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おうちミュージアム
としてネット上に現れた
全国のミュージアムの学びのコンテンツ
北海道博物館 学芸員
渋⾕ 美⽉
おうちミュージアム
としてネット上に現れた
全国のミュージアムの学びのコンテンツ
北海道博物館 学芸員
渋⾕ 美⽉
発表にて、⼝頭で説明したことをここに記します。
はじめまして
UDC2020中間シンポジウム渋谷氏発表資料
北海道の⾃然・歴史・⽂化を紹介する
北海道⽴の総合博物館
2020年3⽉4⽇
おうちミュージアム
オープン
【1】⽇本のミュージアムの置かれた状況
【2】おうちで過ごす⼦どもたちが楽しく学べるように
【3】ミュージアム同⼠が⼿を組む
【4】コンテンツの例
【5】気づき
【6】これから
【1】
⽇本のミュージアムの
置かれた状況
魅⼒あるミュージアムがたくさんあるけれど…
※類似博物館は、⽇本の博物館5,738館のうち77.5%を占める。
⽂化庁HP https://www.bunka.go.jp/seisaku/bijutsukan_hakubutsukan/shinko/suii/ より
博物館の種類 学芸員数/館(H30)
登録博物館 3.93⼈
相当博物館 3.85⼈
類似博物館 0.76⼈
学芸員にかぎらない職員の数で考えても、数⼈でやっているような博物館がたくさんあります。
魅⼒あるミュージアムがたくさんあるけれど…
不⼗分な情報発信⼿段
HPによる広報を⾏っている 86.4%
SNSを使った広報 〃 24.6%
→昨年の調査では52.8%にUP
⽇本博物館協会「平成25年度 ⽇本の博物館総合調査報告書」より
佐久間⼤輔「⾃然史系博物館を取り巻く重層的ネットワーク ー博物館のネットワーク」
『ミュージアムのソーシャル・ネットワーキング』より
平成25年度HPを持っていたとしても、独⽴ドメインをもっておらず、
たとえば⾃治体のHPの1ページとしてあり、
⾃由に管理や更新ができないミュージアムも多い
佐久間⼤輔「⾃然史系博物館を取り巻く重層的ネットワーク ー博物館のネットワーク」
『ミュージアムのソーシャル・ネットワーキング』より
平成25年度
こうした状況の中で、⼩規模なミュージアムが集まって、連携することの意義は、認識されている。
⼩さいとこネットは10年続く取り組み。
【2】
おうちで過ごす
⼦どもたちが
楽しく学べるように
←学校休校により
⾃宅で過ごす⼦どもの状況
↑
休館中の【博物館】
に眠る活動のアーカイブ
【社会】
これまでの企画展の体験展⽰や
ワークショップなどの蓄積を
アレンジして
“おうちでたのしくまなべる”
ミュージアムならではのコンテンツとして
オンラインで届ける
【3】
ミュージアム同⼠が
⼿を組む
各ミュージアムで発信するよりも
みんなで⼀緒に発信することで、
より広く届けたい
少⼈数で少しずつ
コンテンツを更新
するミュージアム
HPやSNSを
持っていない
⾃由に使えない
ミュージアム
UDC2020中間シンポジウム渋谷氏発表資料
UDC2020中間シンポジウム渋谷氏発表資料
UDC2020中間シンポジウム渋谷氏発表資料
⼋雲町郷⼟資料館
ウェブサイトより
HPで情報をまとめ、SNSで共感を広げる
#おうちミュージアム
新聞などの
メディアで
SNSや地域内
での⼝コミで
全国の222館に広がりました
いわゆる博物館だけでなく、企業ミュージアム、⾃然系のセンターや教育委員会など館をもたない組織とか、
分野も、設⽴背景も、地域も多様なミュージアムが参加しています。
各地の
ミュージアムが
ならぶ紙⾯
相乗的な
広報効果
ミュージアム以外からの仲間
神⼾のデザイナー
和⽥武⼤さん
株式会社デザインヒーロー
Photo by ⽚岡杏⼦
ロゴのデザインや企画などに協⼒してくださっている和⽥さん。
【4】
コンテンツの例
UDC2020中間シンポジウム渋谷氏発表資料
UDC2020中間シンポジウム渋谷氏発表資料
熊本博物館Youtubeより
⼋雲町ウェブサイトより
⼋雲町ウェブサイトより
川崎市岡本太郎美術館
ウェブサイトより
川崎市岡本太郎美術館
ウェブサイトより
川崎市岡本太郎美術館ウェブサイトより
cookpad、
武蔵野ふるさと歴史館Facebookより
岩国徴古館Facebookより
【5】
気づき
佐賀の利⽤者の声
『国内には事情があり不登校や⾃宅学習をしている
⼦どもが⼤勢おり、家でこのようなコンテンツと
触れ合い遊べることは、当事者の⼦どもたちや
ご家族にとってとても有り難いことだと思います。』
佐賀の利⽤者の声
『国内には事情があり不登校や⾃宅学習をしている
⼦どもが⼤勢おり、家でこのようなコンテンツと
触れ合い遊べることは、当事者の⼦どもたちや
ご家族にとってとても有り難いことだと思います。』
ユニバーサルな
学びをつくる
休校中の⼩学校の先⽣から
『休校中の宿題として、
⼩学校のウェブサイトで掲載させてほしい』
休校中の⼩学校の先⽣から
『休校中の宿題として、
⼩学校のウェブサイトで掲載させてほしい』
他機関でも
使いやすい
学校の授業
や宿題に
観光の
イベントに
保育園での
遊びに
福祉施設で
数千個の
コンテンツが
漂っている
数千個の
コンテンツが
漂っている
全国の
ミュージアム
が持つ資源
の可視化
形式や所在はバラバラ
PDF
【6】
これから
現状、事務局的な役割を担う北海道博物館が全ミュージアムとコンタクトをとれる
状態、
左の図のような放射状のつながりになっています。
それを、全てのミュージアムが気軽に他のミュージアムにコンタクトをとれる状態、
右の図のような編み⽬状のつながりにしたいとおもっています。
デジタル
アーカイブ(再活⽤)
おうちミュージアム・ラボ
etc.
学校や病院
と連携 地域の資源の
新しい
つながり⽅
ユニバーサル
な学び
デジタル
アーカイブ(再活⽤)
おうちミュージアム・ラボ
etc.
学校や病院
と連携 地域の資源の
新しい
つながり⽅
ユニバーサル
な学び
これまでやってきた中で、新しい気づきや可能性が⾒えたり、「おうちミュージアムをつかってこんなこ
とをやってみたい」といったアイデアが集まったり、しています。
現時点では、おうちミュージアム・ラボというイメージを持っていて、おうちミュージアム・ラボをプ
ラットフォームに、おうちミュージアムでなにかしたいと思ってくださっている⼈が、いろんな視点から、
⾃由におうちミュージアムをつかってもらえるように、仕組みを整えていきたいと思っています。
私を紹介してくださった東京⼤学の福島さんから教えてもらって初めて私がわかったのが、デジタル・
アーカイブ、あるいはコンテンツデータの再活⽤という視点でした。今は、バラバラの形式でバラバラな
所在に不安定な状態で漂っているコンテンツを、しっかりアーカイブすることで、それを基盤として、必
要に応じて利活⽤され、新しい展開につながるというふうに、理解しています。
ここにあつまった数千個のコンテンツが
もっと利活⽤できるような
アイデアがないだろうか
デジタル
アーカイブ(再活⽤)
おうちミュージアム・ラボ
etc.
学校や病院
と連携
地域の資源の
新しい
つながり⽅
ユニバーサル
な学び
• 権利関係が不明確
• メタデータとして記すべき最低限の項⽬の検討
(地域/分野対象年齢/材料/必要時間とか?)
課題
いろんな⼈に関わってもらいながら
⼀緒になって、おうちミュージアムを
⾯⽩くしていきたい
企画中の交流会のイメージ
デザイナー・編集者
エンジニア
教育・福祉
関係者
市⺠ 企業・NPO
???
今後、ミュージアム関係者以外も
関わってもらい、ご⽀援いただきたい。
ありがとうございました
北海道博物館 渋⾕ 美⽉
011-898-0456/ m.charenga@pref.hokkaido.lg.jp
(道⺠サービスグループ)

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