Roc

1. ROC曲線を
使う
診断研究での

2. 診断研究で目にする
ROC曲線
検査のカットオフを変えたときの
それぞれの感度，特異度を
プロットしたもの
感
度
1－特異度
0
1
1
Sn
Sp
カットオフα
カットオフβ
カットオフγ
カットオフδ
カットオフε
Receiver Operatorating Characteristic

3. 1-Sp
0
1
1
このパターンは
Sn
感度＋特異度=1→尤度比(LR)=1
検査の意味なしパターン
1-Sp
0
1
1
このパターンは
Sn
Sn, Spがどちらか，または両方MAX
最強の検査パターン

4. ROC曲線の下の面積を
一般的にはAUCが大きいほど
優れた検査というイメージ
0
1
1
Sn
1-Sp
AreaUndertheCurve(AUC)
AUC 0.5~0.7：いまいち
AUC 0.7~0.9：まあまあ
AUC 0.9~1.0：優れている
AUC
＊あくまで一般論
特異度や感度のどちらかを優先する場合には
AUCの大きさだけでは優劣は判断できない

5. AUCの大きさで
各検査の性能を
比べることもある
0
1
1
Sn
1-Sp
A B
C
右図なら検査性能は
検査A＞検査B＞検査C
という感じで
＊あくまで一般論
特異度や感度のどちらかを優先する場合には
AUCの大きさだけでは優劣は判断できない

6. 検査の適切なカットオフ値は
図の一番左上の点に
1－Sp
0
1
1
Sn
カットオフα
カットオフβ
カットオフγ
カットオフδ
カットオフε
最短距離のカットオフが
Sn, Spともにバランスが
取れて優れている点
として選ばれる
臨床研究では一般的に

7. しかし
ときにはバランス重視ではなく
確定に強い，除外に強い，などの
尖った性能を求めることもあるだろう

8. 0
1
1
Sn
1-Sp
こんな風に考えるのもアリ
攻撃力が高い確定特化カットオフ
バランスが取れた通常カットオフ
防御力が高い除外特化カットオフ

9. バランスが取れた
通常カットオフタイプ
勇者タイプ
臨床研究で採用されるカットオフになることが多い
除外(Sn)，確定(Sp)にも秀でているが
バランス重視のためにどっちつかずのときもある
事前確率によっては確定も除外も困難なときがある

10. 攻撃力が高い
確定特化カットオフタイプ
パワータイプ
確定力(Sp)＝攻撃力が高く，確定診断につなげていく
それなりのSnがあれば，陽性尤度比が高くなり
一気に診断に結びつく

11. 防御力が高い
除外特化カットオフタイプ
重装歩兵タイプ
除外力(Sn)＝防御力が高く，除外をしていく
それなりのSpがあれば，陰性尤度比が低くなり
バサッと除外に結びつく

12. ROC曲線を見る時には
採用されたカットオフ以外にも
確定，除外に有用なカットオフがないか
自分の検査の目的に応じてチェック