クラウド技術
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IoTは、身の回りにあるあらゆるモノを、インターネットに接続
することで、生活や仕事を便利にする画期的な仕組みのテク
ノロジーです。
この技術のしくみは、主に次の3つで成り立っています。
 ①情報の収集・転送 
 ②情報の蓄積
 ③情報の分析・活用
この回は、②情報の蓄積と③情報の分析・活用について
学習します。
①情報の収集・転送
センサーが搭載されたモノから
情報を収集し、インターネットを
経由してクラウドに送信する。
②情報の蓄積
取集されたデータは
ビッグデータとして蓄積される。
センサーから取得した情報は、ネットワークを介して
サーバなどに送信します。
③情報の分析・活用
取集されたデータは
AIによって分析され
分析結果に応じてモノに活用される。
①情報の収集・転送
センサーが搭載されたモノから
情報を収集し、インターネットを
経由してクラウドに送信する。
②情報の蓄積
取集されたデータは
ビッグデータとして蓄積される。
転送されたデータは、『ビッグデータ』として蓄積されます。
③情報の分析・活用
取集されたデータは
AIによって分析され
分析結果に応じてモノに活用される。
①情報の収集・転送
センサーが搭載されたモノから
情報を収集し、インターネットを
経由してクラウドに送信する。
②情報の蓄積
取集されたデータは
ビッグデータとして蓄積される。
蓄積されたデータは分析され、モノとして活用されます。
③情報の分析・活用
取集されたデータは
AIによって分析され
分析結果に応じてモノに活用される。
例えばIoT機器を搭載したウェアラブルデバイスは、身につける
だけで、心拍数や血圧などのデータを自動で取得できます。
センサーには、音や照度、圧力、超音波、電磁気、顔や
指紋などの人感センサーなど、人間の五感に相当する感覚
自然界の物理現象、科学的性質などを読み取るものなど
ありとあらゆる種類のセンサーがあります。
検出した情報は、蓄積と分析を行うことで活用できます。
ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムでは記録、
保管しなかったような巨大なデータのことを、意味します。
単に量が多いだけでなく、さまざま種類やデータそのものを
指します。
              センサーによって集められた
              情報は、ビッグデータとして蓄積
              されます。実はIoTとビッグデータ
              には、密接な関係があるのです。
2010年ごろからクラウドコンピューティングが注目を集め、
さまざまなクラウドサービスを利用する時代になりました。
クラウドコンピューティングとは、コンピュータ資源(サーバ
ー・ストレージ)の利用形態のひとつです。
無尽蔵に用意されたコンピュータ資源から必要な時に
必要なだけ利用できることが特徴です。
利用者はインターネット回線とパソコン、スマートフォンなどの
端末があれば、だれでも利用することができます。
例えば、ひと昔前はメールの設定やデータの管理を個人で
行ってましたが、今ではGメールやyahooメールなどログイン
するだけで簡単に利用できるサービスが一般的になりました。
これもクラウドサービスの一つです。
そしてIoTの分野でもクラウドは注目されています。
Iotのさまざまなセンサー、デバイスからデータが飛び交い、蓄積
され、それを解析することで新たな価値を生み出すことが期待
されています。
しかし、膨大な量のデータを蓄積・解析するには、高性能な
コンピュータが必要で、それを個人で用意するのは大変な
労力と費用がかかります。
そこでクラウドの利点を活かすことがキーとなるわけです。
ICT(情報通信技術)企業が提供するクラウドサービスは
大容量かつ高性能な処理技術を持っているサービスが多く、
そこにあらゆるデータを蓄積し、大規模に解析することで
さまざまな情報が生み出されます。
その情報が、またクラウドに送り出され蓄積され、新たに入手
した情報と再度解析するという流れを繰り返し、クラウド内の
情報は、加速度的に深化していきます。
クラウドから生み出された情報を、インターネットにつながる
モノへとフィードバックすることで、また新たな価値が生み出
される可能性を秘めています。
こういったIoTとクラウド、両者が密接に融合する関係の活用
には、多くの企業が注目しています。
ビッグデータ分析
AI、機械学習
他サービス連携
●高度な分析でサービス向上
●クラウド経由で他社サービスと連携など
IoTが世間に広がり、さまざまなデータが集まることで、新たな
価値が生み出される一方で、重要なデータに対する
セキュリティに対応する必要性がでてきます。
クラウド活用はこのような管理面もあわせて、専門のICT企業
に任せられる点もまた、大きなメリットといえます。
以上

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