Facebook
企業とソーシャルメディア
の理想の関係とは
2011年10月7日
野村謙次
◆自己紹介
【名前】 野村 謙次 'のむら けんじ(
■所属企業:株式会社アイデム
新聞折込求人紙等、求人情報提供事業及び人材サービス業全般

よろしくお願い
いたします。

■業務概要:ソーシャルメディア企業導入推進、社内人材開発、
公共団体との雇用促事業推進等に従事
■経歴概要
・求人広告営業・・・東京都中央区内の地域営業担当として約5年
・本部媒体企画・・・ジョブアイデムの企画・編集・販売推進等 約4年
・Web販売推進・・・社内販売支援を約2年→現在の業務に至る
・現在>ITソリューションセンター セールスマネジメントディヴィジョン
第2グループ 兼 ソーシャルメディア戦略室

【Twitter】http://twitter.com/kz_nomura
【Facebook】http://www.facebook.com/KzNomura
2
本日の進め方

対話重視

60%
3
実務を通じて行き着いた直感的仮説

企業とソーシャルメディアの
理想の関係
組織外PR活用よりも身近な従業員・関係者の
ソーシャルメディア対応力を充実させ、
組織内成熟を目指したソーシャルメディア活用
4
最近よく聞くワード、
2つについて。
ソー活?
セルフ・ブランディング?

?
よく分から
ない・・・。
5
A
“ソー活”
・ソーシャルメディアを駆使して企業との接点を探る
アンチ・ナビ型の就職活動?
・人材ケア、人材発掘、接点づくり等
人材との関係づくりをソーシャルメディア中心に
実施する採用活動?
6
新卒一括採用
と
人事部採用
7
<総務・人事担当者/中小企業経営者向けのアンケート>

ソーシャルメディアを仕事や就職活動で
情報発信ツールとして使っている方の割合

0/47
<参照> http://workium.aidem.co.jp/blog/jinji/2011/09/post_58.html#comment-446404

8
B
セルフ・ブランディング
・ソーシャルメディアを活用して実名でプロフィール公開し、
ライフログや思想・価値観をネット上で共有すること?

9
Contents
is
king.
10
ソーシャルメディアの可能性
は流行ではなく、
コミュニケーション上の大きな
潮流になることは直感的に
理解できる。
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ではなぜ抽象的、具体的なイメージが
沸かないのか?'日本国内企業を想定(
)グローバルな潮流だからということを除く

ソーシャル村
)さとなお'佐藤尚之(さんがおっしゃった表現
=まだ一部の先端を走っている方々の言葉
になってしまっているのかな?
12
国内の状況を
現状把握
しましょう
13
【現状把握・・・ソーシャルメディアの今=twitter、Facebook、mixiを俯瞰】

2010年から2011年/
主要ソーシャルメディアの訪問者数
を振り返る
'2010年9月~2011年8月(

■twitter
2010年9月/1,113万
2011年8月/1,496万
'134.4%(

■Facebook
2010年9月/ 208万
2011年8月/1,083万
'520.6%(
■mixi
2010年9月/ 956万
2011年8月/1,492万
'156.2%(

引用参照> http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2011/09/mixi-twitter-fa-9373.html

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なぜ、日本で暮らす人々は繋がりたがるのか?
日本で暮らす人々を襲った4つのインパクト

経済

1990年代から続く長期的なデフレ不況
→物が売れない→価格がどんどん下がる'デフレ(
→広告が効果を落とし、原初的なクチコミが力を発揮する
身近な人のことにしか感心が持ちづらい蛸壺化された経済状態

政治

311・東日本大震災に端を発した
大企業・官僚・団塊の世代が作り上げた政治経済体制への懐疑
不信感と全世代を通じた政治意識の芽生えと過去への反省

ライフ
スタイル

消費行動、生きる目的、働く目的の変化→自分たちで新しい時代をつくらざるを得ない、
頼ることが出来ない状況、でも・・・今の現実は平和で戦争もなく・・・
静かに目に見えない危機が訪れている不安感や希望を見出しづらい閉塞感

メディア

多様化・単一化→マスメディアに変わる信頼できるメディアを求める欲求、
ソーシャルメディアの勃興・隆盛、自分自身で情報を発信・受信するメディアを選択できる。
メディアDIY&ライフラインとして効果を発揮したソーシャルメディア
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社会的要因から2000年初頭から徐々に浸透し始めた
ソーシャルメディアは数千万人規模のユーザー層を確実に
形成していることは多くの日本人が実感している事実。た
だし、そこには体感を伴っている利用感とそうでない漠然と
した空気感の確実な溝が存在している
・・・デジタルデバイド/ソーシャルメディアデバイド
多くの日本人'特に都市生活者(はおそらく、ソーシャルメディアに対して、
メディアというにはもっと距離のある漠然とした、なんともいい難い違和感を覚えている
のでは。それはソーシャルメディアに日々触れている私自身も感じる違和感。

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Q:ソーシャルメディアは
本当にメディアなのか?
・・・1・5次情報でしかない中途半端な
情報受発信ツールが本当にメディア?
・・・非マスメディア、なのか?
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マス・メディアの役割:共通認識を醸成
■群集/
社会学で、多数の人々が共通の関心のもとに、一時的に集合した非組織的な集団。
衝動的に行動をともにするが、明確な目的意識をもたない。'goo辞書(
■大衆/
社会学で、孤立して相互の結びつきを持たず、疎外性・匿名性・被暗示性・無関心など
を特徴とする集合的存在。'goo辞書(
■個人/
国家や社会、また、ある集団に対して、それを構成する個々の人。一個人。'goo辞書(

いずれにも属さない新たな“コミュニティ”が
ソーシャルメディア毎に醸成されている=トライヴ
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ソーシャルメディアで醸成された個々のトライヴがどのように社会に影響を与え始めるのか?
グローバルな視野でみると既に実績が表れ始めている。

中国列車事故
対応の不手際→謝罪
ジャスミン革命
オバマ大統領選挙
and more

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閑話休題

20
さて、日本国内に話を戻します。
Facebookのユーザー数データ。'11年5月(
Facebookのみのデータですが、傾向としては同じよ
うな印象をもっています。
ソーシャルメディア利用者は都市に集中
=都市型メディア
=特に東京17.7はダントツ'沖縄は政治経済の影
響が色濃く反映?(

■人口の2%以上がFacebookアカウントを
もっている都道府県は・・・
2位沖縄県6.6/3位神奈川県4.1/4位大阪府
3.5/4位京都府3.5/6位愛知県2.9/7位福岡
県2.4/8位千葉県2.3/9位静岡県2.2/10位
岐阜県2.1/11位広島県2.0/12位兵庫県
2.0・・・全国平均3.76
という状況。多くが数百万に以上の都市を抱えて
いる都道府県。
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ソーシャルメディアが普及することによって社会はどのように変わろうとしているのか?
何が起ころうとしているのか、に興味関心があります。

■twitterのニュースフィードとしての特徴とゆるいつながりを作り出す役割
■mixiの仲間内だけのゆるい、同窓会的なゆるいつながりをつくり出す役割
■Facebookの実名主義によるヒューマンネットワークの可視化や
ウェブとリアルが一体化する役割
ソーシャル“X”といわれる潮流/この潮流が社会を揺り動かす
大きな潮流となるために必要な要素は何か?

WEB3.0の次に迎える局面はどんなものなのか・・・?

22
このことを
語り合う時間にしたい。

私の仮説
23
ソーシャルメディアの可能性と
コミュニティ形成

WEBUAL1.0について

24
【仮説】

WEBUAL1.0
ウェブ'WEB(とリアル'REAL(の情報が可視化され、双方の情報が合わせ鏡のように一対となった状態
'二重の補完状態=DUAL(になり、WEB3.0までは実現できなかった現実を突き動かす力強い相互の
コミュニケーションが加速・蓄積される可能性があるのではないか?
=デバイドを克服する可能性があるのではないか?
・・・従来ではなしえなかった広がりのあるトライヴ
'デジタルとアナログが出会う場づくり=企業内文化等(が生まれる可能性
・・・未体験の信頼感・絆が醸成され、今までになかった柔軟なコミュニティ
'企業・土地・世代に束縛されない(が生まれる可能性
・・・WEBもREALも双方が重なりDUAL化することにより、情報・存在・行動といった社会的な
つながりがすべて非ヴァーチャルな力を得る。
=ネットとリアルがDUALに融合する社会
'アイデンティティは一つだ=マーク・マークザッカーバーグが提唱する透明性原理主義?(
結局、何がソーシャルメディアに火をつけたのか?時空を超えた情報量・情報の速度?
ゆるいつながりが生み出す今までにないコミュニケーション?実名が生み出す信頼感?
■私の現時点での回答■
都市型コミュニティの再形成に最も有効な手段なのではないか?
=WEBUALの原初形態
25
What is a Social media?

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<仮説が実現するかも知れない可能性を感じる事例>

・企業文化を中心に据えたザッポスのビジネスモデル
・従業員間の信頼関係・情報共有を加速・再構築するchatterの活用
・法人や家族など社会的役割を越えた“トライヴ”が繋がるyammerの活用

これらはWEBの世界だけで完結しているわけではなく、リアルが優先される。
リアルの体験・体感を加速・補完するツールとしてソーシャルメディアが活用されている。
コミュニティ形成支援としてのソーシャルメディアの役割

Community1st,Socialmedia2nd
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近代的・効率的・合理的・成果主義な方向に過度に傾倒した組織は
ピラミッド型の官僚組織体を形成した。
しかし、変化の激しい政治・経済環境になり、
従来組織が持ち合わせていたイノベーションを起こすための仕組み
=複数人が寄り合うこと'協業(によって生まれる個人がもつクリエイティビティ
'創造的能力(促進機能が組織内から失われてしまったのではないか?

今取り戻すべき組織体'コミュニティ(の機能とは何か?
・文明や技術ではなく文化や精神性
・目に見えるものではなく目に見えないもの
信頼や絆、情報や時間の共有、共通概念'コンセンサス(
を取り戻すためにソーシャルメディアが活躍するのではないか?

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余談
<まったく逆の可能性>
HTML5
Machine to machine
コンピュータとコンピュータがクラウド上のデータベース同士で繋がりあい、
人々の社会とそれを支える仕組みが完全デバイドする'別の次元になる(社会
・仕組みをつくる側と仕組みを享受する側
・支配・管理する側と無意識に管理される側

Machine1st,Human2nd
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まとめ
社内'結果的には業界内(のWEBUAL1.0が実現してはじめて、
ソーシャル“X”がバズワードでなくなるのではないのか?
大きな潮流として力強い潮流を生み出せるのではないのか?
2012年以降はメディアではなく、コネクティングツール
またはエンゲージメントツールとしての活用に進化・深化させる局面

2012年はWEB3.0から
WEBUAL1.0へ!
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以上です。
ご清聴ありがとうございます。
野村謙次

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Social Media-Corporate Use_20111007 KnowledgeCOMMONS vol.7