1月24日に行われる香川短期大学公開講座の第一報告資料です。

1. 公開講座概要と第一報告
報告：中俣保志
（香川短期大学生活文化学科 教授）

2. キーワード：
 2015年は…昭和９０年、大正１０
４年、明治１４８年
 地方の問題がクローズアップされ
るとき

3. キーワード：
2つの意味で注目されるべ
き歴史へのアプローチ
（方法論）
○方法論1 地方と日本の近代化や現
代を振り返る
○方法論2 近代化以前の人々の都市
化（もしくは集落化）の流れを
垣間見る

5. １．「地方消滅論」のインパク
トと概要
 日本創成会議、増田リポートの指摘する
極点社会論
 2013年12月号の雑誌『中央公論』、後に
2014年6月号、7月号も『地方消滅（中公新
書）』2014年8月出版
① 人口問題研究所の統計の修正→896地方自
治体での人口減少
② 少子化の対策→出産者の95%である20~39歳
女性の地方における状態

6. １．「地方消滅論」のインパク
トと概要
 日本創成会議、増田リポートの指摘する
極点社会論
提案されている対策キーワード
○選択と集中
○地方中核都市（人口ダム）
○年収500万円の子育て世代の実
現

7. 0 200km
(百人)
100
0
人口移動が収束しない場合において、２０４０年に若年女性が５０％以上減少し、人口が１万人以上の市区町村（３７３）
人口移動が収束しない場合において、２０４０年に若年女性が５０％以上減少し、人口が１万人未満の市区町村（５２３）
資料：一般社団法人北海道総合研究調査会（HIT）作成

9. ２．様々な反応と検証
山下祐介氏、小田切徳美氏等
による増田リポートの批判
前提：帰省と平成大合併によ
り生活圏の拡大
農村の強靭性と地方消滅論
 →今までの取り組みの評価

10. ２．様々な反応と検証
小田切氏、山下氏の共通する
論点
増田リポートは「地方創
生」にどのような立場でコ
ミットしているのか
既存の都市開発とどう違う
のか？

11. ２．様々な反応と検証
丸亀町商店街の評価での差異
 ex：古川振興組合理事長ヒアリング
から
○ →若い層は郊外を望むので丸亀町では別の住
民層を誘致
○ →中心市街地だけではなくどう「郊外」や
「農村部」と連携するか

12. ３．オプション（政策提案）
 「地方創成（創生）」の動きを無駄にし
ない対応
 県庁の補助予算等
○ 旧来、地域開発の受け皿層の再編（自治体・
商工会議所などの利益団体など）
○ 合併による広域自治体の周辺地（香川県では
高松市の合併された旧町）

13. ３．オプション（政策提案）
 それ以外での地方インフラを支える動き
 →国交省東北整備局の限界集落コストの調
査
 地域協力隊等の人員支援制度

14. ３．オプション（政策提案）
 その他の課題
 →「移住者の再移住」に対しての目配り
 「よそ者」は、「いれてから」が課題

15. ４．まとめに変えて
 あなたの街はどうですか？
 増田リポートに乗っかるのも乗っからな
いのも、「あなた次第」です
 「賢者の統治」か「共同統治」か？「共
同」の場合、その内実は？
 統一地方選挙の年です！！

16. ５．その他
 質疑等

17. 関連資料
 ○日本創成会議webサイト
 http://www.policycouncil.jp/
 ○NHKクローズアップ現代
 No.34932014年5月1日（木）放送
 極点社会～新たな人口減少クライシス～
 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3493.html