした対応。
 DV・児童・高齢者虐待対策の強化
巣ごもり生活の長期化によりDV・児童虐待が増える事態を想定する。被害者は、外出制限のために電話発呼する機会の確保が困難となる。通所
介護施設等の利用中止により、居宅介護の増加で高齢者虐待も想定される。DV・児童・高齢者虐待の相談窓口に、電話に加えてLINE・メール相談
の窓口を開設する。
 市民の心身の健康維持
乳幼児や高齢者をはじめ各年代ごとに、感染防止策を講じた上で心身の健康の保持が適切に行われるようにする。
 行政サービスのレベルの維持
そのために、職員の感染リスクを低減する。
 緊急対策の分かりやすい広報
必要な人に必要な情報が伝わるようにする。
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4. 外出・移動の自粛
需要の蒸発
経済の急激な縮
小
大量廃業・倒産
大量失業
ニュー・ノーマルへ
の移行
【説明資料】 ケースワーカー増員の必要性
本来のケースワーカーの定数：被保護世帯80世帯当たりCW1人（社会福祉法第16条）
平成30年度末の蕨市の現状
被保護世帯数：1,245世帯（人数：1,508人）
CW人数:12名
CW1人当たり平均104世帯を担当
法律の定めるところによれば、本市は、CW15.6人を配置しなくてはならない。既に現状でもCWは3.6人不足している。
大量廃業・倒産、大量失業に備えて、緊急にCWの増員を。
避けられない未来。
ニュー・ノーマルに対応出来ず、全てを失い、それでも尚、生活が成り立たない方々が出てくる。
家庭崩壊・自殺を何としても防ぎたい。
必要な方が、生活保護制度・生活困窮者自立支援制度を必ず使ってもらうように、
CW増員
制度利用促進の広報
社会福祉協議会への支援
どのくらい長期化するか、予見できない。
緊急事態宣言終了後も、事実上、長期に渡って再開出来
ない業界が多数出てくる。
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