Indesign norikae

いまさら聞けない
InDesign 乗り換え大作戦

いさ聞けいInDesign乗り
まらな換え大作戦
現在、レイアウトソフトのデファクトスタンダードとなったこのパンフレットを読むことで、QuarkXPress とはどこが違
InDesign。しかし、まだまだ移行を躊躇している人も多い。うのか、またどういった点が便利なのかが理解できるだろう。
このパンフレットは、InDesign への乗り換えを行う際に、乗り換えを考えている方は、ぜひ参考にしてほしい。
不安や使用時の疑問点を解消するための“ポイント”をまなお、詳細情報には Web サイト「InDesign の勉強部屋」に
とめたものだ。これまで QuarkXPress を使っていた方がとまおける関連ページを記してある。各項目をより詳細に理解し
どう部分や、つまずきやすい部分をわかりやすくまとめてある。たい場合は、サイトにアクセスしてみてほしい。

InDesignにはレイアウトソフトに必要とされる機能のほとんどが標準で搭載されている。
ブックブック
▲

長文のドキュメントを作成する場合、複数に分けて作
成したファイルはブックでまとめて管理することができる。
関連ページ➡ P.05 6

ボックスフレーム
▲

フレームには画像フレーム、テキストフレーム、属性を
もたないフレーム（図形）がある。テキストや画像は必
ずフレームの中に配置する必要がある。
関連ページ➡ P.06 8 10

フレームグリッド
テキストを配置するためのフレームには、プレーンテキ
ストフレームとフレーム内に文字位置を示す文字枠が表
示されたフレームグリッドがあり、フレームグリッドには
フォント、文字サイズ、行間などの書式を設定すること
ができる。関連ページ➡ P.06 8 、P.08 17 18

グリッド揃えベースライングリッド揃え
▲

テキストの行位置は、フレームグリッドはフレーム内に
あるグリッド、テキストフレームはドキュメントページに
設定されているベースライングリッドまたはカスタム設
定したフレーム内のグリッドに揃えることができる。

H&J 文字組みアキ量設定／ジャスティフィケーション
▲

和文文字と半角英数字が隣り合った場合の基本的な文
字間の調整は文字組みアキ量設定で設定する。また、段落コンポーザ／単数行コンポーザ
テキストを両端揃えにした場合の文字間の調整は、ジャコンポーザはテキストフレーム幅と行長を比較して、
スティフィケーションで設定する。最適な文字組みを決定するための機能だ。コンポー
関連ページ➡ P.11 26 27 、P.12 28 ザには段落単位で文字組み結果を決定する「段落
コンポーザ」と行単位で文字組み結果を決定する
「単数行コンポーザ」がある。

2

詳細情報コンバート情報
各項目の内容をより詳細に理解したい場合 QuarkXPress のドキュメントを InDesign で
には、Web サイト『InDesign の勉強部屋』コンバートした際の注意点やポイント、用
の「Study Room」にアクセスしてみよう。語の違いなどを記述してある。
http://study-room.info/id/

マージンガイド／段組ガイド／レイアウトグリッド断ち落としガイド／印刷可能領域ガイド
ページ上にはレイアウトの基本になる版面位置ページ外には塗り足し領域を示す断ち落とし
を示すマージンガイドや段幅を示す段組ガイド、ガイド、塗り足しの外側を印刷する場合の範
文字を位置示すレイアウトグリッドが表示される。囲を示す印刷可能領域ガイドが表示される。

カーニング／トラッキング／文字ツメ／文字前（後）のアキ量
文字間を手動で調整する場合、半角英数字の文字間は
カーニングおよびトラッキング、和文文字の文字間を調
整する場合は文字ツメ、文字前（後）のアキ量などを使っ
て調整する。
関連ページ➡ P.11 25 26

フォントセット合成フォント
▲
漢字や仮名文字には和文フォント、半角英数字には欧
文フォントといったように、複数のフォントを組み合わ
せてひとつのフォントのように扱うことができる。

スタイルシートスタイル
▲

スタイルには段落スタイル、文字スタイル、グリッドフォー
マット、オブジェクトスタイル、表スタイル、セルスタ
イルがある。関連ページ➡ P.07 15 、P.08 16

マスターページマスター
▲

マスターはすべてのページに共通するデザインパーツを作
成しておくためのページだ。InDesign のマスターは、マ
スターにマスターを適用して親子関係をもつマスターを
作成することができる。
関連ページ➡ P.04 2 3 、P.06 9

ドキュメントページ
ドキュメントページは「レイアウトグリッド」と「マージ
ン／段組」の 2 つの方法で作成することができる。
関連ページ➡ P.04 1 、P.05 4 6

自動ノンブル自動ページ番号
▲

マスターにテキストフレームを作成して、出力ファイルの収集パッケージ
▲

特殊文字の「自動ページ番号」を入力作成したレイアウトデータを出力先などに渡す場合、プ
しておくと、ドキュメントページでペーリフライト機能でデータに問題がないかをチェックして
ジ番号が自動的に入力される。なお、レイアウトデータと貼り込みファイルや欧文フォントを
ページ番号は任意の数から開始させるコピーして集めることができる。
こともできる。関連ページ➡ P.13 33

3

「レイアウトグリッド」「マージン段組」
と・は
1 どのように使いわける？

新規でドキュメントを作成する場合、「レイアウトグ 2 マスターを作るポイントは？
リッド」と「マージン・段組」の 2 つの方法がある。ど
ちらの方法で作成するかは、作成するドキュメントの性
InDesign のマスターはほかのマスターに適用して親子
質やデザインなどから考えて作業性の良いほうで作成す
関係のあるマスターを作成できるので、簡単にマスター
るといいだろう。
のバリエーションを作成することができる。この機能を
書籍や雑誌などのように文字が主体のドキュメントは、
活用するポイントは、親になるマスターに共通する最小
本文の文字位置を基準にしてレイアウトをする「レイア
限のアイテムだけを作成して、レイアウトパターンによっ
ウトグリッド」で作成し、ポスターやチラシなどのよう
て変化する部分は子のマスターに作成すること。作業
にビジュアルが中心のドキュメントでは、レイアウトの
性が向上する。
自由度が高い「マージン・段組」でドキュメントを作成
たとえば、親マスターにはノンブルや柱文字などの各
するのが一般的だ。
ページに共通する最小限のアイテムだけを作成し、レイ
アウトパターンが変化する部分は子マスターで作成すれ
ば、ページに割り当てるマスターを変更するだけでレイ
アウトパターンを変更することができるようになる。
コンバート情報
QuarkXPress のドキュメントを InDesign で開くと、マ
スターページに作成されているアイテムがすべてオーバー
ライドされた状態でコンバートされる。マスターページ
との関連性は保たれているので、そのままでもとくに問
題はない。しかし、不用意に編集してしまうことを避
けたい場合は、そのアイテムを選択してページパレット
のメニュ「指定されたローカルオーバーライドを削除」
ー→
を選択するとよい。

ローカルオーバーライドを削除したら
3 流し込んだテキストが消えた

マスターページにテキストフレームを作成した場合、
ドキュメントページでテキストを配置したあとで、レイ
アウトをマスターページと同じ状態に戻すためにページ
パレットのメニュー→「すべてのローカルオーバーライド
を削除」または「指定されたローカルオーバーライドを
削除」を実行すると、配置したテキストが削除されて
しまう。また、マスターページを再適用した場合は、背
面にマスターアイテムが再度コピーされてテキストフレー
ムが重複してしまう。
これらを回避するには、マスターページに本文用のテ
キストフレームを作成しないで自動配置でテキストフレー
ムを自動的に作成するか、ローカルオーバーライドを削
除しないようにする。すでに作成されているドキュメン
トでどうしてもローカルオーバーライドを削除したい場
合は、本文用のテキストフレームを選択してページパレッ
トのメニュー→「選択部分をマスターから分離」を実行
し、マスターページのテキストフレームを削除してからロー
カルオーバーライドを削除する。
詳細情報
InDesign の勉強部屋 Study Room 1.0 No.38
InDesign の勉強部屋 Study Room CS No.59

4

いまさら聞けない InDesign 乗り換え大作戦

4 ドキュメントを見開きで始めたい

複数のドキュメントを
InDesign は基本的に片ページでドキュメントが始まる 6 効率よく管理するには？
ようになっている。また、ページを削除すると、ページ
が移動して見開きの左右関係が崩れることがある。
書籍などのようなページ数の多いドキュメントを作成
このような現象を回避するには、ページパレットのメ
する場合は、章単位などでドキュメントを分けて作成し、
ニュー→「ドキュメントページの移動を許可」を選択し
ブックでまとめるのが一般的だ。ブックでまとめたドキュ
てチェックをはずす。なお、見開きで始まるドキュメン
メントはページ数が増減した場合に自動的にページ番
トを作成したい場合は、3 ページのドキュメントを作成
号を振りなおしたり、スタイルなどの同期をとることが
して「ドキュメントページの移動を許可」をオフにして
できる。また、ブックに登録されたドキュメントが変更
から 1 ページ目を削除するか、ページパレットのメニュー
されていたり、ドキュメントファイルが移動していると、
→「ページ番号とセクションの設定」を選択し、「ペー
警告アイコンが表示されてドキュメントの状態を確認す
ジ番号割り当てを開始」を偶数に設定すれば見開きで
ることができる。
始まるドキュメントを作成できる。
詳細情報
詳細情報
InDesign の勉強部屋 Study Room CS3 No.27
見開きで作成されている QuarkXPress のドキュメントを
コンバートした場合、見開きの状態を維持してドキュメ
ントが開かれる。しかし、「ドキュメントページの移動を
許可」はオンの状態になっているので、ページを増減さ
せるとページの左右関係が崩れて片ページで開始される
ので注意が必要。ページを増減させる場合は「ドキュメ
ントページの移動を許可」をオフにするのを忘れないこと。

5 自動組版や自動処理はできる？
ドキュメントを
InDesign には標準でいくつかの自動処理機能が搭載 7 自動バックアップしたい
されている。InDesign タグを使うとテキストを配置する
だけで自動的に書式設定が設定される。また、XML や InDesign には自動バックアップ機能は搭載されてい
データ結合を使うと、テキストや画像を自動的に配置ないが、自動復元機能が搭載されている。たとえば、
して書式を設定することも可能だ。さらに、より高度作業中にアプリケーションがクラッシュしてしまった場
な処理を実現するスクリプトを使った自動処理も可能合、アプリケーションを起動すると自動的に復元された
で、AppleScript、VBScript、JavaScript に対応している。ファイルが開かれる。また、自動的に開かれない場合は、
詳細情報自動復元を行ってファイルを開くかを問うメッセージが
InDesign の勉強部屋 Study Room CS2 No.33・34 表示される。
なお自動復元されるデータ（ドキュメント復帰データ）
は、環境設定ダイアログのファイル管理にある「ドキュ
メント復帰データ」で保存場所を変更することができる。
ただし、ドキュメント復帰データはレイアウトデータが
そのまま保存されているわけではない。大切な作業デー
タは定期的にバックアップをするようにしよう。

InDesign の勉強部屋 http://study-room.info/id/ 5

テキストフレームとフレームグリッドを
8 使い分けるポイントは？
フレームの概念が
配置するテキストの性質やデザインで使い分けると作 10 QuarkXPressと違う？
業性が向上する。
本文やキャプションなどのように、書式が決まってい
ドキュメントにテキストや画像をレイアウトする場合、
るテキストを配置するなら、フレームに書式を設定でき
必ず容れ物になるフレームを作成してその中にテキスト
るフレームグリッドを使えば、テキストを配置するだけ
や画像を配置する。それは InDesign も QuarkXPress も
で書式を設定することができる。また、グリッドフォーマッ
同じ仕様だが、 InDesignはQuarkXPressと異なりフレー
トを登録しておけば、書式の変更などにも素早く対応
ムの自由度が高い特長がある。
できるメリットがある。しかし、フレームグリッドはフレー
InDesign のフレームはベジェ曲線で作成されていて自
ムの大きさを変更する場合に自由度が低いため、写真
由に変形することができるだけでなく、グラフィックフ
の大きさに合わせてテキストフレームを作成したいよう
レームにテキストを配置しようとすると、自動的にテキ
なケースでは、フレームグリッドよりもテキストフレーム
ストフレームに変換されてテキストが配置される。また、
の方が作業性が良くなる。
Illustrator で作成したパス図形を InDesign のドキュメン
詳細情報
トにコピー & ペーストすると、InDesign のフレームとし
てペーストされるのでテキストや画像を配置することが
できる。ここも QuarkXPress とは異なる点だ。
ボックスフレーム

▲

特色を使ったカラー設定と
11 特色のかけ合わせはできる？

InDesignでDICなどの特色を使いたい場合は、
スウォッ
チパレットのメニュー→「新規カラースウォッチ」を選択
し、「新規カラースウォッチ」ダイアログのカラーモード
9 マスターアイテムを選択できない
メニューから、使用する特色の種類を選択して特色のス
ウォッチを登録する。また、特色と特色、特色とプロセ
マスターに作成したアイテム（マスターアイテム）は、スカラーのかけ合わせを作る混合インキや、複数の混合
フレームの枠が点線で表示される。また、マスターが適インキを一度に作成する混合インキグループ機能も用意
用されたドキュメントページでは、マスターアイテムがロッされている。
クされた状態で配置されるため、そのままでは選択をし詳細情報
て編集することができない。 InDesign の勉強部屋 Study Room CS No.05
ドキュメントページに配置されたマスターアイテムを InDesign の勉強部屋 Study Room CS2 No.50
編集するには、command ＋ shift キーを押しながらクリッコンバート情報
クして選択するか、ページパレットで編集したいマスター QuarkXPressのドキュメントをコンバートした場合、白」
「
アイテムがあるページのアイコンを選択してパレットメがRGBカラーのスウォッチとして登録されるので、スウォッ
ニュー→「すべてのページアイテムをオーバーライド」をチを削除して「スウォッチを削除」ダイアログの「定義
選択する。されたスウォッチ」で「紙色」に置き換える必要がある。
詳細情報

6


12 透明機能は使っても問題ない？

出力先の対応状況による。Creative Suite や PDF で 14 配置できる画像のファイル形式は？
の入稿に対応していればほとんど問題は起きないので、
積極的に使うほうが作業効率が向上する。
さまざまな形式の画像を配置できるが、商業印刷
InDesign には、Photoshop のレイヤー効果と同等の
物を作成するのであれば psd（Photoshop 形式）、ai
機能が搭載されており、テキストや画像などに簡単に
（Illustrator 形式）
、pdf、tiﬀ、eps、indd（InDesign のド
不透明度やドロップシャドウなどの効果を設定すること
キュメント）が利用できる。どの形式を利用するかはワー
ができる。また、Photoshop や Illustrator の透明を保
クフローにもよるが、メリットを最大限に活用するなら
持したまま配置することも可能だ。
ネイティブ（psd および ai）形式での配置だ。
詳細情報
psd 形式は、レイヤーを残して保存することができるの
InDesign の勉強部屋 Study Room 2.0 No.12・27
で、画像を合成した場合や調整レイヤーを保持したまま
貼り込んでおけば、いつでも容易に修正することが可能
だ。なお、画像を配置する場合は、複数のファイルを読
み込んで配置するマルチプレースだけでなく、Bridge や
フォルダからドラッグ&ドロップで配置することもできる。
詳細情報
InDesign の勉強部屋 Study Room CS2 No.06・28
QuarkXPress のデータを InDesign で開いた場合、単位
精度の違いによって画像の縮尺率が異なってコンバート
されることがある。

13 オリジナルの線種は作成できる？ 15 表は作成できる？

InDesign には、デフォルトでいくつかの線種が登録タブやカンマ区切りのテキストを表に変換した
されているが、オリジナルの線種を作成することもできり、表をテキストに変換することができるだけでなく、
る。また、線の始点と終点の形状を設定したり、破線 Microsoft Excel で作成した表の書式を維持したまま配
や二重線などを設定した場合は、間隔のカラーを設定置することもできる。
することも可能だ。表は複数のフレームやページにまたがって作成するこ
詳細情報とができ、作成した表はインライングラフィックのよう
InDesign の勉強部屋 Study Room CS No.04 な扱いになる。なお、表やセルに設定した体裁は、表
コンバート情報スタイルおよびセルスタイルに登録することで、同じ体
QuarkXPress のデータをコンバートした場合、ボックス裁を簡単に再現することが可能だ。
に設定したフレーム（線）の種類によって再現されない詳細情報
ものがある。とくに飾り罫のフレームは再現されないの InDesign の勉強部屋 Study Room 2.0 No.24
で注意が必要だ。 InDesign の勉強部屋 Study Room CS No.11・12


16 スタイルシートってある？

レイアウトグリッドと同じ設定で
QuarkXPress のスタイルシートの機能にあたるのが、 17 フレームグリッドが作成されない
InDesign の段落スタイルや文字スタイルで、基本的な
使い方はあまり変わらない。このほかに、フレームグリッ
テキストを自動流し込みで配置した場合に、レイア
ドのスタイルともいえる「グリッドフォーマット」や、オ
ウトグリッドと異なる設定でフレームグリッドが作成さ
ブジェクトのスタイルである「オブジェクトスタイル」、
れるケースがある。これはグリッドツールをダブルクリッ
表のスタイルである「表スタイル」と「セルスタイル」、
クした際に表示される「フレームグリッド設定（ドキュ
さらには段落スタイル内に複数の文字スタイルを入れ
メントデフォルト）」の設定がレイアウトグリッドと異な
子としてもつことができる「先頭文字スタイル」といっ
るため。この設定をあらかじめ、レイアウトグリッドと
た機能が用意されている。スタイルを使用することで、
同じ設定にしておけば回避が可能だ。
ほかのオブジェクトにも同じスタイルが素早く適用でき
なお、すでにテキストを配置したあとにレイアウトグ
るだけでなく、修正への対応もスムーズだ。
リッドと同じ設定に直したい場合には、フレームグリッ
詳細情報
ドを選択した状態でグリッドフォーマットパレットの［レ
イアウトグリッド］をクリックする。
InDesign の勉強部屋 Study Room CS2 No.01・35
スタイルシート段落スタイル・文字スタイル
▲

フレームグリッドにペーストすると
18 書式が変わった

フレームグリッドにテキストをペーストすると、コピー
したときと異なる書式でペーストされた経験はないだろ
うか。これはフレームグリッド自体が書式属性をもって
いるから。オブジェクトメニューから「フレームグリッド
設定」を開いてみるとわかるが、フォントやサイズ、字
間、行間などが設定できるのがわかるはずだ。つまり、ペー
スト時にはこの書式属性でペーストされるというわけだ。
なお、「グリッドフォーマットを適用せずにペースト」を
実行すれば、元の書式でペーストすることも可能。
詳細情報

8


19 異体字や外字の扱いは？

InDesign では、異体字の使用も非常に簡単だ。字 20 縦中横ってどうするの？
形パレットを使用することで、親文字から異体字に簡
単に置換できる。また、QuarkXPress ではシフト JIS
縦組みテキストでは、半角数字や欧文の縦中横処理
の領域外の字形の使用はできなかったが、ユニコード
が必須だ。QuarkXPress では手作業で文字回転を行う
に完全に対応している InDesign では、フォントのもつ
必要があったが、InDesign では自動で縦中横処理が可
すべての字形を使用できるのも大きなメリット。とくに
能（段落単位で適用する「自動縦中横設定」と文字単
OpenType フォントを使用した場合には、フォントのメ
位で適用する「縦中横」がある）。特定の桁数までの
リット（OpenType 機能など）を最大限に引き出すこ
組数字や欧文を指定できるのはもちろん、1 文字単位
とが可能。
で半角数字や欧文を回転させたり（縦組み中の欧文回
作字の必要がある場合でも、SING 外字ソリューショ
転）、ルビに縦中横を設定することもできる。なお、「文
ンにより、Illustrator で作字した文字（グリフレット）
字回転」の機能を使用して、縦中横と同じような効果
をInDesignで使用できる。作成した外字（グリフレット）
を与える方法もある。
は InDesign に埋め込まれるため、出力側に外字（グリ
詳細情報
フレット）を渡さなくても、問題なく出力が可能だ。
詳細情報
InDesign の勉強部屋 Study Room CS2 No.25 ∼ 27
縦組み中の文字回転縦中横

▲
C 文常
S 2 1文文字常にイ
I n D e si g n

3 0 字字回に高イン
。 0 単回転高機ンデ
2 も 1 位転で機能デザ
0 現年ででき能だザイ
0 在のきるだ。イン
8 の 1月回るの。指ンの
年バに転のは指定の縦
ー発もはも定し縦中
12
月ジ売可もちした中横
にョさ能ちろた桁横は
はンれだろん桁数は、
、はた。数で、非
ん、で非
、

21 ぶら下がりはどうすればいい？

InDesign のぶら下がりは QuarkXPress と異なり、ぶら下げる約ぶら下がり方法「標準」
物の分、フレームのサイズを広げる必要はない。「ぶら下がり方法」
インデザインのぶら下がり方法には、
を指定するだけで、自動的に句読点がフレームの外にぶら下げ処理
される。「ぶら下がり方法」も「標準」と「強制」の 2 種類があり、「標準」と「強制」の二つがあります。
用途に応じて使い分けが可能だ。「強制」は行末にきた句読点をそれぞれ行末の処理が異なります。
すべてフレーム外にぶら下げるのに対し、「標準」は行内に収まら
ない場合のみぶら下げ処理を行う。なお、「ぶら下がり文字」の指ぶら下がり方法「強制」
定は「禁則処理設定」で行う。
インデザインのぶら下がり方法には、
ぶら下がりは反映されず、ぶら下がり領域にもテキストが流れるた「標準」と「強制」の二つがあります。
め、テキストフレームのサイズ変更、および「ぶら下がり方法」のそれぞれ行末の処理が異なります。
指定が必要となる。また、「禁則処理設定」の「ぶら下がり文字」
に句読点を設定する必要もある。


22 コンポーザってなに？

禁則処理方法や
InDesign には、日本語と欧文用それぞれに「単数行 23 禁則調整方式を教えて
コンポーザ」と「段落コンポーザ」が用意されている。
「単数行コンポーザ」は、これまでのアプリケーションと
行頭や行末にきてはいけない文字などを指定したのが
同様に 1 行単位で文字組みを行い、改行位置を決定し
禁則処理セットだ。QuarkXPress では「行頭禁則文字」
ている。これに対し、「段落コンポーザ」は各行のばら
と「行末禁則文字」の指定が可能だが、InDesign では
つきが均等になるよう段落単位で改行位置を判断して
さらに「ぶら下がり文字」と「分離禁止文字」の指定
いる。そのため、テキストに追加や削除があった場合、
ができる。一般的に拗促音（っ、ッなど）を禁則文字
修正個所よりも前の行であっても改行位置が変わる場
としたい場合には「強い禁則」したくない場合には「弱
、
合がある。このような動作を嫌う場合には「単数行コ
い禁則」を選択する。任意のカスタムセットの作成もで
ンポーザ」を使用するとよいだろう（デフォルトでは「段
きる。また、禁則文字がどのように処理されるのかを設
落コンポーザ」が選択されている）。
定するのが「禁則調整方式」だ。追い込みを優先したり、
なお、基本的に、テキストがすべて欧文の場合以外
追い出しを優先したりといった指定が可能。
は、日本語用のコンポーザを使用する（日本語テキスト
に欧文用のコンポーザを使用すると、和文組版用の機
QuarkXPress の禁則処理は、InDesign の禁則処理と
能はすべてスキップされる）。
して新規に読み込まれる。
詳細情報

24 アンカーボックスってあるの？

QuarkXPressのアンカーボックスの機能にあたるのが、
インライングラフィックだ。画像やテキストなどのオブジェ
クトをテキスト中にペーストすることで、あたかもテキ
ストの一部として扱える機能。テキストに増減があれば、
インライングラフィックもそれにあわせて移動する。
なお、CS2 からはさらに機能が拡張され、インライ
ングラフィックをテキストフレーム外でも扱えるようになっ
た。このオブジェクトをアンカー付きオブジェクト（左
図参照）と呼ぶ。
詳細情報
InDesign の勉強部屋 Study Room 2.0 No.65・71
縦組み時のアンカーボックスは、90°回転して変換され
るため、回転角度を修正する必要がある。

10


文字を詰めるのに
25 プラグインは必要？

カーニングやトラッキングで文字間の調整を行う 26 約物を半角扱いにしたい
QuarkXPress では、素早く美しい文字詰めを行うため
には市販のXTensionを利用する必要があった。しかし、
句読点や括弧類などの約物を半角扱いで文字組みし
InDesign では標準でさまざまな文字詰め機能を搭載し
たい場合、QuarkXPress では XTension を使用するか、
ており、プラグインを購入しなくても高品質な文字詰め
手作業でカーニングを設定した。InDesign では、「文字
が可能だ。
組みアキ量設定」を設定することで、約物を半角扱い
InDesign では、カーニングやトラッキング（字送り）
にして文字組みすることが可能だ。さらには、句読点
以外にも、フレームグリッドを使った均等詰め（1H 詰
のみ、鍵括弧のみ、丸括弧のみ、といったように任意
め等）や、OpenType フォントのもつ詰め情報を参照
の約物のみを詰めるといったこともできる。あらかじめ
して文字を詰める「プロポーショナルメトリクス」、文
目的に応じたカスタムの「文字組みアキ量設定」を作
字の前後のアキを詰める「文字ツメ」「文字組アキ量
、
成しておけば、用途に応じて設定を選ぶだけで、目的
設定」のカスタマイズなど、さまざまな方法で文字詰め
の文字組みが実現できる。
が実現できる。とくに、0 ∼ 100％の間で詰め幅の調
なお、特定の箇所の約物のみ半角扱いにしたいといっ
整が可能な「文字ツメ」は、和文組版に最適な文字詰
たような場合には、文字前のアキ量」
「「文字後のアキ量」
め機能だ。なお、ジャスティフィケーションの「単語間隔」
を「ベタ」に変更しても OK だ。
を設定すれば、欧文スペースの調整も可能。
詳細情報句読点、括弧類などの約物を半角扱い
にするには、「文字組みアキ量設定」
をカスタマイズします。
（文字ツメなし）美しい文字詰め
（文字ツメ 30％）美しい文字詰め
句読点、括弧類などの約物を半角扱い
（文字ツメ 50％）美しい文字詰めにするには、文字組みアキ量設定」
「を
カスタマイズします。
（文字ツメ 70％）美い文字詰め
し

27 文字組みアキ量設定ってなに？

あ・字「
「文字組みアキ量設定」とは、文字と文字の間隔（アキ量）
を設定したものだ。たとえば、平仮名と始め括弧類のアキ量は「二
分」カタカナと欧文のアキ量は「四分」といったように設定する。
、
InDesign の文字組みの“キモ”ともいえる設定で、この内容い
かんで文字組みの美しさが決まるといっても過言ではない。
「文字組みアキ量設定」は、QuarkXPress の「H&J」の「ジャアキ量アキ量アキ量
スティファイ設定」にあたるものだが、QuarkXPress のそれより
もはるかに詳細な設定が可能。文字クラスごとに細かくアキ量が
設定できるため、かなり高度に文字組みをコントロールできる。
なお、デフォルトで 14 種類の設定が用意されているが、カスタ
マイズも可能だ。とはいっても、詳細な設定が可能な分、カスタ
マイズを難しく感じるユーザーも多いだろう。理屈を理解してし
まえば設定の考え方自体はさほど難しくはないので、ぜひチャレ
ンジしてみてほしい。
詳細情報


28 約物をコントロールするには？

約物の正確なコントロールは、組版のクオリティを左 30 フォントセットってあるの？
右する重要なポイントだ。QuarkXPress で約物のアキ
をコントロールするには、手作業のカーニングを繰り返
InDesign の「合成フォント」機能では、単に字種ご
す必要がある。組版のコントロールはデフォルトの 1 種
とのフォントを組み合わせるだけでなく、「特例文字」
類しかなく、ユーザーはカスタマイズできない。行頭の
セットを作成して任意の字種のみをフォント変更できる。
括弧でさえ逐一手作業が発生する。InDesign ではそん
たとえば、サンセリフ系の英数字中のカンマだけをセリ
な手間ひまをかけなくてもよい。「文字組みアキ量設定」
フ系フォントに変更したり、ベースラインを別途設定で
で自由にカスタマイズして、自動で約物をコントロール
きる。また、「文字中央で拡大／縮小」を適用すれば、
できる。段落ごとに異なる設定を適用することも可能だ。
文字サイズの変更は字送りに影響を与えない。
段落先頭の起こし括弧類を必ず半角アキで揃えたい
詳細情報
なら、
「基本設定」「段落字下げ」「段落先頭始め括
ので
弧類」「始め括弧全角」
をにすればよい。同じく中黒を
全角で始めたいなら、「詳細設定」「前の文字クラス」
の
の「段落先頭」を選び、中点類のアキを 25%に揃えてし
フォントセット合成フォント

▲
まおう。こうすれば、自動的に中黒は全角となる。
詳細情報

29 ルビ圏点は使えるの？
・ 31 OpenType 機能って何？

InDesign のルビや圏点は、すべてテキストフレーム（ま OpenType 機能とは、OpenType フォントだけがもつ
たはフレームグリッド）の外側に付く。ルビや圏点のた機能の総称だ。プロポーショナルメトリクスや合字（リ
めにテキストフレームの大きさを計算し調整する必要がガチャ）、分数、縦組み／横組み用仮名、等幅数字字
ない。親文字とルビの間隔（オフセット）や、親文字形などのフォントがもつ特性をアプリケーション側から
との位置関係も細かく指定可能だ。横組み時に親文字引き出すスイッチだ。したがって、CID フォントではこ
の下（縦組み時には左）に配置もできる。また、ルビの機能は利用できない。OpenType フォントは単に字
が親文字よりも長いときに変形処理をかけたり、縦組形が多いだけではなく、使用上の利点がここにある。
み時にはルビの縦中横を自動設定にできる。詳細情報
これらの設定はすべて、段落スタイルや文字スタイル InDesign の勉強部屋 Study Room 2.0 No.19・59
にも適用できるため、同様のルビ処理がスタイルの適用
と同時に自動的に行われる。
詳細情報

12


32 PDFの書き出し方は？

InDesign は、 PostScript ファイルを書き出して 34 プリンタフォントは必要？
Acrobat Distiller で変換をしなくても、ダイレクトに
PDF を書き出せる。PDF 書き出しプリセットには、透
InDesignはプリンタフォントを必要としない。使用フォ
明の分割を前提とした「PDF/X-1a」や Adobe PDF
ントの種類（OTF、CID、TrueType、Type1）にかか
Print Engine にも対応する「PDF/X-4」などがあらか
わらず、ローカルマシンに必要なフォントがインストー
じめ用意してある。任意の設定で保存したプリセットを
ルされていれば、すべての文字が正しく（きれいに）出力
使って、PDF 書き出しを行えるのも魅力だ。
できる。したがって、プリンタフォントの有無をチェッ
PDF は電子送稿の利便性だけでなく、安全な入稿方
クしなければならないような前世代的な設定もない。
法として定着しつつある。
ただし、一般的なインクジェットプリンタなどの非 PS
詳細情報
プリンタを使用している場合、文字や画像が粗く出力
されることがある。このようなケースでは、一度 PDF に
書き出してからプリントすれば、プリンタのもつ能力を
最大限に生かして出力できる。
詳細情報

35 出力は安定してる？

InDesign の出力は安定している。InDesign が登場し
て 9 年、多くの出力実績とノウハウが蓄積されている。
すでに InDesign は経験の浅いニューフェイスではなく、
あらゆる現場での過酷なテストに合格しているベテラン
だ。いまでは InDesign の出力ができない印刷会社を探
33 ファイルの収集はどうするの？すほうが難しい。
思い起こせば、DTP の歴史の中で、InDesign での
InDesign の「パッケージ」機能では、ドキュメント出力がもっとも安定しているのではないか？スタック
単位またはブック単位で、必要なリンクファイルやフォオーバーフローやメモリエラーの頻発した初期、サードパー
ント（欧文フォントのみ）を収集し、所定のフォルダ内ティ RIP に翻弄させられた頃、OS の構成や機能拡張書
にまとめられる。このとき、自動的に「プリフライト」類のバージョンなど細部に至るまでまったく同じ環境で
機能を実行し、問題があれば警告を発してくれる。詳なければページネーションが崩れたりした。
細なレポートも書き出されるので、レイアウトドキュメ現在では PDF での出力も定着しつつあり、安定度と
ントなどのデータ受け渡しの際には、ぜひ利用したい。信頼性も大きく増している。InDesign の出力での注意
事項は、 Adobe のサポートデータベースを参考にするとよ
ファイルの収集パッケージい。ケースバイケースで、細かい対処法が公開されている。
▲


移行する際に知っきいと
ておたこ

Bridgeを使おう

Bridge は Creative Suite にバンドルするヘルパーアプリ
ケーションだ。単なるビューワーやファイル管理ソフトではな
い。Creative Suite アプリケーションのカラー設定を同期し
たり、ドキュメント中の使用フォントやスウォッチを表示し
てくれる。Mac OS X のクイックルックでは見ることができ
ない InDesign（indd 形式）や Illustrator（ai 形式）のプレ
ビューも Bridge ならば閲覧可能だ。コンパクトモードにすれ
ば、Bridge ウィンドウが最前面にあるためレイアウトウィン
ドウに隠れてしまうことなく、画像配置（ドラッグ＆ドロップ）
も行いやすい。メタ情報（XMP）やファイル名の連番処理
などを一括変換できるのもうれしい機能だ。

ントとなって働いてくれるだろう。スクリプトパレットの中
プラグインやスクリプトを使おうにはデフォルトでいくつかのサンプルがインストール済みだ。
それらを使うだけでもよいし、設定値をカスタマイズしても
InDesign は標準で高機能を備えているため、いわゆる“定よい。また、インターネット上にはたくさんの便利なスクリ
番プラグイン” はない。しかし、データベースとの連動や学参、プトが公開されている。多くのスクリプトはソースを公開し
InCopyとの連携などの分野では、快適な環境を提供するサーており、ユーザーのカスタマイズも可能である。InDesign 英
ドパーティプラグインがいくつかある。InDesign の勉強部屋語版用に書かれたスクリプトであっても、日本語版でたいて
サイト内でも「Plug-in」で国内のプラグインを紹介していい動作する。さらに、コンパ
るので参考にしてほしい。イラなどの特別な用意はまっ
InDesign は煩雑な処理を自動化する手段としてスクリプたく不要なので、意欲さえあ
ティング環境を用意している。Mac OS では AppleScript、ればスクリプトはだれにでも書
Windows では VBScript、両プラットフォームで JavaScript けるだろう。スクリプト世界
が使用できる。スクリプトはアクションの何百倍も賢くて便にはまったく新しい InDesign
利だ。まさにユーザーの手となり目となり、有能なアシスタとの出会いがまっている。

サポート体制

サポートの種類は多岐にわたっており、その範囲も広い。
マンツーマンでのサポートとしては、主にインストールや製品
の不具合などに関する 90 日間の無償サポートのほかに、操
作方法などを電話対応してくれる有償サポートがある。
Adobe サイト上には、製品の操作手順などを解説した
チュートリアル、トラブル情報や回避方法などが豊富なサポー
トデータベース、ユーザー同士のコミュニケーションと相互扶
助のためのユーザーフォーラム、さらに Tips やイベント情報
を受け取れるテクニカルニューズレターなど多くのサポート体
制が整っている。これら Web 上のリソースはすべて無償だ。
とくにサポートデータベースは多くの事例から検索でき、
「InDesign サポート」運用上の強い味方になるだろう。
http://www.adobe.com/jp/support/indesign/

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・PRODUCTION PREMIUM（映像プロダクション向け）
Adobe Creative Suite 3 の製品体系・MASTER COLLECTION（すべての製品を網羅）
それぞれの製品構成は下表に示した。InDesign CS3 が含
ひと口に Adobe Creative Suite 3 といっても、ひとつのまれるのは、DESIGN PREMIUM、DESIGN STANDARD、
製品構成を指しているのではない。下記のように 6 つの製品 MASTER COLLECTION となる。
体系があるのだ（製品名の横の括弧内は筆者注）。 Creative Suite で購入すると、単体製品で揃えるよりも
・DESIGN PREMIUM（印刷、Web のデザイナー向け）価格が安く、インストールやバージョンアップなどの管理が
・DESIGN STANDARD（印刷媒体のオペレーション向け）楽になる。また、Bridge などのバンドルアプリケーションや、
・WEB PREMIUM（Web デザイナー向け） SING 外字の作成環境（DESIGN PREMIUM と DESIGN
・WEB STANDARD（Web 開発者向け） STANDARD のみ同梱）も手に入る。

DESIGN WEB PRODUCTION MASTER
PREMIUM STANDARD PREMIUM STANDARD PREMIUM COLLECTION
InDesign CS3 ● ● ●

Photoshop CS3 Extended ● ● ● ●

Photoshop CS3 ●

Illustrator CS3 ● ● ● ● ●

Acrobat 9 Professional ● ● ● ●

Flash CS3 Professional ● ● ● ● ●

Dreamweaver CS3 ● ● ● ●

Fireworks CS3 ● ● ● ●

Contribute CS3 ● ● ●

After Effects CS3 Professional ● ●

Premiere Pro CS3
建物 2 種 .eps
● ●

Soundbooth CS3 ● ●

Encore CS3 ● ●

共有機能、サービス、アプリケーション
Bridge CS3 ● ● ● ● ● ●

Version Cue CS3 ● ● ● ● ●

Device Central CS3 ● ● ● ● ● ●

Dynamic Link ● ●

OnLocation CS3（Windows 版のみ） ● ●

Ultra CS3（Windows 版のみ） ● ●

管理数の多い企業では手間とコストを削減できる。また、
お得な購入方法 Windows から Mac OS へ（またはその逆も可）プラットフォー

意外と知られていないが、Photoshop や Illustrator だけで
建物 2 種 .eps
ムの変更をしたり、ダウングレード申請をすれば、必要に
応じて古いバージョンのアプリケーションを使用可能となる。
なく InDesign 単体製品からも Creative Suite へアップグレー古いバージョンのアプリケーションを店頭などで新規購入す
ドが可能だ。ただし、アップグレード特典が受けられるのは、るのは不可能なので、こうした場合はこのライセンスプログ
過去の主要 3 バージョンからのみとなる。InDesign CS3 のラムを利用するしかない。
場合、 InDesign 2.0 までが対象である。InDesign の次期バーライセンスプログラムはオープンプライスで店頭やアドビス
ジョンがリリースされると、InDesign 2.0 は対象外となり、トアなどで直販はしていない。販売店からの見積もりを経て
新規購入しなければならない。購入となる。TLP よりもたくさんのライセンスが必要な場合
Adobe サイト上でアドビ製品のオンライン販売をしているは、TLP よりも割引率の高い CLP が用意されている。
「アドビストア」内では、お得なキャンペーンを随時行っている。
こうしたキャンペーン情報は「アドビストアメール」でも配
信しているので購読をおすすめしたい。
企業などで複数本のライセンスが必要なときは、TLP など
のライセンスプログラムがお得だ。購入ライセンス数に応じ
てボリュームディスカウントが適用される。製品毎（プラッ
トフォーム毎）に 1 組のインストールメディアと１つのシリア
ルが提供され、Web 上からライセンス管理までできるので、

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DTPWORLD2008年7月号 Book in Book

執筆：市川せうぞー、大橋幸二、森裕司
デザイン：森裕司
監修：DTPWORLD 編集部
協力：アドビシステムズ株式会社

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