クロオとクロコのコピーライトストーリー β10 著作権譲渡契約編

by HiroM OGAWA©ToBeContinueD0914
著作権譲渡契約編
20191012
β10
クロオクロコ
クロオとクロコの
コピーライトストーリー

他⼈の著作物を利⽤する
場合、
著作権者の許諾を得
ることが必要
許諾を得る⽅法は
2種類ある

事業で使う場合、⼤量
の複製を⾏うことがあ
るから、譲渡契約が結
ばれるケースが多い
「著作物の利⽤許諾を得る⽅法」と「著作物を譲受ける⽅
法」

著作権譲渡契約で
は、著作権のどの
範囲を譲渡するの
か明確にする必要
があるね
「著作権は、その全部⼜
は⼀部を譲渡することが
できる」（第61条第１
項）ため、

では、契約書に「全ての
著作権を譲渡する」と記
載するだけでよいかとい
うと
それでは不⼗分

そう、明記しないと
「27条」と「28条」
は著作者に保留され
る。これは法律で決
まっていること
「全ての著作権（著作
権法第27条及び第28条
の権利を含む）を譲渡
する」と記載する必要
がある

特掲されていないとき
は、これらの権利は、
譲渡した者に留保され
たものと推定する
著作権法第61条2項。
著作権を譲渡する契約におい
て、第27条⼜は第28条に規定
する権利が譲渡の⽬的として

では、第27条と第
28条とは何か？
第27条と第28条を明記することが必要という
こと

つまり、⼆次的著作物
を作成する権利を著作
者に専有することを定
めている。翻訳や編曲
する場合、許諾が必要
27条は、翻訳、編曲、変形、
翻案に関する権利。ある著作
物をベースに作った著作物の
権利について決めている

⼆次的著作物を利⽤
する際に、⼆次的著作物の著作者と同等
の権利を原著作者が
持つということ
28条は、⼆次的著作物の
利⽤に関する原著作者の
権利を規定

作成した脚本を複製したり、ネットで公開（公衆送信）するにも、28条により⼩説の著作者の許諾が必要
例えば、ある⼩説をドラマ
化する、ドラマ⽤脚本を作
成するには、27条により⼩
説の著作者の許諾が必要

原著作者（⼩説の著作
者）から許諾を得る必
要なく、ドラマ化や脚
本の公衆送信などがで
きるということだね
「全ての著作権および第27条と第28条の権利を譲渡する」としておけば、

「著作（著作権者）
は，（譲渡先の著作権
者）に対して著作者⼈
格権を⾏使しない」と
いう記載だね
あと、著作者の許諾なく著作
物を⾃由に使えるようにする
なら著作者の名誉を守る「著
作者⼈格権」についても契約
書上で、ある記載が必要

譲渡契約を結ぶ際に、
原著作者側が気にすべ
きことの1つは対価
著作権（財産権）、地
作者⼈格権も、法で守
られた⾃⾝の資産

⼀⽅、譲渡先が注意す
べきは、譲渡の対価が
無償であったり、不当
に安い場合は下請法違
反となる可能性がある
こと
その資産の譲渡、不⾏
使に対しては、対価を
求めるのは当然の権利
と⾔える

著作権譲渡
は、著作物を
ビジネス活⽤
するために
著作者にとっ
てもメリット
はある
有効な
⼿段

原著作者の
「名誉」を守っ
てほしいよね
でも、譲渡後も、
原著作者へのリス
ペクトを忘れない
でほしい

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