福岡市の2014年度ICTクリエーター育成事業「Androidアプリクリエイター養成講座(http://www.kiml.co.jp/dhw/ict2014/)」の最終講義にて使用したスライドです。 ※スライド内のタイトルはフェイク

1. 更なるAndroidアプリ開発の
学習のために
@akimicyu

2. 講座内容について(振り返り)
• 最初は基礎を重視
• Androidに関しては黒本で基本的考え方を学習
• その前に、Javaとオブジェクト指向の入門的な学習
• 予習中心（本を読んで来て、講義中に理解を深める）
• 基礎が終わったら実践重視
• プログラマとして開発現場で働けることを重要視
→→済 済 済

3. 黒本 の振り返り
• 基本的な構成要素(p.117)、ライフサイクル(p.123)
• その他の重要事項
• イベント駆動、Callbackメソッド、UIスレッド、ANR、
非同期処理（AsyncTask、Handler 等） ……

4. 各種機能/ライブラリの学習
• Android SDKで提供される各種機能（GPS/センサ/通信……）
• 緑本 のようなレシピ本、ネット上の情報（Qiita等）
• 黒本の「はじめに (p.16-18)」にある参考情報
• 特に、公式の Android Developers (一次情報が大事)
• Android向けに提供される、各種FW/ライブラリ
• Volley、AndroidAnnotations、OrmLite、……

5. 更なる上達のためには？
• 入門には良い入門書が大事だが、本を読んでいるだけでは
プログラミングスキルは身につかない
1. とにかく、自分より上手な人間のコードを読む
（友達、職場の先輩、GitHub、…）
2. とにかく、コードを書く
3. たまに本を読む（Effective Javaとか）
4. たまに他のプログラミング言語もやってみる（Swiftとか）

6. まとめ
• Androidアプリ開発の基礎的な考え方は学習した
• 講座では触れていない技術的詳細についても、
今回の応用で学習していけばよい (Android以外も)
• さらにコードを読み/書き、技術を深めていけば
プログラマとして開発現場で食っていける
って思うやん？
→ んなわけない

7. 【直視すべき現実】
プログラミングスキルだけでは
プログラマとして食べていけない

8. 職業プログラマとして
食っていくために必要な３つの意識
山田暁通(@akimicyu)

9. 職業としてのプログラマ
• プログラマ（SE、アプリ開発者）
• 要は「プログラムを作る人」
• https://ja.wikipedia.org/wiki/プログラマ
• “クリエイター” や “エンジニア” では焦点がぼやける
ので、ここではそれらの議論はしない

10. http://www.kiml.co.jp/dhw/ict2014/
プログラマー

11. 趣味と仕事のプログラム
• 趣味のプログラム： 誰でも作れる（技術があれば）
• 自分が使うものを、自分で作れればOK
• 工作なので、自己満足でOK
（動く、コードがきれい、話題の新技術を使用 等）
• 仕事のプログラム： 技術や知識だけではダメ
• 顧客（=他人）の課題を解決出来るかどうかが大事

12. １．課題を解決すべき
（=対価を得るべき）顧客

13. 目標の理解（組織/自身）
• ある日、３人の石工が、何をしているのかと聞かれた。
３人はそれぞれ、下記のように答えた
1. これで食べている
2. 腕のいい大工の仕事をしている
3. この国で一番の教会を建てている
※ドラッガー「マネジメント」の有名な話

14. 職業プログラマの仕事
• プログラムを書くことだけではない
• 顧客との仕様調整、設計内容の共有、進 の報告
• 技術調査（英語ドキュメントを読む可能性大）
• 画像/音/テキスト（必要に応じて発注して組み込む）
• (仕事の)ソフトウェアは、１人だけでは作れないので、
他のプログラマとチームで開発することが大半

15. 職業プログラマの仕事
• プログラムを書くことだけではない
• 顧客との仕様調整、設計内容の共有、進 の報告
• 技術調査（英語ドキュメントを読む可能性大）
• 画像/音/テキスト（必要に応じて発注して組み込む）
• (仕事の)ソフトウェアは、１人だけでは作れないので、
他のプログラマとチームで開発することが大半

16. ２．協調作業すべきチームメンバー
(とのコミュニケーション)

17. 協調作業(1/2)
• プログラマは意外とコミュ力が要る
• 画面とお話してればいい、、という訳にはいかない
• 理解力、論理的思考能力、自己表現力、共感能力 …… 等
• そして、何より組織の文化に馴染めるかが重要
• 同じ場所で長時間一緒に仕事する相手なので、当然
• 既存の開発メンバーと相性が合うか
（→採用面接時に、現場の開発者が関与する主な理由）

18. 協調作業(2/2)
• 構成管理ツール（git ちゃんと使ってますか？）
• commit, branch, tag, log, diff, push/pull, blame, …
• 開発のワークフローが構成管理ツールに依存
→ ある意味、プログラミング言語よりも重要 マイルストーン

19. スケジューリング
• チームのマイルストーンを死守するため、どのような順
番で、いつまでに、自分の作業を終わらせるべきか？
• 自分の作業の遅れが、他のメンバーの作業を止めてしま
わないか？
そういう話じゃない

20. ３．スケジュールの大局観
(締め切りを死守すべきか否か)

21. まとめ
• 技術だけの職業プログラマは不十分
• 職業プログラマには、下記の意識が必要
（とはいえ、趣味のプログラミングでの習得は困難）
1. 課題を解決すべき顧客
2. 協調作業すべきチームメンバー
3. スケジュールの大局観 ※プロジェクト仕事なら
何にでも云えること

22. ７ヶ月間、おつかれさまでした