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『素敵な状態』
で前進する!
~VUCAなソフトウェア開発で確実に前進させる~
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 22
そもそも、ソフトウェア開発って…
不確定要素が多い!
とにかく、仕様が決まらない、
おまけに、いつまでも仕様変更が続く
追い打ちをかけるように、納期も人も制限される
挙句の果てに、いまある資産(ソフトウェア)は複雑怪奇…
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 33
それを改善しよう!
と、QCストーリーに沿って現状把握から始めると
見えない事や曖昧な事が多く、
現状把握がとても難しい!
その為に、把握出来る部分だけを最適化する
⇒ムダが重ねられていく…
重い重い、超ヘビー級のプロセスとなる
⇒決断や全体の開発スピード(生産性)が
ますます遅くなる
いつのまにか
現状把握が目的化し、
改善はいずこへ!?
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 4
仕様が決まらないなら、アジャイルでやろう!
とか、
これが良さそうだから、やってみるよう!
正しいやり方を意識し過ぎて、
やる事が目的化してしまう…
目的はいずこへ!?
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 55
とにかく出来る事から やってみよう!
(解決思考アプローチ)
最初は盛り上がるが…
結果的に現状を把握しないと、もぐら叩きで
根本問題は解決されない
つまり、変わっているようで
変わっていない!
実は、やる事が増え
て忙しくなるばかり!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 6
そんな事と、
KPTなどの
「ふりかえり」での違和感
を繋げて考えてみた
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 7
KPTなど、ふりかえり
は やってるけど…
ものすごく違和感がある…
✖それ、いったい何が問題なの?
誰が困ってるの?
✖それいつやるの?
やるとどうなるの?
が多すぎないかい?!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 8
まとめると
ё現状把握は難しい
ё手段が目的化してしまう
ё手段の正解を求めてしまう
ёふりかえりの違和感
☆もっと簡単に現状把握出来れば…
☆手段がなぜ目的化するんだろう…
☆正解なんかないんだけどなぁ…
☆この違和感を解消せねば…
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 9
と、いう事で、
いろいろと試行錯誤してみた
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 10
当たり前ですが、
問題を正しく捉える事が重要!!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 11
そして、
問題をどのような状態に変化させるか
(目指す状態)を
具体的にする事が
すっごく大事!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 12
と、いう事で、「状態」
をキーワードに
いろいろと試行錯誤してみた
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation.
目指す状態を
決めて
目指す状態に近
づいたかを
「ふりかえる」
目指す状態やア
クション、理由、
達成条件などを
見える化する
13
目指す状態を決めた方が
・現状把握の的が絞れそう
・「ふりかえり」での気づきが多そう
・手段が目的化しないかも
正解より、近づいた事を
意識してもらえるかも!
分けて見える化
する事で、ふりかえりの
違和感も無くなるかも
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 14
すると、意外な事が見えてきた!
目指す状態を具体化するのって
難しい!!!!
具体化とは?
数値化
Or
他者が事実確認
出来る事
状態の数値化というと成果志向、成果主義と思われるかもしれま
せんが、ここでの具体化は、プロセスと状態の因果関係を具体化
するので少し異なります。因果関係と結果を見える化する事で、
事前検証され、よりポジティブにプロセスを実行し、プロセスの
継続性などを高めます。
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 15
なぜ、難しいのか?!
よくわからないけど、
プロセス思考(志向?)
の弊害かも!?
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 16
でも、
意識して、
何度も何度もやってるうちに、
なんとなく目指す状態が
定義出来るようになる
そして、
『素敵な状態』が実現する!
ソフトウェア開発での
数値化って難しい!
と思ってたけど、
繰り返しやると
慣れてくる
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 17
これが出来るようになると
確実な変化を生み出す事が出来る!
確実な前進を感じる事が出来る!
Happy!!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 18
★いったい何をしたのか?
●TOCのFRT(未来構造ツリー)を活用
小さなFRTを何度も作成する
大きなFRTを何度も作成する
これだけじゃないけど、見た目はこれだけ。
ポイントは、
具体化!
と
当たり前を疑う事!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 19
①どうなりたいのか(状態,成果)
④なぜならば(因果関係,アサンプション)
②何で確かめるか(2つ以上)
③その為に何をするか(行動)
Check④!! 以下のように読み上げる!
①になる為には③をする、なぜならば④だから
④には③を実施すると①になる理由を記載!
これ(小さいFRT)
を
何度も何度も
作成します
ここがポイント!
当たり前を疑います!
当たり前を見える化し、疑い
、①を確実に達成出来るかを
検証します!
当たり前って、
当たり前なだけに、見える化
される事って少ないですよね!
当たり前の見える化の効果は
想像以上に大きいですよ!
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 20
これ(大きいFRT)
を
何度も何度も
作成します
付箋の色を変えて、
状態、行動、副作用など
を記載していきます
1ヶ月後に
目指す『素敵な状態』
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 21
FRT(未来構造ツリー)
のルール
アクション
(行動)
状態
状態
基本型
行動と状態が繋がる
下から上に書いていく
行動から始める
アクション
(行動)
状態
アクション
(行動)
状態と状態
は繋がる
行動と行動は
繋がらない
アクション
(行動)
状態
状態
(条件など)
AND条件
複数の状態や行動
がそろって達成す
る場合は○で囲む
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★FRT(未来構造ツリー)を作成しながら
★LeanのA3も作っちゃう!
A3で全体が俯瞰できる
人に伝えられ、資産になる
次の課題が明確になる
Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 23
ソフトウェア開発で
★ FRT(未来構造ツリー)
を活用してみると、
素敵な事がいろいろあります!!
『手書き』も
ポイントかも!?
不確実性のマネージメントにも
活用出来ます!

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  • 2. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 22 そもそも、ソフトウェア開発って… 不確定要素が多い! とにかく、仕様が決まらない、 おまけに、いつまでも仕様変更が続く 追い打ちをかけるように、納期も人も制限される 挙句の果てに、いまある資産(ソフトウェア)は複雑怪奇…
  • 3. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 33 それを改善しよう! と、QCストーリーに沿って現状把握から始めると 見えない事や曖昧な事が多く、 現状把握がとても難しい! その為に、把握出来る部分だけを最適化する ⇒ムダが重ねられていく… 重い重い、超ヘビー級のプロセスとなる ⇒決断や全体の開発スピード(生産性)が ますます遅くなる いつのまにか 現状把握が目的化し、 改善はいずこへ!?
  • 4. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 4 仕様が決まらないなら、アジャイルでやろう! とか、 これが良さそうだから、やってみるよう! 正しいやり方を意識し過ぎて、 やる事が目的化してしまう… 目的はいずこへ!?
  • 5. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 55 とにかく出来る事から やってみよう! (解決思考アプローチ) 最初は盛り上がるが… 結果的に現状を把握しないと、もぐら叩きで 根本問題は解決されない つまり、変わっているようで 変わっていない! 実は、やる事が増え て忙しくなるばかり!
  • 6. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 6 そんな事と、 KPTなどの 「ふりかえり」での違和感 を繋げて考えてみた
  • 7. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 7 KPTなど、ふりかえり は やってるけど… ものすごく違和感がある… ✖それ、いったい何が問題なの? 誰が困ってるの? ✖それいつやるの? やるとどうなるの? が多すぎないかい?!
  • 8. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 8 まとめると ё現状把握は難しい ё手段が目的化してしまう ё手段の正解を求めてしまう ёふりかえりの違和感 ☆もっと簡単に現状把握出来れば… ☆手段がなぜ目的化するんだろう… ☆正解なんかないんだけどなぁ… ☆この違和感を解消せねば…
  • 9. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 9 と、いう事で、 いろいろと試行錯誤してみた
  • 10. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 10 当たり前ですが、 問題を正しく捉える事が重要!!
  • 11. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 11 そして、 問題をどのような状態に変化させるか (目指す状態)を 具体的にする事が すっごく大事!
  • 12. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 12 と、いう事で、「状態」 をキーワードに いろいろと試行錯誤してみた
  • 13. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 目指す状態を 決めて 目指す状態に近 づいたかを 「ふりかえる」 目指す状態やア クション、理由、 達成条件などを 見える化する 13 目指す状態を決めた方が ・現状把握の的が絞れそう ・「ふりかえり」での気づきが多そう ・手段が目的化しないかも 正解より、近づいた事を 意識してもらえるかも! 分けて見える化 する事で、ふりかえりの 違和感も無くなるかも
  • 14. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 14 すると、意外な事が見えてきた! 目指す状態を具体化するのって 難しい!!!! 具体化とは? 数値化 Or 他者が事実確認 出来る事 状態の数値化というと成果志向、成果主義と思われるかもしれま せんが、ここでの具体化は、プロセスと状態の因果関係を具体化 するので少し異なります。因果関係と結果を見える化する事で、 事前検証され、よりポジティブにプロセスを実行し、プロセスの 継続性などを高めます。
  • 15. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 15 なぜ、難しいのか?! よくわからないけど、 プロセス思考(志向?) の弊害かも!?
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  • 17. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 17 これが出来るようになると 確実な変化を生み出す事が出来る! 確実な前進を感じる事が出来る! Happy!!
  • 18. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 18 ★いったい何をしたのか? ●TOCのFRT(未来構造ツリー)を活用 小さなFRTを何度も作成する 大きなFRTを何度も作成する これだけじゃないけど、見た目はこれだけ。 ポイントは、 具体化! と 当たり前を疑う事!
  • 19. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 19 ①どうなりたいのか(状態,成果) ④なぜならば(因果関係,アサンプション) ②何で確かめるか(2つ以上) ③その為に何をするか(行動) Check④!! 以下のように読み上げる! ①になる為には③をする、なぜならば④だから ④には③を実施すると①になる理由を記載! これ(小さいFRT) を 何度も何度も 作成します ここがポイント! 当たり前を疑います! 当たり前を見える化し、疑い 、①を確実に達成出来るかを 検証します! 当たり前って、 当たり前なだけに、見える化 される事って少ないですよね! 当たり前の見える化の効果は 想像以上に大きいですよ!
  • 20. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 20 これ(大きいFRT) を 何度も何度も 作成します 付箋の色を変えて、 状態、行動、副作用など を記載していきます 1ヶ月後に 目指す『素敵な状態』
  • 21. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 21 FRT(未来構造ツリー) のルール アクション (行動) 状態 状態 基本型 行動と状態が繋がる 下から上に書いていく 行動から始める アクション (行動) 状態 アクション (行動) 状態と状態 は繋がる 行動と行動は 繋がらない アクション (行動) 状態 状態 (条件など) AND条件 複数の状態や行動 がそろって達成す る場合は○で囲む
  • 22. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 22 ★FRT(未来構造ツリー)を作成しながら ★LeanのA3も作っちゃう! A3で全体が俯瞰できる 人に伝えられ、資産になる 次の課題が明確になる
  • 23. Copyright© 2017 EPSON AVASYS Corporation. 23 ソフトウェア開発で ★ FRT(未来構造ツリー) を活用してみると、 素敵な事がいろいろあります!! 『手書き』も ポイントかも!? 不確実性のマネージメントにも 活用出来ます!