特許太郎によろしく！ 第２話「取引先を怒らせる」

1. 特許太郎によろしく!
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特許太郎２９歳
合成樹脂メーカーの営業マン
最近、大口の取引先を開拓し、乗りに乗っている。
私生活も仕事も順調。
そんな、ある日・・・
取引先からお呼びがかかった・・・
第２話「取引先を怒らせる」

2. 2
単
刀
直
入
に
言
う
。
我
が
社
に
警
告
状
が
届
い
た
。

3. 3 警 告 状
貴社の販売する樹脂製容器は、弊所の保有する特許
第１２３４５６号に係る「樹脂組成物」の特許を侵
害しております。従って、直ちに以下の措置を講じ
ることを要求します。
（１）製品の即時販売停止
（２）製品の即時回収
（３）販売済みの分についての損害賠償
ＡＢＣコーポレーション 御中
株式会社ＢＢＢ
代理人
弁護士 来葉 ルミ

4. 4
ど
う
し
て
・
・
・
我
が
社
は
、
御
社
が
供
給
し
た
樹
脂
を
使
っ
て
容
器
を
作
っ
て
る
ん
だ
ど
う
し
て
く
れ
る
ん
だ
よ

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・
・
・

6. 6
あんなに頑張って取引先を開拓したのに・・・
他社の特許を侵害してしまった・・・

7. 第２話「取引先を怒らせる」のおさらい
 他社特許の権利範囲に入っている製品を販売すると特許権侵害
 他社特許の存在を知っているかどうかは無関係
 特許権侵害が認められると、損害賠償請求・販売停止の対象となる。
 特許出願以前から販売しているものは、「先使用権」によって販売継続が認め
られる。
 「先使用権」の立証は、容易ではないので、関連資料を保存しておくことが重要。
 他社の特許出願前に「事業の実施又はその準備を行っている」ことを立証する文書等の
保存が重要
 タイムスタンプを付してくれるサービスを利用するのが便利
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他社特許
製品