20220914_MySQLでDevOps!

MySQLでDevOps!
Cloud Native Week 2022 autumn
⽣駒眞知⼦/Machiko IKOMA
⽇本オラクル株式会社
Principal Solution Engineer
MySQL Global Business Unit
Sep. 14, 2022

進んでますか︖クラウドネイティブ
2 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates
1,020万⼈
コンテナ関連技術者の⼈数
84％
本番環境でクラウドネイティブ技術
を利⽤している組織*の割合
Source, CNCF Survey, Sample Size: 1337,
51% of organizations had 500+ employees
23%
69%
73%
84%
2016 2017 2018 2019
Source, /DATA and CNCF Survey

障害/問題発⽣時の対応策が導⼊の課題
Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates
3
23.1%
23.7%
30.2%
32.5%
0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%
モニタリング／パフォーマンス管理
データ管理／統合
セキュリティ対策
障害／問題発⽣時の対応策
コンテナ/Kubernetes導⼊時の課題
Source, 2021年国内コンテナ／Kubernetesに関するユーザー導⼊調査結果(抜粋)

アジェンダ
1. MySQLとクラウドネイティブ
2. データ損失ゼロの⾼可⽤性ソリューション
3. MySQL Operator for Kubernetes

MySQLとクラウドネイティブ
MySQLが選択される理由

WHY MySQL?
世界でもっとも普及している、オープンソースデータベース
LAMPスタックの"M"
• Webアプリケーションを開発する時のデファクトスタンダード
マルチプラットフォーム対応
• Windows, Linux, macOS
⾼性能、軽量、⾼信頼
• 特にOLTP系の処理が得意
導⼊や運⽤の容易性
• ダウンロードからデータベース起動まで15分以内
• 管理不要なシンプルさ
6
「⼩さく始めて⼤きく育てる」

MySQLのユーザー
7
Social ECommerce SaaS Finance FinTech

CNCF Cloud Native Interactive Landscape
8
Databaseカテゴリのひとつ
CNCF Cloud Native Interactive Landscape | https://landscape.cncf.io/

MySQLがDevOpsに最適な理由
どのインフラでもMySQLを柔軟に利⽤可能
オンプレミス＆仮想環境で
MySQL HeatWave
Database Service
• MySQLチームが100％開発・
提供するクラウド・サービス
• Amazon RDS (MySQL)の
1/3以下のコスト
• OLTP/OLAPのワークロードに
対応したマネージドサービス
MySQL Operator for k8s
• MySQL InnoDB Clusterを
Kubernetes上に構築し運⽤管理
MySQL Server Dockerイメージ
• DockerコンテナへMySQL Serverを
デプロイ
オンプレミスでのMySQL
• バージョン選択や構成を
最も柔軟に選択可能
IaaS上でのMySQL
• OCIのマーケットプレイスの
イメージから簡単に環境構築
クラウド・マネージドサービスでコンテナ上で
いずれの利⽤⽅法でもMySQL開発チームと連携した
専⾨部隊によるサポートサービスをご利⽤いただけます

データ損失ゼロの⾼可⽤性ソリューション
MySQL InnoDB Cluster
Fault
Tolerance

MySQL InnoDB Clusterとは︖
11
• ⾼可⽤性⽬的、参照処理の負荷分散⽬的に向く
üデータベースの⾃動フェイルオーバー
üアプリケーション接続先の⾃動フェイルオーバー
ü障害発⽣時のデータロストなし
üオラクル社による単⼀ベンダーサポート
• アーキテクチャ
以下の機能が連携することで実現
üグループレプリケーション︓フェイルオーバー、負荷分散
üMySQL Router︓⾃動フェイルオーバー
üMySQL Shell︓構築、運⽤管理
アプリケーション
MySQL
Connector MySQL Shell
MySQL
Router
プライマリ
(Read/Write)
セカンダリ
(Read Only)
セカンダリ
(Read Only)
MySQLサーバー
グループ
レプリケーション
MySQL
AdminAPI

MySQL InnoDB Cluster概要(1/3)
シングルプライマリモード
MySQL Server
• 同期レプリケーション(グループレプリケーション)
• セカンダリは参照のみ可能
MySQL Router
• 書込み処理をプライマリのみに依頼
• 読取り処理はセカンダリに依頼
MySQL Shell
• クラスタ管理APIを提供
グループレプリケーション
MySQL Router
プライマリセカンダリ
セカンダリセカンダリ
セカンダリ
MySQL Shell

⾃動フェイルオーバー
MySQL Server
• 新プライマリをグループから選出
• 新プライマリは書込み可能になる
• ⾃動的に実施(⼿動操作は不要)
MySQL Router
• 新プライマリが準備できた時点から
書込み処理を依頼
MySQL Router
プライマリ
セカンダリセカンダリ
セカンダリ
MySQL Shell
停⽌

メンバーの追加・複製
MySQL Shell
• 簡単なコマンド実⾏で完結
• 既存メンバーのクローンを作成
• メンバーの復元を実施
MySQL Router
プライマリセカンダリ
セカンダリ
セカンダリ
MySQL Shell
クローン
(オフライン)
同期が完了した時点で
オンラインになる

MySQL Operator for Kubernetes
コンテナ上でもデータ損失ゼロの⾼可⽤性を
Fault
Tolerance

MySQL Operator for Kubernetes概要
16
• オラクルのオープンソースプロジェクト
• 2021年5⽉末にプレビューリリース 2022年5⽉に正式リリース(GA)
OPERATOR CAPABILITY LEVELS
https://operatorframework.io/operator-capabilities/
バックアップや動的リカバリなどストレージ領域を含めたアプリケーションライフサイクルをサポート

MySQL InnoDB Cluster on Kubernetes
17
Virtual
Machine
Virtual
Machine
Virtual
Machine
Block Volume
PVC PV
Block Volume
PVC PV
Block Volume
PVC PV
MySQL
Operator Agent
Pod
Service
MySQL
Router
Pod
Operator Agent :
MySQL InnoDB Clusterメンバーを
制御するサイドカーコンテナ
MySQL Shellから制御可能
MySQL :
mysqldが稼働するコンテナ
MySQL Router :
アプリケーションがMySQL Routerを経
由してMySQLに接続
App
MySQL
Operator
Pod
App
Service
MySQL Operator :
InnoDB Clusterの制御管理、
MySQL Shell(mysqlsh)の実⾏可能
type: LoadBalancer
Request
$ kubectl
Custom
Controller
CRD
apiVersion:
mysql.oracle.com/v2alpha1
kind: InnoDBCluster
metadata:
name: mycluster
spec:
secretName: mypwds
instances: 3
router:
instances: 1
マニフェストの
instances数を変更
することで、その数の
Pod, PVC, PV,
Block Volumeを⾃
動作成
sample-cluster.yaml
manifest
0
1
2
StatfulSetの仕組みを利⽤
• 決められた順番でPodの起動や削除を実⾏
• Pod名が変わらない
• PVCから固定の永続ストレージをマウント

GitHub: https://github.com/mysql/mysql-operator
ドキュメント: https://dev.mysql.com/doc/mysql-operator/en/
マニフェスト(yaml)をkubectlで適⽤するかHelmを利⽤してインストール
1. カスタムリソース定義を適⽤
kubectl apply -f deploy_crds.yaml
2. Operatorをデプロイ
kubectl apply -f deploy-operator.yaml
3. operator podを記述
kubectl get deployment mysql-operator --namespace mysql-operator
試してみよう︕
18

マニフェスト適⽤によるインストール実⾏例
19

MySQL InnoDB Clusterのデプロイ
20
apiVersion: mysql.oracle.com/v2
kind: InnoDBCluster
metadata:
name: mycluster
spec:
secretName: mypwds
tlsUseSelfSigned: true
instances: 3
router:
instances: 2
1. rootユーザーの “secret” を作成
kubectl create secret generic mypwds ¥
--from-literal=rootUser=root ¥
--from-literal=rootHost=% ¥
--from-literal=rootPassword="your password”
2. Operatorを使⽤してクラスタ構成を作成
kubectl apply -f mycluster.yaml
Operatorが作成するもの:
• mycluster︓MySQLサーバーのためのステートフルセットとサービス
o pods mycluster-0〜2とPVC、サイドカーコンテナエージェント
• mycluster-router︓MySQL Router⽤のレプリカセット
o pods mycluster-router-xyz、エージェントなし
• mycluster︓MySQL InnoDB Clusterのサービス

デプロイ実⾏例
21

• クラスタの状態:
kubectl get innodbcluster --watch
• クラスタのIPアドレス取得:
kubectl get service mycluster
• MySQL Shellを利⽤した接続:
kubectl run --rm -it myshell --image=mysql/mysql-operator – mysqlsh
MySQL JS> /connect root@mycluster
• 外部接続の作成 (Kubernetesの外にアプリケーションが存在する場合など):
kubectl port-forward service/mycluster 3306
kubectl port-forward service/mycluster 6447:6447
各情報の参照&MySQLへの接続
22

接続例
23

接続例
24

各情報の参照
• InnoDB Clusterのステータス確認 :
kubectl exec -it mycluster-0 -- mysqlsh root@localhost:3306 -- cluster status
• MySQLサーバーのストレージ (PVC) :
kubectl describe pvc datadir-mycluster-0
25

InnoDB Clusterのステータス確認例
26

もし困ったら…
MySQL開発ベンダによるサポート
コミュニティ版の場合 MySQL Enterprise Editionの場合
• 問題発⽣時にはお客様⾃⾝で問題の切り分けを実施、
もしくはサポートを提供するベンダと契約
• 修正提供をコミュニティに依頼し、レスポンスを待つ
• MySQL専⾨サポートチームが開発チームと連携
• グローバルで得た知⾒を提供
• アプリケーションのチューニング⽀援も実施
お客様
問題の切り分け
修正提供までの
対処⽅法を検討
コミュニティ
コミュニティへの問題提起
フィードバックを待つ
お客様
Oracle
サポート
チーム
開発チーム
MySQL専⾨のサポートチームが
直接お客様を⽀援

MySQL Enterprise Editionが解決するお客様の課題
年間サブスクリプション約64万円 (1サーバーあたり)
• ビジネス要件に応じた多様な
データモデルのサポート
• アプリケーション開発者が
選択可能なAPI
→ MySQL Document Store
MySQL Workbench
• システム障害による機会損失や
信⽤低下の回避
• ⼤規模災害時のシステムへの
影響の最⼩化
• 障害復旧までの時間的・⼈的な
コストの削減
→ MySQL Enterprise High Availability
MySQL Enterprise Backup
• セキュリティ対策に関する法規制や
ガイドラインへの準拠
• 情報漏えい予防による企業の
信頼性やブランディングの保護
→ MySQL Enterprise Security
運⽤負荷軽減によるコスト抑制
{ }
• MySQLサーバーの稼働状況や
SQL性能の詳細な監視
• 監視スクリプトのメンテナンスや
監視項⽬抽出の省⼒化
• 障害分析や課題解決への
作業⼯数の削減
→ MySQL Enterprise Monitor
Oracle Premier Support for MySQL
包括的なセキュリティ対応
機会損失削減とデータ保護
迅速なアプリケーション開発

MySQL開発元が提供するフルマネージド・データベース・サービス
サービス概要
• Oracle Cloud Infrastructureに最適化されたMySQL
• 既存MySQLとの併⽤も可能
• 常にセキュアな最新MySQLを適⽤
• MySQL開発チームと連携した⾼品質なサポート
• 運⽤管理・コスト効率化を可能にするインフラストラクチャ
適⽤事例
• 株式会社パソナテック
• 株式会社ファンコミュニケーションズ
• 株式会社りらく
• 中空知衛⽣施設組合(北海道滝川市)
• ジニアス・ソノリティ株式会社など
価格
https://www.oracle.com/jp/cloud/price-list.html#mysql
https://www.oracle.com/cloud/price-list.html#mysql
スタンドアロン
• ベーシックなMySQLのデータベース・サービス
• エンタープライズ向け機能をサポート
⾼可⽤性
• ⾃動フェイル・オーバー、データ損失ゼロをサポート
• 3インスタンスで実現する⾼可⽤性構成 (InnoDB Cluster)
• ワンクリックで⾼可⽤性構成を構築可能
HeatWave
• インメモリ & カラムナ型エンジン
• 機械学習ベースの運⽤⾃動化機能をサポート (Autopilot)
• 簡単に機械学習が⾏えるプラットフォーム (HeatWave ML)
MySQL HeatWave Database Service
MySQL利⽤システムのクラウド化に
継続運⽤を重視するシステムに
データ分析システムに
29

まとめ
1. MySQLの⾼可⽤性構成を実現するInnoDB Cluster
2. Kubernetes上に構築、管理を容易化するMySQL Operator for Kubernetes
3.主な機能
4.MySQL開発ベンダのOracle社によるサポート
• MySQL InnoDB Clusterの⾃動デプロイと管理
• セルフヒーリング(フェールオーバー)
• バックアップ
• スケールアウト/イン
• ローリングアップデート（最⼩限ダウンタイム）
• 開発ステータスやインフラ環境に応じた柔軟な利⽤が可能

【MySQL お問い合わせ窓⼝】
0120-065556
【受付時間】
平⽇ 9:00-12:00/13:00-17:00
(祝⽇及び年末年始休業⽇を除きます)
MySQL-Sales_jp_grp@oracle.com

20220914_MySQLでDevOps!

More Related Content

Similar to 20220914_MySQLでDevOps!

More from Machiko Ikoma

20220914_MySQLでDevOps!