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Portfolio Shinichiro Yamashita

樹帯の棚柱 |

Shelf Piller Forest

Rendered by Yuta Tanaka

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ARCHITECTURE
Concept
Date : 2011.12-2012.05

よどみなく更新していく、穏やかな樹帯。

Programme : ShowRoom,Housing,Cafe,Office,Parking

朧げな明かりと細やかな影を織り成して、品と

Site: Kamimachi,Setagaya,Tokyo

しての空間を提案する。

Situation: Competition
Position:Director(Concept.Drafting,Diagram)
Project menber: Yuta Tanaka, KiichiroUsami
Site area: 929sqm
Building area:752sqm
Total floor space : 2,280sqm
Coverrage ratio: 81%(allowance100%)
Volume ratio:215%(allowance300%)
Number of Levels: 5floors
Briaf:Cafe 128sqm, Showroom 702qm, Office
318sqm, Modelhouse 33sqm, Housing146sqm,
OlternativeSpace191sqm

樹帯の棚柱

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Rendered by Yuta Tanaka
Interior perspective

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Interior perspective
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Shelf Piller Forest

Interior perspective

Rendered by Yuta Tanaka
Entrance
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Rendered by Yuta Tanaka
Exterior perspective
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樹帯の棚柱 |

Shelf Piller Forest

この建築物は、RC 棟と木棟とで構成されてい
て、それらは木造の寸法体 系のグリッドスパン
で構成されています。RC 棟は法的規制や耐震
性を考慮 した結果ラーメン構造とし、木棟は鉄
骨造と木造の混構造となっていて、棚 柱の垂直
材である壁柱から梁を飛ばしてスラブを作り、
その上に木造の小屋 を立ち上げて出来上がって
います。壁柱は 350mm 120mm で、SE 工
法の 規格に準拠している為、木の寸法体系を崩
さぬまま作ることが出来ます。梁 は鉄骨造です
が、鉄の周りに木を撒いていて木に満ちた空間
を損なうことの ないものにしています。鉄骨に
撒いてある木は耐火被覆材として機能し、火 災
の際被覆材は燃えますが、炭化することにより
中の鉄骨を守る仕組みと なっています。

敷地概要や建築概要から、この計画は坪単価約
65 万円が妥当だと考え、そ の数値を意識して
取り組んでいます。平成建設の新しいショー
ルームである ことや、富裕層がターゲットであ
ることから、良質な設備や高級素材を用い るこ
とにより予算が高くなるもしれませんが、太陽

スケルトン(内装別)

光発電で電力を賄うこと や、蓄熱による熱エネ
ルギーの活用、さらには、増改築想定部分の鉄

単価 55 万 ×690 坪

骨を増 改築後に売却する事により、長期的には

=3 億 5000 万円
太陽光発電

蓄熱式暖房

コストが抑えられると思っています。 本体工事
費、
仮設工事費、
電気工事費、
給排水設備工事費、
人件費などを 考慮し、自分達なりに予算を考
え、概算にはほど遠いものかと思いますが、別
紙予算表を作成しました。実現に向けての検討
材料になれば幸いです。
Portfolio Shinichiro Yamashita

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Shelf Piller Forest

環境負荷、経済効率を考え、自然換気を重視し
たいと考えています。 自然光を利用することで
南側や天井に熱を集め内部に温度差を作り出
し、吹 き抜けを通して空気の循環を促します。
空気が流れ、自然の光が点在する内 部空間を目
▼

指します。南側には直接光を防ぐ役割を持つ

30 0
0

ルーバーが配置されており、冷暖房負荷軽 減に

自然採光

機能します。また、ダクト等の配管は棚柱の両
側を合板で閉じる事によって意匠的な支障 をき
たさずに配置する事が可能です。機械室の設置
は分配配置形式、または 地下機械室形式を想定
しています。

ルーバー

奥行きを感じる照明計画を考えています。来店
されるお客様がこの空間を体験するシークエン
スを大まかに三段階にわ け、それぞれに違った
光環境に整える事で奥ゆかしさを演出します。
Phase1 は、主にエントランスや導線空間で、
トップライトから入ってくる 自然光により比較
的明るい空間を作り出します。
Phase2 では、ショールームのライトな打ち合

照度

1500 lx

500 lx

わせ空間がこれにあたり、間 接的にこもれてく

100 lx

る自然光とダウンライトにより落ち着いた光空
間を演出し ます。Phase3 は、棚柱に囲われ
て掘りごたつの配置されたショールームに当た

トップライト

ダウンライト

コーニス

自然光

点光源

間接光

り、やや暗めの落ち着いた間接照明で安

感を

生み出します。明、中、暗のグラデーショナル
な光を照明計画の基本方針として考えていま
す。
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