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LINE DEVELOPER DAY 2019 REPORT
1.
LINE DEVELOPER DAY
2019 参加レポート
2.
コンテンツ コミュニケーションアプリ「LINE」の機能改善を支えるデータサイエンス LINEのUIテスト自動化
3.
LINE DEVELOPER DAY 2019
とは when: 2019年11月20日〜21日 where: グランドニッコー東京台場 今年から2日間開催 1日目は技術的な話 2日目はビジネス的な話 1日目のみの参加で,ここではその中でも強く興味 を持った発表について紹介したいと思います.
4.
コミュニケーションアプリ 「LINE」の機能改善を支えるデ ータサイエンス このセションは,LINEのグループ作成機能を例に, データドリブンで機能改善を行った例の紹介でし た.
5.
グループ作成のボタンはどこにあるか 実は1つではないことをご存知でしょうか? ホームタブ / グループ一覧画面 友だち追加画面 トーク作成画面
6.
グループ作成のボタンはどこにあるか 実は, この全てにグループの新規作成画面があります.
7.
LINE の目標 "Closing the
Distance" → グループで会話も大事. 今回紹介すること グループ作成機能の改善 うまくできなかったユーザーの原因と改善を行った例が紹介されました. (そういえば,確かに最近,グループ作成の流れが変わったときがあった気がする!)
8.
改善のサイクル 本題に入る前に... LINEの改善サイクル 1. ユーザーリサーチ 2. 計画・仮説を立てる 3.
開発をしてみる 4. テスト・試行をする 5. 振り返りをする・フィードバック --> 2へ
9.
仮説1 直感的ではない画面操作 グループの名前やアイコンを決めたあとに,メンバ ーを選ぶ流れ =
直感的ではない?
10.
順序を入れ替えをテスト
11.
12.
調査の結果 仮説とは裏腹に,違いはありませんでし た.
13.
それ以外にわかったこと グループの名前やアイコンの作成 に躓いている グループ失敗する人は,何回もグル ープの作成に失敗している
14.
plan: 直感的ではない画面操作が良くない develop: グループの名前やアイコンを決めたあとに,メンバーを選ぶ流れを入れ替えて みた test:
違いはなし feedback: グループの名前やアイコンの作成段階で躓いている feedback: 1度もグループ作成をしたことがない人が作成失敗している
15.
仮説2 グループメンバーの選び方を変える メンバーを選ぶのが難しいのではないか?
16.
次の2つの観点を試してみました.
17.
① グループメンバーを選びにくい 今までどおりのメンバー選択画面 仲の良い友達を先頭に表示
18.
② グループ作成の手順が多い 今までどおりの2段階 グループのアイコンや名前を 選ぶ メンバーを選ぶ 1つの画面にする
19.
結果 結果に違いは見られませんでした.
20.
しかしながら, さらに調査を続けた結果,次のことがわかりました. メンバーを選ぶ時間は早くなった メンバー数1人のグループ作成成功率は増加 メンバー数2人以上のグループ作成成功率は減少 複数ユーザートーク(グループではない)作成率が増加
21.
グループ作成の成功率に有意差は見られなかったものの, 作成までにかかった時間が短縮されたことがわかったので, 現在の構成に至っています.
22.
plan: グループメンバーを選ぶことが難しい develop: メンバーを選ぶ画面を2通り試した test:
違いはなし feedback: 作成にかかった時間は短縮された
23.
仮説3 グループ作成ボタンの位置がわかりにくい グループ作成ボタンはどこにあったっけ...?
24.
グループ作成のボタンをトーク一覧画面 に追加 → グループの作成数が増加しました.
25.
本当にそれで良い? 単純に増えたから良いといえるか? 他の機能が犠牲になっていないか もともとのユーザーの導線が揺ら いでいないか を確認してから行ったそうです.
26.
どんなツールを使って分析しているか 発表では次のツールの紹介がありました. A/Bテストのサンプル数とターゲットユーザ: OASIS, LIBRA A/Bテストのモニタリング:
LIBRA REPORT, R Shiny 結果の生成: Conflr(LINEもOSS参加)
27.
正直なところ 実際に業務を進める上での課題
28.
1. 開発工数がかかる A/Bテストをする =
機能を2通り作る ため,開発の工数はかかります. いまやスマホを持つ人の誰もが使うLINE. 新規ユーザー獲得より,サービス改善に力を入れていることから, 開発工数を割くことにも理解を得ることができるとの事です.
29.
2. ログを集めるのも工数がかかる ログを集めるためには,サーバー側だけでなくアプリにもログを貯める機能が必要になります. UXを妨げることなくログを貯めることは工夫が必要なのだそうです.
30.
3. 分析中に対象の機能が消える せっかくログを貯め始めたのに,途中で対象の機能が消え, 貯めたログを活用できないこともしばしば. 特に, ボタンの変更などで,クリックされた数などを集めることが活用できないことが多いそうです.
31.
参考・引用元 LINE DEVELOPER DAY
2019 サイト
32.
LINEのUIテスト自動化 UI Automation Testing
for LINE ExhibitからはUIテスト自動化の取り組 みを紹介します.
33.
必要なもの 実機 Macbook 以上
34.
仕組み 1. アプリ上のボタンをテンプレートマッチングと特徴量抽出で検出 2. Selenium/Appiumなどの自動テストライブラリを改良してUIテストを自動化 アプリの検証に膨大な人手を割いて行っている企業も多いと思いますが, これならそこまで難しくなさそう...? (実際はわからない...)
35.
参考元 LINE DEVELOPER DAY
2019 サイト
36.
その他に聞いたセション 専門的なR&Dから開発改善まで幅広く様々な発表があり, エンジニアならば興味がある発表が必ずあるのではないかと思いました. Keynote シンプルかつ効果的なデータ拡大により強力かつ堅固な深層モデルを作る LINEが開発した時系列データベース‘Flash’の紹介 LINE NEWSの記事配信を支える技術 NAVER ClovaのOCR(光学的文字認識)
37.
会場の様子
38.
今回の目玉のひとつ face- checkin 思っていた以上に瞬時に私を認識してく れました.
39.
お昼はお弁当 3種類のなかから選部ことができ,私の 選んだすき焼き弁当は絶品でした.
40.
3時のおやつ LINEのオフィスがある地域の伝統菓子
41.
次世代clovaのモック展 示 腕時計型clova 鏡組み込み型clova etc...
42.
夜の懇親会 豪華なお食事とともに
43.
乾杯の挨拶 もっとも多くの予約があったセションの 発表者でした.
44.
ノベルティ LINEビーコンガチャでC賞の私はケーブ ルケースなどをいただきました.
45.
最後に 今回で2回目の参加でしたが,毎年期待を超える発表が数多くあるのが LINE DEV
DAY だと 思います. 来年の発表が早くも楽しみです.
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