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6_ 参照モデルの活用例( SCOR 編)
SCORを活用したインベントリ情報蓄積
平成25年2月
有限会社ジール
松本 巖
サプライチェーンとモデリング
• 1.サプライチェーンとは
– サプライチェーン
– サプライチェーン・マネージメント(SCM)
• 2.SCORの概要
– SCORはサプライチェーン運用プロセスの参照モデル
– SCORの3つのレベル
• 3.SCORによるSCM基盤の整備
– SCORプロジェクトの層別取組み
– サプライチェーンの性能評価
– マテリアル・フローの整備
– プロセスと情報フロー
• 4.研究事例
– 舶用製品のインベントリ・データの集積の例
– プラント基盤情報の一元化の例
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 2
1.サプライチェーンとは
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 3
製造業  流通業  消費者 
• サプライチェーン
– 供給者から顧客への製品やサービスの移動に係わる、組織、
人々、技術、活動、情報、及び資源で構成される一つのシステ
ム
サプライチェーン・マネージメント
• SCMの観点
– サプライチェーン・マネージメントは、『自社』を中心に、仕入れ品につ
いてはその供給者及びその供給者の供給者と、納入品についてはその顧客
及びその顧客の顧客へと、できるだけ範囲を広げて、その全体としての
性能を管理しようとすること。
• 『エンタープライズ』の概念
– 『エンタープライズ』は固定的な企業を意味せず、一つの事業にかかわる
複数企業を含む、『事業体』を意味する。一つの会社でも製品系列毎に複
数の事業体が存在し得る。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 4
納入
供給者
(社内または社外)
自社
顧客
(社内または社外)
仕入納入加工納入加工仕入 仕入
返品 返品返品
計画計画 計画計悪
返品返品 返品
供給者の
供給者
顧客の
顧客
加工
(Make)
仕入
(Source)
計画
(Plan)
返品
(Return)
返品
(Return)
納入
(Deliver)
サプライチェーン・マネージメント(SC
M)
• サプライチェーン・マネージメントの定義(CSCMP
の定義)
– SCMは、仕入や購買、加工、及びのロジスティックに係わる活動の
計画と管理をカバーする。
– 供給者、中間業者、第3者サービス・プロバイダ、及び顧客間の協調
や協力を促進する。
– SCMは、企業を横断した供給とデマンドを統合する。
– SCMは、企業内及び企業横断の事業体の機能とプロセスを密接かつ
高度な事業モデルに統合させる責任がある。(エンタープライズの考
え方)
– それは、製造業務も同様に、マーケッティング、販売、製品設計、財
務、及び情報技術及びそれらを横断する活動やプロセスを協調させる
。
• サプライチェーン・マネージメントが関心を持つ『性
能』
– 注文品の納入に対する『オーダー充足』性能
– 負荷変動に対する処理の『柔軟性』性能
– 保障と返品処理を含む『サプライチェーン・コスト』性能
– 在庫品を含めた『資産回転率』性能
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 5
サプライチェーンは『複雑システム』の一
つ
• 『複雑システム』とは
– 複雑システムは、全体としての特性が、構成要素個別の特性か
ら明確でなく、それらが相互接続されて構成されたシステムで
ある。
– 『複雑システム』の特徴
• 境界を定めることが難しい。
• オープンである。
• 記憶を持つ(時間的に動的に振舞う)。
• ネスト化される(階層的に構成される)。
• 多層ネットワークで結合される。
• 『創発』現象を作りだす。
– 『創発』:構成要素の特性だけで捉えられない、システム・レベルでの新しい挙動を創出す。
• 要素間の関係は非線形である。
• 要素間はフィードバック関係を持つ。
– 『複雑システム』の例
• 化学プラント、航空機及び航空管制、ダム、海上輸送、核兵器、原発、ある
いは、政府や地方自治体の事業、等
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 6
『エンタープライズ・アーキテクチャ(E
A)』の役割
• EAあるいはEAフレームワークの取組み
– EAあるいはEAフレームワークは、2000年代中ごろから米国防省
( DoDAF )を始めとし、同盟軍( MODAF )、米連邦政府( FEA )、及び
民間組織( TOGAF )などに急速に広がっている、『情報資源管理』を主
体とする取組みである。
• EAでは、エンタープライズ及びアーキテクチャを次のように定義
している。
– 『エンタープライズ』とは:固定的な企業を意味せず、一つの事業にかか
わる複数企業をまたがる『事業体』を意味する。一つの会社でも製品系列
毎に複数の事業体が存在し得る。SCMの観点と同じ。
– 『アーキテクチャ』とは: システムを構成する、時空を越えて変質しな
い(普遍的)要素と要素間の関係を明確にする活動、すなわち『仕組』造
りを意味する。普遍的要素とは抽象化が必須であることを強調している。
• EAと複雑系
– EA及びEAフレームワークは、『複雑系(複雑システム)』に絡む種々
の利害関係者の関心を多面的に記述し(『ビュー・モデル』)、それらを
整合させて(『統合』)、管理可能な状態に移行させる活動である。
• EA及びEAフレームワークが提供するもの
– ドメインごとのEA活動を進めるための『参照モデル』の活用法を含む』
ガイドラインである。
– 『参照モデル』には、ドメイン固有のものもあるが、いづれのドメインで
も適用できる各種団体でまとめられた標準化結果の汎用的なものもある。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 7
SCORは『参照モデル』
• SCOR の表現は、抽象的でなじみ難いと評判が悪い
– SCOR では、仕入業務を『 Source 』、加工業務を『 Make 』、納入
業務を『 Deliver 』と表現し、なかなかなじみ難くいと言われる。
• 『参照モデル』は、一般的に次のような特徴を持つ
– 参照モデルは、抽象的なもの
– 参照モデルは、エンティティと関係を持つ
– 参照モデルは、特定のドメインで成り立つ
– 参照モデルは、『不可知論』の前提で作られている
• 『不可知論』とは
– ある知識化された範囲以外に知識化できない領域の存在を認める考
え方。(神の存在は神のみが知る)
• すなわち
– SCORは『参照モデル』であり、実際のサプライチェーンに活用
するには、一般知識化できない、その当事者のみが知り得る知識
(非ー知)を付加しなければならないことを意味している。
– 『参照モデル』に基づき、個別実態の知識を付加し、管理の基盤に
仕立てあげる手段が『モデリング』である。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 8
2.SCORモデルの概要
• SCORは、サプライチェーン協議会( Supply-Chain Council )が開
発した、SCMの観点からの運用作業についての『参照モデル』で
ある。
• SCORは、層別に粒度を高めたサプライチェーン運用業務の参照
モデル
– レベル1は、運用機能の大分類グループである(計画、仕入、加工、納入、
返品)
– レベル2は、レベル1の大分類クループを更に分類した機能タイプである
(在庫生産品、受注生産品、及び設計生産品)
– レベル3は、レベル2の機能タイプにおける雛形の作業プロセス・フローの
パターンである。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 9
S
C
O
R
の
範
囲
Plan
DeliverMakeSource
Return
Pn
DnMnSn
DnMn
Dn
D2: 受注生産品の配送
D2.1 :
引合と見積
D2.2 :
オーダー受領
D2.3 :
納入日決定
D2.4 :
オーダー集約
トップレベル
(プロセス・タイ
プ)
構成レベル
(プロセス分
類)
プロセス・レベ
ル
(プロセス分
析)
レベル1 =SCOR モデルをベースとして
行う業務範囲と内容の定義。競合
、パフォーマンス、目標がセットされ
る。
レベル2 =SCOR モデルの持つ 26 のコ
ア・プロセス・カテゴリーの中から適切な
組合せをすることで、目標とする
サプライチェーンの姿、形を明確にし、
実行戦略策定のベースとする。
レベル3 = 選ばれたマーケットにおいて
首尾よく競争できる会社の能力を
策定する。
•プロセスエレメント策定
•インプット / アウトプット情報策定
•プロセス・パフォーマンス・メトリックス策定
•ベストプラクティス分析とサポート機能構築
サプライチェーン実行戦略のファインチューニン
グ
1
2
3
# レベル プロセス構成要素 内容
SCORのモジュール構成(レベル1と
2)
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 10
供
給
者
顧
客
P1 :サプライチェーン計画
P2: 調達計画 P3: 製造計画 P4: 配送計画 P5: 返品計画
S1: 見込生産品
の調達
S2: 受注生産品
の調達
S3: 設計生産品
の調達
Plan
Source Make Deliver
Enable
M1: 見込生産品
の製造
M2: 受注生産品
の製造
M3: 設計生産品
の製造
D1: 見込生産品
の配送
D2: 受注生産品
の配送
D3: 設計生産品
の配送
EP: 計画
エネーブル
ES: 調達
エネーブル
EM: 製造
エネーブル
EDP: 配送
エネーブル
SCOR では Plan 、 Source 、 Make 、 Deliver
と呼んでおり日本語では呼んでいない
SCORレベル3のプロセス・フローのパター
ン例
在庫生産品の納入(D1)
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 11
(P2.4) 調達計画
(P3.4) 製造計画
(P4.4) 納入計画
(S,M) 引当可能在庫
(M1.1) 製造日程計画
D1.1
引合と見
積
D1.2
オーダー受
領、入力
と確認
D1.3
在庫引当
と納入日
の決定
D1.4
オーダーの
集約
D1.5
積載の計
画策定
D1.6
出荷ルー
ト
D1.7
輸送業者
選定と料
金の値決
D1.8
倉庫で製
品を受領
D1.9
出荷プロ
ダクトの
ピッキング
D1.10
車載、出
荷書類、
および出
荷
D1.11
顧客先で
製品受領
と確認
D1.12
プロダクト
の据付
D1.13
請求、支
払い受領
(顧客)見積
(顧客)顧客オーダ -
(顧客)配送請負期日
(顧客)補充シグナル
サプライチェーンカウンシル日本支部発行( 2001 年 5 月)
サプライチェーン・オペレーション・レファレンスモデル  SCOR 第 4.0 版よ
り転写
有効オーダ - 受注残( P1.1,P4,1)
引当可能在庫
配送期日 (P4.2)
補充シグナル (S1.1)
一日の出荷量 積荷情報
(輸送業者)ルーティングガイド
(輸送業者)輸送業者格付情報
納入予定 (P)
(S1.1) 受入予定量
(S1.4) 引当可能量
(M1.1) 製造日程計画
(M1.1) 完成品出荷
Make
または
Source
より
引当可能在庫 (D) 出荷書類 ( 輸送業者、顧客、行政 )
配送された最終製品(顧客 )
出荷情報 (P1.1)
支払い
(D) 引当可能在庫
(D) 荷揃えされた
  完成品 (D 事前出荷通知
SCORプロセスへの付加情報
• レベル3の各プロセスには次のような関係する事項が付
記されている。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 12
プロセス要素 D1.2  オーダーの受領、入力と確認
パフォーマンス属性 柔軟性/応答性 オーダー受領リードタイム
オーダー登録リードタイム
コスト 顧客オーダー作成コスト
オーダー登録維持コスト
信頼性 特定不可
資産 特定不可
ベストプラクティス 電子商取引・オンライン在庫引当・確
認
EDI アプリケーションと統合オーダー管理
注残等のリアルタイム参照 特定不可
補充情報等の遠隔測定 POS 使用による顧客動向データ
遠隔オーダー入力 特定不可
自動多段階与信チェック オーダー/財務の統合管理
合理的価格設定 活動基準原価法( ABC) 、顧客ごと、品
目ごと
入出力情報 インプット (顧客)オーダー
(顧客)配送請負期間
(顧客)補充シグナル
アウトプット 有効オーダー
支払い受領(場合による)
関係する性能指標
世間で云われる
ベスト・プラクティス
関係する入出力情報
3.SCORによるSCM基盤の整備
• SCORプロジェクト・ロードマップの層別取組み
– レベル1:競合分析による運営戦略
– レベル2:機能的にサプライチェーンを構成するマテリアル・フロー
– レベル3:性能・実務・システムを整合させる情報/プロセスのフロー
• レベル1~3は摺り合せの繰り返し(イタレーション)
– それぞれ独立に活動し、それらの間で相互摺合せを繰り返す関係
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 13
マテリアルフローマテリアルフロー
SCOR レベル 1
運営戦略運営戦略競争を
分析する
SCOR レベル 2
サプライチェーン
を構成する
性能レベル、
プラクティス、システム
を整合させる
サプライチェーン・
プロセスとシステム
を
実装する
サプライチェーン・
プロセスとシステム
を
実装する
•競争上のパフォーマンス要求
•パフォーマンス・マトリクス
•サプライチェーン・スコアカード
•スコアカードのギャップ分析
•プロジェクト計画
•AS IS 地理マップ
•AS IS スレッド・ダイアグラム
•デザイン仕様
•TO BE スレッド・ダイアグラム
•TO BE 地理マップ
情報と情報と
ワークフローワークフロー
•AS IS レベル 2, 3, 及び 4 マップ
•断絶点(ディスコネクト)
•デザイン仕様
•TO BE レベル 2, 3, 及び 4 マップ
順次開発順次開発
、、
テスト、公開テスト、公開
•組織
•技術
•プロセス
•人
SCOR レベル 3
レベル1:運営戦略は資源と性能の概念モデル
化
• レベル1の役割は、競合とのサプライチェーン性能の優劣を評価し
、戦略的に何を強化するかなどを決めるレベルである。
– 競合とサプライチェーン性能を比較するには、比較する性能の対象となる
『資源』項目と『性能』項目が競合の性能項目と対応していないと意味を
成さない。資源項目とは、対象とする事業所、業務あるいは製品などの単
位であり、性能項目とはそれらの品質、コストあるいはスピードなどの項
目である。
– サプライチェーンの性能を任意の競合と比較するには、資源や性能項目が
『構造化』され、任意の競合の性能項目に柔軟に対応させ得る柔軟性を備
える必要がある。すなわち資源と性能に対するエンティティ・リレーショ
ン形式の『概念モデル』あるいは情報モデルを整備することが求められる
。
• SCOR参照モデルでは、サプライチェーン性能の概念モデル(エ
ンティティ・リレーション)を直接提示していない。
– SCMで関心のある主要なエンティティは、事業所(プレイヤー)、SC
業務、あるいは製品やサービスなどであり、その性能は、Q(品質)、C
(コスト)、及びD(スピード)に関するそれらの属性と扱われ、これら
はほぼ自明である。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 14
サプライチェーンにおける『概念モデル』
• サプライチェーンを構成する要素は次の抽象化された概念要
素から構成される。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 15
– 『拠点』:これは一連のサプライチェーンを構成
するプレイヤーであり、会社、事業所、部署など
の組織体を表すエンティティ。
– 『業務』:これは特定された拠点におけるサプラ
イチェーンを遂行する機能単位であり、仕入
(S)、加工(M)、納入(D)、あるいは返品
処理(R)として一般化されたエンティティであ
る。
– 『物品』:これはそれぞれのサプライチェーンで
取り扱われる製品やサービスを抽象化したエン
ティティである。
– 右図はこれらの抽象化された概念のエ
ンティティ・リレーション方式による
『メタデータ・モデル』を表してい
る。
– 各エンティティの性能項目は、それぞれの属性と
して位置づけられている。
拠点
業務
物品 情報
拠点は複数の業務を行う
業務は情報を発する
業務は物品を提供する
業務は情報を受取る
業務は物品を受入れる
概念の『分類体系(タキソノミ)』
• 抽象化された概念と実態の具体的概念を結び付ける
– 『メタデータ・モデル』を構成する概念要素は、当然抽象的で判り難いものと
なっている。
– これを実態的な概念要素に反映させる手段が『分類体系(タキソノミ)』である
。
• 『分類体系(タキソノミ)』とは、
– メタデータ・モデルで認識されている抽象エンティティをその概念の最上
位の親エンティティとし、段階的にその大分類、中分類、小分類と分類体
系を整えることにより、より実態の具体的エンティティへと展開する仕組
である。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 16
拠点
業務
物品 情報
拠点タイ
プ
我が社供給者 顧客
調達部
門
製造部
門
営業部
門
タキソノミ メタデータ・モデル
情報モデリング(FEAのDRM)
05/28/13 有限会社ジール 17
DRMの抽象モデル
【データ記述】セクション
構造化されないデータを包含したデータ資産
のデータ内容定義記述について論じている。
【データ文脈】セクション
【データ記述】で定義された情報資源の
文脈的用途の定義について論じている。
【データ共有】セクション
【データ記述】および【データ文脈】で
定義された情報資源の保管とアクセ
スの方法に関する定義を論じている。
05/28/13 17有限会社ジール
『概念体系(オントロジ)』と『仕組(アーキ
テクチャ)』
• 一つの関心領域(ドメイン)における『メタデータ・モデル』と『タキ
ソノミ』によって編成される概念の構造体が、ドメインの『概念体系
(オントロジ)』と言える。
– 『参照モデル』の特徴の一つは『不可知論』が前提であり、抽象概念とその関
係としてまとめ得るが、現実の実態システムに適用するには、実態の具体的概念
をその都度個別に定義することが必須である。
– そのドメイン・オントロジを創りあげる活動が、『プロセス・モデリング』、
『機能モデリング』、及び『情報モデリング』を包含する『アーキテクチャ(仕
組)』であり、これを『ビジネス・プロセス・モデリング(BPM)』とも云え
るかも。(ほぼ同義語か?)
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 18
プロセスの流れモデル
機能構成モデル
要素概念モデル
メタモデル タキソノミ
摺り合せる
摺り合せる
摺り合せる
摺り合せる
『仕組化(アーキテクト)する』
ドメイン・オントロジ
ドメイン・オントロジを整備する意味
• 事業を管理する上では、様々な要素を2次元的表形式で表現し取り扱う。
• 各表形式の表現は、それぞれ縦列、横行ともに、大分類、中分類、小項目
といったグループ化が行われるのが一般である。
• しかし、その表の作成者あるいは関心の対象によって、これらの分類関係
が不統一なため、目的が異なる表を合成しようとしても細かな分類上の不
整合が存在する。
• オントロジの整備はこのような不統一を無くし、どのような側面からでも
所定の評価が不必要な努力なしに可能となる。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 19
メタモデル
タキソノミ
オントロジ
レベル2:サプライチェーンを構成するマテリアル・
フロー
• SCORプロジェクト・ロードマップのレベル2の活動は、そのサ
プライチェーンを構成するマテリアル・フローの作成と整備である
。
• SCORが推奨する手段
– SCORでは、最初の取組みとしてSCORレベル2の機能モジュールを使って
下記のような地理マップやスレッド・ダイアグラムでマテリアル・フローを作成
することが推奨している。
– しかし、マテリアル・フローの概念を理解する上で参考になるものの、現実的に
は平面状のスレッド・ダイアグラムで表現できる量は限られており、その実用性
には疑問がある。
• 現実的に多くの拠点や業務あるいは物品を識別する現実的なマテリ
アル・フローを整備するには、何らかのモデリング手段が不可欠で
ある。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 20
S2
サプライ
ヤ
サプライ
ヤ アルファ社
アルファ社
顧
客
顧
客
D1
D2
P4
P1
D2
P4
P1
M2
P3P2
S1
S2
<汎用パー
ツ>
<欧州カス
タム>
<製造施設
>
<各エリア
倉庫>
<一般消費
者>
SR1DR1
(南米、他環太
平洋)
アルファ社 新製品 TOBE スレッドダイヤグラム
アルファ
社地域倉
庫
アルファ
社地域倉
庫
SR1DR1
SR1DR1
表形式によるマテリアル・フロー
• 下記表は、あるシンプルな事業体のマテリアル・フローを表
形式にまとめたものである。
– 横行にはそのサプライチェーンで取り扱われる『物品』を表し、縦
列にはそれらを取り扱う『拠点』を表している。
– 物品、拠点共に、何らかのグループ化がされている。
– 縦横に区切られたセルには、その拠点で該当する物品を取り扱うS
C業務を記述している。これにはSCORレベル2の機能モジュー
ルを参照している。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 21
拠点(プレイヤ)
サプライヤ α 社 販社 消費
者
一般
サプライヤ
特殊品
サプライヤ
OEM
メーカ
部品
ドック
OEM
ドック
工場 配送
センタ
地域
倉庫
ディスト
リビュー
タ
物
品
α
社
製
品
新製品 M1,D1 S1,D1 S1,M1,
D1
S1
成熟品 M1,D1 S1,D1 S1,M1,
D1
S1,D1 S1
OEM 製品 M2,D2 M2,D2 S2
部
品
特殊品 M2,D2 S2 S2,D2 S2
一般部品 M1,D1 S1 S1
IDEF0モデリング手法によるマテリアル・フ
ロー
• 個別のサプライチェーンを特定するには、そのサプライ
チェーンに関わる概念要素『拠点』、『業務』、及び『物
品』を個別に識別することが必須であり、その有効な方法が
マテリアル・フローである。
– これらの概念要素の内特に『物品』については、それを取り扱う『拠点』
あるいは『業務』の立場によって入出力の関係が変化し、その呼称も変化
することから、確りした物品の識別体系を確立する必要。
• マテリアル・フローの対象範囲は、供給者の供給者、あるい
は顧客の顧客、のようにできるだけ広範囲に統一的な物品識
別体系を確立することが望ましい。
– 社内外及び大小を問わず、『物品』の構成や呼称が変化する業務が数多く
存在し、これらを網羅的に実態把握しながら統一的に実態情報を構造的に
収集する手段としてIDEF0:機能モデリング手法が活用される。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 22
マテリアル・フロー・モデルの構築
• IDEF0では、識別できた『拠点』ごとに一つのモデルを作成
する。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 23
『拠点』毎のモデルのノードツリーの例
A0 ボックスの例
• それぞれの A0 ボックスは『その拠点を運営する』であ
る。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 24
部門レベル業務を表現する A0 分割の例
• A0ダイアグラムは SCOR レベル2の機能モジュールを
基準に識別される『業務』によって行う。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 25
『物品』が『業務』のアウトプットとし
て
特定される最下段の分割例
• 『業務』によって取り扱われる『物品』は、『業務』の
アウトプットとしてのみ定義し、入力はその供給源であ
る『業務』で定義された『物品』を割り当てる。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 26
SCMの概念モデルとタキソノミ
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 27
SCM基本情報モデル
SCM概念分類体系(タキソノミ)
• レベル1とレベル2の取組みはそれぞれ概念体系の洗練と実
態把握の役割を担い、相互に補完しながらより完成度の高い
概念体系へ発展させる。
– このIDEF1X:情報モデリングとIDEF0:機能モデリングの繰り
返しの成果は、固有の分類体系(タキソノミ)を完成に帰結する。
マテリアル・フローの分散と概念体系の統
合
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 28
特定サプライチェーンの概念体系( IDEF1X )
特定拠点のマテリアル・フロー( IDEF0 )
イタレーションによる摺り合わせ
レベル3:実務、性能及びシステムの整合
プロセスと情報の流れの整備
• SCOR プロジェクト・ロードマップのレベル3は、現場での実務とその性能基準
、及び支援システム間を整合させるための作業プロセスと情報の流れを整える
活動である。
– レベル3のプロセス・フローは、基本的にレベル2のマテリアル・フローの末端の『業
務』毎に定義され整備される。
– マテリアル・フローの『業務』ボックスは基本的にSCORレベル2の機能モジュールに
参照して分割されており、その『業務』の詳細なプロセス・フローは、SCORレベル3
のプロセス・フローのパターンをそのまま適用され得る。
– すなわち、レベル2のマテリアル・フローがSCORに沿って正しく攻勢されていれば、
その末端『業務』のプロセス・フローは、SCORレベル3の標準パターンが適合できる
。
• マテリアル・フローは機能的な業務でありプロセス・フローは時系列的処理の
業務であり、共にビジネス・プロセスの範疇に入るが、次の違いがある。
– レベル2のマテリアル・フローの業務は、その業務が同じ処理内容を持つにしても、それ
ぞれ固有な機能名で識別されなければならない。
– レベル3のプロセス・フローは、その処理内容によって共通に扱うことができ、その個別
の処理は、そのプロセスが取り扱う『物品』や『拠点』などの違いで区別する。(IDE
F3を参照)
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 29
4.1 研究事例(舶用製品の物品管理の仕組
構築)
• IMO (国際海事機構)で、全ての船舶はそれに含まれる
有害物質のインベントリ・リストを携行することを義務
付ける法案が決定された。
– インベントリ・リスト携行義務化に至った背景は、寿命を終え
た船舶の解体作業の主体がインド・パキスタンあるいは中国な
どで行われ、有害物質の垂れ流しや人身事故が多発しているこ
とを問題視したグリンピースの活動により IMO が義務化するに
至った。
• 船舶自体を含めそれに装備される物品についてのインベ
ントリ・リスト作成の仕組みを日本とドイツが共同提案
国として準備することとなった。
• これを受けて船舶用製品を提供する日本船舶工業会とし
ても、供給製品についてのインベントリ・リストを整備
する必要に迫られ、立命館大学(青山先生)にその仕組
み構築に関する研究課題が委託され、その手伝いした。
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 30
インベントリ・データの集積
• 日本でのインベントリ・データ集積の仕組み
– JGPSSI (グリーン調達調査共通化協議会)の活動
• 日本での電機・電子部品に含有される化学物質管理について検討している。
• JGPSSI では Excel ベースの AIS シート(成型物情報シート)を準備し、その
シートにより上流工程に調査し、それを集計する仕組みを提示している。
• AIS シートでの作業の煩雑さと課題
– 成型物の製造業者は全ての部材調達先に AIS シートに基づき含有物質を問合せ・集計すること
になるが、提供している仕組みは複数部材を加工して集計する Excel シートの範囲にとどまり
、多数存在する部材構成の実態に即して取扱い管理する仕組みは提供されていない。膨大な
人的作業が必要になる。
– 調達先が商社や零細な小規模企業の場合、必ずしも適切な協力(回答)が得られない。
– 一旦設計時の BOM に沿って問合せ・集計作業を行っても、調達先の変更や供給元の仕様変更
等が随時行われ、それを忠実に対応することは不可能に近い。
– JAMP (日本アーティクル・マネージメント協議会)
• JAMP では、2010年9月に『 JAMP 情報流通基盤( JAMP-IT )の利用ガイ
ドライン第2版』を発表し、そのための仕組み/ツールを『 JAMP-AIS 』及
び『 JAMP-MDSDPlus 』として公開している。
JAMP-IT の現状( 2011 年段階の調査)
• 『 JAMP 情報流通基盤の利用ガイドライン』では、 JGPSSI の仕組み
を見直し基本的スタンスが多少改善されている模様:
– JAPM-IT の基本的アプローチとして従来の JGPSSI が基本としていた供給元への問
合せ・集計の仕組みから川上から川中・川下へ流れる仕組みへと転換している。
– JAMP-IT で管理する識別子の統一を意図している(シート識別中心)
• しかし、 JAMP-AIS 及び JAMP-MDSDPlus は、基本的に Excel ベースで
あり、基本スタンスと違って JGPSSI の遺産を引きずっているようで
ある。(2月7日ヒアリング結果の感想)
– Excel ベース AIS による問合せ・集計が基本
– 商流と物流の一体が基本となっておらず、煩雑な情報中継の仕組みを必要として
いる。
– 製品の識別法は各企業一任で、統一的な基準が無い。(製品識別に混乱あり)
– 設計時の BOM に頼っており、商流・物流のダイナミック性への対応に課題あり
。
JAMP-IT の改善方向( 2011 年 7 月段階)
05/28/13 有限会社ジール 松本 巌 33
インベントリ・データ集積に関する我々の
試行
• IMO(国際海事機構)におけるシップリサイクル法制定に伴う船
舶におけるインベントリ・レポートの携行の義務化に対応するため
、日本とドイツがインベントリ・データ集積の仕組み開発を担当し
、その調査と仕組みについて研究・開発した。(2005年末~2
007年初期)
– 調査研究の委託元は日本舶用工業会で委託先は立命館大学
– 調査・研究は、立命館大学大学院テクノロジーマネジメント研究科青
山教授と有限会社ジールの松本が実施した。
– 研究結果に基づく『インベントリ・データ集積システム』のプロトタ
イプ開発に日立東日本ソリューションズ(中山様)に関わって頂いた
。
• 中山様と松本は2001年ごろから約5年間、サプライチェーン・カウンシ
ル-日本支部(SCC-J)のWG活動においてSCORの活用法について
学習・及び研究活動を行ってきた。
2011/2/7 34有限会社ジール 松本 巖
インベントリ・データ集積に関する研究結
果
• インベントリ・データ集積に関する実態調査を実施
– インベントリ・データ集積に関する仕組み調査
• 当時のグリーン調達調査共通化協議会(JGPSSI)によるインベントリ・データ調査シートの調
査
– 実企業におけるインベントリ・データ集積の実態調査
• アンケート及びヒアリングにより、JGPSSIシートを活用した実企業におけるインベントリ・
データ集積の実態調査を行った。
• 最も積極的な努力を行っている企業であっても、一つの製品当たり最大95%程度の補足に留まって
いた。
• その他様々な難しさについても理解が出来た。(小規模下請け、商社経由海外製品、・・・)
• 仕組み開発アプローチの検討
– JGPSSIシートによる問合せ方式(中央集権方式)における集積作業の多さ
と煩雑さに問題を認識し、当事者の自主的報告を基盤とした自律分散方式による
インベントリ・データ集積のアプローチを採用。
• 自律分散形式によるインベントリ・データ集積の仕組み開発
– インベントリ・データ集積に関する概念メタモデルの定義
– 統一データ構造による自律分散型インベントリ・データ集積システムの基本構造
設計
– 実態反映(メタモデルのカスタマイズ)のためのマテリアル・フローの作成方法
を整備
• SCOR参照モデルを基準としたアクティビティ・モデリングによるマテリアル・フローの整備
• 自律分散型インベントリ・データ集積システムのプロトタイプ開発
2011/2/7 35有限会社ジール 松本 巖
インベントリ・データ蓄積へのアプローチ
検討
• 当時のJGPSSIシートに基づくイ
ンベントリ・データの収集は、最終製
品のオーナーが調達先へ問合せを行う
仕組みをベースとしており、次の問題
が危惧される。
– 問合せ回答の集計が膨大となり煩雑となる
– 最上流では最下端からの問い合わせが重複し
、回答も膨大となる。
– 何れにしてもExcelベースではシート
ファイルの管理は利用者任せで、調達部材点
数の膨大さに対してなんら共通的仕組みが考
慮されない。
• 上記の課題を克服するには、自己責任
で統一された構造を持つ自律分散型の
アプローチを採用した。
– JAMP-ITもその『JAMP情報流通基
盤の利用ガイドライン 第2版』では、自律
分散型インベントリ・データ収集アプローチ
を推奨している。
中央集権的問合せアプローチ
自律分散的自主報告アプローチ
2011/2/7 36有限会社ジール 松本 巖
インベントリ集積の基本単位と連携
• インベントリ集積の基盤となるサプライチェーン構成要素
• サプライチェーン構成を支援するシステム構成
基本業務単位 業務単位の連携
プール情報(公開情報)
業務群と組織対応
(集積システムの単位)
複数集積システム間の連携
XML
交信
2011/2/7 37有限会社ジール 松本 巖
物品の識別メカニズム
インベントリ集積の概念メタモデルとコード体系
インベントリ集積の概念メタモデル
『事業』の分類コード体系
『業務』の分類コード体系
『物質』の分類コード
体系
『物品』の分類コード体系
JAMP-ITでは登録企業毎に固有な
製品識別コードを定義することとなって
いるが、その固有製品コードの共通付番
ルールに相当する。
2011/2/7 38有限会社ジール 松本 巖
概念要素の把握と分類体系の拡充
• 概念の分類体系には、『事業』、『業務』、『物品』、及び『物
質』の4つが存在する。
– 『事業』の分類体系は、基本的に実際に関係する企業や部門等の関係組織を抽出
し、体系化する。
– 『業務』の分類体系は、その特定事業内での物品名称が変化する業務の単位をマ
テリアル・フローの機能単位としてSCOR参照モデルに準拠して抽出し、それ
らを体系化する。
– 『物品』の分類体系は、それを体系化する。『物品』の分類体系は当該組織毎の
物品のコード付番体系を初期値として、マテリアル・フローの機能単位からの出
力物品に固有名称を割当拡充する。
– 『物質』の分類体系は、JAMP-ITのような中立機関で制定した管理物質の
規格に基づき標準化されたものを使う。
IDEF1Xによるメタモデル表現 IDEF1Xによる分類体系とコード付番
2011/2/7 39有限会社ジール 松本 巖
マテリアル・フローによる製品変遷の実態
把握
• 事業毎にアクティビティ・モデルを作成する。
• アクティビティ・モデルの最上位は『その事業を運営する』とし、
その事業が生成する要約された製品を出力する。
• その入力はタイプ別の要約された調達部材を選択し結合する。
– 入力物品は、それを生成した業務の出力として定義されたものから選ぶ。
• 最上位の『事業体を運営する』を SCOR 参照モデルに準じてより具
体的な業務に分割し、その生成物も詳細化する。
• 順次業務のアクティビティを階層的に、業務及び入出力の物品が具
体的になるまで分解する。
I1
O3
O4
O1
O2
C2C1
M1
I2
P20_SR3(過剰品を返送する)
A14
P20_SR2(修理品を返送する)
A13
P20_SR1(欠陥品を返送する)
A12
P20_S10(成熟製品を仕入れる)
A11
DR3_P20_SR3 Dis t _( 過剰返送書類 成熟品)
GR3_P20_SR3Dist _(過剰返送品成熟品)
GR3_P20_DR3Dist _(過剰返却品成製品)
GR2_P20_SR2Dist _(修理返送品成熟品)DR2_P20_SR2 Dis t _( 修理返送書類 成熟品)GR2_P20_DR2Dist _(修理返却品成熟品)
GR0_P20_DR0Dist _(返却品成熟品) GR1_P20_SR1Dist _(欠陥返送品成熟品)DR1_P20_SR1_ Dis t _( 欠陥返送書類 成熟品) GR0_P20_SR0Dist _(返送品)DR0_P20_SR0 Dis t _( 返送書類 成熟品)GR1_P20_DR1Dist _(欠陥返却品成熟品)
GD0_P31_D00Area(配送品) GS1_P20_S10Dist _(調達品成熟品)DS1_P20_S10_ Dis t _( 注文書類 成熟品) DS0_P20_S00_ Dis t _( 調達書類 成熟品)GS0_P20_S00Dist _(調達品成熟品)GD1_P31_D12Area _(納入品成熟品)
DR3_P31_DR3_ Are a _( 過剰返却書類 成熟品)
DR2_P31_DR2 Are a _( 修理返却書類 成熟品)
DR0_P31_DR0 Are a _( 返却書類 成熟品)
DR1_P31_DR1 Are a _( 欠陥返却書類 成熟品)
DD0_P31_D00 Are a( 配送書類)
P20(販売会社)
DD2_P31_D11 Are a _( 納入書類 新製品))
D31_ Area)/A25地域倉庫(D31_ Area)/A24地域倉庫(D31_ Area)/A23地域倉庫(D31_ Area)/A22地域倉庫(
P20_000(ディストリビューター群を運営する)
A0
G00_P10_000EU(送出品)
G00_P31_000Area(送出品)
G00_P20_000Dist(送出品)D00_P20_000 Dis t( 送出書類)
D00_P10_000 EU( 送出書類)
D00_P31_000 Are a( 送出書類)
P20(販売会社)
事業毎のモデル・リスト 事業毎の最上位アクティビティ 最も細分化されたマテリアル・フロー
2011/2/7 40有限会社ジール 松本 巖
サプライチェーン構成の実態把握と管理
(アクティビティ・モデリングによるマテリアル・フローの把握と管理)
2011/2/7 41有限会社ジール 松本 巖
インベントリ集積のプロトタイプ
• 我々の目標はインベントリ・データ集積の仕組み開発であり、自律分散型アプローチ
でそれに臨んだ。
• 仕組みの構想は出来上がったが個別の定義のみではどのように機能するかが判り難い
ことからそれらを統合したインベントリ集積システムのプロトタイプの開発を行った
。
• インベントリ集積プロトタイプは、担当者のスキルとプロトタイピングの容易さから
4Dのデータベース・ソフトウエア上で実装した。
2011/2/7 42有限会社ジール 松本 巖
概念要素の分類体系コード登録(初期作
業)
• インベントリ蓄積システムの運用には次の2つの段階が必要である
。
– 概念要素の分類体系コードの登録
– 各担当部門に分かれての業務や物品の登録管理
• システム運用に先立ち初期設定画面にて、概念分類体系に基づき形
式コードのマスターを登録する。
– 形式コードは分類体系を識別する(クラス定義)
– 実概念は形式コード+連番(インスタンス定義)
概念クラス参照画面概念クラス分類体系( IDEF1X 形式) 概念クラス登録画面
プロトタイプの画面体系
この方式の最大のメリット
何れの画面でも(検索、抽出、並替のような)一般的なデータベース操作機能を使え、稀に必
要となるトレースなどの機能を特別に準備する必要が無くなる。
2011/2/7 44有限会社ジール 松本 巖
自律分散型インベントリ集積システム構築の全貌
XML による
マテリアル・フロー
定義情報
サプライチェーンの
機能参照モデル
(SCOR L2)
マスター・
コードの登録
マテリアル
フロー作成
ガイドライ
ン
標準分類体系
のカスタマイズとコード化
インベントリ集積
雛型システム
インベントリ集積
個別システム
事業体系
業務体系
物品体系
物質体系
目標別管理
物質分類体系
2011/2/7 45有限会社ジール 松本 巖
複数業界
企業台帳
雛型業務分類体系
統一事業コード
固有機能
の充実
国家レベル枠組
業界レベル枠組
企業内IT屋取組
企業内実務屋記述
手段:IDEF1X
IT屋
概念の抽出
概念体系
の更新
I1
O3
O4
O1
O2
C2C1
M1
I2
P20_SR3(過剰品を返送する)
A14
P20_SR2(修理品を返送する)
A13
P20_SR1 (欠陥品を返送する)
A12
P20_S 10(成熟製品を仕入れる)
A11
DR3_P20_SR3 Dis t _( 過剰返送書類成熟品)
GR3_P20_SR3Dist _(過剰返送品成熟品)
GR3_P20_DR3Dist _(過剰返却品成製品)
GR2_P20_SR2Dist _(修理返送品成熟品)DR2_P20_SR2 Dis t _( 修理返送書類成熟品)GR2_P20_DR2Dist _(修理返却品成熟品)
GR0_P20_DR0Dist _(返却品成熟品) GR1_P20_SR1Dist _(欠陥返送品成熟品)DR1_P20_SR1_ Dis t _( 欠陥返送書類成熟品) GR0_P20_SR0Dist _(返送品)DR0_P20_SR0 Dis t _( 返送書類成熟品)GR1_P20_DR1Dist _(欠陥返却品成熟品)
GD0_P31_D00Area(配送品) GS1_P20_S10Dist _(調達品成熟品)DS1_P20_S10_ Dis t _( 注文書類成熟品) DS0_P20_S00_ Dis t _( 調達書類成熟品)GS0_P20_S00Dist _(調達品成熟品)GD1_P31_D12Area _(納入品成熟品)
DR3_P31_DR3_Area _( 過剰返却書類成熟品)
DR2_P31_DR2 Are a _( 修理返却書類成熟品)
DR0_P31_DR0 Area _( 返却書類 成熟品)
DR1_P31_DR1 Area _( 欠陥返却書類成熟品)
DD0_P31_D00 Are a( 配送書類)
P20(販売会社)
DD2_P31_D11 Are a _( 納入書類新製品))
D31_ Area)/A25地域倉庫(D31_ Area)/A24地域倉庫(D31_ Area)/A23地域倉庫(D31_ Area)/A22地域倉庫(
表現の統一
マテリアル・フロー
による関係者の知識集約
(アクティビティ・モデリング)
概念体系
カスタマイズ
手段:IDEF0
イタレーション
実務屋
日常事業活動
国家レベルの
標準的枠組
業界レベルの
標準的枠組
企業内活動の
標準的枠組み
現場レベルの
事業記述と活動
まとめ
• 流通製品の含有物質情報を管理するにはサプライチェーンを遡って含有物質を集計す
ることが必須である。
– それを下流の企業が起点となって上流に問合せて集計する方式では上流企業はたまったものではないし、
途中もその作業は膨大となって非現実的である。
– このような課題を解決するには、それぞれの工程が責任を持って自主的に含有物質を報告する自律分散的
な仕組みが必要である。(多少時間がかかろうが)
• これらの自律分散した各工程が全体として意図した成果に向け秩序立って行動するた
めには、それぞれが守るべき基本の原則や基準から成る何らかのガイドラインが必要
である。
– これらの求められる成果はグローバルなものであり、そのためのガイドラインもグローバルなものから国
家レベル、業界レベル、企業レベルと具体化され、それらに基づいて現場が行動すると云う枠組みが必要
となろう。
• 自律分散的なアプローチに転換するには、上意下達方式のフレームワークの確立と、
そのフレームワークに準じた現場業務の見直しが必要となる。
– このインベントリ集積の実証実験では、 EA の枠組みと SCOR 等の標準参照モデルから始まり、各種業界団
体での標準的ガイドラインの準備、更には各企業体でのそのフレームワークに沿った概念体系の整備や全
ての実態業務を網羅的に記述する活動等が連動して行動することが必要であることが判った。
– モデリング手段はこれらのフレームワークに沿ってトップダウン的概念整理と実態把握と記述手段として
役立つ。
• 米国防省の DoDAF 、連邦政府の FEA 、あるいは The Open Group の TODAF 等の一連の
EA フレームワークは、秩序ある自律分散的な行動のための仕組みと捉えることもで
きる。
• 特に強調したいことは、ドメイン(対象領域)を意識することが重要であり、それぞ
れのドメイン内での用語の統一、すなわちドメイン・オントロジ―を確立していくこ

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