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滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

目次
<汚染木材>放射性セシウム、滋賀県の4倍検出 NPO測定................................................................ 2
◇「雨後の県測定、不適切」 ................................................................................................................... 2
【ことば】指定廃棄物.............................................................................................................................. 3
社説 県庁には知恵者はいないのか ........................................................................................................... 3
滋賀・嘉田知事:放射能汚染の木材チップ「東電に贈ろう」 ...................................................................... 4
放射能汚染木材:チップ放置問題

高線量、測定器あて0.952マイクロシーベルト 高島市が初測定

/滋賀 ........................................................................................................................................................... 4
放射能汚染木材:チップ放置問題 公文書請求、県が放置 「多忙」と市民に陳謝 /滋賀 ................... 5
【滋賀】解決へ遠い道のり

高島・汚染木材チップ放置問題 ................................................................... 5

放射能汚染木材:チップ放置で説明会 県幹部9人、深々謝罪 住民側、不信感「撤去めど1カ月内に」
−−高島 /滋賀 ........................................................................................................................................... 6
放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」 /滋賀 ............................................ 7
放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」 /滋賀 ............................................ 7
高島市の放射能汚染チップは県が特別管理すべきだ .................................................................................. 8
滋賀県鴨川河川敷にセシウム木材を不法投棄した元郵政省官僚................................................................ 9
滋賀の河川敷に放射能汚染の木材チップ 東京の会社放置 ..................................................................... 10
放射能汚染木材:高島の河川敷、チップ敷設 県、経営者を告発へ /滋賀 .......................................... 11
◇撤去めど立たず 県、国に支援求め .................................................................................................. 11
河川敷にセシウム含む木材チップ 2百~3百トン、琵琶湖近く .......................................................... 12
放射性セシウム:放置の木材チップから検出 滋賀................................................................................... 12
放射性セシウム含む木材チップ放置 高島の河川敷 ................................................................................ 12
河川敷放置の木材チップから放射性セシウム 滋賀・高島市 ................................................................. 13
一級河川鴨川の河川敷およびその周辺における木材チップの無断放置および放射能濃度の検査結果につ
いて ............................................................................................................................................................ 14
概要 ......................................................................................................................................................... 14
1. 主な経緯............................................................................................................................................. 14
2. 採取試料の検査結果および評価 ........................................................................................................ 15
3. 現状および対応方針 .......................................................................................................................... 15
(1)

緊急の現場での対応 .................................................................................................................. 15

(2)

法的手続 .................................................................................................................................... 15

その他添付資料等....................................................................................................................................... 16

1
滋賀木材チップ放射能汚染関連

<汚染木材>放射性セシウム、滋賀県の4倍検出

毎日新聞社

AMR 2013/11/21

NPO測定

2013 年 11 月 20 日 13 時 53 分 (2013 年 11 月 20 日 15 時 15 分 更新)

滋賀県高島市の琵琶湖畔に放射性物質に汚染された木材チップが放置されている問題で、京都のNP
O法人がチップから1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出したことが20日、
分かった。県が公表した濃度の4倍にあたり、国が処分する指定廃棄物の基準値8000ベクレルを超
えていた。県の濃度が低かった理由として、台風の後で雨水を大量に含んだ状態での測定が原因とみら
れ、専門家は「やり方が不適切だ」と指摘している。
一方、県は「汚染の疑いが強まった時期が雨の後だった。測定方法に問題はないと考えているが、撤
去する際に再調査も検討したい」としている。
問題のチップは約300トン(約580立方メートル)あり、今年3月から高島市の鴨川河川敷に勝
手に置かれ、一部は袋入りで放置されている。県などの調べでは、東京都の会社経営者が東京電力福島
第1原発事故で汚染された木材チップを、福島県の製材会社を通じて、滋賀県内に運び込んだとみられ
る。
今回、測定したNPO法人「市民環境研究所」
(京都市)代表の石田紀郎(のりお)
・元京都大教授(環
境毒性学)らメンバーは10月31日、放置現場4地点でチップを採取。含まれた水などを3日間自然
乾燥させた後、測定装置で調査。1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出した。
一方、滋賀県は9月6日に7地点でチップを採取。県衛生科学センターで測定し、1キロ当たり約3
000ベクレルの放射性セシウムを検出したと同17日、公表した。しかし、気象庁などによると、現
場周辺は台風17号などの影響で、県がチップを採取した前々日までの4日間に約100ミリの雨が降
っていた。このため、県によると、チップは含水率60〜70%の状態だったという。
木材チップを巡っては、滋賀県が9月以降、放置現場周辺の河川水や近くの川に生息する魚を調べて
いるが、いずれも放射性セシウムは検出されていない。
【千葉紀和】

◇「雨後の県測定、不適切」

汚染濃度測定について、環境省廃棄物対策課は「雨後など極端な状態での測定は適切ではない」と指
摘。汚染濃度の測定法マニュアルを策定した山本貴士・国立環境研究所主任研究員も「含水率70%は
試料の取り方としてあり得ない」と話す。
ただ、環境省が3月に示した放射能濃度測定のガイドラインには、木材チップの測定に関する基準が
ない。そのため、滋賀県廃棄物監視取締対策室は「ありのままを測るべきと考えた」と説明する。
一方、放射能測定に詳しい塚田祥文・福島大特命教授(環境放射生態学)は「水分を大量に含むと1
キロ当たりの値が下がるため含水率が変わりやすいチップなどは風乾
(自然乾燥)
後に測るのが一般的。
被災地のがれきなどはそのまま測ることもあるが、行政が影響を正しく住民に伝えることが目的なら、
常識的な測定で濃度を公表すべきだ」との考えだ。
放射性物質汚染対処特別措置法は、被災地から離れた場所に放置された汚染物質を想定しておらず、
木材チップの放射性セシウムの汚染濃度が8000ベクレルを超えたことが確認されれば、今後、国と
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滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

の協議も必要になる。測定したNPO法人の石田紀郎代表は「住民の不安を解消するには正確な再測定
を直ちに行うべきだ」と指摘している。
【千葉紀和】

【ことば】指定廃棄物

東京電力福島第1原発事故で発生した、1キロ当たり8000ベクレル超の放射性セシウムを含む焼
却灰や汚泥などの廃棄物。放射性物質汚染対処特別措置法に基づき環境相が指定し、国が責任を持って
発生した都道府県内で処分するのが基本方針。今年8月末現在、11都県で計13万2738トンに上
り、各地で処分場不足が問題化している。

社説

県庁には知恵者はいないのか
滋賀報知新聞 平成 25 年 11 月 19 日(火) 第 16735 号

滋賀県高島市安曇川町の鴨川河川敷に放射性セシウムが検出された木材チップの入った土のう袋が放
置されてから、半年経つが未だ何ら解決の目途は立っていない。
福井高島市長は河川管理者である嘉田滋賀県知事に対して「住民が不安がっており、遅くとも年内に
解決してほしい」と申し出たが、解決策を持ち得ていない嘉田知事の口からは「原発事故でセシウムを
ばらまいたのは東京電力、東電にトラックで持っていけないのか」と不満が漏れただけだった。
放射能が半減する時間を半減期というが、半減期には自然界で崩壊する時間を物理学的半減期といい、
体内に入った放射性物質は尿や便として対外に排出される為に体内での半減期を生物学的半減期という。
問題のセシウム137は物理学的半減期が約30年、体内に入った場合の生物学的半減期は約100
日で半減期が長いほど周囲に与える影響は大きく、この木材チップからは3000ベクレルの放射性セ
シウムが検出されており、再利用可能な基準値である100ベクレルを大きく上回っており対策が急が
れる。
セシウムで汚染された木材チップは早急に放射能汚染物質として処理をしなければならない。
放射能汚染物質の不法投棄は事件としてしっかり対応し、住民の健康を脅かす汚染物質の処理は急を
要する為に直ちに対策ができない様では県の怠慢だ。
困難極まる対策だろうが不満をぶちまける前に知恵を絞れ、住民に健康被害が出てからでは遅すぎる
のだ。

3
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

滋賀・嘉田知事:放射能汚染の木材チップ「東電に贈ろう」
毎日新聞 2013 年 11 月 13 日 21 時 58 分(最終更新 11 月 14 日 11 時 48 分)

滋賀県高島市の鴨川河川敷に放置された木材チップから放
射性セシウムが検出された問題で、
嘉田由紀子知事は13日、
県庁で年内に撤去するよう求めた福井正明・高島市長に対し、
「トラックに積んで東電に持っていきませんか。クリスマス
プレゼントです」と述べた。
木材チップは今年3〜4月、県管理の国有地に幅3.5メ
ートル、
長さ約570メートルにわたって無断で放置された。
関係者への聴取で、東京電力福島第1原発事故で汚染され、
福島県から運ばれてきたとみられることが判明。県は現場で
一時保管する方針を示したが、福井市長は撤去を求め、反発 【左】嘉田由紀子・滋賀県知事【右】福井正明・
している。
高島市長
嘉田知事はこの日、涙を流して対応の遅れなどを謝罪した
上で、まだ受け入れ先が見つかっていないことを説明。
「持って行き場がない。環境問題の原則は排出者
責任で、セシウムを出したのは東電だ」として、東電前に運ぶことを持ちかけた。福井市長は「もっと
冷静になってほしい」といさめた。
【加藤明子】

放射能汚染木材:チップ放置問題
島市が初測定 /滋賀

高線量、測定器あて0.952マイクロシーベルト

高

毎日新聞 2013 年 11 月 09 日 地方版

高島市の鴨川河口部左岸河川敷に放置された放射能汚染木材チップについて、市は8日、初めて放射
線量を測定した。地上1メートルの高さの空間線量率は0・1〜0・27マイクロシーベルトと県測定
値と同レベルだったが、チップに測定器をじか置きすると0・952マイクロシーベルトと、高い数値
が出た。
測定は、市が独自に放射線量を把握するため、市民団体に同行して実施。県高島土木事務所と県環境・
総合事務所職員も同行した。
木材チップは河川敷入り口門扉のすぐ内側から通路状の用地に長さ約570メートルにわたって敷き
詰められ、ブルーシートで覆われている。先端の河口付近のやや広い場所に、チップを詰めた大型土の
う袋が4カ所に計77袋放置されている。
大型土のう袋にかけたブルーシートの一部をめくり、簡易測定器をチップにじか置きしたところ0・
952マイクロシーベルトとなり、測定した市職員は「これが空間線量率だったら大変な数値だ」と驚
いていた。約10メートル離れた地上1メートルの空間線量率は0・1マイクロシーベルトだった。
県職員によると、県は測定器のじか置きによる数値は取っていないという。
【塚原和俊】
4
滋賀木材チップ放射能汚染関連

放射能汚染木材:チップ放置問題

AMR 2013/11/21

公文書請求、県が放置

「多忙」と市民に陳謝

/滋賀

毎日新聞 2013 年 11 月 08 日 地方版

高島市の鴨川河川敷への放射能汚染木材チップ放置問題を巡り、市民団体などから県に公文書公開請
求された8件のうち7件が回答期限の15日間を過ぎて“放置”されていたことが7日、分かった。請
求団体と県がそれぞれ明らかにした。県は「言い訳にならないが多忙で遅れた。申し訳ない」と陳謝し
た。
「見張り番

滋賀」の澤忠起代表(74)=高島市今津町=によると、県に10月1、7、10日付

で計4件の請求をしたが、県情報公開条例が定める15日以内に回答も、連絡もなかった。今月6日夜
に県から連絡があり、7日に高島市役所内でうち3件について回答書を手渡されたという。
澤代表は「回答は公開、非公開さまざまだが、時間を要する性質のものでない。もっとしっかり職務
にあたってほしい」と話した。
チップ問題を担当する県土木交通部の野崎信宏河川・港湾室長によると、8件のうち1件は回答期限
の延長を通知。しかし、6件は期限を超過し、7日に請求者に持参したり郵送したりした。残る1件は
延長手続きをしたのが期限後だった。野崎室長は「おわび申し上げるしかない」と平謝りだった。
【塚原
和俊】

【滋賀】解決へ遠い道のり

高島・汚染木材チップ放置問題
中日新聞 2013 年 11 月 5 日

高島市安曇川町の鴨川河川敷に放射性物質に汚染さ
れた木材チップが無断で放置されている問題。地元高
島市は早期撤去を求めているが、県から具体的な道筋
は示されないまま時間が経過し、住民はいら立ちを募
らせている。現実的な解決への手段となるのは行政代
執行だが、実際に動きだすまでの道のりは長いのが現
状だ。
「県の対応は信用できない。撤去までのスケジュー
ルをこの場で示せ」 十月にあった県の地元住民への説
。
明会は怒号に包まれた。 一日でも早く撤去に向けて取 大型土のうで囲い、ビニールシートで覆われている木材
「
り組む」
と回答するにとどまる県職員に対して、
「具体 チップ=高島市で
性がない」と住民の不満が爆発した。
県の初動の遅さも不信感を生んだ。県は四月の時点で、木材チップが河口に放置されていることを把
握。
住民から放射性物質に汚染されている可能性を指摘されていたが、
現場の空間線量を測るだけで「異
常値ではない」と判断していた。
5
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

八月に木材チップを敷設したとされる東京のコンサルティング会社経営の男性に対して、原状回復を
求める書面を郵便で送付。九月に入り関係者から放射性物質の汚染を疑わせる情報が得られたことで、
半年近く経過してやっと、木材チップ自体を検査するに至った。採取したチップを県衛生科学センター
で検査すると、
最大で一キロ当たり三千ベクレルの放射性セシウムを検出した。
木材チップ利用の一つ、
堆肥として使うには国が四百ベクレルとの基準を定めているが、測定値ははるかに超えていた。
撤去するには行政代執行があるが、実施までには幾つかの手続きを踏まなければならない。まず河川
法に基づいて敷設者に原状回復指示書や警告書を出す。期限までに履行されない場合、弁明の機会を与
えた上で、河川の原状回復を求める監督処分となる。さらに履行されない場合は、行政代執行法に基づ
いて、文書で代執行の通知戒告を出す。その上でなおも履行されななければ、代執行令書による通知が
され、いよいよ着手となる。
ただ、行政代執行で撤去しても、木材チップの行き先の問題が残る。福島県では、放射能に汚染され
た木材の樹皮の処理が進まず、製材業者などが大量の山積みを抱えている。東京電力福島第一原発事故
以前は、樹皮は堆肥の原料として業者に買い取ってもらっていたが、事故後は買い取り手がなく処理が
進んでいない。今回の木材チップを撤去するとなっても処理する行き先がない可能性もある。放射性セ
シウムに汚染された木材チップが放置されて半年以上経つが、解決までの道のりはまだまだ遠い。
(安永陽祐)

放射能汚染木材:チップ放置で説明会
1カ月内に」−−高島 /滋賀

県幹部9人、深々謝罪

住民側、不信感「撤去めど

毎日新聞 2013 年 11 月 01 日 地方版

高島市の鴨川河口部河川敷に大量の放射能汚染木材チップが放置された問題で、周辺住民への県の説
明会が30日夜、同市で開かれた。撤去の見通しを出せない県に、住民側は1カ月以内にスケジュール
を示すよう要求。県は難しい“宿題”を背負った形になった。
説明会は県が問題を公表した9月17日に続く2回目で鴨川河口周辺5地域に広げて開催を伝え、約
85人が参加した。
県側は琵琶湖環境部の森野才治次長、
土木交通部の高砂利夫次長ら幹部9人が出席。
冒頭、
「不安をもたらしたことをおわびする。
(放置が)起こりうることを十分心づもりすべきだった」
と述べて「想定外」との市への回答を修正し、深々と頭を下げた。
県は、半年間の経過や放射線量測定結果などの資料を示し、不検出や問題ないレベルだと説明した。
住民は▽1日でも早く全量撤去してほしい▽あらゆる手立てというがいつまでかかるのか▽相手の特
定が進まず行政代執行もすぐにできないなら警察に告発すべきだ−−などと県を厳しく追及した。
これに対し県側は▽チップを出した所に撤去させるのが一番▽福島方面に職員を派遣し放置関係者を
調査中−−などと答えた。
住民側は納得せず不信感も見せて「撤去へ1カ月以内にスケジュールを示せ」と期限を付けて要求。
県側は「重く受け止め持ち帰る。精いっぱい取り組む」と答えるのがやっとだった。
【塚原和俊】

6
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」

/滋賀

毎日新聞 2013/10/27(日) 12:10:36

高島市の鴨川河口部河川敷に放置された放射能汚染木材チップ処理問題で、全量撤去を求めて高島市
長と市議会議長連名で知事に出した緊急要請書(今月15日付)に対し県は25日、同市に回答書を持
参した。福井正明市長は「重く受け止めると言いながら、そうした文書になっていない。矛盾点もあり、
風評被害を懸念する市民に説明できない」などと強い調子で批判。県に再説明を求めた。
県から琵琶湖環境部の森野才治次長、土木交通部河川・港湾室の野崎信宏室長らが訪問、回答書を渡
した。市の緊急要請は放射性チップの「現地保全でなく撤去」を求めた9月18日の知事宛て要請書を
前提に、▽今年4月、空間放射線量を測定し、平常値を超えたのに放置した▽現場で保全措置とする判
断の根拠▽処分法の検討など5項目について説明を求めた。
県の回答書は▽市の懸念解消へ最善を尽くす▽空間放射線量は異常値ではない▽放射能汚染物の湖岸
に無断放置は想像できずなどとし、全量撤去に向けた具体的な道筋を示さなかった。
これに対し福井市長は「市内の放射線量は0・03?0・07マイクロシーベルト。0・14マイクロ
シーベルトがなぜ異常でないのか」
「管理型処分場で処理可能としながら県内外に(同処分場が)ないと
は矛盾だ」
「想定外とは無責任」などと厳しい口調で批判し、追及した。
福井市長はまた、汚染チップを現場でコンクリート遮蔽(しゃへい)する方策については「受け入れ
られない」との考えを示したことを明らかにした。
【塚原和俊】

放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」

/滋賀

毎日新聞 2013 年 10 月 26 日 地方版

高島市の鴨川河口部河川敷に放置された放射能汚染木材チップ処理問題で、全量撤去を求めて高島市
長と市議会議長連名で知事に出した緊急要請書(今月15日付)に対し県は25日、同市に回答書を持
参した。福井正明市長は「重く受け止めると言いながら、そうした文書になっていない。矛盾点もあり、
風評被害を懸念する市民に説明できない」などと強い調子で批判。県に再説明を求めた。
県から琵琶湖環境部の森野才治次長、土木交通部河川・港湾室の野崎信宏室長らが訪問、回答書を渡
した。市の緊急要請は放射性チップの「現地保全でなく撤去」を求めた9月18日の知事宛て要請書を
前提に、▽今年4月、空間放射線量を測定し、平常値を超えたのに放置した▽現場で保全措置とする判
断の根拠▽処分法の検討−−など5項目について説明を求めた。
県の回答書は▽市の懸念解消へ最善を尽くす▽空間放射線量は異常値ではない▽放射能汚染物の湖岸
に無断放置は想像できず−−などとし、全量撤去に向けた具体的な道筋を示さなかった。
これに対し福井市長は「市内の放射線量は0・03〜0・07マイクロシーベルト。0・14マイク
ロシーベルトがなぜ異常でないのか」
「管理型処分場で処理可能としながら県内外に(同処分場が)ない
とは矛盾だ」
「想定外とは無責任」などと厳しい口調で批判し、追及した。
福井市長はまた、汚染チップを現場でコンクリート遮蔽(しゃへい)する方策については「受け入れ
7
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

られない」との考えを示したことを明らかにした。
【塚原和俊】

高島市の放射能汚染チップは県が特別管理すべきだ
滋賀報知新聞/2013/10/22 0:06

高島市には、新型輸送機「オスプレイ」以上に厄介者がいる。琵琶湖に注ぐ同市の鴨川河川敷で放置
されている、放射性物質に汚染された木材チップ(五百七十七立方メートル)がそれだ。これらのチッ
プは福島第一原発事故により汚染されたもので、福島県の製材業者から処理業者を経由して滋賀県に運
ばれたとみられている。一部週刊誌では、東京電力の責任を問う報道もあった。
県では十六日から三日間、福島県に担当者を派遣して事実確認を急いでいるが、対応は後手に回って
いる感が否めない。
木材チップ搬入に関係した人物から情報が寄せられたため、県は先月、県衛生科学センターで木材チ
ップを検査したところ、最大で一キロ当たり三千ベクレルの放射性セシウムが検出された。
しかし県では「国の放射性廃棄物処理基準(一キロ当たり八千ベクレル)を下回っており、健康への
影響はほぼない」としている。
このため現在も、放射能チップが入った土のう袋七十七袋が琵琶湖付近の河川敷や隣接民有地に放置
されているほか、河川管理用通路には木材チップが敷き詰められたままだ。県では、ブルーシートで覆
うなどの措置をしているが、事実上、野ざらし状態にある。
畑明郎・元大阪市立大学大学院教授は「放射性廃棄物処理基準の一キロ当たり八千ベクレルは、東日
本大震災後、がれきなどの処理を急ぐために設けられた基準であり、それ以前は百ベクレルだった。今
回検出された三千ベクレルは、深刻な数値だ。地下浸透や琵琶湖への流出を防ぐ意味でも、県は木材チ
ップを現地から撤去し、特別管理すべき」と指摘する。
琵琶湖を守るために“卒原発”を掲げる嘉田由紀子知事が、どうして放射能汚染チップを現況のまま
にするのか、全く理解ができないところだ。

8
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

滋賀県鴨川河川敷にセシウム木材を不法投棄した元郵政省官僚
『FRIDAY』10 月 18 日号

「10t トラックが来たのは、春頃かな。てっきり木材チップで、デ
コボコ道路を鳴らしているのかと思っていた。近所を散歩している人
が県に通報したらしい。
」(近隣住民)
滋賀県が調べたところ、投棄作業をしたのは、東京の「ホームサー
バー企画」という会社だった。同社社長で元郵政省(現総務省)キャリ
ア官僚の田中良拓氏が、3 月 15 日に河川敷入口の門の扉の鍵を借り
受けていることが確認された。
この事態を受けて、県では投棄した運送業者に連日電話したが、不
通。仕事を委託したホームサーバー企画の田中社長の電話も不通で、
書類で送付した原状回復措置も「受取人不在」だった。
県によると、木材チップは福島県本宮市の H という製材業者から
でたものだった。原発周辺の樹木は、表皮に大量の放射性物質が付着
している。この業者は、表皮を剥ぎ、線量を下げる作業を東電から受
注していた。本来なら、放射性物質が付着した木材は国の許可した最
終処分業者によって処分されるはずだが、どういうわけか琵琶湖畔に
放置されていた。
「滋賀の県については、田中さんから事情は聞きました。あくまで
も田中さんのもとで合法的に処理されていますんで。今朝も電話が来
て一切コメントを出さないでくれと言われています。
」(H 製材社長)
実は H 製材は 2012 年 12 月、田中社長と事務代行契約を結び、東
電との交渉を任せていた。
関係者によると、同社は約 9000t の樹木を処理し、1t あたり 5
万 3000 円を東電から受け取ることになっていたという。合計 4 億 7700 万ものカネが支払われたことに
なる。
「田中社長は東電内にいる東大時代の同級生から H 製材の話を聞き、契約を結んだんです。H 製材の
社長は田中社長の経歴を聞いて、すっかり信用した。
」(東電関係者)
関係者によると、福島から出た木材は鹿児島の堆肥製造会社にも運ばれた。既に堆肥として流通して
いる可能性が高いという。

9
滋賀木材チップ放射能汚染関連

滋賀の河川敷に放射能汚染の木材チップ

AMR 2013/11/21

東京の会社放置
朝日新聞 2013 年 10 月 7 日 22 時 2 分

琵琶湖に注ぐ滋賀県高島市の鴨川河川敷に、東京電力福島第
一原発事故で放射性セシウムに汚染されたとみられる木材チッ
プが、大量に放置されていることがわかった。県は、関与した
コンサルティング会社=東京都千代田区=に原状回復を指示し
たが、
同社の男性社長と連絡が取れず、
河川法違反
(形状変更)
や廃棄物処理法違反容疑での刑事告発も検討している。
県によると今年4月末、河川管理用の無舗装路に、木材チッ
プが長さ約570メートル、厚さ約20~30センチにわたっ
放射性セシウムが検出されたチップの放置

て敷き詰められているのが見つかった。河口付近でもチップが
現場。シートは飛散防止用=滋賀県高島市安

土嚢(どのう)77袋に詰められ、放置されていた。
曇川町下小川、県提供

社長が3月15日に、河川管理用道路の鍵を借りた記録があ
ることから、4月末に電話連絡したところ「道が荒れていたの
でチップを敷いた」と釈明。その後、連絡が取れないという。
県は8月上旬、同社に原状回復を指示。8月末、関係者が放
射能汚染を指摘したため検査し、チップ1キロ当たり180~
3千ベクレルの放射性セシウムを検出した。放射性物質汚染対
処特措法で焼却と処分場での処理が必要な8千ベクレルは下回
っており、健康に影響はないという。
木材チップ敷設範囲と木材チップ入り土嚢

朝日新聞の調べで、今年1月、福島県内の製材業者が、社長
の位置

に木材チップの処理を委託していたことが判明。業者によると、
原発事故で汚染された樹木からはぎとった表皮といい、
「下請けの産廃業者が適切に処理していると、社
長から報告を受けていた。非常に困惑している」と話した。
嘉田由紀子知事は8日、環境省を訪れ、放置チップの処理について支援を要請する。知事は9月30
日、県議会で問題に触れ、
「命の水源である琵琶湖を預かる知事として絶対に許せない。心の底から怒り
を感じる」と発言している。

10
滋賀木材チップ放射能汚染関連

放射能汚染木材:高島の河川敷、チップ敷設

AMR 2013/11/21

県、経営者を告発へ

/滋賀

毎日新聞 2013 年 09 月 28 日 地方版

高島市の鴨川河川敷に敷設・放置された木材チップから放射性セシウムが検出された問題で、県が東
京都の会社経営者を河川法違反(形状変更)容疑で、近く県警に刑事告発する方針を固めたことが県な
どへの取材で分かった。
【田中将隆、加藤明子】
関係者によると、経営者は今年3〜4月ごろ、国有地で県が管理する鴨川左岸の河川敷に幅約3・5
メートル、長さ約570メートルに渡って木材チップを敷設し、県に無断で土地の形状を変更した疑い
がもたれている。経営者は、東京電力福島第1原発の事故で汚染された木材チップの処分を福島県の製
材会社から依頼され、滋賀県内に運び込んだとみられる。
県はこれまで経営者に対し、書面などで原状回復を求める行政指導を3回行ったが、返答はないとい
う。連絡も取れない状態が続いていることから、告発に踏み切ることにした。
現場周辺では、経営者が置いたとみられる木材チップが入った土のう77袋も見つかっており、県は
廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑での告発も視野に調査を続ける方針。
経営者に、敷設作業を請け負った近江八幡市の建設会社を紹介したという横浜市の男性(69)は「高
島市に(経営者の)知人の土地があり、汚染された木材チップを中間処理をして無害にしてから持って
行くと聞いていた。だまされた思いだ」と話している。

◇撤去めど立たず 県、国に支援求め

一方、
嘉田由紀子知事は27日の県議会で、
「原状回復命令が履行されない場合は行政代執行になるが、
受け入れる処分場がなく撤去できない」としたうえで、国の支援を求める考えを示した。
県によると、
木材チップは放射性セシウムの濃度が高いため、
管理型処分場で埋め立てる必要がある。
このため県は、東北地方の民間の産廃処理業者に照会したが受け入れを断られたという。現在、環境省
と処理方法を協議中だが、撤去のめどは立っていない。
嘉田知事は「やっかいな、持って行き場のない放射性物質が琵琶湖に持ち込まれたのは残念だ」とし
たうえで、飛散防止などの対策を徹底するとした。

11
AMR 2013/11/21

滋賀木材チップ放射能汚染関連

河川敷にセシウム含む木材チップ
2013/09/18 01:20

2百~3百トン、琵琶湖近く

【共同通信】

滋賀県は17日、同県高島市安曇川町下小川の琵
琶湖近くにある鴨川の河川敷などに木材チップ20
0~300トンが放置されているのが見つかったと
発表した。
県の調査でチップからは、最大で1キログラム当
たり3千ベクレルの放射性セシウムが検出された。
水との接触の防止など特別な措置が必要な基準(8
放射性セシウムが検出された
千ベクレル)は下回ったが、再利用可能な基準(1 鴨川の河川敷に放置された、

00ベクレル)は上回った。県は「どこから持ち込 木材チップが入った土のう袋=滋賀県高島市(滋賀県提
供)

まれたか調査中」としている。
県によると、チップは河川工事などに使う通路に

敷かれていたほか、
土のう袋77個にも入れられていた。
4月下旬に付近の住民から情報提供があった。

放射性セシウム:放置の木材チップから検出

滋賀
毎日新聞 2013 年 09 月 18 日 01 時 12 分

滋賀県は17日、同県高島市安曇川町下小川の鴨川左岸に敷設・放置された大量の木材チップから1
キロあたり180〜3000ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。河川や近隣の農産物な
どからは検出されていないという。
県によると、チップ量は約580立方メートルで、河川管理用通路に敷設されたり、土のう袋77袋
に入れて河川敷などに放置されたりしていた。搬入に関わったという人物の話から放射能汚染が疑われ、
調べた。この人物は福島第1原発事故との関連を示唆しているという。県は現場を立ち入り禁止とし、
ビニールシートで覆った。
【千葉紀和】

放射性セシウム含む木材チップ放置

高島の河川敷
2013 年 09 月 17 日 23 時 00 分 【京都新聞】

滋賀県は17日、高島市安曇川町下小川の鴨川の河口付近で、県が管理する河川敷などに放射性セシ
ウムを含む大量の木材チップが無断で放置されていたと発表した。川の水や周辺の農作物、魚などから
放射性物質は検出されなかった。
県によると、チップは河川敷と民有地の一部に放置されている。約580立方メートルで、大半が延
長570メートルにわたって敷き詰められ、一部が土のう袋77袋に入っている。
12
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

今年4月下旬、県高島土木事務所が住民からの情報提供を受けて確認した。チップは最大で1キログ
ラム当たり3千ベクレルの放射性セシウムを検出。建材などに再利用可能な国基準(1キログラム当た
り100ベクレル以下)を超えていた。
県は3月に河川敷に入る門のカギを借りた人物など複数の関係者から聞き取りを進めている。民有地
への道を整備するためチップを敷き、放射性物質の汚染を認める発言を得ているという。
県は「経路などの裏付けは順次進めている。放射性セシウムが検出されたため、原発事故との関連が
強く疑われる」としており、調査結果によって行政処分などの対応を検討する。

河川敷放置の木材チップから放射性セシウム

滋賀・高島市
産経新聞 2013.9.17 22:57

滋賀県は17日、琵琶湖に注ぐ同県高島市の鴨川河口の河川敷などに放置された木材チップ約577
立方メートルから、最大で1キロ当たり3千ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。原発
事故のあった福島県から持ち込まれた可能性があり、県は経緯を調査するとともに、放置した業者に対
し河川法に基づき撤去を求める方針。
国の放射性廃棄物処理基準(1キロ当たり8千ベクレル)を下回っており、県は「健康への影響はほ
ぼない」としている。周辺の水道水や農産物から放射性物質は検出されなかった。
県によると、大型の土のう袋77袋に詰めて河川敷や隣接する民有地に放置されているほか、河川管
理用通路(幅3・5メートル)に570メートルにわたり敷き詰められているという。住民からの通報
で、県が放置に関わった可能性のある業者を聴取したところ「原発事故由来の放射性物資の汚染の疑い
がある」と話したため調査した。
嘉田由紀子知事は「琵琶湖へ注ぐ鴨川の河口部に放置するのは極めて悪質」とコメントしている。

13
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

一級河川鴨川の河川敷およびその周辺における木材チップの無断放置および放射能濃度の
検査結果について
2013 年 9 月 17 日
滋賀県

概要

・ 場所:高島市安曇川町下小川地先
一級河川鴨川の左岸琵琶湖流入付近の河川敷および隣接の民有地
・ 内容:木材チップの搬入・放置
1.河川管理用通路および民有地上に敷設(V=約 500 立方メートル、W=約 3.5m、L=約 570m、t=20~
30cm 程度)
2.河川敷および民有地に木材チップが入った大型土のう袋 77 袋(河川敷 39 袋、民有地 38 袋)が放置
(V=約 77 立方メートル)
・ 河川法違反の行政指導を進めるなかで、関係者から木材チップについて放射性物質による汚染を疑わ
せる
情報提供があったため、木材チップおよび土壌、河川水等の放射能濃度の検査を実施した。

1. 主な経緯
H25 年 4 月 25 日

住民から高島土木事務所に対し、木材チップは放射性物質による汚染があるので

はないかとの調査要望があった。
4.26

高島土木事務所が一級河川鴨川の河川敷および民有地に木材チップが搬入・放置されて

いることを確認した。
4.30

高島土木事務所が放射線測定を実施し、異常値ではないと判断した。
測定値:現地 4~5 箇所 0.1μSv/h 程度以下(NaI シンチレーション式サーヘ゛イメー

タ

高さ 1m)
参考:自然放射線による空間放射線量の変動幅は、通常約 0~0.2μSv/h 程度
以後、高島土木事務所において河川法違反(法 27 条形状変更違反等)の事案として責任

者の確認等を進めてきた。
8.27

木材チップの搬入・放置に関係したとの者から高島土木事務所に電話連絡があり、木材

チップについて放射性物質による汚染を疑わせる発言があったため、早期の来庁を要請した。
8.27

高島土木事務所がモニタリング車による現地計測を実施し、異常値ではないと判断した。
測定値:現地 5 箇所

0.049~0.101μSv/h(付近のハ゛ックク゛ラント゛では 0.046

μSv/h)
9. 4

木材チップの搬入・放置に関係したとの者の来庁があり、琵琶湖環境部および土木交通

部により聴き取りを行ったところ、木材チップについて放射性物質の汚染を疑わせる情報が得られた。
14
滋賀木材チップ放射能汚染関連

9. 6

AMR 2013/11/21

琵琶湖環境部と高島土木事務所が、現地でサンプル試料を採取し、県衛生科学センターに

て検査を開始した。
(琵琶湖沖の採水は 9 月 9 日に実施)
9. 6

高島土木事務所が、
念のため現場の立ち入り防止策として入口の門扉横の開放部にロープ

柵を設置した。
9.13 高島土木事務所が、立ち入り禁止看板(3 箇所)を現地に設置し、河口付近の開放部にロ
ープ柵を設置した。
9.14 高島土木事務所が木材チップの飛散防止措置に着手した。作業完了は 9 月 19 日の見込み。
(
)
2. 採取試料の検査結果および評価
別紙 1~3 のとおり
別紙 1 採取試料の検査結果および評価(放射能濃度等の検査結果について)
(PDF:2,069KB)1
1.木材チップ
2.木材チップ下および周辺の土壌
3.河川および琵琶湖の水
4.空間線量率
別紙 2 一級河川鴨川の河川敷等における木材チップの無断放置事案にかかる農産物、水産物への影響調
査について(PDF:11KB)2
1.農産物
2.魚類
3.かんがい用水
別紙 3 一級河川鴨川の河川敷等における木材チップの無断放置事案にかかる水道水への影響について
(PDF:91KB)3

3. 現状および対応方針
(1)
・

緊急の現場での対応

現場への立ち入り禁止措置および木材チップの飛散防止措置(ビニールシートで覆う)を実施して

いる。
(2)

法的手続

・ 廃棄物処理法上の調査を早急に進め、調査結果に基づき適切な対応を行う。
・ 河川法上の行政指導(原状回復の指示と警告)
、監督処分(原状回復命令)を速やかに行う。

1
2
3

http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/02besshi1.pdf
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/03besshi2.pdf
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/04besshi3.pdf
15
滋賀木材チップ放射能汚染関連

AMR 2013/11/21

その他添付資料等
・ 本件に係るお問い合わせ先一覧(PDF:90KB)4
・位置図(PDF:290KB)5
・ 現場付近平面図(PDF:776KB)6
・状況写真(PDF:1,157KB)7
・
(参考)経過の詳細(PDF:108KB)8

4
5
6
7
8

http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/05soudanmadoguchi.pdf
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/06ichizu.pdf
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/07heimennzu.pdf
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/07heimennzu.pdf
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/09keikashousai.pdf
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  • 1. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 目次 <汚染木材>放射性セシウム、滋賀県の4倍検出 NPO測定................................................................ 2 ◇「雨後の県測定、不適切」 ................................................................................................................... 2 【ことば】指定廃棄物.............................................................................................................................. 3 社説 県庁には知恵者はいないのか ........................................................................................................... 3 滋賀・嘉田知事:放射能汚染の木材チップ「東電に贈ろう」 ...................................................................... 4 放射能汚染木材:チップ放置問題 高線量、測定器あて0.952マイクロシーベルト 高島市が初測定 /滋賀 ........................................................................................................................................................... 4 放射能汚染木材:チップ放置問題 公文書請求、県が放置 「多忙」と市民に陳謝 /滋賀 ................... 5 【滋賀】解決へ遠い道のり 高島・汚染木材チップ放置問題 ................................................................... 5 放射能汚染木材:チップ放置で説明会 県幹部9人、深々謝罪 住民側、不信感「撤去めど1カ月内に」 −−高島 /滋賀 ........................................................................................................................................... 6 放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」 /滋賀 ............................................ 7 放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」 /滋賀 ............................................ 7 高島市の放射能汚染チップは県が特別管理すべきだ .................................................................................. 8 滋賀県鴨川河川敷にセシウム木材を不法投棄した元郵政省官僚................................................................ 9 滋賀の河川敷に放射能汚染の木材チップ 東京の会社放置 ..................................................................... 10 放射能汚染木材:高島の河川敷、チップ敷設 県、経営者を告発へ /滋賀 .......................................... 11 ◇撤去めど立たず 県、国に支援求め .................................................................................................. 11 河川敷にセシウム含む木材チップ 2百~3百トン、琵琶湖近く .......................................................... 12 放射性セシウム:放置の木材チップから検出 滋賀................................................................................... 12 放射性セシウム含む木材チップ放置 高島の河川敷 ................................................................................ 12 河川敷放置の木材チップから放射性セシウム 滋賀・高島市 ................................................................. 13 一級河川鴨川の河川敷およびその周辺における木材チップの無断放置および放射能濃度の検査結果につ いて ............................................................................................................................................................ 14 概要 ......................................................................................................................................................... 14 1. 主な経緯............................................................................................................................................. 14 2. 採取試料の検査結果および評価 ........................................................................................................ 15 3. 現状および対応方針 .......................................................................................................................... 15 (1) 緊急の現場での対応 .................................................................................................................. 15 (2) 法的手続 .................................................................................................................................... 15 その他添付資料等....................................................................................................................................... 16 1
  • 2. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 <汚染木材>放射性セシウム、滋賀県の4倍検出 毎日新聞社 AMR 2013/11/21 NPO測定 2013 年 11 月 20 日 13 時 53 分 (2013 年 11 月 20 日 15 時 15 分 更新) 滋賀県高島市の琵琶湖畔に放射性物質に汚染された木材チップが放置されている問題で、京都のNP O法人がチップから1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出したことが20日、 分かった。県が公表した濃度の4倍にあたり、国が処分する指定廃棄物の基準値8000ベクレルを超 えていた。県の濃度が低かった理由として、台風の後で雨水を大量に含んだ状態での測定が原因とみら れ、専門家は「やり方が不適切だ」と指摘している。 一方、県は「汚染の疑いが強まった時期が雨の後だった。測定方法に問題はないと考えているが、撤 去する際に再調査も検討したい」としている。 問題のチップは約300トン(約580立方メートル)あり、今年3月から高島市の鴨川河川敷に勝 手に置かれ、一部は袋入りで放置されている。県などの調べでは、東京都の会社経営者が東京電力福島 第1原発事故で汚染された木材チップを、福島県の製材会社を通じて、滋賀県内に運び込んだとみられ る。 今回、測定したNPO法人「市民環境研究所」 (京都市)代表の石田紀郎(のりお) ・元京都大教授(環 境毒性学)らメンバーは10月31日、放置現場4地点でチップを採取。含まれた水などを3日間自然 乾燥させた後、測定装置で調査。1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出した。 一方、滋賀県は9月6日に7地点でチップを採取。県衛生科学センターで測定し、1キロ当たり約3 000ベクレルの放射性セシウムを検出したと同17日、公表した。しかし、気象庁などによると、現 場周辺は台風17号などの影響で、県がチップを採取した前々日までの4日間に約100ミリの雨が降 っていた。このため、県によると、チップは含水率60〜70%の状態だったという。 木材チップを巡っては、滋賀県が9月以降、放置現場周辺の河川水や近くの川に生息する魚を調べて いるが、いずれも放射性セシウムは検出されていない。 【千葉紀和】 ◇「雨後の県測定、不適切」 汚染濃度測定について、環境省廃棄物対策課は「雨後など極端な状態での測定は適切ではない」と指 摘。汚染濃度の測定法マニュアルを策定した山本貴士・国立環境研究所主任研究員も「含水率70%は 試料の取り方としてあり得ない」と話す。 ただ、環境省が3月に示した放射能濃度測定のガイドラインには、木材チップの測定に関する基準が ない。そのため、滋賀県廃棄物監視取締対策室は「ありのままを測るべきと考えた」と説明する。 一方、放射能測定に詳しい塚田祥文・福島大特命教授(環境放射生態学)は「水分を大量に含むと1 キロ当たりの値が下がるため含水率が変わりやすいチップなどは風乾 (自然乾燥) 後に測るのが一般的。 被災地のがれきなどはそのまま測ることもあるが、行政が影響を正しく住民に伝えることが目的なら、 常識的な測定で濃度を公表すべきだ」との考えだ。 放射性物質汚染対処特別措置法は、被災地から離れた場所に放置された汚染物質を想定しておらず、 木材チップの放射性セシウムの汚染濃度が8000ベクレルを超えたことが確認されれば、今後、国と 2
  • 3. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 の協議も必要になる。測定したNPO法人の石田紀郎代表は「住民の不安を解消するには正確な再測定 を直ちに行うべきだ」と指摘している。 【千葉紀和】 【ことば】指定廃棄物 東京電力福島第1原発事故で発生した、1キロ当たり8000ベクレル超の放射性セシウムを含む焼 却灰や汚泥などの廃棄物。放射性物質汚染対処特別措置法に基づき環境相が指定し、国が責任を持って 発生した都道府県内で処分するのが基本方針。今年8月末現在、11都県で計13万2738トンに上 り、各地で処分場不足が問題化している。 社説 県庁には知恵者はいないのか 滋賀報知新聞 平成 25 年 11 月 19 日(火) 第 16735 号 滋賀県高島市安曇川町の鴨川河川敷に放射性セシウムが検出された木材チップの入った土のう袋が放 置されてから、半年経つが未だ何ら解決の目途は立っていない。 福井高島市長は河川管理者である嘉田滋賀県知事に対して「住民が不安がっており、遅くとも年内に 解決してほしい」と申し出たが、解決策を持ち得ていない嘉田知事の口からは「原発事故でセシウムを ばらまいたのは東京電力、東電にトラックで持っていけないのか」と不満が漏れただけだった。 放射能が半減する時間を半減期というが、半減期には自然界で崩壊する時間を物理学的半減期といい、 体内に入った放射性物質は尿や便として対外に排出される為に体内での半減期を生物学的半減期という。 問題のセシウム137は物理学的半減期が約30年、体内に入った場合の生物学的半減期は約100 日で半減期が長いほど周囲に与える影響は大きく、この木材チップからは3000ベクレルの放射性セ シウムが検出されており、再利用可能な基準値である100ベクレルを大きく上回っており対策が急が れる。 セシウムで汚染された木材チップは早急に放射能汚染物質として処理をしなければならない。 放射能汚染物質の不法投棄は事件としてしっかり対応し、住民の健康を脅かす汚染物質の処理は急を 要する為に直ちに対策ができない様では県の怠慢だ。 困難極まる対策だろうが不満をぶちまける前に知恵を絞れ、住民に健康被害が出てからでは遅すぎる のだ。 3
  • 4. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 滋賀・嘉田知事:放射能汚染の木材チップ「東電に贈ろう」 毎日新聞 2013 年 11 月 13 日 21 時 58 分(最終更新 11 月 14 日 11 時 48 分) 滋賀県高島市の鴨川河川敷に放置された木材チップから放 射性セシウムが検出された問題で、 嘉田由紀子知事は13日、 県庁で年内に撤去するよう求めた福井正明・高島市長に対し、 「トラックに積んで東電に持っていきませんか。クリスマス プレゼントです」と述べた。 木材チップは今年3〜4月、県管理の国有地に幅3.5メ ートル、 長さ約570メートルにわたって無断で放置された。 関係者への聴取で、東京電力福島第1原発事故で汚染され、 福島県から運ばれてきたとみられることが判明。県は現場で 一時保管する方針を示したが、福井市長は撤去を求め、反発 【左】嘉田由紀子・滋賀県知事【右】福井正明・ している。 高島市長 嘉田知事はこの日、涙を流して対応の遅れなどを謝罪した 上で、まだ受け入れ先が見つかっていないことを説明。 「持って行き場がない。環境問題の原則は排出者 責任で、セシウムを出したのは東電だ」として、東電前に運ぶことを持ちかけた。福井市長は「もっと 冷静になってほしい」といさめた。 【加藤明子】 放射能汚染木材:チップ放置問題 島市が初測定 /滋賀 高線量、測定器あて0.952マイクロシーベルト 高 毎日新聞 2013 年 11 月 09 日 地方版 高島市の鴨川河口部左岸河川敷に放置された放射能汚染木材チップについて、市は8日、初めて放射 線量を測定した。地上1メートルの高さの空間線量率は0・1〜0・27マイクロシーベルトと県測定 値と同レベルだったが、チップに測定器をじか置きすると0・952マイクロシーベルトと、高い数値 が出た。 測定は、市が独自に放射線量を把握するため、市民団体に同行して実施。県高島土木事務所と県環境・ 総合事務所職員も同行した。 木材チップは河川敷入り口門扉のすぐ内側から通路状の用地に長さ約570メートルにわたって敷き 詰められ、ブルーシートで覆われている。先端の河口付近のやや広い場所に、チップを詰めた大型土の う袋が4カ所に計77袋放置されている。 大型土のう袋にかけたブルーシートの一部をめくり、簡易測定器をチップにじか置きしたところ0・ 952マイクロシーベルトとなり、測定した市職員は「これが空間線量率だったら大変な数値だ」と驚 いていた。約10メートル離れた地上1メートルの空間線量率は0・1マイクロシーベルトだった。 県職員によると、県は測定器のじか置きによる数値は取っていないという。 【塚原和俊】 4
  • 5. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 放射能汚染木材:チップ放置問題 AMR 2013/11/21 公文書請求、県が放置 「多忙」と市民に陳謝 /滋賀 毎日新聞 2013 年 11 月 08 日 地方版 高島市の鴨川河川敷への放射能汚染木材チップ放置問題を巡り、市民団体などから県に公文書公開請 求された8件のうち7件が回答期限の15日間を過ぎて“放置”されていたことが7日、分かった。請 求団体と県がそれぞれ明らかにした。県は「言い訳にならないが多忙で遅れた。申し訳ない」と陳謝し た。 「見張り番 滋賀」の澤忠起代表(74)=高島市今津町=によると、県に10月1、7、10日付 で計4件の請求をしたが、県情報公開条例が定める15日以内に回答も、連絡もなかった。今月6日夜 に県から連絡があり、7日に高島市役所内でうち3件について回答書を手渡されたという。 澤代表は「回答は公開、非公開さまざまだが、時間を要する性質のものでない。もっとしっかり職務 にあたってほしい」と話した。 チップ問題を担当する県土木交通部の野崎信宏河川・港湾室長によると、8件のうち1件は回答期限 の延長を通知。しかし、6件は期限を超過し、7日に請求者に持参したり郵送したりした。残る1件は 延長手続きをしたのが期限後だった。野崎室長は「おわび申し上げるしかない」と平謝りだった。 【塚原 和俊】 【滋賀】解決へ遠い道のり 高島・汚染木材チップ放置問題 中日新聞 2013 年 11 月 5 日 高島市安曇川町の鴨川河川敷に放射性物質に汚染さ れた木材チップが無断で放置されている問題。地元高 島市は早期撤去を求めているが、県から具体的な道筋 は示されないまま時間が経過し、住民はいら立ちを募 らせている。現実的な解決への手段となるのは行政代 執行だが、実際に動きだすまでの道のりは長いのが現 状だ。 「県の対応は信用できない。撤去までのスケジュー ルをこの場で示せ」 十月にあった県の地元住民への説 。 明会は怒号に包まれた。 一日でも早く撤去に向けて取 大型土のうで囲い、ビニールシートで覆われている木材 「 り組む」 と回答するにとどまる県職員に対して、 「具体 チップ=高島市で 性がない」と住民の不満が爆発した。 県の初動の遅さも不信感を生んだ。県は四月の時点で、木材チップが河口に放置されていることを把 握。 住民から放射性物質に汚染されている可能性を指摘されていたが、 現場の空間線量を測るだけで「異 常値ではない」と判断していた。 5
  • 6. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 八月に木材チップを敷設したとされる東京のコンサルティング会社経営の男性に対して、原状回復を 求める書面を郵便で送付。九月に入り関係者から放射性物質の汚染を疑わせる情報が得られたことで、 半年近く経過してやっと、木材チップ自体を検査するに至った。採取したチップを県衛生科学センター で検査すると、 最大で一キロ当たり三千ベクレルの放射性セシウムを検出した。 木材チップ利用の一つ、 堆肥として使うには国が四百ベクレルとの基準を定めているが、測定値ははるかに超えていた。 撤去するには行政代執行があるが、実施までには幾つかの手続きを踏まなければならない。まず河川 法に基づいて敷設者に原状回復指示書や警告書を出す。期限までに履行されない場合、弁明の機会を与 えた上で、河川の原状回復を求める監督処分となる。さらに履行されない場合は、行政代執行法に基づ いて、文書で代執行の通知戒告を出す。その上でなおも履行されななければ、代執行令書による通知が され、いよいよ着手となる。 ただ、行政代執行で撤去しても、木材チップの行き先の問題が残る。福島県では、放射能に汚染され た木材の樹皮の処理が進まず、製材業者などが大量の山積みを抱えている。東京電力福島第一原発事故 以前は、樹皮は堆肥の原料として業者に買い取ってもらっていたが、事故後は買い取り手がなく処理が 進んでいない。今回の木材チップを撤去するとなっても処理する行き先がない可能性もある。放射性セ シウムに汚染された木材チップが放置されて半年以上経つが、解決までの道のりはまだまだ遠い。 (安永陽祐) 放射能汚染木材:チップ放置で説明会 1カ月内に」−−高島 /滋賀 県幹部9人、深々謝罪 住民側、不信感「撤去めど 毎日新聞 2013 年 11 月 01 日 地方版 高島市の鴨川河口部河川敷に大量の放射能汚染木材チップが放置された問題で、周辺住民への県の説 明会が30日夜、同市で開かれた。撤去の見通しを出せない県に、住民側は1カ月以内にスケジュール を示すよう要求。県は難しい“宿題”を背負った形になった。 説明会は県が問題を公表した9月17日に続く2回目で鴨川河口周辺5地域に広げて開催を伝え、約 85人が参加した。 県側は琵琶湖環境部の森野才治次長、 土木交通部の高砂利夫次長ら幹部9人が出席。 冒頭、 「不安をもたらしたことをおわびする。 (放置が)起こりうることを十分心づもりすべきだった」 と述べて「想定外」との市への回答を修正し、深々と頭を下げた。 県は、半年間の経過や放射線量測定結果などの資料を示し、不検出や問題ないレベルだと説明した。 住民は▽1日でも早く全量撤去してほしい▽あらゆる手立てというがいつまでかかるのか▽相手の特 定が進まず行政代執行もすぐにできないなら警察に告発すべきだ−−などと県を厳しく追及した。 これに対し県側は▽チップを出した所に撤去させるのが一番▽福島方面に職員を派遣し放置関係者を 調査中−−などと答えた。 住民側は納得せず不信感も見せて「撤去へ1カ月以内にスケジュールを示せ」と期限を付けて要求。 県側は「重く受け止め持ち帰る。精いっぱい取り組む」と答えるのがやっとだった。 【塚原和俊】 6
  • 7. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」 /滋賀 毎日新聞 2013/10/27(日) 12:10:36 高島市の鴨川河口部河川敷に放置された放射能汚染木材チップ処理問題で、全量撤去を求めて高島市 長と市議会議長連名で知事に出した緊急要請書(今月15日付)に対し県は25日、同市に回答書を持 参した。福井正明市長は「重く受け止めると言いながら、そうした文書になっていない。矛盾点もあり、 風評被害を懸念する市民に説明できない」などと強い調子で批判。県に再説明を求めた。 県から琵琶湖環境部の森野才治次長、土木交通部河川・港湾室の野崎信宏室長らが訪問、回答書を渡 した。市の緊急要請は放射性チップの「現地保全でなく撤去」を求めた9月18日の知事宛て要請書を 前提に、▽今年4月、空間放射線量を測定し、平常値を超えたのに放置した▽現場で保全措置とする判 断の根拠▽処分法の検討など5項目について説明を求めた。 県の回答書は▽市の懸念解消へ最善を尽くす▽空間放射線量は異常値ではない▽放射能汚染物の湖岸 に無断放置は想像できずなどとし、全量撤去に向けた具体的な道筋を示さなかった。 これに対し福井市長は「市内の放射線量は0・03?0・07マイクロシーベルト。0・14マイクロ シーベルトがなぜ異常でないのか」 「管理型処分場で処理可能としながら県内外に(同処分場が)ないと は矛盾だ」 「想定外とは無責任」などと厳しい口調で批判し、追及した。 福井市長はまた、汚染チップを現場でコンクリート遮蔽(しゃへい)する方策については「受け入れ られない」との考えを示したことを明らかにした。 【塚原和俊】 放射能汚染木材:県回答を批判、高島市長「住民に説明できない」 /滋賀 毎日新聞 2013 年 10 月 26 日 地方版 高島市の鴨川河口部河川敷に放置された放射能汚染木材チップ処理問題で、全量撤去を求めて高島市 長と市議会議長連名で知事に出した緊急要請書(今月15日付)に対し県は25日、同市に回答書を持 参した。福井正明市長は「重く受け止めると言いながら、そうした文書になっていない。矛盾点もあり、 風評被害を懸念する市民に説明できない」などと強い調子で批判。県に再説明を求めた。 県から琵琶湖環境部の森野才治次長、土木交通部河川・港湾室の野崎信宏室長らが訪問、回答書を渡 した。市の緊急要請は放射性チップの「現地保全でなく撤去」を求めた9月18日の知事宛て要請書を 前提に、▽今年4月、空間放射線量を測定し、平常値を超えたのに放置した▽現場で保全措置とする判 断の根拠▽処分法の検討−−など5項目について説明を求めた。 県の回答書は▽市の懸念解消へ最善を尽くす▽空間放射線量は異常値ではない▽放射能汚染物の湖岸 に無断放置は想像できず−−などとし、全量撤去に向けた具体的な道筋を示さなかった。 これに対し福井市長は「市内の放射線量は0・03〜0・07マイクロシーベルト。0・14マイク ロシーベルトがなぜ異常でないのか」 「管理型処分場で処理可能としながら県内外に(同処分場が)ない とは矛盾だ」 「想定外とは無責任」などと厳しい口調で批判し、追及した。 福井市長はまた、汚染チップを現場でコンクリート遮蔽(しゃへい)する方策については「受け入れ 7
  • 8. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 られない」との考えを示したことを明らかにした。 【塚原和俊】 高島市の放射能汚染チップは県が特別管理すべきだ 滋賀報知新聞/2013/10/22 0:06 高島市には、新型輸送機「オスプレイ」以上に厄介者がいる。琵琶湖に注ぐ同市の鴨川河川敷で放置 されている、放射性物質に汚染された木材チップ(五百七十七立方メートル)がそれだ。これらのチッ プは福島第一原発事故により汚染されたもので、福島県の製材業者から処理業者を経由して滋賀県に運 ばれたとみられている。一部週刊誌では、東京電力の責任を問う報道もあった。 県では十六日から三日間、福島県に担当者を派遣して事実確認を急いでいるが、対応は後手に回って いる感が否めない。 木材チップ搬入に関係した人物から情報が寄せられたため、県は先月、県衛生科学センターで木材チ ップを検査したところ、最大で一キロ当たり三千ベクレルの放射性セシウムが検出された。 しかし県では「国の放射性廃棄物処理基準(一キロ当たり八千ベクレル)を下回っており、健康への 影響はほぼない」としている。 このため現在も、放射能チップが入った土のう袋七十七袋が琵琶湖付近の河川敷や隣接民有地に放置 されているほか、河川管理用通路には木材チップが敷き詰められたままだ。県では、ブルーシートで覆 うなどの措置をしているが、事実上、野ざらし状態にある。 畑明郎・元大阪市立大学大学院教授は「放射性廃棄物処理基準の一キロ当たり八千ベクレルは、東日 本大震災後、がれきなどの処理を急ぐために設けられた基準であり、それ以前は百ベクレルだった。今 回検出された三千ベクレルは、深刻な数値だ。地下浸透や琵琶湖への流出を防ぐ意味でも、県は木材チ ップを現地から撤去し、特別管理すべき」と指摘する。 琵琶湖を守るために“卒原発”を掲げる嘉田由紀子知事が、どうして放射能汚染チップを現況のまま にするのか、全く理解ができないところだ。 8
  • 9. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 滋賀県鴨川河川敷にセシウム木材を不法投棄した元郵政省官僚 『FRIDAY』10 月 18 日号 「10t トラックが来たのは、春頃かな。てっきり木材チップで、デ コボコ道路を鳴らしているのかと思っていた。近所を散歩している人 が県に通報したらしい。 」(近隣住民) 滋賀県が調べたところ、投棄作業をしたのは、東京の「ホームサー バー企画」という会社だった。同社社長で元郵政省(現総務省)キャリ ア官僚の田中良拓氏が、3 月 15 日に河川敷入口の門の扉の鍵を借り 受けていることが確認された。 この事態を受けて、県では投棄した運送業者に連日電話したが、不 通。仕事を委託したホームサーバー企画の田中社長の電話も不通で、 書類で送付した原状回復措置も「受取人不在」だった。 県によると、木材チップは福島県本宮市の H という製材業者から でたものだった。原発周辺の樹木は、表皮に大量の放射性物質が付着 している。この業者は、表皮を剥ぎ、線量を下げる作業を東電から受 注していた。本来なら、放射性物質が付着した木材は国の許可した最 終処分業者によって処分されるはずだが、どういうわけか琵琶湖畔に 放置されていた。 「滋賀の県については、田中さんから事情は聞きました。あくまで も田中さんのもとで合法的に処理されていますんで。今朝も電話が来 て一切コメントを出さないでくれと言われています。 」(H 製材社長) 実は H 製材は 2012 年 12 月、田中社長と事務代行契約を結び、東 電との交渉を任せていた。 関係者によると、同社は約 9000t の樹木を処理し、1t あたり 5 万 3000 円を東電から受け取ることになっていたという。合計 4 億 7700 万ものカネが支払われたことに なる。 「田中社長は東電内にいる東大時代の同級生から H 製材の話を聞き、契約を結んだんです。H 製材の 社長は田中社長の経歴を聞いて、すっかり信用した。 」(東電関係者) 関係者によると、福島から出た木材は鹿児島の堆肥製造会社にも運ばれた。既に堆肥として流通して いる可能性が高いという。 9
  • 10. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 滋賀の河川敷に放射能汚染の木材チップ AMR 2013/11/21 東京の会社放置 朝日新聞 2013 年 10 月 7 日 22 時 2 分 琵琶湖に注ぐ滋賀県高島市の鴨川河川敷に、東京電力福島第 一原発事故で放射性セシウムに汚染されたとみられる木材チッ プが、大量に放置されていることがわかった。県は、関与した コンサルティング会社=東京都千代田区=に原状回復を指示し たが、 同社の男性社長と連絡が取れず、 河川法違反 (形状変更) や廃棄物処理法違反容疑での刑事告発も検討している。 県によると今年4月末、河川管理用の無舗装路に、木材チッ プが長さ約570メートル、厚さ約20~30センチにわたっ 放射性セシウムが検出されたチップの放置 て敷き詰められているのが見つかった。河口付近でもチップが 現場。シートは飛散防止用=滋賀県高島市安 土嚢(どのう)77袋に詰められ、放置されていた。 曇川町下小川、県提供 社長が3月15日に、河川管理用道路の鍵を借りた記録があ ることから、4月末に電話連絡したところ「道が荒れていたの でチップを敷いた」と釈明。その後、連絡が取れないという。 県は8月上旬、同社に原状回復を指示。8月末、関係者が放 射能汚染を指摘したため検査し、チップ1キロ当たり180~ 3千ベクレルの放射性セシウムを検出した。放射性物質汚染対 処特措法で焼却と処分場での処理が必要な8千ベクレルは下回 っており、健康に影響はないという。 木材チップ敷設範囲と木材チップ入り土嚢 朝日新聞の調べで、今年1月、福島県内の製材業者が、社長 の位置 に木材チップの処理を委託していたことが判明。業者によると、 原発事故で汚染された樹木からはぎとった表皮といい、 「下請けの産廃業者が適切に処理していると、社 長から報告を受けていた。非常に困惑している」と話した。 嘉田由紀子知事は8日、環境省を訪れ、放置チップの処理について支援を要請する。知事は9月30 日、県議会で問題に触れ、 「命の水源である琵琶湖を預かる知事として絶対に許せない。心の底から怒り を感じる」と発言している。 10
  • 11. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 放射能汚染木材:高島の河川敷、チップ敷設 AMR 2013/11/21 県、経営者を告発へ /滋賀 毎日新聞 2013 年 09 月 28 日 地方版 高島市の鴨川河川敷に敷設・放置された木材チップから放射性セシウムが検出された問題で、県が東 京都の会社経営者を河川法違反(形状変更)容疑で、近く県警に刑事告発する方針を固めたことが県な どへの取材で分かった。 【田中将隆、加藤明子】 関係者によると、経営者は今年3〜4月ごろ、国有地で県が管理する鴨川左岸の河川敷に幅約3・5 メートル、長さ約570メートルに渡って木材チップを敷設し、県に無断で土地の形状を変更した疑い がもたれている。経営者は、東京電力福島第1原発の事故で汚染された木材チップの処分を福島県の製 材会社から依頼され、滋賀県内に運び込んだとみられる。 県はこれまで経営者に対し、書面などで原状回復を求める行政指導を3回行ったが、返答はないとい う。連絡も取れない状態が続いていることから、告発に踏み切ることにした。 現場周辺では、経営者が置いたとみられる木材チップが入った土のう77袋も見つかっており、県は 廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑での告発も視野に調査を続ける方針。 経営者に、敷設作業を請け負った近江八幡市の建設会社を紹介したという横浜市の男性(69)は「高 島市に(経営者の)知人の土地があり、汚染された木材チップを中間処理をして無害にしてから持って 行くと聞いていた。だまされた思いだ」と話している。 ◇撤去めど立たず 県、国に支援求め 一方、 嘉田由紀子知事は27日の県議会で、 「原状回復命令が履行されない場合は行政代執行になるが、 受け入れる処分場がなく撤去できない」としたうえで、国の支援を求める考えを示した。 県によると、 木材チップは放射性セシウムの濃度が高いため、 管理型処分場で埋め立てる必要がある。 このため県は、東北地方の民間の産廃処理業者に照会したが受け入れを断られたという。現在、環境省 と処理方法を協議中だが、撤去のめどは立っていない。 嘉田知事は「やっかいな、持って行き場のない放射性物質が琵琶湖に持ち込まれたのは残念だ」とし たうえで、飛散防止などの対策を徹底するとした。 11
  • 12. AMR 2013/11/21 滋賀木材チップ放射能汚染関連 河川敷にセシウム含む木材チップ 2013/09/18 01:20 2百~3百トン、琵琶湖近く 【共同通信】 滋賀県は17日、同県高島市安曇川町下小川の琵 琶湖近くにある鴨川の河川敷などに木材チップ20 0~300トンが放置されているのが見つかったと 発表した。 県の調査でチップからは、最大で1キログラム当 たり3千ベクレルの放射性セシウムが検出された。 水との接触の防止など特別な措置が必要な基準(8 放射性セシウムが検出された 千ベクレル)は下回ったが、再利用可能な基準(1 鴨川の河川敷に放置された、 00ベクレル)は上回った。県は「どこから持ち込 木材チップが入った土のう袋=滋賀県高島市(滋賀県提 供) まれたか調査中」としている。 県によると、チップは河川工事などに使う通路に 敷かれていたほか、 土のう袋77個にも入れられていた。 4月下旬に付近の住民から情報提供があった。 放射性セシウム:放置の木材チップから検出 滋賀 毎日新聞 2013 年 09 月 18 日 01 時 12 分 滋賀県は17日、同県高島市安曇川町下小川の鴨川左岸に敷設・放置された大量の木材チップから1 キロあたり180〜3000ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。河川や近隣の農産物な どからは検出されていないという。 県によると、チップ量は約580立方メートルで、河川管理用通路に敷設されたり、土のう袋77袋 に入れて河川敷などに放置されたりしていた。搬入に関わったという人物の話から放射能汚染が疑われ、 調べた。この人物は福島第1原発事故との関連を示唆しているという。県は現場を立ち入り禁止とし、 ビニールシートで覆った。 【千葉紀和】 放射性セシウム含む木材チップ放置 高島の河川敷 2013 年 09 月 17 日 23 時 00 分 【京都新聞】 滋賀県は17日、高島市安曇川町下小川の鴨川の河口付近で、県が管理する河川敷などに放射性セシ ウムを含む大量の木材チップが無断で放置されていたと発表した。川の水や周辺の農作物、魚などから 放射性物質は検出されなかった。 県によると、チップは河川敷と民有地の一部に放置されている。約580立方メートルで、大半が延 長570メートルにわたって敷き詰められ、一部が土のう袋77袋に入っている。 12
  • 13. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 今年4月下旬、県高島土木事務所が住民からの情報提供を受けて確認した。チップは最大で1キログ ラム当たり3千ベクレルの放射性セシウムを検出。建材などに再利用可能な国基準(1キログラム当た り100ベクレル以下)を超えていた。 県は3月に河川敷に入る門のカギを借りた人物など複数の関係者から聞き取りを進めている。民有地 への道を整備するためチップを敷き、放射性物質の汚染を認める発言を得ているという。 県は「経路などの裏付けは順次進めている。放射性セシウムが検出されたため、原発事故との関連が 強く疑われる」としており、調査結果によって行政処分などの対応を検討する。 河川敷放置の木材チップから放射性セシウム 滋賀・高島市 産経新聞 2013.9.17 22:57 滋賀県は17日、琵琶湖に注ぐ同県高島市の鴨川河口の河川敷などに放置された木材チップ約577 立方メートルから、最大で1キロ当たり3千ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。原発 事故のあった福島県から持ち込まれた可能性があり、県は経緯を調査するとともに、放置した業者に対 し河川法に基づき撤去を求める方針。 国の放射性廃棄物処理基準(1キロ当たり8千ベクレル)を下回っており、県は「健康への影響はほ ぼない」としている。周辺の水道水や農産物から放射性物質は検出されなかった。 県によると、大型の土のう袋77袋に詰めて河川敷や隣接する民有地に放置されているほか、河川管 理用通路(幅3・5メートル)に570メートルにわたり敷き詰められているという。住民からの通報 で、県が放置に関わった可能性のある業者を聴取したところ「原発事故由来の放射性物資の汚染の疑い がある」と話したため調査した。 嘉田由紀子知事は「琵琶湖へ注ぐ鴨川の河口部に放置するのは極めて悪質」とコメントしている。 13
  • 14. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 一級河川鴨川の河川敷およびその周辺における木材チップの無断放置および放射能濃度の 検査結果について 2013 年 9 月 17 日 滋賀県 概要 ・ 場所:高島市安曇川町下小川地先 一級河川鴨川の左岸琵琶湖流入付近の河川敷および隣接の民有地 ・ 内容:木材チップの搬入・放置 1.河川管理用通路および民有地上に敷設(V=約 500 立方メートル、W=約 3.5m、L=約 570m、t=20~ 30cm 程度) 2.河川敷および民有地に木材チップが入った大型土のう袋 77 袋(河川敷 39 袋、民有地 38 袋)が放置 (V=約 77 立方メートル) ・ 河川法違反の行政指導を進めるなかで、関係者から木材チップについて放射性物質による汚染を疑わ せる 情報提供があったため、木材チップおよび土壌、河川水等の放射能濃度の検査を実施した。 1. 主な経緯 H25 年 4 月 25 日 住民から高島土木事務所に対し、木材チップは放射性物質による汚染があるので はないかとの調査要望があった。 4.26 高島土木事務所が一級河川鴨川の河川敷および民有地に木材チップが搬入・放置されて いることを確認した。 4.30 高島土木事務所が放射線測定を実施し、異常値ではないと判断した。 測定値:現地 4~5 箇所 0.1μSv/h 程度以下(NaI シンチレーション式サーヘ゛イメー タ 高さ 1m) 参考:自然放射線による空間放射線量の変動幅は、通常約 0~0.2μSv/h 程度 以後、高島土木事務所において河川法違反(法 27 条形状変更違反等)の事案として責任 者の確認等を進めてきた。 8.27 木材チップの搬入・放置に関係したとの者から高島土木事務所に電話連絡があり、木材 チップについて放射性物質による汚染を疑わせる発言があったため、早期の来庁を要請した。 8.27 高島土木事務所がモニタリング車による現地計測を実施し、異常値ではないと判断した。 測定値:現地 5 箇所 0.049~0.101μSv/h(付近のハ゛ックク゛ラント゛では 0.046 μSv/h) 9. 4 木材チップの搬入・放置に関係したとの者の来庁があり、琵琶湖環境部および土木交通 部により聴き取りを行ったところ、木材チップについて放射性物質の汚染を疑わせる情報が得られた。 14
  • 15. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 9. 6 AMR 2013/11/21 琵琶湖環境部と高島土木事務所が、現地でサンプル試料を採取し、県衛生科学センターに て検査を開始した。 (琵琶湖沖の採水は 9 月 9 日に実施) 9. 6 高島土木事務所が、 念のため現場の立ち入り防止策として入口の門扉横の開放部にロープ 柵を設置した。 9.13 高島土木事務所が、立ち入り禁止看板(3 箇所)を現地に設置し、河口付近の開放部にロ ープ柵を設置した。 9.14 高島土木事務所が木材チップの飛散防止措置に着手した。作業完了は 9 月 19 日の見込み。 ( ) 2. 採取試料の検査結果および評価 別紙 1~3 のとおり 別紙 1 採取試料の検査結果および評価(放射能濃度等の検査結果について) (PDF:2,069KB)1 1.木材チップ 2.木材チップ下および周辺の土壌 3.河川および琵琶湖の水 4.空間線量率 別紙 2 一級河川鴨川の河川敷等における木材チップの無断放置事案にかかる農産物、水産物への影響調 査について(PDF:11KB)2 1.農産物 2.魚類 3.かんがい用水 別紙 3 一級河川鴨川の河川敷等における木材チップの無断放置事案にかかる水道水への影響について (PDF:91KB)3 3. 現状および対応方針 (1) ・ 緊急の現場での対応 現場への立ち入り禁止措置および木材チップの飛散防止措置(ビニールシートで覆う)を実施して いる。 (2) 法的手続 ・ 廃棄物処理法上の調査を早急に進め、調査結果に基づき適切な対応を行う。 ・ 河川法上の行政指導(原状回復の指示と警告) 、監督処分(原状回復命令)を速やかに行う。 1 2 3 http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/02besshi1.pdf http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/03besshi2.pdf http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/04besshi3.pdf 15
  • 16. 滋賀木材チップ放射能汚染関連 AMR 2013/11/21 その他添付資料等 ・ 本件に係るお問い合わせ先一覧(PDF:90KB)4 ・位置図(PDF:290KB)5 ・ 現場付近平面図(PDF:776KB)6 ・状況写真(PDF:1,157KB)7 ・ (参考)経過の詳細(PDF:108KB)8 4 5 6 7 8 http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/05soudanmadoguchi.pdf http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/06ichizu.pdf http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/07heimennzu.pdf http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/07heimennzu.pdf http://www.pref.shiga.lg.jp/h/kako/gyousei/files/09keikashousai.pdf 16