Elixir-Slackライブラリを使い、Slack上にScalaのREPL botを作った話です

1. Elixirでslackのbotを作った話

2. ★ 作ったもの
slackでメンション付けてscalaのコードを投げると結果を返してくれるbot

3. ★ 使ったもの
● Elixir(言語)[https://elixir-lang.org/]
● Elixir-Slack[https://github.com/BlakeWilliams/Elixir-Slack]
● ammonite(scala-REPL)[http://ammonite.io/]

4. ★ Elixirについてちょっとだけ
● Erlangという言語のVM上で動く(ErlangとElixirの関係性はJavaとscalaみたいなも
の)
● 関数型言語
● パターンマッチがつよい
● 耐障害性が高い
● 並列処理に強い
● アクターモデルを実装している

5. ★ アクターモデル
アクターと呼ばれるオブジェクトが互いのメールボックスにメッセージを送り合う、アク
ターは自身のメールボックスに届いたメッセージを到着順に処理する
（各アクターでの処理は並列で行われる）
〒
アクター
メールボックスと呼ばれる専用のメッ
セージキューを持つ
メールボックス
他のアクターから受け取ったメッセー
ジが到着順に格納される
〒
〒
互いにメッセージを
送り合う
実装上でのメッセージは文字列だけでなく
ListやTuple,Mapなど値として扱えるもの
ならなんでも送れる
メッセージが到着すると
予め定義した処理が実
行される

6. ★ 今回作ったSlackBotの構成
だいたいこんなかんじ
ErlangVMSlack
slackクライアント
アクター
slack上でのイベント (メッ
セージの送信など )が通
知される
メッセージフィルタ/コ
ンバータ
アクター
スーパバイザ
メッセージが自分宛てのもの
かを判定し、自分宛てのメッ
セージの場合は後続のアク
ターが処理できるように変換
する
REPLクライアント
アクター
ScalaREPL
(ammonite)
REPLにscalaのコードを送信
し、結果を取得する
REPLから正常な結果を得ら
れなかった場合は死ぬ
各アクターが異常終了を
検知し、自動で再起動を
する

7. ★ Elixir使って良かったところ
● 並列化が容易
● 例外処理のハンドリングが楽
● 文字列をそのままパターンマッチ出来るのでメッセージのパースが楽
make_response関数の第一引数に与えた文字列によって
呼び出される関数が変わる

8. ★ Elixirを使って良くなかったところ
● ActorModel, GenServer, Supervisor, Mix などマトモなアプリケーションを書ける
までに覚えることは多い
● 一部構文が少しわかりにくい(ライブラリのコードとか見るのがちょい辛い)
● Mapの更新
● シギル
(全部同じ意味!！)
● 無名関数(&記法)

9. ご清聴ありがとうございました