Successfully reported this slideshow.
Your SlideShare is downloading. ×

スライド作成入門

Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Upcoming SlideShare
作文入門
作文入門
Loading in …3
×

Check these out next

1 of 35 Ad

More Related Content

Similar to スライド作成入門 (20)

Advertisement

スライド作成入門

  1. 1. 伊藤 敬彦
  2. 2. 自己紹介 •  PFI で働いてます •  発表は苦手 •  Twitter アカウント:takahi_i •  今年 35 歳
  3. 3. 準備:プログラマは発表する •  プログラマ⾃自分のやっていることをスライドで発表する •  発表する機会 –  勉強会 –  オープンソースのカンファレンス •  発表者の希望:発表内容を理理解してもらいたい
  4. 4. 理解させる重要性 •  発表者の希望とは別に重要である理由もある –  “コスト” •  発表を聞いている人の時間を消費 –  例:40人に相手に一時間発表 –  一時間で40時間を消費 –  40時間=一人の社員の一週間分の労働時間
  5. 5. 参考図書:理解されないのか •  題⽬目: Beyond bullet points. •  主題:どういうスライドが 理理解しにくいのか –  ⼈人の認知のメカニズム基 に解説 ➥ 以下、この本を下敷き に、”スライドが理理解され るプロセス” を紹介する。
  6. 6. 内容 •  スライドによる発表と人の認知 •  どういうときに認知を超えてしまうのか
  7. 7. 内容 •  スライドによる発表と人の認知 •  どういうときに認知を超えてしまうのか
  8. 8. スライドによる発表とは 伝えたいことをスライド    の集合を利用して伝える 伝えたいこと
  9. 9. スライドによる発表の特徴 スライドを一枚づつ投影する(後戻りはできない) 伝えたいこと 2 1
  10. 10. スライドによる発表が目指すこと 登壇者が伝えたいことを、聴衆の記憶に構築する作業 伝えたいこと 聴衆の記憶 ➥本では二種類の記憶が紹介されている
  11. 11. 人の認知:二種類の記憶領域 •  短期記憶 –  直近の記憶 –  領域は限られている(計算機のレジスタ) •  長期記憶 –  過去の記憶 –  大容量(計算機のハードディスク) –  重要:短期記憶に保存されないと長期記憶に保存さ れない
  12. 12. スライドを通じた記憶の構築 一枚づつ表示されるスライドが短期記憶を通過して、長期 記憶に保存される 短期記憶 長期記憶 伝えたいこと
  13. 13. 発表が理解されない時 短期記憶を通過できないスライドが存在する時。 長期記憶 伝えたいこと 通過できない
  14. 14. ではどういうときに短期記憶通過できないのか?
  15. 15. 内容 •  スライドによる発表と人の認知 •  どういうときに認知を超えてしまうのか
  16. 16. スライドが短期記憶を通過できな い時 以下の二つの理由が多い •  一スライドあたりの情報多い •  スライド間のつながりが悪い
  17. 17. スライドが短期記憶を通過できな い時 以下の二つの理由が多い •  一スライドあたりの情報多い •  スライド間のつながりが悪い
  18. 18. 問題1:情報が多すぎ 一つのスライドに情報が多いと、理解を超えてしまう。 伝えたいこと ……………… ……………… ……………… ……………… ……………… 通れない。。。
  19. 19. 一スライドあたりの情報多い 情報が多くなってしまうのは以下の原因がある •  文字が多い –  行数が多い、文が長い •  内容多過 –  トピックが複数 –  新語の説明が無い –  複雑な図
  20. 20. 良くない例 Hadoop の概略 •  Apache Hadoopは大規模データの分散処理を支 えるJavaソフトウェアフレームワークであり、フ リーソフトウェアとして配布されている。 •  Hadoopはアプリケーションが数千ノードおよび ペタバイト級のデータを処理することを可能として いる。 •  Hadoop は Rack Awareness をサポートしている。 •  HadoopはGoogleのMapReduceおよびGoogle File System(GFS)論文に触発されたものである。 Wikipedia より転載 Wikipedia より内容を一部転載
  21. 21. 改善:文を短く Apache Hadoop の概略 •  大規模データの分散処理を支えるJavaソフトウェ アフレームワーク •  フリーソフトウェアとして配布 •  ペタバイト級のデータを処理することを可能とする •  Rack Awareness をサポート •  Google の論文に触発され制作された Wikipedia より内容を一部転載
  22. 22. 改善:用語の解説を追加 Apache Hadoop の概略 •  大規模データの分散処理を支えるJavaソフトウェ アフレームワーク •  フリーソフトウェアとして配布 •  ペタバイト級のデータを処理することを可能とする •  Rack Awareness (サーバクラスタの地理的位 置を考慮した最適化) のサポート •  Google の論文に触発され制作された Wikipedia より内容を一部転載
  23. 23. 改善:スライドを分ける スライドを “概略” と ”スケーラビリティ” の二つに分解す る Hadoop の概略 Hadoop: Scalability •  大規模データの分散処理 •  ペタバイト級のデータを を支えるJavaソフトウェ 処理することを可能とす アフレームワーク る •  フリーソフトウェアとし •  Rack Awareness (サーバ て配布 クラスタの地理的位置を •  Google の論文に触発さ 考慮した最適化) のサポー れ制作された ト
  24. 24. よくない実例:情報が多い
  25. 25. スライドが短期記憶を通過できな い時 以下の二つの理由が多い •  一スライドあたりの情報多い •  スライド間のつながりが悪い
  26. 26. 問題2:スライド間のつながり •  各スライドの情報量は適切でも、問題は起こる ➥ スライド間のつながりが悪いために理解が阻害 1.  昔のトピックを扱う 2.  何の前ふりも無く別のトピックに移動する ➥ 上記二つの問題について具体例を見てゆく
  27. 27. 問題:昔のトピックを扱う •  通常一つの発表では複数のトピックを扱う –  例: Hadoop に関する発表 •  Hadoop の概要説明 •  Hadoop の運用 Tips •  負荷の検証実験 •  解説が終わったトピックを、再び後のスライドで扱うと 聴衆の理解に負荷がかかる
  28. 28. 例:昔のトピックを扱う •  Jubatus によるレシピの自動分類を紹介する発表。 •  問題点:手法説明がタスク(レシピ分類)の前後に分断。 Jubatus Jubatus レシピ レシピ分類 Jubatus 概要 性能 分類 タスク説明 で大規模処理    ? •  最後のスライドを見ている時、聴衆は Jubatus の詳細を 忘れている。
  29. 29. 改善:昔のトピックを扱う タスクが混線しないように整理 –  はじめにタスク(レシピ分類) –  次にJubatus を利用するメリットを説明 レシピ レシピ分類 レシピは流 Jubatus Jubatus 分類 タスク説明 量が多い… 概要 性能
  30. 30. 問題:何の前ふりも無く別のト ピックに移動する •  通常一つの発表では複数のトピックを扱う •  トピックが遷移するときに情報が無い ➥ 聴衆を置いてけぼりにする
  31. 31. 例:トピックの良くない移動 以下のスライドはつながりが悪い 理由:精度向上のスライドの直後に実験が始まっている 自動分類の精度向上 実験 •  レシピの自動分類に Support •  レシピの自動分類精度を評価す Vector Machine (SVM) る実験を行った [Vapnik] を利用した •  データ:COOKPAD のお料理 •  ここで SVM は二値分類器 カテゴリを利用 •  高い汎化性能を誇る •  非線形問題にも対応 •  アルゴリズム:SVM, Deep Learning, Passive-Aggressive
  32. 32. 改善:トピックの移動 •  精度向上のスライドの最後に次は実験を行うと宣言する。 NOTE: スライドの最後の一行は次のスライドへの布石 自動分類の精度向上 実験 •  レシピの自動分類に Support •  レシピの自動分類精度を評価す Vector Machine (SVM) る実験を行った [Vapnik] を利用した •  データ:COOKPAD のお料理 •  ここで SVM は二値分類器 カテゴリを利用 •  高い汎化性能を誇る •  非線形問題にも対応 •  アルゴリズム:SVM, Deep Learning, Passive-Aggressive → 以下、性能を実験により評価
  33. 33. まとめ •  本、Beyond the bullet points の紹介 –  人の理解の過程 –  どのような状況で分かりにくくなるのか •  スライドの改善例を提示 •  注: 営業資料、提案資料の作成技術は今回行った話とは 大きく異なる❗
  34. 34. 理解しやすいスライドを作る •  声に出してスライドを読む •  内容についてあまり詳しくない人に聞いてもらう •  時間内に説明が難しい場合は思い切って削除
  35. 35. ご清聴ありがとうございました。

×