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1. 人の目など気にせずに
私のある友だちが、テニスをすることに決めま
した。用具も一式揃え、初回レッスンを予約し、
テニスコートに向かいました。
ところがいざコートに着いてみると、他の人た
ちもいることにすぐ気づきました。公園では子ど
もも遊んでいるし、犬の散歩をしている人もいる
し、近くで行われていた野球の試合を見ている人
たちもいます。彼女のことを見ている人はいな
かったのですが、まわりに人がいることで、かな
り自意識過剰になってしまいました。
レッスンが始まりましたが、緊張のあまり、ほ
とんどボールを打ち返せませんでした。誰かに見
られていないかと、きょろきょろ周りばかり気に
していました。自分が愚かでぶきっちょに感じ、
テニスをやろうとするなんて愚かだったとさえ
思ったのでした。
とうとう、インストラクターは彼女を座らせ、
話しました。「最初はみっともなくてもかまわな
いと思わない限り、何もうまくいかないよ」と、
彼は告げたのでした。
自分のことや、自分がコートでどう見えるかを
気にするのをやめない限り、つまり進んでみっと
もない振る舞いをしない限り、うまくなれないと
彼は説明したのです。

2. 今までやったことがないし、初めて
なのでヘタに思われたくないからと、
何かのスポーツやゲームから抜け出た
ことはありませんか？ 答が合ってい
るかどうかわからず、頭が悪いと思わ
れたくないので授業中の質問に答えな
かったことはありませんか？
失敗するのを恐れ、ヘタに思われる
のを恐れて、私たちはどれだけ多くの
楽しいことを見逃したでしょうか？
さらには、失敗するのを恐れて一度も
試さないために、どれほど大きな神の
計画を逃してしまったのでしょうか？
あなたは、自分は大きなことをして
いるわけではないので、特定の方向に
進まなくてもいいと言い訳をしている
かもしれません。今のところそれをし
なくても大したことではないので、や
らなくても大丈夫だろうと思っている
のかもしれません。忘れないでくださ
い。歴史上のヒーローたちは最初から
ヒーローだったのではありません。偉
業を達成するために、ヒーローたちは
皆、あえて愚かなことをしなくてはな
りませんでした。

3. ゴリアテの元に向かうダビデのことを考えてくだ
さい。彼は確かに一番選ばれそうにない候補者でし
た。兵士でもなかったのです！ 武器の使用訓練や
戦闘能力、巨人と戦った経験もありませんでした。
その上、彼は痩せっぽちの十代の少年だったのです。
けれども、それでダビデはあきらめたでしょう
か？ いいえ。自分の申し出を人々が笑ったからと
いってやめたでしょうか？ ゴリアテが笑ったから
といってやめましたか？ いいえ、やめませんでし
た。彼は自分こそ、これをやるべき者だと思ってい
ました。そして、何ものにもその運命を妨げさせま
せんでした。彼は進み出て、愚かに見えたものの石
を投げて巨人を倒したのでした。
聖書には、私たちは「私たちを強くしてくださる
キリストによって何事でも」できると書かれていま
す。そこには「何事も間違いなしに完璧に」とか
「愚かに見えることなしに簡単に」と書かれていま
せん。そんなことができるなら、私たちには強くし
てくださる主はいらないでしょう。苦労もなく、何
でも難なくできることになります。
愚かに見られるというリスクを負うには強さが必
要です。失敗し、それでも続けるには、強さが必要
です。クレージー、または非現実的に思えることを
するには、強さが必要です。けれども、神は、その
ような強さを与えてくださると約束しています。
Adapted from My Wonder Studio. Featured on www.freekidstories.org