大学院でのスポーツ研究の記録

1. やってることの整理

2. 相互作用の伝播

3. 多重解像度解析による伝播の観察
空間スケールが異なると
時間スケールも異なる
周波数帯ごとの時系列に分解
→ Wavelet多重解像度解析
個人の活動が社会にどの程度
影響をもたらしたかということが
可視化できるのではないか？

4. 駆引き
サッカー
～多重システムの例として～
身体部位間相互作用
個人間相互作用
身体スキル
（身体さばき）
チーム間相互作用
集団スキル
（華麗な戦術）

5. 1対1駆け引きにおける相互作用
Coordination
（身体部位間相互作用の統率）
Communication
（個人間相互作用の制御）
左ひざの動きを変えてみた→左ひざのみに収まらない
【身体部位間相互作用と個人間相互作用の連係がある】

6. 個人内/個人間 速度相関ネットワーク
1対1の駆引き リフティング

7. 目指すところ
確かに存在するけれどもわかりづらい「つながり」が
表現できた場合
・人との関わり方
・身体との関わり方 どのように変化する？
応用例
身体間相互作用の表現
→運動の学習支援ツール
個人間相互作用の表現・定量化
→会社などの空間レイアウトの評価

8. 進捗状況報告

9. 二点間の相互作用をどのようにみるか？
速度の方向関係として表現する

10. 速度相関値生波形
500 1000 1500 2000
1.0
0.5
0.5
1.0

11. 波形の見方

12. 色分け
500 1000 1500 2000
1.0
0.5
0.5
1.0

13. 波形から読み取れること
・ 白ピークと黒ピークのやりとり
→ 「仕掛け」と「追従」のやりとり
・ 全体の傾向
→ 最初は白メインで途中で黒に落ち込んで
また白に戻る。。。みたいなこと．
定量表現するために，多重解像度分解を
行った （周波数帯別の時系列データへ）

14. 多重解像度解析
速度
速度相関
Level 9
Level 8
Level 0
Level 9
Level 8
Level 0
高周波
Wavelet 変換 Wavelet 逆変換
低周波
速度
・
・
・
・
・
・

15. ピーク時間幅の周波数帯域
0.267±0.235 [sec]
2試技，90個程度の
ピーク時間幅の平均と
標準偏差
0.032～0.502 [sec]
2Hz～30Hz
・ Level 3 – 6 がピーク時間幅をカバー
・ 他のレベルの意味は？

16. 速度相関値の三層構造

17. マグマ
0.24-1.9Hz
1.9-31Hz
31-250Hz
仕掛け/追従
タイミング
駆引き
状態の遷移

18. 三層の表現だけでよいかも？
タイミング
駆引き
状態の遷移
閾値を 「-1～-0.6（黒），灰，0.6～1（白）」とした

19. 「駆け引き」の層を細かくみる
タイミング
駆引き
状態の遷移

20. ＯｐｅｎＧＬで三層の効果を実装
個人間の相互作用の
三層表現（タイミング，
駆け引き，状態遷移）
→ ＣＧにのせる
→ 相互作用の表現

21. 情報処理学会全国大会にて発表
「個人間相互作用ダイナミクスの可視化表現」
@ 立命館大学びわこ・くさつキャンパス (3/10-12)