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蛇咬傷
- 1. 蛇咬傷時のアルゴリズム
野外での対応
・被害者を蛇の縄張りから連れ出す
・被害者を落ち着ける場所で休ませ、被害者の状態の再評価を
行う
・創の洗浄を行う(吸引は必要ない)
・患肢を安静目的に固定
・臨床評価を妨げそうなアルコール、薬剤についての情報提供
・危険が及ばない範囲で、蛇の種類の同定を試みる
・傷病者を近隣の医療機関へ速やかに搬送
臨床評価
局所の評価:牙痕、疼痛、腫脹、出血、リンパ節の腫脹
非特異的な全身症状:嘔気、腹痛、血圧低下、頻脈
特異的な全身症状:神経毒症状、横紋筋融解、腎機能障害、
ショック、凝固機能障害
検査所見
もし異常が認められなくとも
血算(Hb,血小板)、血沈 6~12時間は
フィブリノゲン、APTT、FDP、D-dimer、 ・誰かの目の届くところで
PT-INR ・臨床評価、凝固能のチェックを繰
CK、BUN/Cre り返す
尿検査:ミオグロビン、潜血、尿蛋白
心電図
まずやるべきこと
・輸液路の確保、SpO2の測定
・破傷風トキソイド、抗生剤の必要性を判
定
抗蛇毒血清の投与
・何かしらの全身症状が出現している場合
・壊死などの重篤な局所症状がある場合
にのみ、血清を投与し、投与後は慎重に臨床評価を繰
ショック、wheezingなどの急性症状への対応
・アドレナリン0.3㎎の筋注。ソルメドロール100㎎の静注