小千谷市研修

1. わかとち物語
わかとち未来会議
代表 細金剛
地域コミュニティの復興への取り組み

2. 若栃とは
新潟県小千谷市

3. 若栃とは
市街地より車で15分
標高150ｍ
世帯数 3９世帯
人口 約1２１人
高齢化率 4１%

4. 若栃の日常風景

5. 中越大震災
２００４年１０月２３日 １７時５６分
■小千谷、川口を中心とした
震度６強、マグニチュード６.８
の地震が発生
■同日、首相官邸の危機管
理センターに「官邸対策室」
を設置
１０.２３~１１.１０まで
・震度６強 ３回
・震度６弱 １回
・震度５強 ８回
・震度５弱 ５回
有感地震 ７００回以上/年
小千谷市民１９人が亡くなる

6. 若栃では
中越大震災時
■２００４年１０月２３日午後５時５６分
■震度６強の地震
ドーンと突き上げる揺れから始まった
次々に襲ってくる余震。あちこちで悲鳴が…

7. 地震の被害
全壊家屋 ４軒
大規模半壊 ４軒
半 壊 １６軒
一部損壊 １９軒
■農地は４３haのうち約３０haが被害を受けた。
■田･農道･水路等３億４千万円（国の認定災害、県道･市
道・一般河川は含まれない）

8. 避難所の様子
若栃小学校から若栃コニュニティセンターへ

9. 農地の復旧
平成１７年 １７ha(39%)
平成１８年 １８ha(42%)
平成１９年 ２４ha(56％)
平成２０年 ４３ha(100%）
平成１７年には道路を改良してやっと作付けできた

10. 小千谷市の世帯数と住民数
昭和６１年１月１日
11,262世帯：44,668人
男 21,900人
女 22,768人
平成２５年４月１日
12,743世帯：38,268人
男 18,832人
女 19,416人
高齢化率 ２８，８％

11. 若栃の世帯数と住民数
平成１６年９月末
４３世帯：１６６人
男 ７７人
女 ８９人
高齢化率 35.5％
平成２５年４月１日
３９世帯：１２１人
男 ５２人
女 ６９人
高齢化率 41.3％
昭和６１年４月１日
５３世帯：２３５人
男 １１４人
女 １２１人

12. 地域コミュニティ
復興への取組

13. わかとち未来会議の立上げ
平成18年2月に発足
地震以降、村の中に元気がなくなった
小学校が平成17年春、廃校になった
何とかしようと
38歳から78歳までの30人が集まった

14. 未来デザインを絵にする

15. わかとち未来会議の将来像は？
わかとち未来会議の「未来デザイン」を考える
ワークショップを行う。平成18年の暮れから
降雪期に25回を越える集まりを開いた

16. 私たちの理念
超進化して夢語る暮し
人に暖かく寄り添う暮し
自然と共にある、種まく暮
し

17. 07年からの行動計画を作成

18. わかとち未来デザイン・実践プラン
-事業実施方針-
従来からの活動を継続・発展させる形で「地元学」
を推進し、「Ⅱ全体で取り組む事業」実施のための
準備、地域の基礎体力づくり、資源・ツールづくりを行う
チーム毎に取り組む事業

19. わかとち未来デザイン・実践プランⅠ
Ⅰ チーム毎に取り組む事業
■事業実施方針
従来からの活動を継続・発展させる形で「地元学」を推進し、「Ⅱ全体で取り組む事業」実施のための準備、
地域の基礎体力づくり、資源・ツールづくりを行う。
１．かたっこの会
若栃の自然研究、写真整理を継続し、自然と生き物に関する出版を行う。
２．わかとちヒストリー
若栃の歴史調査、復興への道のりのまとめを継続し、出版を行う。
３．みちばた班
アクセス道路における花の植栽を継続しながら、周辺地域との連携・共同作業を進め、活動を拡大する（自
然公園のように植栽範囲を広げる）。
４．チーム食彩
伝統食の研究、その再現、集落へのお客様おもてなしを継続しながら、惣菜加工商品としての開発を進め、
レシピ集を出版する。
５．むかし物語
若栃の「経験と知恵」を集めて活かし方を研究する。当面は、販売好調の「わらぞうり、注連縄」製造販売
を継続・拡大する。
また、「むじな伝説」の脚本づくりを進め、漫画として出版する。
６．もてなし班
グリーン・ツーリズムのお客様へのおもてなしを継続しながら、専門家の協力を得ながらステップアップの
ための研究・勉強会を行う。

20. わかとち未来デザイン・実践プランⅡ
Ⅱ 全体で取り組む事業
■事業実施方針
若栃の自然、歴史、経験や知恵、もてなしの心によりブランド力を高め、地域内・地域間での複合的な経営
体制を目指す。
１．古民家「おっこの木」の農家民宿営業
若栃の歴史・営みを象徴する古民家を買い取り、平成22年6月に営業を開始した。現在では、たくさんのお客様に
ご利用頂いて感謝しております。これからも、より多くのお客様に「わかとちのおもてなし」を感じていただきたいと
思います。
２，農業法人設立
ブランド力を高め、地域内・地域間で複合的な経営を行うための体制として農業法人設立に向けた準備を、
生産者その他関係者とともに進める（平成22 年度「山の農場百姓や」生産組合設立）。
３．特産品加工所開設
旧小学校内の給食室を利用し、惣菜・漬け物の加工所を開設する。
加工従事者、材料納入者など協力者をまとめ、上水道工事完成等により水環境が整った後着手する。
４．ファーマーズスクール（若栃楽校農業塾）
新規就農者を受け入れて地域の営農継続、集落の存続のため、トレーニング受入と定住促進の取組を行う。
「地域おこし協力隊」制度等の活用を念頭に、指導農家など協力をまとめ、準備が整い次第着手する。
5．旧若栃小学校を「若栃楽校」として開設し、各種のプログラムを実施する場を作る。
若栃楽校わかとち塾
若栃楽校森の幼稚園「めばえっ子」
若栃楽校プレイパーク

21. わかとち未来デザイン実践
-新潟県中越大震災復興基金-
農地 ・・・・手作り田直し制度
田んぼの復旧
農業 ・・・・地域営農支援
22年に生産組合設立 組合員13名
（補助率：1,700万/2,500万円）
地域コミュニティ
・・・・地域コミュニティ再建支援、先導事業、地域特産化事業
村祭り、神社・公民館再建、おっこの木
自分たちでビジョンを作り、未来デザイン
を策定していった。

22. ターニングポイントは…
平成17年4月~
・NHKスタッフが長期にわたって取材
・他者を受け入れる下地ができた
平成18年8月、平成19年8月
・早稲田大学・NPO法人ふるさと回帰支援
センター連続講座の大学生を受入れる

23. 活動状況 交流促進
大学生との交流 スローフードツアー

24. 活動状況 イベント・祭り
わかとち収穫祭
わかとち奉納大花火大会
春山散策

25. 活動状況 グリーンツーリズム
中学生教育体験旅行
小学校総合学習
JICA海外研修生受入

26. 活動状況 農家民宿「おっこの木」
農家民宿「おっこの木」

27. 活動状況 特産品
注連縄づくり
わかとち特産品
わかとちの米
わかとちの餅
特産品
加工所開始予定
山の農場
「百姓や」生産組合

28. 「復興」から
「復興支援」へ

29. ２０１１年３月１１日 １４時４６分
歴史上類を見ない広範囲な大津波
甚大な被害をもたらしました。
東日本大震災

30. そして… 小千谷の受入れ
一週間の期限で一般家庭に民泊
福島の被災者 256名受入れ
市内68世帯の家庭で民泊受入れ
若栃では… 3/15より
一般家庭６世帯に２９名民泊受入れ
農家民宿１軒に１３名受入れ
短い間でしたが、安らぎの時間を提供す
ることができた。

31. そして… 地域での生活
農家の手伝いをして
もらい、自立支援の
応援をした。
指圧で疲れを癒し

32. そして…
笑顔がでるようになって福島へ送り出せた。
自力で生きようとする活力を与えられた

33. 鶴瓶の家族に乾杯のスタッフが…

34. チャリティーコンサート…

35. 若栃の展開
実践とこれから…

36. 若栃地域の課題
少子高齢化
老人一人家庭が多い
冬場の積雪が多く大変
産業がない（稼げる場がない）
若者はほとんど会社勤めで
地域外に通勤

37. 若栃のこれから…
若栃
町内
わかとち
未来会議
農家組合 青年部
高齢者
近隣集落
支援
そして 若者
後継者育成

38. 広報活動
わかとち
未来会議
小千谷新聞
新潟日報
NHK等メディア
小千谷市広報
チラシ折込み
地縁口コミ
研修での交流
物販での交流
各種団体
中越防災安全推進機構
小千谷復興ネットワーク
「わかとち物語」
「おっこの木チラシ」
「しめ縄・花火チラシ」
宣伝媒体

39. わかとち
集落
受け入れ体制
わかとち
未来会議
デザインセンター
大学生
小千谷市・新潟県
市外団体
新潟グリーンツーリズムセンター
ふるさと回帰支援センター
日本グリーンツーリズムセンター
など

40. みんなで協力・助け合い
幸せに暮らせる地域に

41. ご清聴ありがとうございます