1. Eyespy:Supporting Navigation
through Play
Department of Computing Science
University of Glasgow, UK
Department of Communication
University of California, San Diego, USA
CHI 2009～Navigation
Publisher: ACM, Pages: 123-132
発表者：新領域創成科学研究科 瀬崎研究室 中山 俊平

2. 背景
• 近年のGPSなどのロケーションテクノロジーの発展
• ESP game,Treasure gameといったヒューマンコンピュ
テーションをモバイルゲームとして活用した例
• Flickr、Panoramioなどの写真共有コミュニティーの
写真はナビとして使えるのか

3. 目的
写真とロケーションテクノロジーの融合により、
ゲーム（Eyespy）を通して、利用価値のある副産
物を生む
↓
Eyespyの写真がナビとして機能するかについて
検証する

4. ESP game
他人同士がweb上である写真を見る
↓
互いがその写真に対してどういう単語を付けるか予
想し合い、投稿し合う
↓
３分間でどれほどマッチするかでポイントが決まる
ゲーム
⇓ｂｙ-product
写真イメージの対象が何であるかを認識できた

5. Eyespy
• 写真を撮り、その写真に合うテキ
ストを作成する
• その写真を他の人が見て、それ
がどこのものかわかったら、その
場所へ行って、確認をする
• その場所が撮られた写真と同じ
場所であれば、互いにポイントを
得ることができる。
• 毎日、写真とテキストがそれぞれ
５枚づつ与えられ、組合せて全て
合致すると、ポイントを得ること
ができる。

6. Eyespy
これにより
• 投稿者は他の人によりわかりやすくなるように、写
真の構図を考えなければならない
• 確認の際に現場に行くことで、写真と認識した場所
の不一致を避けることができる
• テキストと写真の不一致を避けることができる
• ポイントを稼ぐというゲーム性で、楽しくなる

7. ナビとしてFlickrと比較
• 同ロケーションの写
真をEyespy、Flickrと
比較する
• 比較対象は、写真に
撮られている対照物
• FlickrからはGPSメタ
データを含んだ写真
をランダムに抽出し
た。

8. ナビとしてFlickrと比較
Figure 4より
• Flickrでは人を対象にした写真が圧倒的に多かった
• Eyespyではsignsやshop、doors/boundariesといった
ものが圧倒的に多く、それらは認識したり、発見し易
いナビに適したものであった

9. ナビとしてFlickrと比較
• 530m×800mのエリア内で、２つのルートを決め、
Eyespy、Flickrそれぞれ２種類の写真集を作った
• それを土地勘のない10人が２チームに分かれ、交
互に２回探索を行った
• Flickrの写真はエリアに合った地理的情報を含んだ
写真を用意した

10. ナビとしてFlickrと比較
結果
• Eyespyでは、95％のロケーションを確認する
ことが出来た。
• Flickrでは、49％のローケーションを確認する
ことが出来た。
• また、ルートを完走するのに
• Eyespyでは、17分25秒かかった。
• Flickrでは、25分11秒かかった。

11. 結果
• ゲームとして写真の確認作業を人々が相互に行うこ
とで、ナビに適した写真を得ることができた
• これはゲームでより認識されやすく、見つけやすい
ものを写真の対象とすることで、よりポイントが稼げ
るというルールによるものだと考えられる
• 今回は狭い範囲での検証しかしておらず、広域のナ
ビに活用できるか検証していくことが課題である。

12. 感想
• 土地勘のある人々にゲーム感覚でその土地
の写真を見る人にわかりやすく撮らせる手法
として面白いと思った
• 商業的な発展性があるのではないか
• ポイントという考えをもっと発展させていく必
要がある

13. ご清聴ありがとうございました。