Presented at the 12th Study Meeting of the Global CCS Institute in Japan.

1. グローバルCCSインステイチュート
2014年9月勉強会
日本でCCSの実証化・商用化を実現するために
- 望ましいインセンテイブは？ -
ファシリテーター 本郷 尚
（三井物産戦略研究所 シニア研究フェロー）

2. 本日の進行・狙い
（背景）
・ccsは将来必要だが、実際に利用されるためには、さらなる技術開発
、投資環境整備などが必要
・技術開発の進展度合いなどで最適なインセンテイブは異なる。
⇒ 技術開発のロードマップにあった「インセンテイブのロードマッ
プ」が必要ではないか
（本日の議事進行）
・考えられるインセンテイブをリストアップ。さまざまな角度（サプラ
イヤー、電力事業者、ファイナンスなどかかわり方の違い、研究段階、
実証段階、商業段階など技術開発の進捗の違い）からメリット、留意点
を議論
・政府に提案するとして、どんな内容にするか
活発な議論を期待します！

3. インセンテイブを検討する際の留意点
経済性の確保
⇒事業者としての採算確保
補助金を出す政府のとっての合理性
⇒競争入札などの工夫
⇒商業化（脱補助金）への道筋
企業にとって長期的なビジネス展開
⇒国内と海外の市場
⇒実証から商業化へ

4. 前提
● Ｒ＆Ｄ、実証、商業化の段階毎に適当なインセンテイブは異なる
● 回収・輸送・貯留のチェーンが完結することが前提だが、それぞれの段
階でかかわる企業、ビジネスモデルが異なる
⇒ 適切なインセンテイブは異なる
“サプライチェーン“の中で他の部分のリスク、損害を遮断する必要
がある
eg. liabilityにcap
● 財政資金をいつまでの投入し続けることは出来ない
課題
● 貯留についての不確実性は大きい
● きめ細やかな対応が望ましいが恣意性も
● 支援期間
● 「しなければならない規制」、「安心して投資できるような規制」
● 政策の効果評価が必要
●R&D、実証、商業の区分は？ 規模etc

5. 考えられるインセンテイブ
効果留意点
設備投資補助金
・設備投資額の一定部分を財
政資金で支援
・R&Dや実証段階に適当・商業段階で適当では別の手段
のほうが適当かもしれない
長期の低利ファイナンス
・政策金融により長期・低利
の融資を行う（ eg ２０年）
・商業段階に適当な制度
・輸送はリスクが明確なので比
較的早い段階でビジネス化、融
資による支援が必要
投資減税/tax credits
・（米国の場合）削減量にお
じて減税枠を供与
・譲渡可能であれば金融的な工
夫のスペースが増える可能性
・税制改正は一般に難易度が高
い
プレミアム価格での電力買取
（ＦＩＴ）
・eg 再生可能エネルギー並み
の価格
・ターゲットが明確
・実証、商業段階に適当
・Early moverを優先できる（た
だし長期戦略が必要）
・技術開発段階に応じて対象基
準を弾力に。
・
クレジット化
・排出量取引を活用
・現時点では「超」低価格
・ＣＣＳだけを対象にした制度
設計が困難
CO2削減量買取
・固定価格で政府などが買い
取ることを約束
Early moverを優先できる（ただ
し長期戦略が必要）
・財政負担
操業費用に対する補助金
（追加のアイデア）
＊アルバータ州の事例

6. インセンテイブについての提言案
考え方
インセンテイブ
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7. インセンテイブについての提言案
考え方
インセンテイブ
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