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工藤雪枝
国際ジャーナリスト・ニュースキャスター・ノンフィクシ
ョン作家、大学客員教授、評論家
1965年(昭和40年)北海道美幌町に生まれ、その後幹部自衛官である父
親の転勤に従って全国各地に移り住む。岡山県立津山高等学校時代、英検一級
試験に全国一位の成績で合格。また高校在学中1982年に AFS 財団プログラ
ムに留学生として選ばれ、米国ニューヨーク州グレンズフォールズ高校に一年
間ホームステイと共に留学。アメリカの国内数学大会にて全米一位を獲得。卒
業時には、学生のアンケートによって「最も天才―MOST GENIOUS」に選
ばれただけでなく、トップ(HIGH HONOUR)の成績にて卒業する。同時に卒
業論文のテーマとして日本人としての意識から「パールハーバーと原爆」の論
文を執筆し米国において高い評価を受ける。帰国後は津山高校に編入し半年後
に卒業。故に日米二つの高校を卒業している。
高校卒業後、現役にて東京大学文化一類(法学部進学過程)に合格し入学。法
学部を選んだのは父親の職業が憲法9条の観点からどのように解釈されるべき
かという子供のころからの問いに答えを出すための選択であった。1988年
(昭和63年)に東京大学法学部私法コースを卒業。社会人になってからも東
京大学大学院に入学している。
東京大学在学中には ESS、法律相談所に所属し、ゼミでは国際私法を学ぶ。ESS
では英語のディベート、スピーチセクションに所属し数多くの全国大会にて優
勝。また学生を対象とした全国論文コンテストにも積極的に応募し、ダイヤモ
ンド出版社、産経新聞社、外務省討論・論文コンテストなどで優勝、外務大臣
賞を得ている。外務大臣賞を得た結果、86年アキノ政権誕生間近のフィリピ
ンなどアセアン5か国を歴訪し、外交大使として訪問。また大学2年の時には、
日本航空主催でアジア各国の学生を集めたアジア国際シンポジウムに日本の代
表としてパネリストを務め、高い評価を得た。
法律相談所にては、五月祭の模擬裁判にて弁護士の役を法律相談所を代表して
務めた。課外での平均勉強時間が10時間、留年率7割の東大法学部を4年間
にて留年することなく主席で卒業した。
学歴に関しては89年から91年まで、英国 LSE(LONDON SCHOOL OF
ECONOMICS)にて、経済学修士号を主席の成績にて取得。経済の中でも、ブ
ラック、マートン、ショールズなどの論文をはじめとして金融に重点をおいて
学習した。特にオプションや先物のプライシングモデル、コーポレートファイ
ナンス、マーケティング、投資などが専門的知識である。TOEIC は960点。
職歴としては、東京大学法学部卒業と同時に、当時唯一のトリプル A の格付け
だった JP モルガン銀行(東京)に入行。初年度からコーポレートファイナンス
オフィサーとして第一生命などの機関投資家に対して投資アドバイス業務を行
う。さらに翌年、学生時代から PART TIME JOB を行っていた、世界ナン
バーワンのコンサルティング企業、マッキンゼー&Co 東京支店に入社。89年
から、国際ジャーナリストとなった92年まで、東京支店、ロンドン支店にお
いて企業アドヴァイザリー業務を行う。担当したクライアントは大手銀行(国
内、海外)、またロンドンにおいては業界第2位の損害保険会社、他にはエネル
ギー業界、大手金融機関などである。
金融界からマスメディア業界に転身したきっかけは、92年にテレビ朝日の報
道番組「CNN デイブレイク」のメインキャスターのオーディションにおよそ9
00倍の倍率を突破して合格したため。そもそもオーディションを受験した理
由は、金融界の拝金主義に人生をかける気になれなかったことに加えて、米国
留学体験から世界に誤解されている日本の状況を痛感したのみならず、湾岸戦
争時に英国に在住したためますますその感を強くしたことによる。ゆえに世界
的なレベルで日本の真実を内外に伝え、内外の情報ギャップや誤解を解くよう
な国際的ジャーナリストとなることを自分の使命と感じたからである。
会社に属さずにフリーランスという立場を貫くことに意義を感じている。20
万倍の競争率であったフジテレビの中途採用の試験を自分の実力試しとして興
味半分に受け、一名の合格者(ニュースキャスターとして採用)となったもの
の、その内定を断ったほどである。
そのようなフリーランスの立場にこだわるのは、そのほうが自分の信念を曲げ
ずに、組織としての制約のない状態で真実を発見し伝達を行うことが可能にな
るとの目的意識からであり、現在でもその立場を貫いている。ジャーナリスト
となって以降、防衛庁オピニオンリーダー、日本戦略研究フォーラム政策提言
委員、外国特派員協会報道委員、横浜国立大学非常勤講師、拓殖大学日本文化
研究所客員教授、日本トランスパーソナル心理学会理事などを歴任。
出演番組としてはテレビ朝日「CNN デイブレイク」メインキャスターNHK「く
らしの経済」NHK-BS「日曜特番」メインキャスター、テレビ朝日「ニュース
ステーション」など数多くの全国ネットのテレビ局でキャスターや、評論家と
してコメンテーターを務める。また「英国のロイズ保険組合」「プラザ合意10
周年特別記念番組」サッチャー首相インタビュー、リチャード・ブランソン、
ジョージ・ソロスなどのインタビュー、ウルグアイラウンドから WTO への変遷
などを「ニュースステーション」特集コーナーにて企画、制作し、スタジオレ
ポートも担当した。
情報を正確に伝えるためには企画・制作の段階から関与すべきだとのモットー
と共に NHK-BS 特集番組、、日本テレビ 24 時間ニュースなどで、企画、制作、
取材、レポート、編集、などテレビ出演だけでなく一連の制作を担当した番組
も多い。
95 年に外務省から依頼された VP においては世界の国連(ニューヨーク、ジュ
ネーヴ、ウィーン、クロアチア)で緒方貞子氏や明石康氏を含む、多くの国連
職員・関係者を取材。その際に当時まだ戦争中で多くの地雷も埋まっていた旧
ユーゴスラビアのザグレブにても国連軍の取材などを行った。
コメンテーターとしては「朝まで生テレビ」(テレビ朝日)「たけしの TV たっく
る」(テレビ朝日)「報道2001」(フジテレビ)他多数のテレビ番組に加えて
武村健一の「世相を斬る」など多くのラジオ番組にもゲスト出演している。
キャスターとしての出演では政治・経済のテーマを中心としてきたが、1994 年
頃からは安全保障、国際関係、国家論、戦史に興味を持ち、そうしたテーマを
中心として活動。軍事学は現場と学術的議論とが融合されるべきであるという
発想から、多くの自衛隊の部隊の現場を訪れている。また戦史に関しては古く
は西南戦争の戦場、大東亜戦争に関してフィリピン、硫黄島、グアム、義烈空
停滞が出撃した健軍(熊本)、特攻基地、知覧、鹿屋、海外(英国)の WAR ROOM
CABINET, ROYAL AIR FORCE MUSEUM, WAR MUSEUM など様々に戦
史にゆかりのある場所を訪れている。
また自衛隊の駐屯地や基地にて安全保障、国家論、戦史といった講演をするこ
とも多いため、現場を肌で感じる機会が与えられることも多い。これまで、航
空自衛隊のパイロットと同じ航空生理訓練を受け合格 F15 戦闘機、F2 戦闘機に
体験搭乗している。また陸上自衛隊に関しては、ヘリコプターOH6、UH-IH、
UH60、AH、そのほか CH47 ヘリ、C130輸送機、90式戦車、74 式戦車
にも搭乗経験がある。そのほか海上自衛隊ではイージス艦ちょうかい、P3C や
アメリカの旧空母「キティーホーク」搭乗、乗船している。
さらには、日露戦争の戦艦、三笠(横須賀)にて講演を行ったり、2005 年日露
戦争の勝利 100 周年を祝う国家的行事(主催、中曽根元総理大臣)のなかで 5
名の講師の最年少の講師として講演を行った。タイトルは「日本の栄光と孤独」。
また在日駐在武官を取材した連載を防衛庁の発行した「セキュリタリアン」に
連載した。瓦力防衛庁大臣との対談を雑誌「フォト」上で行った。
他のテーマに関しては有識者と国会議員らと構成されている憲法問題研究会の
委員もつとめており 2002 年 5 月 3 日読売新聞に 3 面ぶち抜きで掲載された「日
本の安全保障を考える」というタイトルの対談にて東大教授の北岡伸一氏と軍
事評論家の志方俊之氏、元法制局局長と工藤雪枝の 4 人でディスカッションを
行っている。
さらに靖国神社の参拝論者でもあり、超党派の議員連盟と有識者を代表して憲
政記念館にて講演を行っている。また、九段会館にて 1000 人以上の聴衆をあつ
めて靖国神社主催でおこなわれたパネルシンポジウムにも藤岡弘さんらとパネ
リストをつとめている。さらには靖国神社主催の勉強会に講師として出講して
いる。また三島由紀夫事件や 2・26 事件にも関心を持ち、研究対象としている。
その関係で三島事件の憂国忌、2・26 事件のご法要には欠かさず出席している。
また 2003 年にはボーイング社世界レベルの CEO、アメリカの元大使、フォー
リー大使、ともう一人の元大使と工藤雪枝の 4 人が、六本木のグランドハイア
ットホテルにて世界に向けてパネルディスカッションを行って好評を表する。
執筆においては「月刊文芸春秋」「正論」「諸君」「中央公論」「SAPIO」「WILL」
「VOICE」「婦人公論」「英語版ニューズウィーク」など論壇での実績も多数。
おこなった連載は産経新聞紙上各新聞の批評コラム、「ELLE JAPON」ニュー
スコラム、「セキュリタリアン」など。
これまで出版した著作(単行本)は「特攻へのレクイエム」(中央公論新社)「7
国を愛するということ」(モラロジー研究所)「論文集靖国神社について」(PHP)
「皇室は必要か?」(PHP)など 5 冊がある。「特攻へのレクイエム」に関しては
11 版発行されているだけでなく、中央公論の名著として中公文庫にも入れられ
ている文庫本ヴァージョンもある。また執筆したもの以外に工藤雪枝が取材を
受けている記事も多い。具体的には、週刊ポストグラビア 2 ページぶち抜きで
「朝生でおやじたちを撃破した美人キャスター」(タイトル)、日経ウーマン「日
本で最も活躍している女性10人」(タイトル)「VIEWS」(講談社)「世界を動
かす日本人」(タイトル)「婦人公論」ファッション雑誌「OGGI」-1 ページぶ
ち抜きインタビューとファッション写真撮影、「とらばーゆ」-ワーキングウー
マンへのメッセージ(タイトル)「JJ」オペラの楽しみ方(タイトル)「女性自
身」有名人のバッグの中身拝見「FLASH EXCITING」-メディアの実力派キ
ャスター(タイトル)など多くの媒体に取材もされている。
現在において工藤雪枝が考えている課題は、戦後のモノ・カネ中心の考え方、
また義務を軽視し国家のアイデンティティを否定したうえで、個人の権利ばか
り主張されるミーイズム日本型民主主義のもとで、ますます貧困化していく日
本人の精神性を嘆きつつ、その状況を改めるにはどうしたらよいのか常に模索
している状態である。
人生訓は西郷隆盛の「命もいらず名もいらず官位も金もいらぬ人は始末に困る
もの也。この始末に困る人ならでは困難を共にして国家の大業は成し得られぬ
也。」という言葉である。ホームページでも工藤は「フリーランスとしてあえて
名も地位もお金も得難い立場で公のためにという使命感を感じ続けていたい」
と語っている。
海外に関する仕事においては、政治、経済、文化を英語で海外に発信できるジ
ャーナリストとして、世界中から取材や出演依頼をテレビ・ラジオの両面にわ
たって受けている。具体的には英国 BBC INTERNATIONAL においては最年少、
かつただ一人のシニア・コメンテーターとして数多くの国際中継や番組出演を
こなしている。また、同じく BBC の記者であり、英国では最も尊敬されている
といわれるジャーナリスト、ジョン・シンプソンが日本を特集する番組のため
に来日した時も、唯一日本を代表するジャーナリストとして靖国神社問題、皇
室に関係するテーマについて番組制作に協力し、高い評価を得ている。
米国においては、CBS,ABC、NBC の 3 大ネットワークの夜のメインニュース
番組に出演。CBS については人気番組「48HOURS」にも取材されている。そ
のほか CNN INTERNATIONAL についても英語にて国際ニュースを評論す
る役割で数多く世界的レベルで出演している。そのほか、ロイターニュース TV、
AP テレビ、AFP(フランス)など多くの世界を代表するメディアに評論家、ジ
ャーナリストとして取材をうけ出演を行っている。のべ合算すると世界中で 270
以上のテレビ、またはラジオ番組に出演している。
さらにはフランス、ドーヴィルにて毎年行われる国際映画祭にも特別ゲストと
して招へいを受け、それをきっかけとして映画関係においては夕張ファンタス
ティック映画祭、東京国際映画祭、東京ファンタスティック映画祭なども取材
している。
海外での仕事に関連して特筆すべきは 2003 年にフランス国立高等防衛研究所
(エコール・ミリテールよりもレベルの高い通称 IHEDN)に研究員として招へ
いされ、紛争の解決、アフリカ TICAD の発展、平和創設に関しての研究発表を
おこない、ディプロマを取得。卒業の際には成績最優秀との結果において、フ
ランスの閣僚達を招待しての卒業ディナーパーティーにて主賓席に座るポジシ
ョンを与えられた。
同じく 2003 年、その年がペリーの浦賀への黒船来航から 150 周年にあたるのを
記念する行事でジャパンソサエティなどを管轄する日米協会の招きにより日本
人として一人、代表に選ばれ全米各地の、大学、大学院、研究所、一般の人々
を対象とする場所などで 1 か月間英語で講演してまわる。ワシントン DC の
CSIS(戦略問題研究所)などの他、ノースウェスタン大学においては特別講義
として日米関係と安全保障について授業も担当した。東はワシントン DC から
西はハワイのホノルルまでのハードスケジュールであったが、大変好評を博し
た結果、翌年 2004 年にはコロンビア大学大学院の政治・行政を専攻する大学院
生の投票で「世界で最も価値のある講師トップ10」の一人に選ばれる。実際
に「世界の著名講師シリーズ」の一人として日米関係史(特に太平洋戦争)に
ついての講演依頼も受けている。
また 2007 年、当時の安倍晋三総理から、日本と世界各国の架け橋になるべく「戦
略的広報大使」に任命されるも、政権が短命に終わったため大使としての活動
は行うことができなかった。ヨーロッパや米国での体験を通していかに日本が
誤解されているか、日本に対する歴史認識がいかに歪曲されているかを是正す
る素晴らしいチャンスと、任命時には大変喜んでいたので残念であった。特に
工藤の中では、日本の政治、経済、文化とともに歴史の認識の誤解を解き、日
本人の真の精神性を伝えたいという思いは、幼稚園児のころからの夢であった
からである。
また工藤雪枝は国内外の著名人の多くにインタヴュー・対談などを行っている。
たとえば、金融投機家ジョージ・ソロス、サッチャー元英国首相、政財界の VIP
(日本テレビ、すべての政党党首との対談、宮沢内閣以降のほとんどの総理経
験者、パバロッティ(テノール歌手)ピアニスト、ブーニンなど。政財界から
文化人、スポーツ選手まで幅広い人々との交流を持つ。特に印象に残っている
インタビューは、パヴァロッティとヴェルディのオペラリゴレットのアリアを
合唱したこと。これは当初からの予定ではなかったが、あまりにもパヴァロッ
ティのマネージメント側のガードが堅かったので「清水の舞台から飛び降りる」
つもりで提案したアドリブであった。
趣味はオペラ、クラシック音楽、バレエ鑑賞、サッカー観戦、フィギアスケー
ト観戦。世界の主要なオペラハウス、コンサートホールはほとんど訪れている。
工藤の他の趣味は観劇、ハーブ、アロマセラピー研究、料理など。好きな言葉
は「THE SKY IS THE LIMIT」(限界は空高くに、つまり限界をつくらず
高みを常に目指すべきという考え方)。

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  • 1. 工藤雪枝 国際ジャーナリスト・ニュースキャスター・ノンフィクシ ョン作家、大学客員教授、評論家 1965年(昭和40年)北海道美幌町に生まれ、その後幹部自衛官である父 親の転勤に従って全国各地に移り住む。岡山県立津山高等学校時代、英検一級 試験に全国一位の成績で合格。また高校在学中1982年に AFS 財団プログラ ムに留学生として選ばれ、米国ニューヨーク州グレンズフォールズ高校に一年 間ホームステイと共に留学。アメリカの国内数学大会にて全米一位を獲得。卒 業時には、学生のアンケートによって「最も天才―MOST GENIOUS」に選 ばれただけでなく、トップ(HIGH HONOUR)の成績にて卒業する。同時に卒 業論文のテーマとして日本人としての意識から「パールハーバーと原爆」の論 文を執筆し米国において高い評価を受ける。帰国後は津山高校に編入し半年後 に卒業。故に日米二つの高校を卒業している。 高校卒業後、現役にて東京大学文化一類(法学部進学過程)に合格し入学。法 学部を選んだのは父親の職業が憲法9条の観点からどのように解釈されるべき かという子供のころからの問いに答えを出すための選択であった。1988年 (昭和63年)に東京大学法学部私法コースを卒業。社会人になってからも東 京大学大学院に入学している。 東京大学在学中には ESS、法律相談所に所属し、ゼミでは国際私法を学ぶ。ESS では英語のディベート、スピーチセクションに所属し数多くの全国大会にて優 勝。また学生を対象とした全国論文コンテストにも積極的に応募し、ダイヤモ ンド出版社、産経新聞社、外務省討論・論文コンテストなどで優勝、外務大臣 賞を得ている。外務大臣賞を得た結果、86年アキノ政権誕生間近のフィリピ ンなどアセアン5か国を歴訪し、外交大使として訪問。また大学2年の時には、 日本航空主催でアジア各国の学生を集めたアジア国際シンポジウムに日本の代 表としてパネリストを務め、高い評価を得た。 法律相談所にては、五月祭の模擬裁判にて弁護士の役を法律相談所を代表して 務めた。課外での平均勉強時間が10時間、留年率7割の東大法学部を4年間 にて留年することなく主席で卒業した。
  • 2. 学歴に関しては89年から91年まで、英国 LSE(LONDON SCHOOL OF ECONOMICS)にて、経済学修士号を主席の成績にて取得。経済の中でも、ブ ラック、マートン、ショールズなどの論文をはじめとして金融に重点をおいて 学習した。特にオプションや先物のプライシングモデル、コーポレートファイ ナンス、マーケティング、投資などが専門的知識である。TOEIC は960点。 職歴としては、東京大学法学部卒業と同時に、当時唯一のトリプル A の格付け だった JP モルガン銀行(東京)に入行。初年度からコーポレートファイナンス オフィサーとして第一生命などの機関投資家に対して投資アドバイス業務を行 う。さらに翌年、学生時代から PART TIME JOB を行っていた、世界ナン バーワンのコンサルティング企業、マッキンゼー&Co 東京支店に入社。89年 から、国際ジャーナリストとなった92年まで、東京支店、ロンドン支店にお いて企業アドヴァイザリー業務を行う。担当したクライアントは大手銀行(国 内、海外)、またロンドンにおいては業界第2位の損害保険会社、他にはエネル ギー業界、大手金融機関などである。 金融界からマスメディア業界に転身したきっかけは、92年にテレビ朝日の報 道番組「CNN デイブレイク」のメインキャスターのオーディションにおよそ9 00倍の倍率を突破して合格したため。そもそもオーディションを受験した理 由は、金融界の拝金主義に人生をかける気になれなかったことに加えて、米国 留学体験から世界に誤解されている日本の状況を痛感したのみならず、湾岸戦 争時に英国に在住したためますますその感を強くしたことによる。ゆえに世界 的なレベルで日本の真実を内外に伝え、内外の情報ギャップや誤解を解くよう な国際的ジャーナリストとなることを自分の使命と感じたからである。 会社に属さずにフリーランスという立場を貫くことに意義を感じている。20 万倍の競争率であったフジテレビの中途採用の試験を自分の実力試しとして興 味半分に受け、一名の合格者(ニュースキャスターとして採用)となったもの の、その内定を断ったほどである。 そのようなフリーランスの立場にこだわるのは、そのほうが自分の信念を曲げ ずに、組織としての制約のない状態で真実を発見し伝達を行うことが可能にな るとの目的意識からであり、現在でもその立場を貫いている。ジャーナリスト となって以降、防衛庁オピニオンリーダー、日本戦略研究フォーラム政策提言 委員、外国特派員協会報道委員、横浜国立大学非常勤講師、拓殖大学日本文化 研究所客員教授、日本トランスパーソナル心理学会理事などを歴任。
  • 3. 出演番組としてはテレビ朝日「CNN デイブレイク」メインキャスターNHK「く らしの経済」NHK-BS「日曜特番」メインキャスター、テレビ朝日「ニュース ステーション」など数多くの全国ネットのテレビ局でキャスターや、評論家と してコメンテーターを務める。また「英国のロイズ保険組合」「プラザ合意10 周年特別記念番組」サッチャー首相インタビュー、リチャード・ブランソン、 ジョージ・ソロスなどのインタビュー、ウルグアイラウンドから WTO への変遷 などを「ニュースステーション」特集コーナーにて企画、制作し、スタジオレ ポートも担当した。 情報を正確に伝えるためには企画・制作の段階から関与すべきだとのモットー と共に NHK-BS 特集番組、、日本テレビ 24 時間ニュースなどで、企画、制作、 取材、レポート、編集、などテレビ出演だけでなく一連の制作を担当した番組 も多い。 95 年に外務省から依頼された VP においては世界の国連(ニューヨーク、ジュ ネーヴ、ウィーン、クロアチア)で緒方貞子氏や明石康氏を含む、多くの国連 職員・関係者を取材。その際に当時まだ戦争中で多くの地雷も埋まっていた旧 ユーゴスラビアのザグレブにても国連軍の取材などを行った。 コメンテーターとしては「朝まで生テレビ」(テレビ朝日)「たけしの TV たっく る」(テレビ朝日)「報道2001」(フジテレビ)他多数のテレビ番組に加えて 武村健一の「世相を斬る」など多くのラジオ番組にもゲスト出演している。 キャスターとしての出演では政治・経済のテーマを中心としてきたが、1994 年 頃からは安全保障、国際関係、国家論、戦史に興味を持ち、そうしたテーマを 中心として活動。軍事学は現場と学術的議論とが融合されるべきであるという 発想から、多くの自衛隊の部隊の現場を訪れている。また戦史に関しては古く は西南戦争の戦場、大東亜戦争に関してフィリピン、硫黄島、グアム、義烈空 停滞が出撃した健軍(熊本)、特攻基地、知覧、鹿屋、海外(英国)の WAR ROOM CABINET, ROYAL AIR FORCE MUSEUM, WAR MUSEUM など様々に戦 史にゆかりのある場所を訪れている。 また自衛隊の駐屯地や基地にて安全保障、国家論、戦史といった講演をするこ とも多いため、現場を肌で感じる機会が与えられることも多い。これまで、航 空自衛隊のパイロットと同じ航空生理訓練を受け合格 F15 戦闘機、F2 戦闘機に 体験搭乗している。また陸上自衛隊に関しては、ヘリコプターOH6、UH-IH、
  • 4. UH60、AH、そのほか CH47 ヘリ、C130輸送機、90式戦車、74 式戦車 にも搭乗経験がある。そのほか海上自衛隊ではイージス艦ちょうかい、P3C や アメリカの旧空母「キティーホーク」搭乗、乗船している。 さらには、日露戦争の戦艦、三笠(横須賀)にて講演を行ったり、2005 年日露 戦争の勝利 100 周年を祝う国家的行事(主催、中曽根元総理大臣)のなかで 5 名の講師の最年少の講師として講演を行った。タイトルは「日本の栄光と孤独」。 また在日駐在武官を取材した連載を防衛庁の発行した「セキュリタリアン」に 連載した。瓦力防衛庁大臣との対談を雑誌「フォト」上で行った。 他のテーマに関しては有識者と国会議員らと構成されている憲法問題研究会の 委員もつとめており 2002 年 5 月 3 日読売新聞に 3 面ぶち抜きで掲載された「日 本の安全保障を考える」というタイトルの対談にて東大教授の北岡伸一氏と軍 事評論家の志方俊之氏、元法制局局長と工藤雪枝の 4 人でディスカッションを 行っている。 さらに靖国神社の参拝論者でもあり、超党派の議員連盟と有識者を代表して憲 政記念館にて講演を行っている。また、九段会館にて 1000 人以上の聴衆をあつ めて靖国神社主催でおこなわれたパネルシンポジウムにも藤岡弘さんらとパネ リストをつとめている。さらには靖国神社主催の勉強会に講師として出講して いる。また三島由紀夫事件や 2・26 事件にも関心を持ち、研究対象としている。 その関係で三島事件の憂国忌、2・26 事件のご法要には欠かさず出席している。 また 2003 年にはボーイング社世界レベルの CEO、アメリカの元大使、フォー リー大使、ともう一人の元大使と工藤雪枝の 4 人が、六本木のグランドハイア ットホテルにて世界に向けてパネルディスカッションを行って好評を表する。 執筆においては「月刊文芸春秋」「正論」「諸君」「中央公論」「SAPIO」「WILL」 「VOICE」「婦人公論」「英語版ニューズウィーク」など論壇での実績も多数。 おこなった連載は産経新聞紙上各新聞の批評コラム、「ELLE JAPON」ニュー スコラム、「セキュリタリアン」など。 これまで出版した著作(単行本)は「特攻へのレクイエム」(中央公論新社)「7 国を愛するということ」(モラロジー研究所)「論文集靖国神社について」(PHP) 「皇室は必要か?」(PHP)など 5 冊がある。「特攻へのレクイエム」に関しては
  • 5. 11 版発行されているだけでなく、中央公論の名著として中公文庫にも入れられ ている文庫本ヴァージョンもある。また執筆したもの以外に工藤雪枝が取材を 受けている記事も多い。具体的には、週刊ポストグラビア 2 ページぶち抜きで 「朝生でおやじたちを撃破した美人キャスター」(タイトル)、日経ウーマン「日 本で最も活躍している女性10人」(タイトル)「VIEWS」(講談社)「世界を動 かす日本人」(タイトル)「婦人公論」ファッション雑誌「OGGI」-1 ページぶ ち抜きインタビューとファッション写真撮影、「とらばーゆ」-ワーキングウー マンへのメッセージ(タイトル)「JJ」オペラの楽しみ方(タイトル)「女性自 身」有名人のバッグの中身拝見「FLASH EXCITING」-メディアの実力派キ ャスター(タイトル)など多くの媒体に取材もされている。 現在において工藤雪枝が考えている課題は、戦後のモノ・カネ中心の考え方、 また義務を軽視し国家のアイデンティティを否定したうえで、個人の権利ばか り主張されるミーイズム日本型民主主義のもとで、ますます貧困化していく日 本人の精神性を嘆きつつ、その状況を改めるにはどうしたらよいのか常に模索 している状態である。 人生訓は西郷隆盛の「命もいらず名もいらず官位も金もいらぬ人は始末に困る もの也。この始末に困る人ならでは困難を共にして国家の大業は成し得られぬ 也。」という言葉である。ホームページでも工藤は「フリーランスとしてあえて 名も地位もお金も得難い立場で公のためにという使命感を感じ続けていたい」 と語っている。 海外に関する仕事においては、政治、経済、文化を英語で海外に発信できるジ ャーナリストとして、世界中から取材や出演依頼をテレビ・ラジオの両面にわ たって受けている。具体的には英国 BBC INTERNATIONAL においては最年少、 かつただ一人のシニア・コメンテーターとして数多くの国際中継や番組出演を こなしている。また、同じく BBC の記者であり、英国では最も尊敬されている といわれるジャーナリスト、ジョン・シンプソンが日本を特集する番組のため に来日した時も、唯一日本を代表するジャーナリストとして靖国神社問題、皇 室に関係するテーマについて番組制作に協力し、高い評価を得ている。 米国においては、CBS,ABC、NBC の 3 大ネットワークの夜のメインニュース 番組に出演。CBS については人気番組「48HOURS」にも取材されている。そ のほか CNN INTERNATIONAL についても英語にて国際ニュースを評論す る役割で数多く世界的レベルで出演している。そのほか、ロイターニュース TV、
  • 6. AP テレビ、AFP(フランス)など多くの世界を代表するメディアに評論家、ジ ャーナリストとして取材をうけ出演を行っている。のべ合算すると世界中で 270 以上のテレビ、またはラジオ番組に出演している。 さらにはフランス、ドーヴィルにて毎年行われる国際映画祭にも特別ゲストと して招へいを受け、それをきっかけとして映画関係においては夕張ファンタス ティック映画祭、東京国際映画祭、東京ファンタスティック映画祭なども取材 している。 海外での仕事に関連して特筆すべきは 2003 年にフランス国立高等防衛研究所 (エコール・ミリテールよりもレベルの高い通称 IHEDN)に研究員として招へ いされ、紛争の解決、アフリカ TICAD の発展、平和創設に関しての研究発表を おこない、ディプロマを取得。卒業の際には成績最優秀との結果において、フ ランスの閣僚達を招待しての卒業ディナーパーティーにて主賓席に座るポジシ ョンを与えられた。 同じく 2003 年、その年がペリーの浦賀への黒船来航から 150 周年にあたるのを 記念する行事でジャパンソサエティなどを管轄する日米協会の招きにより日本 人として一人、代表に選ばれ全米各地の、大学、大学院、研究所、一般の人々 を対象とする場所などで 1 か月間英語で講演してまわる。ワシントン DC の CSIS(戦略問題研究所)などの他、ノースウェスタン大学においては特別講義 として日米関係と安全保障について授業も担当した。東はワシントン DC から 西はハワイのホノルルまでのハードスケジュールであったが、大変好評を博し た結果、翌年 2004 年にはコロンビア大学大学院の政治・行政を専攻する大学院 生の投票で「世界で最も価値のある講師トップ10」の一人に選ばれる。実際 に「世界の著名講師シリーズ」の一人として日米関係史(特に太平洋戦争)に ついての講演依頼も受けている。 また 2007 年、当時の安倍晋三総理から、日本と世界各国の架け橋になるべく「戦 略的広報大使」に任命されるも、政権が短命に終わったため大使としての活動 は行うことができなかった。ヨーロッパや米国での体験を通していかに日本が 誤解されているか、日本に対する歴史認識がいかに歪曲されているかを是正す る素晴らしいチャンスと、任命時には大変喜んでいたので残念であった。特に 工藤の中では、日本の政治、経済、文化とともに歴史の認識の誤解を解き、日 本人の真の精神性を伝えたいという思いは、幼稚園児のころからの夢であった からである。
  • 7. また工藤雪枝は国内外の著名人の多くにインタヴュー・対談などを行っている。 たとえば、金融投機家ジョージ・ソロス、サッチャー元英国首相、政財界の VIP (日本テレビ、すべての政党党首との対談、宮沢内閣以降のほとんどの総理経 験者、パバロッティ(テノール歌手)ピアニスト、ブーニンなど。政財界から 文化人、スポーツ選手まで幅広い人々との交流を持つ。特に印象に残っている インタビューは、パヴァロッティとヴェルディのオペラリゴレットのアリアを 合唱したこと。これは当初からの予定ではなかったが、あまりにもパヴァロッ ティのマネージメント側のガードが堅かったので「清水の舞台から飛び降りる」 つもりで提案したアドリブであった。 趣味はオペラ、クラシック音楽、バレエ鑑賞、サッカー観戦、フィギアスケー ト観戦。世界の主要なオペラハウス、コンサートホールはほとんど訪れている。 工藤の他の趣味は観劇、ハーブ、アロマセラピー研究、料理など。好きな言葉 は「THE SKY IS THE LIMIT」(限界は空高くに、つまり限界をつくらず 高みを常に目指すべきという考え方)。