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コーチ学2
vol.8 2012.11.20
身につけるべき資質     コーチ学2012




      考える力

      考える方法
身につけるべき資質    コーチ学2012




   良い練習の条件
身につけるべき資質    コーチ学2012




   逆算して考える
コーチの考え方   コーチ学2012




思考順




              TR順
コーチの考え方             コーチ学2012




           チームの目標
思考順        求める結果
          ゲームでの勝利




                        TR順
コーチの考え方             コーチ学2012




           チームの目標
思考順        求める結果
          ゲームでの勝利


          戦術・システム
            の準備




                        TR順
コーチの考え方             コーチ学2012




           チームの目標
思考順        求める結果
          ゲームでの勝利


          戦術・システム
            の準備


          結果を出すため
             の、         TR順
            個人の力
技術・技能


skill
 スキル
2,スキルとは

      リフティングが試合に使えるか

      球が速ければ良いピッチャーか

成功したプレー
2,スキルとは

      リフティングが試合に使えるか

      球が速ければ良いピッチャーか

成功したプレー

a 自分の意図した通りに
      ボールや身体をコントロールできる
2,スキルとは

      リフティングが試合に使えるか

      球が速ければ良いピッチャーか

成功したプレー

a 自分の意図した通りに
      ボールや身体をコントロールできる


b その状況にふさわしい
      プレーを選択できる
2,スキルとは

a 自分の意図した通りに
      ボールや身体をコントロールできる
2,スキルとは

a 自分の意図した通りに
      ボールや身体をコントロールできる




          技術の正確さ
2,スキルとは


 b その状況にふさわしいプレーを選択できる
2,スキルとは


 b その状況にふさわしいプレーを選択できる




          判断の的確さ
技術の正確さ
 =




判断の的確さ

 =
技術の正確さ
 =   クローズドスキル



判断の的確さ

 =
技術の正確さ
 =   クローズドスキル



判断の的確さ

 =   オープンスキル
判断が重視されず、変化しない状況の中での技術発揮




 刻々と変化する状況の中で、
     予測や判断をしながらの技術発揮
クローズドスキル
判断が重視されず、変化しない状況の中での技術発揮




 刻々と変化する状況の中で、
     予測や判断をしながらの技術発揮
クローズドスキル
判断が重視されず、変化しない状況の中での技術発揮




 オープンスキル
 刻々と変化する状況の中で、
     予測や判断をしながらの技術発揮
クローズドスキル       技術の正確さ

判断が重視されず、変化しない状況の中での技術発揮
クローズドスキル         技術の正確さ

判断が重視されず、変化しない状況の中での技術発揮




 オープンスキル         判断の的確さ

 刻々と変化する状況の中で、
     予測や判断をしながらの技術発揮
プレーの発生過程
     試合の状況
プレーの発生過程
     試合の状況



    視覚 聴覚 触覚
プレーの発生過程
     試合の状況

      感覚器
    視覚 聴覚 触覚
プレーの発生過程
     試合の状況

      感覚器
    視覚 聴覚 触覚



      知覚
プレーの発生過程
     試合の状況

      感覚器
    視覚 聴覚 触覚



      知覚



      認知
プレーの発生過程
     試合の状況

      感覚器
    視覚 聴覚 触覚



      知覚

            記憶

      認知
プレーの発生過程
     試合の状況

      感覚器
    視覚 聴覚 触覚



      知覚

            記憶

      認知

     意思決定
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
      視覚 聴覚 触覚



        知覚

              記憶
 中枢     認知
 大脳
 小脳
       意思決定
 延髄
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
      視覚 聴覚 触覚



        知覚

              記憶
 中枢     認知
 大脳
                   運動神経
 小脳
       意思決定
 延髄
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
      視覚 聴覚 触覚



        知覚

              記憶
 中枢     認知
 大脳
                   運動神経   筋肉
 小脳
       意思決定
 延髄
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
                          プレー
      視覚 聴覚 触覚



        知覚

              記憶
 中枢     認知
 大脳
                   運動神経   筋肉
 小脳
       意思決定
 延髄
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
                          プレー
      視覚 聴覚 触覚



        知覚

              記憶
 中枢     認知
 大脳
                   運動神経   筋肉
 小脳
       意思決定
 延髄
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
                          プレー
      視覚 聴覚 触覚



        知覚

              記憶
 中枢     認知
 大脳
                   運動神経   筋肉
 小脳
       意思決定
 延髄
プレーの発生過程
     試合の状況

        感覚器
                          プレー
      視覚 聴覚 触覚



        知覚
                   フィードバック
              記憶
 中枢     認知
 大脳
                   運動神経   筋肉
 小脳
       意思決定
 延髄
鈴木宣之著書「父と息子」


               「毎日の努力はずっと続けていれば必ず報われる。その遙か彼方の一本のろうそくの灯りにたどり着くこ
               とができる。」


                イチローのルーツは、紛れもなく父・宣之の指導で練習に励んだ少年時代にあります。実家は愛知県豊
               山町。家から300メートル離れた町営の伊勢山グラウンドで、学校が終わると毎日日が暮れるまでふたりっ
               きりで練習。それは、軽いキャッチボールに始まって、「50球前後のピッチング」「70個のボールを
               使い、3クールで約200球打つ、ティバッティング」「内野ノック50球」「外野ノック50球」そ
               して「フリーバッティング」といった、実に合理的なメニューでした。

               そして親子の練習法でもうひとつ語り草になっているのが、バッティング・センター。夜になると、やは
               り実家近くにある空港バッティング・センターへ通う。ふつうは120キロまでしか出ないボールを125キロ
               まで出るように調節してもらい、バッターボックスを1メートル前に近づける。父親はイチローの後ろに立
               ち、「ストライク!」「ボール!」の判定をする。つまり、ボール球を見送りストライクだけを打つように
               訓練する。狙った球だけを確実に打てる、という一流選手のセンスを、イチローは、このバッティング・
               センターで培ったのです。
陰山英男    陰山メソッド



       1、早寝早起き朝ごはん

       2、読書手伝い外遊び

       3、単純なものを単純に徹底的に
モジュールタイム

   スピード、テンポ、タイミングを重視した音読、計算
   などに取り組み、脳を活性化させ、学習効果を高めま
   す。元気な声が校舎中に響き渡ります。




        100ます計算
フィードバック


          記 憶
フィードバック


            記 憶

 クローズドスキル
フィードバック


            記 憶

 クローズドスキル         オープンスキル
フィードバック


            記 憶

 クローズドスキル         オープンスキル

 筋肉の動かし方
 動かすスピード
   力加減
    方向
  タイミング
フィードバック


            記 憶

 クローズドスキル         オープンスキル

 筋肉の動かし方           状況把握
 動かすスピード            予測
   力加減              選択
    方向              判断
  タイミング             決断
意思決定

大脳     過去の記憶に照らし合わせる
意思決定

大脳     過去の記憶に照らし合わせる


   1、自分の筋感覚についての記憶

   2、状況判断についての記憶
意思決定

大脳     過去の記憶に照らし合わせる


   1、自分の筋感覚についての記憶

   2、状況判断についての記憶


  できるだけ多くの記憶を蓄える
  正しい記憶を取り出しやすくする
<クローズドスキル>

 身につけるためには
<クローズドスキル>

 身につけるためには

    自分の筋感覚のイメージを明確に
<クローズドスキル>

 身につけるためには

    自分の筋感覚のイメージを明確に

  上手くできたときの『感じ」を忘れない
<クローズドスキル>

 身につけるためには

    自分の筋感覚のイメージを明確に

  上手くできたときの『感じ」を忘れない




  内部感覚
<クローズドスキル>

 身につけるためには

    自分の筋感覚のイメージを明確に

  上手くできたときの『感じ」を忘れない


             迷路感覚
  内部感覚
<クローズドスキル>

 身につけるためには

    自分の筋感覚のイメージを明確に

  上手くできたときの『感じ」を忘れない


             迷路感覚
  内部感覚
             運動感覚
<クローズドスキル>
<クローズドスキル>


 理想的なフォームや動作が事前にイメージできる
<クローズドスキル>


 理想的なフォームや動作が事前にイメージできる



     フィードフォワード
<クローズドスキル>


 理想的なフォームや動作が事前にイメージできる



     フィードフォワード


    動作のイメージを記憶に定着させる
<クローズドスキル>


 理想的なフォームや動作が事前にイメージできる



     フィードフォワード


    動作のイメージを記憶に定着させる

      無意識にできるようにする
<クローズドスキルの獲得>




       反復練習
反復練習

 どれが最も効果的でしょう


       毎日30回集中して

       火曜日にがんばって100回

       毎日気合いを入れて200回
反復練習

 正しい動作を身につけるための繰り返しの練習
反復練習

 正しい動作を身につけるための繰り返しの練習

       正確な動作のイメージ作り
反復練習

 正しい動作を身につけるための繰り返しの練習

       正確な動作のイメージ作り




 どのくらい繰り返せば上手くなるのだろう
 たくさん繰り返し練習するとどうなるだろう
反復練習

 正しい動作を身につけるための繰り返しの練習

       正確な動作のイメージ作り




 どのくらい繰り返せば上手くなるのだろう
 たくさん繰り返し練習するとどうなるだろう


反復練習    長時間やると感覚にずれが生じる
反復練習


抑制要因
反復練習


抑制要因   疲れ、飽き、集中切れ
反復練習


抑制要因     疲れ、飽き、集中切れ




 正しい動作が繰り返せなくなる
反復練習


抑制要因     疲れ、飽き、集中切れ




 正しい動作が繰り返せなくなる




悪い動作のイメージが記憶に定着
反復練習
反復練習   良いイメージの定着
反復練習      良いイメージの定着



抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)
反復練習      良いイメージの定着



 抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)



そのまま繰り返す
反復練習      良いイメージの定着



 抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)



そのまま繰り返す


悪いイメージの定着
反復練習      良いイメージの定着



 抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)



そのまま繰り返す     休息をとる


悪いイメージの定着
反復練習      良いイメージの定着



 抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)



そのまま繰り返す     休息をとる


悪いイメージの定着
            抑制要因の解消
反復練習      良いイメージの定着



 抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)



そのまま繰り返す      休息をとる


悪いイメージの定着
             抑制要因の解消

            さらに出来が良くなる
反復練習      良いイメージの定着



 抑制要因の発生(疲れ、飽き、集中の欠如)



そのまま繰り返す      休息をとる


悪いイメージの定着
             抑制要因の解消


レミニッセンス     さらに出来が良くなる
レミニッセンス

学習が不完全な場合に学習直後よりもしばらく
時間が経過してからのほうが再生量が向上する
現象のこと。
レミニッセンス

学習が不完全な場合に学習直後よりもしばらく
時間が経過してからのほうが再生量が向上する
現象のこと。


         記憶の定着
状況にふさわしいプレーを選択
オープンスキル

状況にふさわしいプレーを選択
オープンスキル

状況にふさわしいプレーを選択

1、常に周囲に気を配る
オープンスキル

状況にふさわしいプレーを選択

1、常に周囲に気を配る

2、時間的・空間的適応力
オープンスキル

状況にふさわしいプレーを選択

1、常に周囲に気を配る

2、時間的・空間的適応力

3、予測的行為
オープンスキル

状況にふさわしいプレーを選択

1、常に周囲に気を配る

2、時間的・空間的適応力   決断力
3、予測的行為
オープンスキル

状況にふさわしいプレーを選択

1、常に周囲に気を配る

2、時間的・空間的適応力       決断力
3、予測的行為


  普段の生活からこの「考える習慣」を
    身に付けておく必要がある
オープンスキルの足りない選手
オープンスキルの足りない選手


  1、何も考えずプレーしている
オープンスキルの足りない選手


  1、何も考えずプレーしている

  2、何も観ずにプレーしている
オープンスキルの足りない選手


  1、何も考えずプレーしている

  2、何も観ずにプレーしている

  3、何も反省せずにプレーしている
オープンスキルの足りない選手


  1、何も考えずプレーしている

  2、何も観ずにプレーしている

  3、何も反省せずにプレーしている

  4、クローズドスキルが足りない
オープンスキルの足りない選手


  1、何も考えずプレーしている

  2、何も観ずにプレーしている

  3、何も反省せずにプレーしている

  4、クローズドスキルが足りない



一流選手と二流選手の決定的な違い
 覚えるのにどんな情報が必要か
  必要な指導者の運動経験


「名選手、名コーチにあらず」?


   自分で簡単に、当たり前にできること
             ↓
    こどもはできないのが当たり前
             ↓
      子供の気持ちになれるか
      できるようにさせれるか

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コーチ学12 7_スキル2

Editor's Notes

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