箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2019 -

早稲田ファン鍵を握る選手展開予測2019年展望2019
箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 – 2019 -
基礎知識編厚底シューズ

基礎知識編
毎年恒例なので、知ってる人は読み飛ばしてね。
早稲田ファン鍵を握る選手展開予測2019年展望2019 厚底シューズ基礎知識編

はじめに
2012年の年末、都内某所の隠れ家バーで飲んでいた時の話。
「観たいんだけど、面白さが良くわからないんですよね。」と。
よく言われる「先行した方が有利」というのはなぜか、
コンディショニングは難しくて、選手はいつも自己ベストタイムで走れないとか、
区間配置の妙によって奇襲やジャイアントキリングが可能になるから、
区間エントリーは面白いんですよとか、酔いにまかせて好き勝手しゃべった気がする。
で、その年の優勝候補や注目選手、どこが勝負のポイントになりそうか、
など一通り説明したところ…
「今年は楽しく観れそうです。」と納得していただいた。
酔っ払いの長話を切り上げたかっただけかもしれないが…
…そこで意外にこの話喜ぶ人いるかもしれない？と資料にしてみたら…
まさかの大好評をいただき、年末の恒例行事に。
興味ない方にはタイムライン汚して申し訳ないですが、
今年も継続させていただきます。

選手のコンディションの作り方
おそらく下記のようなコンディショニングをしていると予想

コンディショニングの難しさ
• 自己ベスト、絶好調というのは稀（観ている方は自己ベストと同等の活躍を期待するが、
なかなかそうはいかない）。
• 夏場は暑くて心肺機能に負荷をかける練習が難しく（命の危険がある）、レース数も少な
いので、距離を走り込むことが多い（夏場の疲労といわれる原因にもなる）。
• 心配機能に負担をかける練習をするとコンディションは上がるが、調子のピークを超える
と疲れが出て、一気にコンディションが落ちる。
• 調子のピークにない時の結果は悲観しなくてもいい。逆に出雲、全日本で調子が良すぎる
選手は、調子のピークが早く来てしまっている可能性があるので要注意（箱根まで調子が
持続できない）
• 出雲、全日本との3冠が難しいのもこれが理由。近年の3冠達成の早稲田も、箱根では全日
本で活躍した主力2人が欠けていた。
いつも持ちタイム通りに走れるという大きな誤解がある

選手の調子をどう予想するか
• 2回失敗するのは稀なので、その年に失敗レースがある選手は逆に安心。調子のどん底では
ない。
• 年間通して絶好調の選手は心配。調子のピークが箱根に合わない可能性がある（2013年の
早稲田の前田、2014年の駒沢の窪田のように期待された通りの走りができないことがあ
る）。
• 春～夏のトラックシーズンの出来が悪く、出雲、全日本と調子が上がって来ている（上が
り過ぎていないことも重要）選手はポジティブ。調子のピークが箱根に合いそうな流れ。
• 出雲、全日本がイマイチで、その後の11月中の記録会や、上尾のハーフマラソンで調子が
上がって来ている選手は調整が上手く行っている可能性が高い。特にハーフマラソンの結
果は10000mのタイムよりも箱根の結果に結びつきやすい。
• 12月29日の区間エントリー発表後、以外な区間配置がある場合は、主力選手のコンディ
ション不良が予想される。

予選会出場校の難しさ
• 本戦に出場するため、まず10月の予選会に一度調子のピークを持ってこなければならない
（調整不足で勝てるほど簡単ではない）。
• 10月に一度ピークを持ってくると、1月2日、3日にもう一度ピークを持って来ることは至
難の業。
• シード校に比べると、調整の難しさというハンデがある。
• 予選校の場合、まずシード権を確保 → 翌年に順位を狙うということになる。
• だからシード権を確保することは本当に大切。
• 予選校は難しい、と書き出した2013年、予選校の日体大が優勝したので、私は面目丸つぶ
れでした…。

10000mの持ちタイムは参考程度に
• 28分台など好タイムを持っている選手が強い選手であることは間違いない（最近は28分台
後半は当たり前になってきたくらい、選手のレベルが上がっている）。
• でもトラックレースに主軸をおかない選手も多い。
• タイムが悪いから弱いとは限らない（調整して出たレースがないだけ）。
• 前年の箱年駅伝の結果は要参考（コンディションを整えて出たレースの結果）。
• 出雲、全日本の良い結果はポジティブだが、結果が悪くても悲観する必要はない（調整段
階だったりする）。
• 20kmやハーフマラソンで良いタイムを持っている選手は強い。
調整して出た20km超のレース結果が重要

先行逃げ切りが有利と言われる理由（1）
• 20秒以内なら追いかける方が精神的に楽で、追われる方がプレッシャーがかかる。先行が
有利と言われるのは30秒以上の差において。
• 選手は2通のレースプランを立てる（絶好調時のハイペースのプラン、ミスをしないための
コンサバなプラン）。
• 先行する側はミスをしないための守りのプラン（前半少し抑え目に入って、後半余力があ
ればペースを上げる）、追いかける側は差を詰めるために積極的なレース（前半からタイ
ム差を削るためのハイペース）をするため、追いかける側の方がスタミナ切れの失速とい
うミスが出やすく、結果差を広げてしまうことになる。
• 典型的な例は1994年の9区。早稲田の櫛部。2分28秒差を一時は1分以内まで詰めるも、後
半失速。結果差を広げられる結果に（終盤区間なのでイチかバチかという戦術は非難され
るものではない）。

先行逃げ切りが有利と言われる理由（2）
大前提として「自己ベストタイムで走れることは稀である」ことが原因
前を追う展開先頭で逃げる展開
タイム差を詰めるために、自分の自己ベスト
に近いペースで走れると信じてスタート。
最悪追いつかれてもその後勝負できるように、
少し余力を残してスタート。
後半失速。タイム差がさらに開き、後ろの区
間の選手はもっと頑張ろうとし、同様のこと
が続く負の連鎖。
後半ペースダウンする可能性が減る。後ろの
区間の選手は広がったタイム差により安心し、
ミスの少ないレースを展開。
人は自分にとって都合の良い情報だけを信じてしまう性質（確証バイアス）があるので、
前を追う展開の時には、当日の自分の調子を過大評価してしまい、後半に失速してしまう。

1区の特殊性
• ここまで書いたように駅伝は先頭に近い位置でレースを進めることがセオリー。一斉ス
タートだが、勝ち負けやタイムを争う個人戦と違い「ミスを少なくする」ために走るので、
個人戦と全く違う展開になる。
• 通常は「1位じゃなくてもいいから、先頭（ライバル校）との差をできるだけ少ない差で
持って来い」と指示を受ける（スーパーエースがいる場合に限られるが、1区に投入して、
「とにかく後ろを離して来い」という戦術も稀にある）。
• 相当に強い選手を投入しないと、終盤まで集団のスローペースになる展開が多く、タイム
差がつきにくい（最近のトレンドとしてハイペースの展開も多い）。
• 通常は安定感のある（ミスをしにくい）選手や、1年生（1人でペースを作るのに慣れてい
ない場合は集団走の方が走りやすい）が起用されることが多かったが、近年は1区の出遅れ
を嫌うチームが多く、セカンドエース級の主力が投入されるようになってきた。
• 主力でない選手を起用して、先頭とのタイム差を小さくまとめられるのが理想だが（主力
を1枚温存して、他の区間に投入できる）、ハイペースを予想して主力級の選手を投入する
ことも多くなってきた。スローペースかハイペースかの展開を予想しつつ、各校の監督に
よる区間配置の駆け引きも面白い。

区間ごとの特性（1～3区）
直近3年の1位～10位のタイム差平均：45秒
集団走で先頭との差がつきにくい区間だが、主力を温存したいが、遅れを恐れて主力
を投入することも。エースを投入してハイペースにする奇襲を仕掛ける場合もあり。
1区
直近3年の1位～10位のタイム差平均：2分01秒
花の2区はもう幻想。昔ほど差がつかない。エースで稼ぐというよりは、エースでミ
スをしないための区間となっている。最後3kmの登りで意外なタイム差がつく。
2区
昔はつなぎの区間と言われ軽視されていたが、実はタイム差がつく区間。前半の下り
と、長い平坦が続くので、トラックの持ちタイムが良いスピードランナー向き。
3区

昨年の1位～10位のタイム差：1分52秒
以前の距離に戻り、重要区間に。起伏のあるタフなコースなので、サブエースが投入
されることも。1～3区で勝負するか、2区と4区に主力を置くかが戦略の分かれ目。
4区
昨年の1位～10位のタイム差：3分23秒
ご存じ山登り。特殊区間かつ、一番長い時間がかかる区間のため、タイム差がつく。
ここを区間上位で走れないと、総合優勝するのは難しいだろう。
5区
山下り。観戦していてスピード感が楽しい区間。この区間のスペシャリストを持って
いると、往路の少しの遅れは挽回しやすい。復路の大事なスタート区間。
6区

いわゆるつなぎの区間でコースの難易度も低い。選手層が厚いチームはここに主力選
手を使えることがあり、その場合は大きなリードを奪うことができる。
7区
7区と並んでつなぎの区間だが、終盤に遊行寺の坂の上りがあり、失速が怖い。メン
バーに余裕があれば長い距離と登り坂の得意な選手を配置したい。
8区
復路のエース区間。総合優勝を狙うチームはここに主力選手を1枚残しておくべき。
過去に9区逆転で首位が入れ替わることも何度か。接戦だと見応えある区間。
9区

区間ごとの特性（10区）
タイムよりも勝負の区間。シード権をめぐる10位争いの勝負が面白い。シード権を
狙うチームは、ラストスパートの強い選手を入れておくべき。
10区

優勝するためには
1
• 序盤で大きく遅れると、以降の走者が前との差を詰めるために必死になる。
• その結果、前ページに書いた確証バイアスによる失敗からの負の連鎖。
• 遂には逆転困難な差になった焦りと失望からのパフォーマンスの低下。
2 そのために区間配置が重要
• 単純に選手の力量と適正だけから選んではいけない。
• 他チームの奇襲（超前半型オーダーなど）に耐えうる配置が必要。
• 先頭から近い位置をキープしつつ、勝負所に他チームより強力な選手を配置したい。
3 選手が少し余力を持って走れる状態をキープしたチームが強い
• 速い選手を並べたチームだけが勝つわけではない。
• 10人が20kmを走れば絶対にミスが出る。それを少なくすることで下剋上可能。
• 選手に「前半少し抑えめに入って、後半上げて行け」と言える展開が理想。
POSITION
先頭から近い位置でレースを展開するのがセオリー
ORDER
MARGIN

さまざまな戦略
• 先行逃げ切り。選手層が薄いチームはこれ一択か。推薦枠が少なく選手の数が取れないが、
ネームバリューがあって有力選手を獲得しやすい早稲田が多用。選手層が薄いので先行し
かない（2016年の早稲田は例年と違い、エースがいないが選手層が厚いチーム）。
• 山勝負。山登り、山下りに絶対的なスペシャリストがいるチーム。大東文化大学の黄金時
代など。最近は5区の距離が伸びたため、山登りのスペシャリストがいるチームが有利にな
りすぎていて、5区の区間距離を以前と同じ距離に戻す議論が行われている。1～4区の選手
に精神的余裕ができて、序盤のミスが少なくなるのも利点。
• 9区重視型。選手層の厚いチームは、9区に主力選手を残していたりする。順天堂、駒沢が
優勝する時には、9区に鍵となる選手が投入されることが多い。

2019年の展望
とりあえず「どこが強いの」というのを知りたいならここ！
早稲田ファン鍵を握る選手展開予測基礎知識編2019 厚底シューズ2019年の展望

世論での優勝候補
青山学院大本命。
昨年往路優勝の東洋、3年生にスター選手が揃う東海
青山学院に東洋、東海がどこまで迫れるか
青山学院、東洋、東海の三強と言われていますが…

独創的な優勝予想をしたいところですが、私の予想も世論通りです
1
• 去年6区、7区の2区間で区間2位に3分差をつけた小野田、林が今年も同区間。
• 9区、10区にも全日本大学駅伝で好走した吉田圭、吉田祐がエントリー。
• 唯一の不安は昨年2区区間賞の森田が怪我で2区回避。
2 昨年同様前半勝負の東洋、3年生が円熟してきた東海
• 昨年の往路優勝メンバーが全員残る東洋、往路で大差をつけることができれば…
• 東海は關が不調との情報、2区、3区を上位でつなげると、後半のメンバーは充実。
• 青学に大きなミスやアクシデントがない限り勝ち目がなさそう。
3 今年は青学の2区、往路の東洋、7区の選手の出来が勝負のポイント
• 青学は繋ぎの2区。長い距離に安定感がある梶谷で、他校エースから1分以内の遅れであ
れば許容範囲か。番狂わせには2区で青学に大差をつけるしかない。
• 往路は昨年同様東洋が強いが、総合優勝するには往路終了時で3分の差が欲しい。
• 青学の7区林対策として、東洋の小笹、東海の阪口と、7区に強力な選手がエントリーさ
れている。勝負がもつれるなら7区が大きなポイントに。
MEMBER
圧倒的な選手層で復路に圧倒的な強さ
RIVAL
POINT

帝京昨年9位のメンバーが9人残り、順調にレベルアップ
• 大エースはいないが好タイムや、好結果を出している選手が多数。
• 序盤は目立たなそうだが、中盤～終盤にかけて着実に順位を上げてきそう。
• 力のある1～3区で上位につけられれば、3位争いに食い込む可能性あり。
駒澤予選会での圧倒的な強さ、ハーフマラソン巧者がそろう
• 予選会のハーフを1時間2分台～1時間3分台前半でほとんどの選手が走破。
• 序盤をミスなく上位でつなげば3位争いに絡んでこれる戦力。
• 山に不安があるのと、予選会が良すぎただけに調子のピークを合わせられるか？
拓殖昨年8位のメンバーが8人残り、山の経験者も再度エントリー
• 出雲駅伝で東海をあと少しまで追い詰めた4位。
• 5区、6区に昨年の経験者がエントリー。
• 2区に絶対的エースのデレセ。序盤で大きな遅れはなさそうで、堅実に進められる。
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望
その他有力チーム

優勝候補筆頭の難しさ
1
• 先頭から遅れている時の「追わなければいけない」意識が強くなりすぎてミスが出る。
• 優勝しか想定していないため、不測の事態に弱い。遅れると脆さが出る。
• 精神論は好きではないが、ミスできないというプレッシャーはやはり大きい。
2 調子のピークが前にずれている可能性
• 優勝候補に挙げられるということは、それまでの戦績が素晴らしいことが多い。
• 事前に調子のピークが来ていると調整が難しい（基礎知識編参照）。
• ある程度戦力が予想されている（箱根だけに絞ってきた隠し玉的な選手は少ない）。
3 20kmを超える距離は不測の事態が起きやすい
• 短い距離ならミスをしても大きなタイムを失うことはないが、20km以上だと大きく失う。
• 選手の力量は10000mの持ちタイムで測られる。長い距離に強い選手が目立たない。
• 全ての選手が想定通り走ることは難しい。不調やミスにどう対処するかが問われる。
PRESSURE
勝って当然、という難しさ
CONDITION
DISTANCE
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望早稲田ファン鍵を握る選手展開予測基礎知識編2019 厚底シューズ2019年の展望

展開予測
2019年のレースを楽しく見るには絶対ここは押さえておくんだ！
早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望早稲田ファン鍵を握る選手2019年の展望基礎知識編2019 厚底シューズ展開予測

主要校のエントリー変更予想
• 青山学院：3区→鈴木。今年は大きく変更なさそう。3区に森田との予想もあるが、左足に
不安があるので、今年の選手層なら無理して使わないのではないか。使うとしたら8区と予
想。
• 東洋：2区→相澤、4区→山本、8区→鈴木。2区、4区は逆もあるかもしれない。往路5人は
昨年の往路優勝メンバー。逃げ切るには往路で3分は欲しい。
• 東海：4区→舘澤、9区→關。關は不調が伝えられるが、優勝を狙うなら使うのではないか。
本当は鬼塚→關→舘澤と並べたかったのではないかと…。
• 早稲田：1区→中谷、2区→永山、8区→太田智。ダブルエース永山、太田智が万全でない。
ギリギリまで状態を見極めるために、1区、2区に走らない選手をエントリーしたのではな
いかと。永山、太田智の状態がわからないので予想しにくいが、永山は間に合いそうとの
情報が伝えられている。太田智は使えるかどうかわからない。
早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望展開予測早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望早稲田ファン鍵を握る選手2019年の展望基礎知識編2019 厚底シューズ展開予測

往路展開予想（1～3区）
今年はハイペースを予想
シード権争いチームのエース級が投入されている。シード権を取るために、1区をハ
イペースに持ち込んで差をつけたいチームが複数。
1区
青学、東海はつなぎの2区
青学、東海はタイムを失わないための2区。今年は2区終了時に混戦を予想。去年調
子が悪かった順天堂の塩尻に期待、今年こそすごいタイムを出す可能性も。
2区
3区終了時の青学の位置がポイント
東洋の吉川、東海の西川の出来次第で今年のレースが面白くなるか。3区終了時で東
洋が先頭に出ていると予想。青学の前に何チームいるかが今後のポイント。
3区

往路展開予想（4～5区）
差をつけたい東洋、東海、凌ぎたい青学
東洋は山本か相澤、東海は舘澤がエントリー変更で入りそう。4区については東洋、
東海が青学より分がありそう。ここでどれだけ差をつけられるか。
4区
今年も神はいない
今年もいかにミスをしないかという区間になりそう。どこが勝つか、ではなく、どこ
が脱落するか、の5区となる。
5区
往路の結果次第
往路の結果次第で復路は変わってくるので、正直予想が立てられないが、6区終了時
に混戦なら、今年の7区は大きなポイントとなりそう。
復路

今年は先頭が目まぐるしく変わる荒れた展開を予想
• 1区はハイペースと予想。昨年のような集団でなく、今年はもう少し縦長な展開になりそう。
• 2区で抜け出しそうなのは東洋、中央、順天堂、拓殖、ニャイロが万全であれば山梨学院。
青山学院、東海は凌ぐ区間か。
• 3区は目まぐるしく順位変動がありそう。青山学院、東海が3区で上位に上がり、3強とわか
る展開になりそう。
• 4区は東洋が先頭を独走しそう。エントリー変更で舘澤が入りそうな東海も、4区で一気に
浮上してくると予想。
• 山の5区は、今年も勝負を決めに行く区間ではなくて、勝負を失う区間。ミスをしたチーム
が優勝戦線から離脱するだろう。
• 3強以外は混戦と予想。選手本来の力量より、調子の良し悪しで順位が決まりそう。
往路で東洋がどこまで逃げれるか？
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鍵を握る選手
観方がわらかなければこの選手に注目するといいよ！
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東洋：西山和弥
昨年の区間賞だが、今年は、出雲、全日本と不調。昨年のように区間賞を取れるよう
だと、東洋の往路優勝の可能性が濃厚になるが、遅れると青山学院の独走に…
1～3区の鍵を握る選手
順天堂：塩尻和也
昨年は不調で思うようなレースが出来ていなかったが、今年こそ学生ナンバーワンの
力量を見せて欲しい。1時間6分台を期待したい。
2区
東洋：吉川洋次
東洋は3区終了時で先頭独走に持ち込みたい。出雲で好走するも、全日本を怪我で走
れなかった吉川がどこまで復調しているか。
1区
3区

東海：舘澤亨次
当日エントリー変更で舘澤を予想。1500mの2年連続日本チャンピオンだが、長い
距離へも適応してきているので、区間賞の有力候補。
4区
法政：青木涼真
昨年の5区区間賞。法政はシード権を確保するためには、ここでしっかり順位を上げ
ておきたい。
5区
青山学院：小野田勇次
昨年の6区区間賞。今年は区間新記録の期待もかかる。青山学院は往路優勝できなく
ても、僅差であれば6区で逆転可能。
6区

早稲田：新迫志希
鳴り物入りで入学した早稲田の新迫は1、2年時は箱根を走れず。そろそろ本来の力
を発揮して欲しいとの期待を込めて。
9区
青山学院：林奎介
昨年区間2位に2分24秒差をつける圧倒的区間賞。今年も青山学院の復路は盤石の体
制か。
7区
東海：松尾淳之介
8区にハーフ1時間2分台前半という選手はなかなか使われない。東海はここまで先頭
付近で来れれば面白い。
8区

10区の鍵を握る選手
シード権争いの学校：全ての選手
10区は優勝争いよりも、シード権（10位までに入った学校は、来年は予選会を参加
せずに本戦に出場できる）をめぐった10位争いが注目。
2011年の國學院の寺田のラストスパートが決まったかと思った直後に大事件が。
YouTubeに動画が上がっているので、知らない方は一度観ておくべき映像だ。
https://www.youtube.com/watch?v=a_UNgXYN48w
10区

早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望展開予測早稲田ファンへ鍵を握る選手2018 基礎知識編 2018年の展望展開予測早稲田ファンへ鍵を握る選手展開予測2018 基礎知識編 2018年の展望早稲田ファン展開予測2019年の展望基礎知識編2019 鍵を握る選手厚底シューズ
厚底シューズ
話題の厚底シューズって実際どうなの？

厚底シューズとは？（1）
※箱根駅伝を走る選手はヴェイパーフライ4%がメインですが、この資料ではズームフライをベースに説明しています。
※ここに書かれていることは個人的な主観ですので、メーカーの見解や客観的事実と異なる可能性もあります。
最近の選手がよく使用している厚底シューズ

厚底シューズとは？（2）
1
• レース用シューズは軽量化のため薄いソールがこれまでの常識。
• レース用シューズはクッション性よりも軽量であることが重視されていた。
2 見た目に反して軽い
• 従来のレース用シューズよりはやや重めだが、見た目以上に軽い。
• トレーニングシューズの中では軽量な方なので、あまり重さは気にならない。
3 カーボンプレートによる反発力
THICKNESS
従来のレース用シューズは底が薄い
WEIGHT
PLATE
• カーボンプレート（ズームフライはカーボン混ナイロンプレート）がソールの中に入っ
ており、踏み込んだ時の反発力、推進力に優れる。

履いて走ってみた感想（ズームフライですが…）
• 少しペースを上げて足先を意識して走ると、勝手に前に押し出されるような抜群の推進力
を感じるが、ゆっくり走っている時にはそれを感じられない。美味しいポイントは狭い印
象。
• 最初は足を引きつける際に踵部分の重さが気になったが、すぐに慣れて違和感がなくなっ
た。
• スピード練習やレースで使ったあと、足に疲れが残りにくい（原因の推測については後
述）。
• 最初は懐疑的だったが、履いて走った時の推進力の気持ち良さと、足に疲れが残りにくい
ことから、レースで使用してみた。一応10km、フルマラソンともズームフライでシーズン
ベストを更新（10km 38分29秒、フルマラソン 3時間15分56秒）。
• 履いた感触は素晴らしいシューズだが、シューズだけでタイムが縮まるものではないと思
う。あくまで履いた時の楽しさ、快適さのためのものと思います。

他シューズとの比較（ソーティマジックRP4、ペガサス35）
• 真ん中の白いシューズがズームフライ。踏み込んだ時に踵が高く上がるようにできている。
• 同じ厚底でもトレーニングシューズのペガサス35（黒いシューズ）ともかなり違う（特に
ソール前側の角度）。

推進力の秘密（個人的見解）
従来のレーシングシューズ厚底シューズ
上への反発力をは強いが、それを前方向への
力に変えるために足首やふくらはぎを使う必
要がある。
スピードは出るが、自分でしっかり地面をと
らえて蹴って走る分、スピードを上げるとふ
くらはぎなどに疲れが出やすい。
自然と踵が上がる形状で、意識せずとも前方
向に近い蹴りだし角度になる。また、プレー
トをしならせた反動の戻りで前に押し出され
るので、足を置いていくだけで推進力を感じ
る。
足首やふくらはぎをあまり使わず前に進むの
で、足に疲れが残りにくい（個人的見解）。

ランニングシューズについて話すのが好きな方は…
最近細々とランニングシューズのレビューサイトを運営していたりするので、
よろしければご使用のシューズについて教えてください。
https://sub3-shoes.jp/

早稲田ファンへ
早稲田のことはもっと細かく調べてるよ！
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よくある質問
1
無理です。期待しないでください。エース、セカンドエースの2人が怪我で万全でないので、
飛車角落ちで将棋をするようなものなので…シード権確保が最大のテーマです。
2 早稲田としてのポイントはどこですか？
永山、太田智の2人が走れるか、どのような状態なのか、というのがポイントです。おそら
く当日のエントリー変更で中谷、永山が1区、2区に入ると思いますが、1区、2区に永山、
太田智のどちらも入らなかった場合、非常に苦しい戦いとなります。
3 なぜそんなに早稲田贔屓なのですか？
競走部に入部できるタイムは持っていなかったけど、同好会にちょっと顔をだしていた、早
稲田の卒業生なので。あとは、父親がなぜか早稲田が大好きで、毎年正月に箱根駅伝をテレ
ビ観戦しながら早稲田を応援するのが、子供の頃からの習慣だったので。
QUESTION
今年は優勝できますか？
QUESTION
QUESTION

伊澤優人→中谷雄飛
当日エントリー変更で中谷を予想。本人がトラック志向のため長い距離は未知数だが、
才能と実力は数年に1度の選手。実力を発揮して欲しい。
1区
早稲田ファンのための見所、1～3区
吉田匠→永山博基
当日エントリー変更で永山を予想。今年一年走れなかったエースが、どこまで状態が
戻っているか…。
2区
千明龍之祐
将来を嘱望されるルーキー。あまり外したレースがない安定感のある印象。スピード、
スタミナとも申し分ないので、期待したい。
3区

清水歓太
昨年の9区区間賞。本来なら復路の核となりたいところだが、主力の怪我でやむを得
ず往路に。好調時は強いので、昨年同様の走りを期待したい。
4区
大木皓太
山一本に絞って準備してきたよう。多くは望めなさそうだが、ミスなくきちんとつな
いで欲しい。
5区
淵田拓臣
昨年同様の6区。昨年も下りの適正は見せたので、最初の登り、最後の平坦区間でタ
イムを失わずに行って欲しい、今年は期待できそう。
6区

真柄光佑
ハーフマラソンに抜群の強さを見せる。復路で強さを発揮できる選手なので、区間上
位を期待したい。
7区
太田直樹 → 太田智樹
走れる状態なら、弟から兄への当日変更があるかも。正直読みにくい区間だが、今年
の選手層なら復路はそこそこ戦えるはず。
8区
新迫志希
そろそろ覚醒して欲しい。元々もっているスピードは素晴らしいだけに、本来の力を
発揮して欲しい。
9区

早稲田ファンのための見所、10区
宍倉健浩
ポテンシャルの高いスピードランナー。怪我やコンディション不良で活躍できないこ
ともあったが、そろそろ本来の力を発揮して欲しい。
10区

箱根駅伝を10倍楽しく観る方法 - 2019 -

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