Political System

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私たちは、マレーシアの法制度について調べました。
まず発表の流れとして、考察動機・連邦制について・基本情報・まとめの順で話してい
きます。
はじめに考察動機です。私たちは、多民族国家であるマレーシアはどのような法制度で、
国を１つにまとめているのか疑問に思い調べようと思いました。
まず、マレーシアという国は連邦制をとっています。連邦制とは、２つ以上の国または
州が１つの主義の下に結合して国家を形成する制度で、統一的な主義の下に、連邦政府と
州政府が権限を分けています。連邦制をとっている代表的な国には、アメリカ・カナダ・
スイスなどがあります。マレーシア連邦は、半島マレーシアにある１１州、ボルネオ島北
部の２州、クアラルンプール・ラブアン・プトラジャカの３か所の連邦特別区から構成さ
れています。連邦特別区とは、連邦政府の直轄地のことです。
次に、マレーシアの法制度に関する基本情報として、この４つが挙げられます。これに
ついて今から重要な点について説明していきます。
１つ目に立憲君主制です。マレーシアは、連邦制のもとで立憲君主制をとっています。
立憲君主制とは、憲法によりその権力の行使が制限された君主制で、代表的な国にはイギ
リス・タイなどがあります。ちなみに日本は、解釈の仕方によって違うので、立憲君主制
であるといえるかどうかは今も議論されています。マレーシアでは、国レベルでは国王と
国会が立法、内閣が行政、裁判所が司法を担っています。州レベルの統治としては、半島
マレーシアにある９州ではイスラム教国における世襲の統治者であるスルタンが、その他
の４州では国王に任命された州長がそれぞれの州の元首となっており、そのもとに一院制
の州立法議会が置かれています。スルタンを元首とする９州では州首相をトップとする執
行理事会が、州長を元首とする４州では首席大臣が行政権を行使しています。各州はそれ
ぞれ元首の元、憲法を制定することなどが認められているが、歴史的背景により、権限は
州によって異なっています。特に、他の州よりも広い立法権限が認められているサバとサ
ラクワでは州内閣が組織され、より国家に近い形態となっています。
２つ目に、コモンローとは、イギリスの不文法のことです。マレーシアは１９５６年に、
英国コモンローをマレーシアコモンローとして制定しました。イギリスでは日本国憲法の
ような文章化された憲法がなくそれまでの慣習や判例がそのまま法となっています。マレ
ーシアを含む、イギリスの植民地だった国々はいずれも基本的には、このコモンローに基
づいています。マレーシア連邦憲法は成文法ですが、裁判の判決などにはこのような不文
法が適応されることもあります。
最後に、連邦憲法についてです。マレーシア連邦憲法は、イギリスからの独立を果たし
た１９５７年８月施行のマラヤ独立憲法を改正したうえで、１９６３年９月に施行されま
した。１８３条で構成されており、国家の最高法規として位置づけられています。改正に
は上院・下院の３分の２以上の賛成が必要で、今日まで数十回にわたり改正が行われてい
ます。州については、連邦憲法には州の元首に関する規定と州立法議会の権限を明記して

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いるのみで、詳細は州憲法にゆだねられています。しかし、連邦法と州法では一定の範囲
で連邦の優位を認めています。
これらのまとめとして、マレーシアの法制度は大きな柱としての連邦憲法があり、それ
に基づく州法によって、州レベルでの統治が行われています。そのため、それぞれの州に
合った形式で政治を行うことが可能となっています。このような柔軟な制度をとっている
ので、多民族国家として成り立つことが出来ると考えられるという結論になりました。
これで発表を終わります、ご清聴ありがとうございました。