フィンテック基礎知識

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What is Fintech
－フィンテックとは－
事業計画補足資料
2017.1

Ｆｉｎａｎｃｅ
（金融）
１．Ｆｉｎｔｅｃｈ（フィンテック）とは
“スマートフォンやタブレットという端末の普及”と“IT技術の向上”で、
新しい決済や送金手段、ロボットによる資産運用、人工知能（ＡＩ）、仮想通貨など、
従来には無かった革新的な金融サービスが実現しています。
Technology
（技術）
×
金融を意味する「Ｆｉｎａｎｃｅ（ファイナンス）」と、
技術を意味する「Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ（テクノロジー）」を組み合わせた造語。

２．Ｆｉｎｔｅｃｈによって何が変わるのか
フィンテックは金融業界における大きなイノベーション
（ＢａｎＫ３.０）
ニーズとITの融合から生まれる多種多様な金融の新しいカタチ
・投資判断、アドバイスなど知的作業の自動化
・保守的な金融サービス業の再デザイン、新しい見せ方や使い方で顧客利便性向上
・ＩｏＴやビッグデータを活用した金融商品、ニッチな専門サービス（家計アドバイスなど）
・中間サービス、中間業者の排除（金融機関を介さない個人間送金、P2P融資（個人間融資）など）
新たなビジネス機会の拡大!
ベンチャー企業がファイナンス事業・金融サービスへ参入

３．フィンテックの動向（追い風要因）
大きな成長が見込めるビジネス領域として注目
・欧米での「フィンテック」の普及、拡大の動きを受けて日本でも2014 年以降ビジネスとして注目
ビジネスを後押しする法整備
・各省庁、中央銀行、国会議員間で様々な研究、議論が行われ法制度の整備が進む、改正銀行法の施行（２０１７）
各種支援策や、環境整備
・平成27事務年度金融行政方針で「ＦｉｎＴｅｃｈへの対応」が具体的重点施策となる
・フィンテックの動きを先取りして状況を把握し環境整備を行う動きが活発化
メガバンクによるフィンテック参入やベンチャーとの積極的提携
・メガバンクや大手地方銀行による「専門部署を立ち上げ」や「具体的なサービス提供」、「フィンテック企業への資本参加」
・個人金融分野を中心にフィンテックベンチャーとの積極的提携
例：（株）静岡銀行、（株）山口フィナンシャルグループ、（株）東邦銀行などは、家計簿アプリで有名な（株）マネーフォワードと資本業務提携
フィンテック投資の伸長
・フィンテック先進国である欧米においては年々50％超の伸び、アジア太平洋地域においてもフ投資額が前年比ベース
で30％以上伸び。※グローバルとして2010から2015まででフィンテック投資総額が５倍となる
日本のフィンテックはこれからが本格期へ、成長に向けた環境が整い始めた

４．フィンテックサービスの特徴・傾向（欧米・日本）
国内でのスタイル。金融機関の機能を補完するようなサービスが中心
欧米で多いスタイル。金融機関の脅威となるサービスが多い
高度なＩＴを武器に既存の金融マーケットに風穴を開けるスタイルが主流。低コストとスピードを武器に顧客利便性を高め
た決済サービス、また個人間送金、ビットコインなどの既存の金融機関を凌駕するようなフィンテック企業が拡大傾向
・堅牢で安全性の高いシステムネットワークの国内においては欧米競合型よりも、むしろ銀行既存サービスの形を変化さ
せたもの、機能の一部を分解し特化させたようなサービス（家計簿やｸﾗｳﾄﾞﾌｧﾝﾃﾞｨﾝｸﾞ、ｸﾗｳﾄﾞ会計等）が主流
【注目されるフィンテックキーワード（国内）】
オープン・イノベーション（金融機関とフィンテック企業の融合）ＡＩ（人工知能）
ビットコイン・ブロックチェーン銀行ＡＰＩ（口座情報共有）キャッシュレスなど
一般的に「破壊・競合型」「共生・共存型」に大別
破壊・競合型（銀行のライバルとなるサービス・銀行が不要になるサービス）
共生・共存型（銀行機能を支援、サポートするようなサービス）

５．フィンテックのサービスの分類
個人向け（B/C）サービスと法人向け（B/B）サービスとして分類
個人向けサービ
（toC市場）
法人向けサービス
（toＢ市場）
決済（仮想通貨含）
クラウドファンディング
オンライン融資
金融情報サービス
個人資産管理
資産運用・投資アドバイス
経営支援
会計業務支援
送金（国内・海外）

６．各分野におけるフィンテックサービス
それぞれの領域で多様なサービスが展開されている

７．フィンテック投資額 ─グローバル─
出典：アクセンチュア資料
2010年の１8億ドルから2015年には約223億ドルへ。５年で１０倍超へ拡大
フィンテック投資はグローバルで223億ドル（２兆円超）
2020年には450億ドル（４兆円）の見込み

８．フィンテック投資額 ─国内─
2012年の５億円から2015年には５２億に。投資規模は１０倍に拡大
日本におけるフィンテック投資は2015年に５０億円超

８．フィンテック企業分野別投資額
融資系、決済系へ投資が集中。他カテゴリーへの投資はこれから本格化。

９．欧米フィンテック企業マップ
欧米では約1000社超、日本の１０倍以上のフィンテック企業
※資料出典：Venture Scanner

１０．国内フィンテック企業マップ
国内でも約100社ほどがフィンテック企業が立ち上がっているがまだまだ少ない
※資料出典：グロービスキャピタルパートナーズ

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