頭を整理

1. 祭りの調査整理
千年祭プロジェクト（仮）
2017/3/26
yuchi

2. もくじ
• はじめに
• 現状の課題
• 祭りの分類について
• 伝統の考え方と仮説
• おわりに

3. はじめに
「千年続く祭りを創る」という目的のため、各人個
別に調査を行ってきたが、まず始めに「祭りとは何
か」という大きな壁に直面し事態が硬直している。興
味の赴くままに祭りについて思いを巡らせ調査を進め
てきたが、目の当たりにしている壁は厚く巨大で素人
がすぐ乗り越えられる物でない事がわかってきた。
今回は発散した思考を一度整理して収束させる事に
頭を働かせてみようと思う。

4. 現状の課題
新しい祭りを創るにあたって、祭り
を分解・要素還元して理解し再構成を
行うという考え方で祭りを調査してき
た。分解作業が思いのほか難しく、色々
な要素が複雑に絡み合っており簡単に
理解できない事がわかった。そして調
査を進める上で、目新しい事や個人的
興味も手伝って「祭りを創る」という
本来の目的から外れた事象に惹き付け
られて、思考と指向が発散しまくって
いてそれがすごく楽しいのが問題。
祭りを分解して理解
千年続けられる
祭りの構成要素を抽出
抽出した要素により
千年祭を構築
千年後に祭りが存続して
いる事でPJ完了
最初に考えていた浅はかなフロー

5. とはいえ、素人が集まって道楽でやっている事なので、
仕事のようにしっかりしたプロジェクトとしてタスクに分
けて各個人に振り分けるという無粋な事もしたくないし、
そんな事やったら破綻する。
!
!
とりあえず今まで調べたり考えてみたりした事を形にし
て整理してみるのでみんなの意見を聞きたい。
こんな感じでダラダラやりたい

6. 祭りの分類について
まず祭りについて調べて思ったのが、祭りには種類がありそうだとい
う事。そして種類はありそうなのだが、系統立てて整理している人がい
ない(※)のでよくわからないという事。
系統立てて分類する事により祭りの共通部分が明確になり、分解する
のに非常に有益であろう事は想像に難くないのだが、祭りの数が多すぎ
るし分類するためにまず何をどうすれば良いのかわからず頭が飽和状
態。もう分類学とか学んじゃおうかとかよくわからない思考に至る。
というかそもそも、誰もやってないっぽいので祭りを系統立てて分類
できたら民俗学とか文化人類学とかそのあたりの学会に論文投稿できる
レベルな気がする。とりあえず素人の浅はかな考えの下、エイヤッ！で
何とか考えてみる。
※ 私が見つけられないだけでどこかに整理している人がいる可能性は非常に高いのでそういうのあればすごく知りたい

7. 宗教 or 宗教
分類の一発目はこれに尽きると思う

8. 宗教的祭事か非宗教的祭事に大別されると考えてい
るのだけども、非宗教的祭事の数が半端じゃなくっ
て、どっかその辺でやってる商店街のお祭りだったり
野外音楽フェスだったり、ヤマザキ春のパン祭りだっ
たりとにかく数がすごい。非宗教的祭事を更に分類す
るのは個人的興味の観点から他の誰かに譲る。
|宗教的祭事| << 越えられない壁 << |非宗教的祭事|
非宗教的祭事は何を祭りと捉えるかも考える必要が
あり、鶏と卵になるから検討は後回しにしたい。

9. とりあえず日本においての宗教的祭事は以下の3つ
を考えれば概ねカバーできる気がする。
!
キリスト教と仏教では宗派によって更に分類される
だろう。神道はもう土着の民間信仰の集合体みたいな
感じなので、宗派とかではないので厄介。厄介だけど
一番興味ある分野だし、日本の祭りのボリュームゾー
ンは神道系だと思っているので、ここを更に分類すべ
く検討してみる。
キリスト教 仏教 神道

10. これら分類の中で確固として永く続いてい
そうな（永く続いている事の証左が残ってい
る）のは宮中祭事であるが我々には全く感知
することができないし、これから創る祭りに
組み込めないので除外。
武家の祭事ももうないと思うので除外（と
は言え何か残ってるかもしれない）。
結局民間信仰が習合されて神社に残った庶
民の祭りがターゲットになる気がする。それ
ぞれどんな祭りがあってどういったものが永
く続いているかを調べるのは有意義ではない
かと考える。
後は所謂年中行事をどう捉えるかも検討し
たい。宮中祭事や武家祭事の中に今も行われ
ている年中行事が含まれているはずなので、
別建てで調査検討する余地はあるかと思う。
宮中
武家
神道系の祭り
神社
農民
漁民
山の民
その他
何となくエイヤッ！の感じで分類

11. 伝統の考え方と仮説
なんか日本人って「伝統」が好きな気がするんです。日本
人に限らないのかもしれないけども。一回伝統と認識されて
しまうと「伝統だから守らなければならない」という暗黙の
了解の下保護される対象になる気がする。
依って、「伝統」を造ると伝統をありがたがる有象無象に
保護され、千年続く祭りを創るという我々の目的が達成され
やすくなると考える。
ここでは「伝統」ってなんじゃ？という事を考えてみたい。

12. 伝統って何なんすかね？
始めから続いてる事だと思う

13. どっかのタイミングで何かの折に平田先生から、「伝統
とは始めから続いている事」ではないかという示唆を頂い
た。その時は特に何の感慨もなかったのだが、後にこの仮
説は非常に有力ではないかという考えに至る。
伝統と聞くと古くから（何百年とか千年とか）伝わって
続いている事を連想するが、明治以後や戦後に端を発する
伝統も多い（気がする）。これを説明するのに平田先生か
らの示唆は非常に興味深いのではないかと考える。
以下、平田仮説によって伝統を説明するため、新たに仮
説を使うので非常に脆弱だが考えている事をまとめてみ
る。

14. 個人的に近現代で日本の変革期は
・明治維新
・敗戦
であると考えている。これは異存があるあんま人いないと思
うのだけども、この変革期を日本人は暗に「日本の新たな始
まり」として認識しているのではないかという仮説を最近考
えてる。そう仮定すると平田先生の仮説から、明治や戦後に
始まった事を「伝統」として認識する事に対して抵抗がなく
なるのではないかと考える。
日本の変革期と言うか転換点というか、新たなスタートを
切ったと思わせる何かがあると、伝統として受けいられやす
くなるのではないかと考える。

15. というわけで、私の仮説より3.11の震災は新たな
伝統を生み出す環境になり得るのではないかと考え
る。後10年もすれば震災後に始まった行事やらイベ
ントやらが伝統として認識される事例がありそうな気
がする。
これから起こりえる事として天皇陛下の退位と皇太
子の天皇即位も、新たなスタートとして認識される可
能性はあるが、退位と即位がスムーズに運べばそれは
あまり大きな環境変化ではないので新たなスタート感
は薄いかもしれない。

16. 平田仮説を確かめるために以下調査を行う事は有意義で
あると考える。
・明治、戦後に端を発し
伝統として認識されているモノ
・中国において辛亥革命、文化大革命に
端を発し伝統として認識されているモノ
そもそも、「明治、戦後にできたのに伝統面してる事っ
てあるよねー」くらいの認識しかないので、本当にそうい
う事があるのかどうかをちゃんと精査したい。そして他の
文化圏でも同じ様な事象があれば、それは仮説を裏付ける
手がかりとして有力になると考えるので、今思いつく変革
期があった状況として中国の革命以後を調査してみたい。

17. 日本の変革期と中国の革命に依る変革期は別に似ている訳ではな
いので、そのあたりはちゃんと認識して調査しないとダメな気はす
る。
辛亥革命の滅満興漢ってもうスローガンからしてヤバくて、明治
維新レベルの変革ではないと思う。そういった意味で、古代に栄華
を誇っていた漢族が他民族に実権を握られている間も続いていた伝
統があったのか。あったらあったで、革命後にも伝統と認識される
モノがあれば興味深い。無いなら無いで、革命後に伝統と認識され
るモノができたのなら、歴史的に浅くても伝統と認識される実績を
調査できるので興味深い。
一番厄介なのは古代から続く物も、革命以後にも伝統がないって
事態。その場合は別の国や文化圏でそういうのを探したいので、何
か適当な状況があれば知りたい。

18. おわりに
とりあえず、祭りの分
類調査と平田仮説から導
きだされる仮説の検証作
業はやってみたい。
そして千年続く祭りを
創るために、伝統化を念
頭においておきたい。
祭りを分解して理解
千年続けられる
祭りの構成要素を抽出
抽出した要素により
千年祭を構築
千年後に祭りが存続して
いる事でPJ完了
とりあえず分類に
従って分類毎に調査
伝統要素を入れる
緑んとこ追加