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実録 情熱と苦悩のテーマ・プラグインビジネス

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WordCamp Kansai 2018

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実録 情熱と苦悩のテーマ・プラグインビジネス

  1. 1. 実録情熱と苦悩の テーマ・プラグインビジネス WordCampOsaka2018 1
  2. 2. 石川栄和@kurudrive 株式会社ベクトル 代表/フロントエンドエンジニア 自己紹介 2
  3. 3. WordPressとのかかわり 2017WordCampKyotoセッションスピーカー 2015WordCampKansaiセッションスピーカー 2014WordFesNagoyaセッションスピーカー 2013WordCampTokyoセッションパネラー 2013WordFesNagoyaセッションスピーカー 2013WordCrabFukuiセッションスピーカー 2012WordCampTokyoセッションスピーカー 3
  4. 4. テーマ作ってます 4
  5. 5. https://bizvektor.com 5
  6. 6. https://lightning.nagoya/ja 6
  7. 7. 今日の内容 汎用レスポンシブWordPressテーマ BizVektorを発表して6年半、 WordPress公式ディレクトリにテーマ Lightningを登録して3年、 無料で配布しているテーマをどのようにお金に変えて きたのか? どこを見て改善し、マーケットを広げようとし、 そして失敗してきたのか、参考になればと思います。 7
  8. 8. 第一章BizVektor公開 8
  9. 9. 2010年9月独立‑2011年末 格安案件に対応するために ビジネス向け汎用テーマの必要性 仕事のツテがないので知名度確立の必要性 9
  10. 10. 2012年2月BizVektor公開 野良テーマとして自分のサイトで公開 管理画面からの設定だけでサイトが完成する レスポンシブ対応 ビジネス向けレイアウト・機能を実装 10
  11. 11. 広報 WordPressなどのイベントのLTなどで発表 WordBenchのLTなど発表出来る場があれば発表 参加者がtwitterなどでつぶやいてくれた。 11
  12. 12. ウェブ系のブログに掲載依頼メール いくつかの有名なブログの著者に連絡し、かちびと.net さんに取り上げていただけました。 当時としては画期的だったためにSNSで拡散されたり ブログで紹介されたりしてスタートダッシュに成功。 12
  13. 13. BizVektorでの成果1 次のステップへの足がかり 13
  14. 14. BizVektorを公開して... BizVektorの開発者として覚えられやすくなった フッターのコピーライトからの被リンク獲得 設定画面などにお知らせを流せる 無料配布からのカスタマイズという仕事の確保 WordPressに強い会社としてWordPressの実装の案 件が来るようになった 14
  15. 15. BizVektorでの成果2 自社製品による売上の確保 15
  16. 16. BizVektorを公開して... お問い合わせフォームから... _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ > コピーライトの消し方教えてください <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 16
  17. 17. コピーライトを削除するプラグイン ■2012年12月 BizVektor初の有料プラグイン爆誕!! BizVektorFooterPowerdDelete(980円→1,480円) 17
  18. 18. デザインスキンプラグイン ■2013年1月~(2,500円~5,000円) 機能はそのままにCSSを切り替えて デザインが変更出来る有料拡張スキン販売開始 以降定期的に拡張デザインスキンを販売 18
  19. 19. BizVektorの表記を消すプラグイン ■2014年9月 テーマオプション画面やダッシュボードに BizVektorからのPRが表示される 19
  20. 20. 無料テーマをベースに制作している事が クライアントにわからないようにするプラグイン BizVektorからのPRを全て非表示 自社の広告を掲載可能 OriginalBrandUnit 34,800円 20
  21. 21. Grid表示プラグイン アーカイブの表示形式をGridに出来る。 ■2014年10月(2,980円→3,980円) 21
  22. 22. 3カラムに出来るプラグイン ■2014年11月(2,980円) 22
  23. 23. 実績紹介掲載プラグイン ハウスメーカーやホームページ制作会社など向け 制作実績・施工実績の登録用のカスタム投稿タイプ・ カスタム分類・カスタムフィールドを設定出来る ■2015年2月 WorksUnit販売開始 14,800円 23
  24. 24. BizVektorでの成果3 書籍の発売による普及力・ブランドの向上 24
  25. 25. 書籍の発売 専門の知識がない人でも 無料でホームページが完成させられる 本を書きませんか? 25
  26. 26. 書籍の懸念事項 バージョンアップで仕様変更 「紙面と違う」とクレームになる バージョンアップに支障がでるので辞退   26
  27. 27. とか言いつつ結局販売 27
  28. 28. 2013年10月発売以来ベストセラーをキープ 本を出しているので信頼度の向上 本が売れればテーマのインストール数も増える 出版に結びついたのは 無料で配布したり登壇したりしてこそ 28
  29. 29. BizVektorの問題 29
  30. 30. 公式ディレクトリに登録したい 海外もふまえたユーザー数獲得 管理画面から簡単にインストールできるように  公式NG カスタム投稿タイプやソーシャルブックマークなど 機能に関する部分はテーマに含めてはいけない 機能が多いと公式登録のレビューに時間がかかる 30
  31. 31. 機能が多すぎる弊害 案件毎に不要な機能を外しにくい 機能が多すぎてカスタマイズしにくい 31
  32. 32. 書籍が販売されているので大掛かりな 仕様変更がNG 紙面と違うと出版社などに問い合わせや苦情が... 32
  33. 33. 全部作り直した方が良いのでは... 33
  34. 34. 第二章Lightning公開 34
  35. 35. 新テーマ「Lightning」 テーマは必要最小限の構成 汎用的な機能は多機能プラグインとして作成 テーマ固有の機能はプラグインとして作成 (Lightning専用ウィジェットなど) 35
  36. 36. 管理画面から世界中のユーザーにインストールされ て、プラグインを海外向けに販売する事を目指す 36
  37. 37. 公式ディレクトリ登録における マネタイズの問題 テーマは宣伝関連は基本的にアウト ダッシュボードにお知らせ表示  余計な機能入れちゃだめ テーマオプション画面に広告  カスタマイザーでやるべき 37
  38. 38. 公式テーマでどうやって宣伝するか? 他のプラグインのインストールを促す テーマをインストールすると、併用推奨プラグインの 案内を出すライブラリが用意されています。 TGMPluginActivation http://tgmpluginactivation.com/ 38
  39. 39. ライブラリをテーマ内に含めて、 一緒にインストールさせたいプラグインの情報を記載 します $plugins = array( array( // The plugin name. 'name' => 'VK All in One Expansion Unit' // The plugin slug (typically the folder name). 'slug' => 'vk-all-in-one-expansion-unit' 'required' => false, ), ); 39
  40. 40. テーマをインストールした時に、 「このプラグインもインストールしてね」 というお知らせを表示できる。 40
  41. 41. プラグイン経由で有料アイテムを告知 併用プラグインがインストールされれば、 プラグインの設定画面やダッシュボードにPRを表示! 仕様変更のアップデートのなどを告知して トラブルをできるだけ回避 カスタマイズ記事やWordPressユーザーみんなに役 立つブログ記事 フォーラムの新着記事を表示して質問を共有 41
  42. 42. 42
  43. 43. その他広報活動 43
  44. 44. 登壇 知って貰ってこそ こんな事話しても...と思っていても他人からは新鮮 だったりする 自分が思ってるほど知られてない 44
  45. 45. 名刺などにプロダクト紹介を掲載しておく 45
  46. 46. 広告・協賛 Facebook広告など。 ※ 無料からの有料に繋げるモデルだと効果測定が困難 46
  47. 47. 使ってもらうハードルを下げる 簡単にセットアップ出来るデータの準備 コンテンツデータサンプル 子テーマサンプル サイト丸ごとのサンプルデータ 47
  48. 48. アクティブインストール 20,000+ 今までの効果 プラグインの売上 儲かってはいないけど好きな事で生きてはいける 48
  49. 49. 第三章順風のようで現実は嵐 49
  50. 50. Lightningの新たな問題の出現 結局構成がわかりにくい 50
  51. 51. テーマ+プラグインという弊害 テーマ内で完結してないので子テーマでカスタマイ ズしにくい テーマ内で完結しておらずフックで要素を追加・改 変してるので、コードをカスタマイズする時に概要 箇所がわかりにくい 51
  52. 52. 子テーマやプラグインから改変しやすいようにパー ツをファイルで分割したりフックなどは多数用意し てあります。 フックを追加して欲しいなど連絡いただければ前向 きに対応します! 52
  53. 53. Lightningの新たな問題2 メンテナンスコストの増大 53
  54. 54. 機能増えすぎ 無料で公開しているプラグインに機能を追加しすぎ てメンテナンス工数が増加 ウィジェットが増えすぎて、それに対応するCSSを 書いたり確認する工数がどんどん増加 外部サービスの仕様変更への対応工数の増加 (Google/SNS/アイコンフォント等) 54
  55. 55. [こらから挑戦する人へ] 何でもを目指さない 多機能で肥大化すると特定の機能で飛び抜けるだけ の開発コストが捻出できなくなる。 機能特化していないと「どの機能も平凡」では紹介 されにくい。 55
  56. 56. 製品増えすぎ ラインナップが増える事によって本体の改修に追従す る修正・登録・アップデート作業などの工数増 テーマにウィジェット追加など 複数あるデザインスキン全部表示確認・調整 複数あるデザインスキン全部商品登録 アップデート通知や更新情報掲載     56
  57. 57. [こらから挑戦する人へ] 安易に商品数を増やさずに製品力を高める あるいは... 短期間の販売と割り切って次々に新しいもの を開発して古いものは販売終了していく (ウェブは制作手法の変化が激しいので) 57
  58. 58. 競合の増加 58
  59. 59. 販売用テーマ開発者の増加 有料・無料問わず優れたテーマが多数出てきている。 ブログ向けテーマのシェアを取れてない 一般の人が最も使うのはブログ。需要の絶対数が全然 違う。→当たればでかい。 ※ ビジネスサイト向けの機能強化を続けてきたからこそ今の利用者 数になっている面もある。 59
  60. 60. 無料が有利とは限らない 無料 優れた無料テーマだとブログでアクセスを稼げるし紹 介して貰いやすいが... 有料 アフィリエイトのある有料テーマの方が紹介すれば収 益に繋がりやすい。 おすすめテーマ一覧などで紹介されているテーマはア フィリエイトが多い。 60
  61. 61. ゲームチェンジャーの登場 Gutenbergを筆頭にページビルダーの台頭 ウィジェットや独自のカスタムフィールドなどでペー ジを構成していたが、Gutenbergなどブロックを詰ん で自由にレイアウト出来るタイプに切り替わってく る。 今まで培った優位性が消える 61
  62. 62. その他の失敗 リソースの無駄な分散によるロス 62
  63. 63. 中途半端な英語対応 リリース当初 海外向けに拡張プラグイン等を販売する前提で公式 ディレクトリに登録 英語サイトも最初は用意(BizVektorの英語サイト もある) 現実には日本人ユーザーがほとんど 公式サイトへのアクセス解析などを見る限りほとん ど国内でのユーザー 63
  64. 64. お城めぐりGPSスタンプラリー 戦国攻城記 https://kojoki.jp WordPressをカスタマイズして制作 PV増やせば何かマネタイズ出来るだろう! PV増やせずリソースだけ中途半端に投下して轟 沈...。  64
  65. 65. 請求書・見積書管理用 WordPressテーマBillVektor https://billvektor.com 自社の請求管理用に開発 せっかくだから汎用性を持たせて公開 65
  66. 66. 利用者数が増えれば拡張機能とかを有料販売 そもそも利用者数が伸ばせず... 広報リソース・資金不足 これこそASPサービスでやるべきでは... 開発工数が確保できず... 66
  67. 67. [こらから挑戦する人へ] リソースは短期間に集中投下するのが基本 仕事として考えるならマネタイズ無計画で闇雲に手を 出さない... 67
  68. 68. 第四章生存戦略 68
  69. 69. Gutenberg対応 Gutenbergなどのページビルダーでコンテンツの作り 方やテーマのあり方がかわる Gutenberg対応のプラグインなどは可能性がある? 69
  70. 70. アップデートやサポートを販売する 100%GPL...利用制限なし 一度買ったら使いたい放題なので利益率は厳しい 海外のテーマ&プラグインビジネスの王道 アップデートとサポートが受けられるライセンス 1年毎のサブスクリプション形式  70
  71. 71. 保守サポートに後ろ向きだった理由 サポートは無料の専用フォーラムが既に存在する それなりの費用を請求しないと採算が合わない 71
  72. 72. 実際のニーズ 企業のウェブ担当者としては公開のフォーラムでは 聞き辛い 内容はどうあれ確実に返事が短時間で返って来て欲 しい 定期保守や顧問契約はないですか?という問い合わせ が実際にある。 今更ながら保守サービスプランの一般提供開始予定 72
  73. 73. ユーザーが本当に求めているものは? カスタマイズ性が上がるほど逆にユーザーは迷う。 何をどう組み合わせれば良いのかわからない ユーザーが求めているのは機能ではなく少ない手間(コ スト)での結果。  73
  74. 74. たとえば... "機能"ではなく何を伝えるのかを提供する 特定の業種に絞ってその業種向けの構成・原稿の雛形 サイトをそのまま販売または配布。 ユーザーは書き換えるだけ ゼロから自分で一つずつ組まなくても良い。 74
  75. 75. サイトのデータ販売手法 プラグインAllinOneWPMigrationを使えばそのまま サイトのデータを移行できるのでそのデータを販売す るなど。 75
  76. 76. 余談:AllinOneWPMigration サイトのデータ一式をエクスポート/インポート出来る プラグイン。 但し無料版はインポート出来るデータ容量の制限あ り。 容量無制限の有料プラグイン マルチサイトにも対応する上位プラグイン テーマ関係なく全てのWordPressサイトで使えるので ターゲットが莫大 便利過ぎるので有料でも自身を持って勧めたくなる。 76
  77. 77. サイトデータとホスティングを セットで販売 デモサイトを登録して、ユーザーが気に入ればそのサ イトをコピーした状態からサーバーが借りられる。 登録者には毎月マージンが入る ReadyShip https://readyship.co 77
  78. 78. 改めて自社を見直すと... BizVektorがヒットしてしまったので悪い意味で テーマを作ってる会社 WordPressに強い会社 というイメージが定着し、そちらに仕事・意識が傾い てしまった。 78
  79. 79. 本来の方向性 HeartImaginationCreativeAgency 心揺さぶるクリエイティブ 優れた企業・サービスの魅力を伝えて応援する 79
  80. 80. 目指す姿 自社の方向性である「企業・サービスの想いが伝わ るサイト」が出来る ユーザーが求める「手早く結果に繋がる」パッケー ジの販売 業種や目的に特化したテーマ ブログ用テーマが売れているのは「ブログで収益を上 げる」事に特化しているから。 80
  81. 81. テーマ・プラグインに限った話ではないが 「なんでも出来る」で戦うのではなく 自社の理念・強みを反映させるプロダクトが成果を上 げていくと思います。 一緒に頑張って行き(生き)ましょう! 81
  82. 82. ほんの一部しか話せていません。 続きは懇親会などでお気軽に。 82
  83. 83. Thankyou! 83

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