Deep Research for Enterprise Applicationsの概要
基本概念
Deep Research for Enterprise Applicationsは、エレメンタムコンサルティングLLCが提供するAIソリューションです。このシステムは、ユーザーからの質問に対して、社内のアプリケーションDBやSharePointフォルダーなどに存在する関連文書から多角的に検索を行い、情報を統合して回答するAI Agentです。
通常のDeep Researchがインターネット上の情報を検索・統合するのに対し、Enterprise版は社内システムの情報を対象としている点が特徴です。
技術的特徴
このソリューションは以下の技術要素で構成されています:
推論機能(Chain-of-Thought) を持つLLM(OpenAI o3-mini等)を基盤としている
複数のデータソースから情報を取得・統合する能力
VectorDB:社内文書のベクトル化と類似検索
GraphDB:データ間の関係性を管理
RDB:SQLによるリアルタイムデータ取得
SharePoint:文書検索
システム構成
システムは以下のコンポーネントで構成されています:
Planner:ユーザーの要求を解釈し、作業計画を立案
Supervisor:全体の管理を担当し、各Agentへの作業振り分けと情報の引き渡しを行う
各種Agent
VectorDB Agent
SQL Agent
Graph DB Agent
Document Search Agent
Reporter Agent
LangGraphを使用して、これらのコンポーネント間の連携を実現しています。
RAGとの関係
Deep Research for Enterprise Applicationsは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を拡張したものと位置付けられます。RAGの3形態(VectorDB、RDB、GraphDB)を統合し、より複雑で曖昧な検索クエリにも対応できるようにしています。
活用例
以下のような複雑・曖昧なクエリに対応可能です:
「ふそうファイターで、最も多い事故の故障個所と、その原因の主なものを抽出し、対応する該当のマニュアルを探してください」
「車毎に故障の件数と、走行距離との関係をグラフにしてください」
「事故原因と、車の登録日に関係性がないか調べてください」
デモでは「プリウスのエンジンルームから出火しました。類似事例はありますか?その抽出された事例の中で、型式とその件数を多い順に検索してください」というクエリに対し、VectorDBでの類似事例検索とSQLでの型式別件数集計を組み合わせた回答を生成しています。