事業承継の税制を理解していますか?
- 1. 事業承継の税制を理解していますか?
そろそろ引退かな・・・と思うのと同時に悩みの種なのが事業承継ではありませんか? 事業承継とは次の世代に会社を継がせるために相続対策や後継者育成などを行うことを指しま す。 もちろん事業承継といっても簡単ではありません。 経営の権限自体を後継者に渡すことなので、ご自身に とっては最大にして最後の一大事と言えるでしょう。 その中でも特に悩みの種になるのは相続、株式分割、M&Aなどといっ た会計に関わる分野でしょう。 経営者として最低限の知識はあっても会計分野の専門家であ る経営者の方は少ないでしょう。 法人の相続 は「会社の価格」などの評価が絡んできますので非常に複雑です。 単純に相続税や贈与税といった税制の問題のみならず、株式の評価などは一般の方では当然対 応できないでしょう。 このような税制というのはアンテナを張っていないとすぐに変わってしまいます。 直近ですと平成25年度の税制改正大綱では事業承継税制の見直しなどが盛り込まれていました 。 これらは相続税と贈与税の納税猶予に関する税制の変更なのですが、簡単に言ってしまうと経 営者の事業承継の後押しをするような有利な変更です。 このような税制の変化という情報を キャッチしているかどうかで税額に大きな変化がでてくるのです。 こういった「情報」や「知識」を講演会やセミナー などで絶えず入手しておく必要があるでしょう。 また単純に事業承継の税制の知識に長けているだけでも不安です。 事業を継承するということは経営権を継がせることです。 その場合、知識はもちろん重要ですが、同じくらい大切なのは実際に事業承継に関わった経験 ではないでしょうか。 例えば経験があれば「このケースは自分自身の家族に相続させるよりもM&Aなどの制度を利用 したほうがいい」などといった判断ができます。 やはり事業承継に関わった経験がなければそのような判断はできません。