meguro.rb#9で発表した資料です 「心霊現象」という文字が映らない心霊現象が発生しております。

1. 本当にあった
Railsの怖い話

2. 【⽒氏名】駒井 祐⼈人
【経歴】
・2012〜～2015 NTTデータ
・2015〜～2017 アカツキ
【発表】
・⼤大規模Redisサーバ縮⼩小化の戦い
・成功するハッカソンの法則 など
【イベント運営】
・Akatsuki AWA VR Sound Jam
・例例のカノジョハッカソン
・JPAJAM2017
・Meguro.es
・Meguro.rb ← New!!
⾃自⼰己紹介
【カレー歴】
・2015 アカツキ内でカレーを振舞う
・2016 アカツキ内でカレーを振舞う
・2017 交流流会でDeNA,ドリコム, XFLAG,
Craft Eggさんなどにカレーを振舞う
・2017 Meguro.rbでカレーを振舞う←New!!

3. 今⽇日の怖い話
怖い話その1. クエリ神隠し
怖い話その2. クエリ⾦金金縛り
怖い話その3. クエリ⻩黄泉還り

4. 怖い話その1
クエリ神隠し

5. Railsで構築されたAPIサーバに負荷テスト
をしてました。
あるプロジェクトのお話
API Server RDSgatling

6. 負荷をかけると…

7. DBのCPU使⽤用率率率が100%に張り付く事案が
発⽣生
負荷をかけると…

8. 調査をすすめる

9. ・slowクエリを⾒見見てみよう
調査をすすめる

10. ・slowクエリを⾒見見てみよう
→めっちゃ出てる
調査をすすめる
SELECT
1
AS
one
FROM
`oauth2_mac_rails_users`
WHERE
`oauth2_mac_rails_users`.`client_secret`
=
BINARY
’XXX'
LIMIT
1;

11. ・slowクエリを⾒見見てみよう
→めっちゃ出てる
・このクエリを分析 (explain)すると？
調査をすすめる
SELECT
1
AS
one
FROM
`oauth2_mac_rails_users`
WHERE
`oauth2_mac_rails_users`.`client_secret`
=
BINARY
’XXX'
LIMIT
1;

12. ・slowクエリを⾒見見てみよう
→めっちゃ出てる
・このクエリを分析 (explain)すると？
→フルスキャンやんけ！
調査をすすめる
SELECT
1
AS
one
FROM
`oauth2_mac_rails_users`
WHERE
`oauth2_mac_rails_users`.`client_secret`
=
BINARY
’XXX'
LIMIT
1;

13. ・このクエリがどこで実⾏行行されてるか検索索
調査をすすめる

14. ・このクエリがどこで実⾏行行されてるか検索索
→全く⾒見見つからない……
調査をすすめる

15. ・このクエリがどこで実⾏行行されてるか検索索
→全く⾒見見つからない……
調査をすすめる
心霊現象

16. 本当にあった
Railsの怖い話
クエリ神隠し

17. 本気で調査

18. ・発⾒見見！！
→uniqueness: true ！！
本気で調査

19. ・発⾒見見！！
→uniqueness: true ！！
→Railsレイヤでuniqueness: trueを設定す
るとuniquenessを担保するためにクエリが
実⾏行行される。これによりフルスキャン発⽣生
→不不要なvalidationだったので削除
本気で調査

20. ・DBのCPU使⽤用率率率が100%から12%程度度に
神隠しを倒した結果

21. 怖い話その2
クエリ⾦金金縛り

22. Railsで構築されたAPIサーバに負荷テスト
をしてました。
あるプロジェクトのお話
API Server RDSJmeter

23. ・あるテーブルのdeleteが異異常に重い事態が発⽣生
負荷をかけると…

24. ・あるテーブルのdeleteが異異常に重い事態が発⽣生
・クエリの実態は単純なdelete⽂文が実⾏行行されてい
るだけ。
・他のテーブルへのdeleteは全く重くない
負荷をかけると…
DELETE
FROM
`gifts`
WHERE
`gifts`.`id`
=
XXX

25. ・あるテーブルのdeleteが異異常に重い事態が発⽣生
・クエリの実態は単純なdelete⽂文が実⾏行行されてい
るだけ。
・他のテーブルへのdeleteは全く重くない
負荷をかけると…
DELETE
FROM
`gifts`
WHERE
`gifts`.`id`
=
XXX
心霊現象

26. 本当にあった
Railsの怖い話
クエリ⾦金金縛り

27. 本気で調査

28. ・このテーブルは、created_̲atを1週間単位で
RANGE COLUMNS パーティショニングしている。
本気で調査

29. ・このテーブルは、created_̲atを1週間単位で
RANGE COLUMNS パーティショニングしている。
・この量量、なんと10年年分！！
本気で調査

30. ・⼀一⽅方、コード上はインスタンスを数回
destroyしているだけ
・これが悪さをしている
本気で調査

31. ・単純なid指定のdeleteだが、スキャン対
象パーティションが多すぎて重くなってい
た
本気で調査
DELETE
FROM
`gifts`
WHERE
`gifts`.`id`
=
XXX

32. ・明⽰示的にcreated_̲atを指定しパーティー
ションプルーニングを⾏行行うことで対処
※ パーティーションプルーニング
… 必要のないパーティションを省省くこと
本気で調査

33. ・deleteの速度度が100倍に！！
⾦金金縛りを倒した結果

34. 怖い話その3
クエリ⻩黄泉還り

35. Railsで構築されたAPIサーバに負荷テスト
をしてました。
あるプロジェクトのお話
API Server RDSJmeter

36. このプロジェクト(村)の
しきたり

37. ・メソッド結果をmemcachedにキャッ
シュする仕組みが導⼊入されていました
このプロジェクト(村)の
しきたり

38. ・メソッド結果をmemcachedにキャッ
シュする仕組みが導⼊入されていました
・何でもかんでもキャッシュしている
このプロジェクト(村)の
しきたり

39. 負荷をかけると…

40. ・キャッシュしてる割にやったらクエリ量量
多いやんけ…
負荷をかけると…

41. コードを⾒見見ると

42. ・いろんなクエリをキャッシュしている…
コードを⾒見見ると

43. ・いろんなクエリをキャッシュしている…
・キャッシュしているがクエリは実⾏行行される
コードを⾒見見ると

44. ・いろんなクエリをキャッシュしている…
・キャッシュしているがクエリは実⾏行行される
コードを⾒見見ると
心霊現象

45. 本当にあった
Railsの怖い話
クエリ⻩黄泉還り

46. 本気で調査

47. ・ActiveRecord::Relation objectをキャッシュしている
箇所を多数発⾒見見。
本気で調査

48. ・ActiveRecord::Relation objectをキャッシュしている
箇所を多数発⾒見見。
・ActiveRecord::Relation は評価されるとDBにクエリが
⾶飛んでしまうため、Relationをキャッシュしても意味がな
い。(無駄なキャッシュ参照が増えているだけ)
本気で調査

49. ・ActiveRecord::Relation objectをキャッシュしている
箇所を多数発⾒見見。
・ActiveRecord::Relation は評価されるとDBにクエリが
⾶飛んでしまうため、Relationをキャッシュしても意味がな
い。(無駄なキャッシュ参照が増えているだけ)
・to_̲a などを呼んで実体化してからキャッシュする戦略略
もあるが、今回は全般的にロジックを書き換えて対処した。
本気で調査

50. 今⽇日の怖い話 まとめ
1. クエリ神隠し
uniquness: trueによる余分クエリ
2. クエリ⾦金金縛り
パーティショニング多過ぎ問題
3. クエリ⻩黄泉還り
AR::Relationのキャッシュ化

51. 今⽇日の怖い話 まとめ
1. クエリ神隠し
uniquness: trueによる余分クエリ
2. クエリ⾦金金縛り
パーティショニング多過ぎ問題
3. クエリ⻩黄泉還り
AR::Relationのキャッシュ化
他の怖い話、
お待ちしております！