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2014年
ユーキャン新語・
流行語大賞
候補語50入り
『○○女子』
カープ女子
2014年度セリーグ観客動員数
出典:朝日新聞DIGITAL
21.7%増
カープ女子という
呼び名に秘密があるのでは?
「ラベリング」とは?
8
「呼び名と呼び名を付ける行為」を
ラベリングという。
世の中に存在する「ラベリング」
9
消費者 現象
言葉が市場をつくる
10
販促会議[2011]
女子会呼称無し
消費者の価値観の変化
「夫は働き、妻は家で家事をする」に関する意識調査」
11
内閣府「平成21年度男女共同参画社会に関する世論調査」を元に筆者作成
0 20 40 60 80 100
2009
1999
賛成
わからない
反対
55.1%
34%
現状分析まとめ
12
ラベリングは、経済効果を生んでいる
消費者の価値観の変化により、
男女間の行動に隔たりが無くなってきている。
1
2
現象にラベリングすることで、抵抗感が低
下する
3
製品
サービス
○○男子
○○女子
購買障壁
の低減
ラベリングは消費者の関連カテゴ
リーの製品・サービスに対する
購買障壁を低減させるのか。
心理
低減させる場合、そのメカニズム
はどのようなものか。
自己カテゴリー化
15
カテゴリー
(中村2007より)
自己
帰 属同一視
カープ女子
認知的不協和理論
16
自身の行動と認知の相違によって、
不快感を抱いている状態 (Festinger1957より)
行動
不協和
認知
解消
既存研究からの考察
17
1
ラベリングによって、
「アイデンティティ」の形成や
「帰属意識」が芽生えるのではないか
ラベリングによって、認知的不協和が解
消されるのではないか
2
製品
サービス
買ってみよう
かな!!!
○○男子
○○女子
○○ 女子
○○ 男子 性別
性別行動
行動
ギャップ
大 中 小
大 中 小
Study1 仮説設定
21
仮説1
ラベリングによって、消費者の関連製
品・サービスの購買障壁が低減する。
Study1 小仮説設定
22
仮説1-1:
行動と性別の不協和が大きいラベリングによって、消
費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
仮説1-2:
行動と性別の不協和が中程度であるラベリングによっ
て、消費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減す
る。
仮説1-3:
行動と性別の不協和が小さいラベリングによって、消
費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
調査対象ラベリングの選定
23
男子 認知度
料理男子 5%
カフェ男子 3%
カクテル男子 1%
香水男子 0%
映画男子 0%
サラダ男子 0%
女子 認知度
ビール女子 6%
釣りガール 6%
ゴルフ女子 3%
ラーメン女子 2%
ドライバー女子 1%
ボウリング女子 0%
対象ラベリング:認知度10%以下のラベリング
プレ調査 分類(分散分析)
男性 不協和
の程度 女性
料理男子
香水男子 大
釣りガール
カフェ男子
サラダ男子 中
ビール女子
ゴルフ女子
映画男子
小
ボウリング女子
24
有意差 有意差
本調査 概要
期間:2014年10月16日~17日
対象:10~50代の男女
標本数:男性85 女性88
調査目的:ラベリングの有無で購買障壁の低減に差の検証
(被験者間比較)
分析方法:t検定
実施方法:web上のアンケート
質問内容:各行為に対して、「身近に感じる(ようになる)]
「抵抗感がない(なくなる)」「気軽にできる(ように
なる)」を5点尺度で、ラベリングの有無の場合で被
験者間比較。
25
t検定の説明 26
被験者
質問用紙(例)
質問用紙(例)
被験者
料理男子
有
~~~~
無
グループごとにt検定
27
被験者
被験者
有
無
大
有
無
中
有
無
小
仮説1-1の検証
行動と性別の不協和が大きいラベリングによって、消
費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
28
ラベリング 身近 抵抗感 気軽 検証
男性 料理男子 1.148** 0.319 0.846** 一部支持
香水男子 1.068** 0.311 0.857** 一部支持
女性 釣りガール 1.360** 0.461* 1.043** 支持
平均値の差(ラベリング有りーラベリング無し)
**は1%水準で有意、 *は5%水準で有意
仮説1-2の検証
行動と性別の不協和が中程度であるラベリングによっ
て、消費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
29
ラベリング 身近 抵抗感 気軽 検証
男性 カフェ男子 -0.412 -0.650 -0.274 不支持※
サラダ男子 0.278 0.246 0.224 不支持
女性 ビール女子 0.572* 0.574* 0.576** 支持
ゴルフ女子 1.585** 0.697** 1.190** 支持
平均値の差(ラベリング有りーラベリング無し)
**は1%水準で有意、 *は5%水準で有意
仮説1-3の検証
行動と性別の不協和が小さいラベリングによって、消
費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
30
ラベリング 身近 抵抗感 気軽 検証
男性 映画男子 -0.217 -0.745 -0.650 不支持※
女性 ボウリング女子 0.328 -0.331 0.043 不支持
平均値の差(ラベリング有りーラベリング無し)
**は1%水準で有意、 *は5%水準で有意
検証まとめ 不協和の程度
仮説1-1:
行動と性別の不協和が大きいラベリングによって、消費者
の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
仮説1-2:
行動と性別の不協和が中程度であるラベリングによって、
消費者の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
仮説1-3:
行動と性別の不協和が小さいラベリングによって、消費者
の関連製品・サービスの購買障壁が低減する。
31
支持
不支持
一部
支持
検証 仮説1
32
仮説1
ラベリングによって、消費者の関連製
品・サービスの購買障壁が低減する。
一部
支持
考察:男女における結果
33
男性よりも女性の方が影響を
受けやすい傾向が見られる
男性においてはむしろ
購買障壁を高める危険性
Study1 まとめ
行動と性別の不協和が大きいラベリングが、
購買障壁の低減に正の影響を与える
34
1
2
ラベリングは男性よりも女性に対してより
大きな影響を与える傾向が見られた
3
ラベリングが購買障壁を低減させる仮説が
一部支持された
○○女子 ○○男子
購買障壁の低減
調査対象ラベリングの選定
男子 認知度
イクメン 87%
メガネ男子 82%
スイーツ男子 78%
美容男子 78%
弁当男子 73%
38
対象ラベリング:認知度70%以上のラベリング
女子 認知度
カープ女子 82%
カメラ女子 78%
山ガール 73%
歴女 73%
鉄子 72%
対象ラベリングの設定(不協和大)
39
カープ
女子
山
ガール
鉄子
スイーツ
男子
イクメン
美容男子
男性 女性
検証方法
40
心理の抽出
因子分析
影響の度合いをみる
共分散構造分析
自己肯定アイデンティティ帰属意識
ラベリングによって生じる心理
41
自己カテゴリー化認知的不協和の解消
調査概要
42
調査日:10月19~20日
調査対象:10~40代の男女
標本数:163
実施方法:web上でのアンケート
調査目的:ラベリングによって生じる消費者心理の整理
質問内容:『心理測定尺度集』を参考にし、筆者が作成
した19項目の心理に関して、ラベリングに
よって生じる心理であるかを7点尺度で質問。
因子抽出(パターン行列3)
43
アイデンティティ
プロマックス回転
最尤法
帰属意識
自己肯定
因子分析より仮説モデル提唱
44
Study2 仮説提唱
仮説2-1:
帰属意識因子は購買障壁の低減に正の影響を与える
仮説2-2:
アイデンティティ因子は購買障壁の低減に正の影響
を与える
仮説2-3:
自己肯定因子は購買障壁の低減に正の影響を与える
45
帰属意識因子
アイデンティティ因子
自己肯定因子
検証方法
46
心理の抽出
因子分析
影響の度合いをみる
共分散構造分析
本調査概要②
47
期間:2014年10月14日~15日
対象:10~50代の男女
標本数:555
調査目的:影響の度合いを見る
分析方法:共分散構造分析
実施方法:web上でのアンケート
質問内容:被験者に『○○男子』『○○女子』であ
ると想定してもらい、その時に当てはま
る項目について
共分散構造分析結果
48
GFI AGFI
.893 .831
CFI RMSEA
.931 .043
共分散構造分析結果
49
帰属意識
自己肯定
購買障壁
の低減
アイデン
ティティ
.46
.03
.30
パスとして
有意でない
仮説検証
仮説2-1:
帰属意識因子は購買障壁の低減に正の影響を与える
仮説2-2:
アイデンティティ因子は購買障壁の低減に正の影響
を与える
仮説2-3:
自己肯定因子は購買障壁の低減に正の影響を与える
50
不支持
支持
支持
Study2 まとめ
51
1
アイデンティティは、ラベリングによって
生じるが、購買障壁の低減には影響を与え
ているとはいえなかった
2
購買障壁の低減に正の影響与えていたには
帰属意識と自己肯定であった。
研究結果 振り返り
52
1
2
3
性別と行動の不協和が大きいラベリング
が購買障壁の低減に効果的
ラベリングは男性よりも女性に対してよ
り大きな影響を与える傾向がある
1
帰属意識、自己肯定因子が、購買障壁の
低減に大きな影響を与える
帰属
意識
自己
肯定
既存消費者
新規消費者
ラベリング
認知
実務的アプローチ
購買障壁の低減
購買
購買障壁の低減
「グランドキリンマイルドリッチ」
KIRIN×ローソン
女性向け
「クリアアサヒ」
CMに上戸彩を起用
ビール各社
女性へ
訴求している
ビールをためらった理由
56
(出典:ビール女子総合研究所)
1位 女子力が低い・男っぽいと思われそうだか
ら
31.7%
2位 酒好きと思われそうだから
30.0%
3位 酒豪・酒が強いと思われそうだから
26.7%
4位 相手や周囲が頼まないから
20.0%
5位 量が多いから
18.3%
(複数回答)
行動と性別の
不協和が存在
『ビール女子』
既存消費者
購買障壁の低減
新規消費者
ラベリング
認知
購買障壁の低減
新規提案フロー
帰属
意識
自己
肯定 購買
ハッシュタグ機能
#
をつけて
投稿する
#カープ女子
今日も楽しかった!
#カープ女子
『言葉』
でカテゴリーが
生まれる
投稿に関連する言葉
を後ろに付ける=
タグ付け機能
61
@ をつけて投稿
~~~~~
@(アカウント名)
投稿に他者を
含められる
送りたい相手のアカウ
ント名を付けること
=
1 Picture 1 Presentとは
62
さえ しおり
しおり
@
(タグ付け)
#ビール女子
ビールさいこう!
(ハッシュタグ)
ぷはぁ~次はなほにプレゼント
なほ
@
(タグ付け)
#ビール女子
ビールで乾杯~!
なほ
波及効果
63
紹介する為には
#ビール女子
紹介の有無関わらず
ラベリングを認知
広がる
Share
広がる
認知
自己肯定
64
#ビール女子
やっぱりビール最高!
ありのままの自分を
表現
自分に自信を持てる
帰属意識
65
他者を
意識
購買
既存消費者
帰属
意識
自己
肯定
購買障壁の低減
新規消費者
ラベリング
認知
購買障壁の低減
新規提案フロー
SNSへの投稿
ラベリングを使った
効果的な市場活性案
企業・消費者のWIN
67
企業
市場活性化
消費機会
増加
消費者
ためらわずに
購買できる
結論
69
1
2
3
性別と行動の不協和が大きいラベリング
が購買障壁の低減に効果的
ラベリングは男性よりも女性に対してよ
り大きな影響を与える
帰属意識因子と自己肯定因子が購買障壁
の低減に大きな影響を与える
学術的意義
実務的意義
これまで研究されてこなかった
『消費者へのラベリング』
に関する効果を証明した
従来から存在したラベリングに対
して有効なアプローチを提示した
ラベリングは、市場を活性化
させる『 』である!!秘策
参考文献
72
• Festinger, L. [1957] A Theory of Cognitive Dissonance. Evanston: Row Peterso
• Kunkel, A. W. and B. R. Burleson[1998],“Social Support and The Emotional Lives of Men and Women: An Assessment of The Differe
nt Cultures Hypothesis,” In Canary, D.J. and Dindia, K(. Eds.),Sex Differences and Similarities in Communication: Critical Essays and Empi
rical Investigations of Sex and Gender in Interaction, Mahwah, NJ: Erlbaum Associates, pp1. 01-125.
• Maslow, A. H., & 小口忠彦. [1987]「人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティー」産業能率大学出版部
• Meyers-Levy, J. [1986] Gender differences in information processing: A selectivity interpretation、Doctoral dissertation, Northwest
ern University.219-260
• アダム・アーカー 高橋広行 [2009] 『「広告調査における男女の回答の違い」についての一考察』『関西学院商学研
究』Vol.60、75-89
• 阿倍周造[1973]「認知的不協和理論と消費者行動」『一橋論業』Vol.70、80-90
• 遠藤由美、神原歩[2013]「合意性推測の高さが脅威に晒された自己肯定感を修復する効果」『The Japanese Journal of Exp
erimental Social Psychology』 Vol. 52, No. 2, 91-103
• 岡本浩一[1988]「独自性欲求の男女差に関する基礎的研究」『社会心理学研究』 Vol.3、No.2,56−62
• 岡本浩一[1991]「ユニークさの社会心理学―認知形成的アプローチと独自性欲求テスト」川島書店
• 恩蔵直人[2012]「コモディティ化市場のマーケティング論理」有斐閣
• 酒井春樹[1999]「心理学辞典」『有斐閣』
• 玉置了[2008]「消費者アイデンティティ形成意識と製品評価」『商経学叢』Vol.54 No.3 209-228
• 中村陽吉[2007]『「自己カテゴリー化」とその心理的過程』『人文叢書』Vol.4、25-32
• 堀洋道・山本真理子[2001]『心理測定尺度集〈1〉人間の内面を探る“自己・個人内過程”』 サイエンス社
• 堀洋道・山本真理子[2001]『心理測定尺度集〈2〉人間と社会のつながりをとらえる“対人関係・価値観”』 サイエンス
社
参考文献
73
• 守口剛[2011]「言葉が変わると市場が変わる : AGAという呼称を用いた疾病啓発 : プロペシアの事例」『Top promotions
販促会議』Vol.164、116-119
• 『朝日新聞デジタル』[2014]「カープ女子効果?広島、観客2割増で史上最多 プロ野球」<http://www.asahi.com/artic
les/ASGBB4JJBGBBUTQP019.html%202014/10/2>(閲覧日:2014年10月9日)
• 『週刊朝日記事』[2014]『「景気回復」は嘘?消費税増税不況で不景気深刻化』<
http://dot.asahi.com/wa/2014073100032.html?page=2>(閲覧日:2014年10月15日)
• 総務省統計局「社会生活基本調査」<http://www.stat.go.jp>(閲覧日:2014年10月15日)
• 電通報[2014]『「エンゲージメント」再考:最新調査が示す5つのポイント-デジタルが変えるブランド戦略の今(第5
回)』<http://dentsu-ho.com/articles/1636>(閲覧日:2014月10月27日)
• 内閣府「平成21年度男女共同参画社会に関する世論調査」<http://survey.gov-online.go.jp/index.html>(閲覧日:2014年10
月15日)
• 内閣府「平成23年度国民生活に関する世論調査」<http://survey.gov-online.go.jp/index.html>(閲覧日:2014年10月15日)
• 『日系トレンディネット』[2010]「スカートで山に登るワケ?ファッションでアウトドアにハマる女子」<http://trendy.
nikkeibp.co.jp/article/column/20100622/1032169/?P=3>(閲覧日:2014年10月12日)
• 『日系MJ』[2011]『「なでしこ」が示す女性像』<http://t21.nikkei.co.jp/g3/CMN0F12.do>(閲覧日:2014年10月12日)
• 『日本マーケティング研究所』[2013「新成長戦略への挑戦」<http://www.jmr-g.co.jp/proposal/218.html>(2014年10月
15日)
• 『北杜の窓』[2010]「山岳乙女”山ガール”ブームについて検証をする」<http://www.hokutonomado.com/archives/2010/0
8/post_726.html>(閲覧日:2014年10月12日)
• 『BRANDING NAVI』[2010]『アウトドアブームは”単なる流行”ではない。「山スカ」大ヒット裏にある消費者の欲求を
掴め!』<http://www.brandingnavi.com/c1000/00333.html>(閲覧日:2014年10月12日)
参考文献
74
• 『BizCOLLEGE』[2009]『「弁当男子」~一過性の流行?定着する習慣か?』<
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090731/171525/?P=3>(閲覧日:2014年10月14日)
• 『Bloomberg.co.jp』[2010]『ハイヒール脱ぎ「山ガール」、スカートで闊歩-業界追い風も』<http://www.bloomberg.co.jp/n
ews/123-LBCMUA07SXKX01.html>(閲覧日:2014年10月12日)
• 『DIAMOND online』[2009]『機能性とおしゃれ感を兼備「山スカート」が登山女子に人気』<http://diamond.jp/articles/-
/2312>(閲覧日:2014年10月12日)
• 『JTB総合研究所』[2012]「戦後60年のライフスタイル・価値観の変化と今後の旅行の行方」<http://www.tourism.jp/col
umn-opinion/2012/03/lifestyle/>(閲覧日:2014年10月15日)
• 『MNS産経ニュース』[2012]『ヒットメーカーは「山ガール」 モンベルの従業員提案制度』< http://sankei.jp.msn.com
/west/west_economy/news/120226/wec12022612010002-n1.htm>(閲覧日:2014年10月13日)
• 『mon-tbell』[2014]<http://www.montbell.jp/(閲覧日:2014年10月12日)
• 『outdoor japan』 [2011] 『10 for 10 with Isamu Tatsuno』<http://www.outdoorjapan.com/magazine/story_details/223?langua
ge=Japanese>(閲覧日:2014年10月16日)
• 『PRESIDENT』[2010]『売り上げ3倍!「山スカート」はなぜ、女心をつかめたか』<http://summit.ismedia.jp/articles/-/
513http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2010/20101213/17164/17173/>(閲覧日:2014年10月12日)
• 『PRESIDENT Online 』[2014]『なぜ「カープ女子」が増えているのか』<http://president.jp/articles/-/13399>(閲覧日:
2014月10月9日)
• 『SankeiBiz』[2014]『「カープ女子」関東にも経済効果 なぜ指示を集めているのか』<http://www.sankeibiz.jp/business
/news/140519/bsg1405190500001-n1.htm>(閲覧日:2014月10月9日)
• 『TBS』[2010]『すごい社長の2010年』<http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20101226/1.html>(閲覧日:2014年10月15
日)
• 『ZAKZAK』[2009]『料理できる男子はカッコいい・・・「弁当男子」急増中のワケ』<
http://www.zakzak.co.jp/top/200903/t2009031802_all.html>(閲覧日:2014年10月14日)
参考文献
75
・『ビール女子』[2014]『キリン×ローソン、『グランドキリン』から働く女性向けのビールを限定発売!!』<
http://beergirl.net/grand-kirin-mildrich/>(閲覧日:2014年11月17日)
・『産経ニュースwest』[2013]『220万円モデルも!「超高級自転車」が人気の理由…盛り上がる女子、大阪ショップ
続々』<http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/131207/wec13120712000004-n1.htm>(閲覧日:2014月11月19
日)
・『博報堂生活総研研究所』『兆しの見方「気になる」を集めよう』<http://seikatsusoken.jp/approach/#1 >(閲覧日:2014
月11月19日)
hisato
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Editor's Notes

  1. みなさん、この女の子たち知っていますか? 野球好きの方は知っているかもしれませんが、広島東洋カープを応援するカープ女子です。
  2. このカープ女子、最近流行っておりまして、2014年度セリーグ観客動員数を見てみると、カープが前年比で21.7%増となっています。 カープ女子という言葉ができたのが2013年9月ですので、その効果が大きく表れているのが分かります。
  3. このようにカープ女子が流行したのは分かりましたが、ここで1つ疑問が浮かびます。 野球って、男っぽいイメージありますよね?
  4. それなのにどうしてカープ女子は流行ったのでしょうか?
  5. この疑問を頭の片隅において、私たちの発表を聞いていただきたいと思います。
  6. 本日の流れはこのようになっております。
  7. 先ほど挙げた「カープ女子」のような呼び名と、その呼び名を付ける行為を本研究においてラベリングと定義します。
  8. 世の中には様々なラベリングが存在しますが、そのラベリングは大きく分けて2つに分類できます。~~~のような人に対するラベリングと。~~~のような現象に対するラベリングです。私たちは前者の人に対するラベリングに注目しました。
  9. ※右側をアニメーションで後から表れるようにした 従来、女性だけが集まって居酒屋に行くことには抵抗感がありました。ところが、女子会という名前がつくことによって、抵抗感が低下することになると考えられる。これが、消費者に対するラベリングにも当てはまるのではないでしょうか。
  10. ※数値を入れた 続いて消費者のライフスタイルの変化です。「夫は働き、妻は家で家事をする」という考え方に対し、1999年では賛成が反対よりも圧倒的に多かったのですが、2009年には逆転しているのがわかります。つまり最近では、男性がすると思われていたことを女性がするようになっているということです。
  11. ※波線なくして、1つずつアニメーション まとめます。 まず、カープ女子で見たように、ラベリングすることによって経済効果が生まれるということ。二つ目に、女子会に見たように(「女性の集まり」という)現象にラベリングすることで、抵抗感がなくなっているということ。三つ目に、消費者のライフスタイルが変化したことで男がすることを女がしたり、と男女間で行動の隔たりがなくなってきているということです。
  12. これらを解明するにあたり、3つの既存研究を参考にしました
  13. 一つ目は自己カテゴリー化です。中村によると、自己カテゴリー化とは、 あるカテゴリーと自分を同一視し、そのカテゴリーに帰属することです。○○男子などの、消費者へのラベリングは、まだ顕在化していない(世に知られていない)集団に名前を付け、新たなカテゴリーを作るものだと言えます。そこで私たちは自己カテゴリー化の理論がラベリングにおいても当てはまると考えました。○○男子とラベリングされることによって、自分がその集団に帰属し、アイデンティティや帰属意識が生まれると考えました。
  14. ※カープ女子で説明に変更した フェスティンガーによると認知的不協和理論とは、-------------です。 これをラベリングに当てはめると、○○男子とラベリングされることで、○○にあたる「自身の行動」を男性がするということが世間的に認知され、行動しやすくなります。よって、ラベリングは認知的不協和を解消できると考えます。
  15. ※ここも波線をやめた方がいいかな? 1つずつアニメーションで表示よろしくです。
  16. ある製品やサービスを目にしたとき、買いたいもしくは利用したいと思っても、 抵抗感があり、ためらってしまうことはないでしょうか? そこで女性なら○○女子、男性なら○○男子とラベリングされることで、抵抗感が薄まり、 買ってみようかな!と思えるようになるのではないでしょうか。
  17. ※行動を青に、性別を赤にした
  18. そこで私たちは、~~~~~という仮説を設定しました。
  19. また、この仮説をより詳細に解明するために、行動と性別の不協和の程度によって、 ラベリングが購買障壁の低減に与える影響が異なる可能性があることを考え、これらの小仮説を設定しました。これ以降、○○と性別のギャップのことを「行動と性別の不協和」と呼びます。
  20. ※赤枠内変更した 分類する対象となるラベリングは、認知度が10%以下だったものを使用しました。なぜ認知度が低いラベリングを使用したかと言うと、のちに行うt検定で被験者館比較を行うのですが、その際に認知度の高いラベリングを使用すると、ラベリングを提示されていない被験者も、すでにあるラベリングをイメージしてアンケートに答えてしまい、ラベリング自体の効果を正確に計ることができないと考えたからです。
  21. ※大・中・小の字の大きさを変えた こうして選定したラベリングを、分散分析で統計的に分類した結果、 このように行動と性別の不協和の程度で3つのグループにラベリングを分けることができました。
  22. 26 ※ここで情報盛り込み過ぎたから、次のスライドでアンケートの取り方とかを説明した方が 内容理解してくれるんじゃないかな? ラベリングのグループ分けが終わったので、グループごとに購買障壁の低減に差があるのかt検定を用いて見ていきます。 調査概要はこのようになっております。 購買障壁の低減をはかる指標としては、各行為に対して「身近に感じる(ようになる)」「抵抗感がない(なくなる)」「気軽にできる(ようになる)」の3項目の質問を設定しました。
  23. t検定の概要を図でわかりやすく りょうすけたちみたいな
  24. 28
  25. ※支持と一部支持で数値を色分けするなどして、わかりやすくする。 次とその次のスライドも同じ ごめん、色合いとかの工夫の仕方が適当で泣 まず、行動と性別の不協和の大きいラベリングの検証結果です。 男性は、質問3項目中2項目において、ラベリング有りの平均値からラベリングなしの平均値を引いた値が有意で、 女性は3項目すべての平均値の差が有意でした。 よって、男性に関しては仮説が一部支持され、女性では完全に支持されました。
  26. 続いて、行動と性別の不協和が中程度のラベリングでは、女性は先ほどと同様仮説は支持されましたが、サラダ男子では質問3項目すべての平均値の差が有意ではなく、仮説が支持されませんでした。また、カフェ男子に至っては、平均値の差がマイナスとなり、仮説は支持されず、ラベリングされたことによって、むしろ購買障壁が高まった、ということが分かりました。
  27. 最後に不協和が小さいラベリングにおいても同様に検証していきます。 いままで女性においては仮説がすべて支持されてきましたが、不協和が小さいラベリングでは不支持となりました。 また、男性においては仮説1-2同様、平均値の差がマイナスとなり、仮説は支持されず、ラベリングによって購買障壁が高まったことがわかりました。
  28. これまでの結果をまとめると、仮説1-1は支持、1-2は一部支持、1-3は不支持となりました。
  29. よって、仮説1は「一部支持」となりましたが、
  30. ※位置をここに ラベリングは女性に対してより大きな影響を与える 男性に対してはラベリングによって購買障壁をあげる危険性がある(※カフェ男子・映画男子の結果より)
  31. ※ひとつずつアニメーションで出してくとか、強調させるとか
  32. さて、ここからStudy2を解明していきましょう
  33. ここでStudy1同様今から何を解明していくのかイメージで把握します。 Study1では、ラベリングを認知した場合に購買障壁が低減することが確認されました。 そこでStudy2では、実際に男性女性それぞれに、「○○女子」「○○男子」などの名前が付くことによって
  34. どのような心理が生まれるのか。 さらに、その中でどのような心理が購買障壁の低減に正の影響を与えるのか。 これら2点をStudy2で検証をしていきます
  35. まず何を使って調査をするのか、対象ラベリングの選定をしましょう。 Study2では、 どのような心理が購買障壁の低減に正の影響を与えるのかを見るので、被験者が想像しやすいラベリングにする必要があると考えました。 ですので、認知度調査を行った結果、認知度70%以上であるラベリングを男女それぞれ5づつ抽出し、対象ラベリングとしました。 Study1同様分散分析を行い、不協和の大きいラベリングをこちら男女で3つ抽出しました。
  36. その結果がこちらです。 男性はスイーツ男子・イクメン・美容男子 女性はカープ女子・山ガール・鉄子 今回3つ採用した理由は行動ごとの違いをなくし、できるだけラベリングの一般化された影響度を見る為です。 です。 これら6つのラベリングを使っていきましょう。
  37. Study2の検証の流れはこのようになっています。 まずラベリングされることによって生じる心理を因子分析によって明らかにします。 そして抽出できたどの心理が購買障壁の低減に正の影響を与えるのかについて共分散構造分析で検証します。 それでは、まず心理の抽出です。
  38. 我々は既存研究で挙げた2つの研究より、ラベリングによって生じる心理を3つ想定しました。 まず自己カテゴリー化より そのラベリングというカテゴリー自体がアイデンティティとなるのではないか また、そのカテゴリーに帰属しようと思う、帰属意識 またラベリングが認知的不協和を解消することにより、 これまで不快に感じていた行為がラベリングによってためらいなくでき、その行為をやっている自己を正当化もしくは肯定できるという心理が生まれるのではないか。と考えました。 以上の理由より私たちは アイデンティティ、帰属意識、自己肯定という 3つの心理を想定しました。
  39. 先ほど提示した3つの心理に関する質問項目を「心理尺度集」を参考に19項目を作成し、被験者に当てはまる項目を7点尺度で回答を求めた調査概要がこちらです。 43
  40. もともと19項目だった質問項目から、信頼性分析を行うことによって、15項目に絞りました。それがこちらの表となります。因子得点を見ていくと上から、アイデンティティ、帰属意識、自己肯定とそれぞれ5つの項目を抽出できました。これらの質問項目を用いて作成した仮説モデルが
  41. こちらです。さきほども述べたように、それぞれの心理が購買障壁の低減に影響を与えると述べたので、3つの因子が購買障壁の低減にパスを伸ばしています。 購買障壁の低減についてはStudy1でも取り上げたように、抵抗感がない、身近、気軽とそのラベリングによる購買障壁の低減が購買・利用に繋がる為に購買利用という観測変数を追加し、この4項目を採用しました
  42. 先ほどの仮説モデルより、 私たちはそれぞれの因子が購買障壁の低減に正の影響を与えるという3つの仮説を立てました。
  43. ここで心理抽出が完了いたしました。 最後に影響の度合いをみる共分散構造分析を行いましょう
  44. こちらが仮説検証に向けての本調査概要です。 被験者には先ほど抽出した6つの『○○男子』『○○女子』である、と想定してもらい仮説モデルに沿った質問を7点尺度で回答を求めました。
  45. その結果がこちらです。 まず代表的な適合度の4つですが、いづれも比較的高水準である為、妥当であり、このモデルを採用いたします。 このままでは少し見にくいので、次のスライドで仮説検証をする部分に関して拡大して確認しましょう。
  46. こちらが結果です。 帰属意識因子、自己肯定因子の2つは購買障壁の低減に正の影響を与えており、パスとしても有意でした。 一方アイデンティティ因子は.03と正の影響を与えているものの、 パスとしての有意ではありませんでした。 これらの結果から仮説の検証結果からまとめます。
  47. 先ほどの述べた通り、帰属意識因子、自己肯定因子は正の影響が見られ、支持できるものの 一方でアイデンティティ因子は、パスとして有意ではなかったので、不支持となりました。
  48. ここでStudy2をまとめます。 まずラベリングによって生じる心理は3つ挙げられ、その仮説モデルに基づいて仮説を検証いたしました。 検証結果は 帰属意識と自己肯定は購買障壁の低減に正の影響を与えていることが明らかとなりました。 しかし、アイデンティティ因子はラベリングによって心理としては生じるけれども、購買障壁の低減には正の影響も負の影響も与えるとはいえない 以上ががStudy2のまとめとなります。
  49. ここで2つのStudyを行ってきたのでまとめます まず不協和の程度で分類したところ、不協和の大きいラベリングが購買障壁の低減に効果的でした。 また仮説とは設定してなかったのですが、 傾向として女性の方がラベリングによる購買障壁の低減の効果が大きいことが見られました。 最後に帰属意識と自己肯定が購買障壁の低減に正の影響を与えることが分かりました。
  50. さて、研究の結果がまとまりましたので お待たせしました、新規提案をお話いたしましょう。
  51. 新規提案にする際に我々の研究結果を忠実に生かすと まず女性へのラベリングが効果的だったので、女性のラベリングを考えること。 また、ラベリングを新しい施策を考えると、 既にラベリングされた行動を既にしている既存消費者と まだその行動をしていないけど、ラベリングされることによって取り込むことが可能な新規消費者に分けて戦略を考えていきます。 まず既存消費者ですが、(Study2)先ほど述べた通り、帰属意識と自己肯定を訴求すべきである。 一方新規消費者は、Study1でこれまで認知していないラベリングをまず認知させ、購買障壁を低減させる戦略を取るべきだろう ということです。 おそらく我々の研究は不協和の存在する様々な業界に適用が可能だと思います。 今日はその中で今っぽいテーマでラベリングを使った新規提案を行っていきます。
  52.  これで大丈夫かふあん
  53. 20代女性がビールをためらった理由は、なんと 『女子力が低い・男っぽいと思われそうだから』が第一位でした ここには性別と行動の不協和が存在していることが分かるかと思います。
  54. この現状より、新規提案を説明するにあたり最適であると考え、ビール女子を例に戦略を考えていきましょう
  55. 今回ビール女子を使った提案として、 まず既存の消費者、つまり既にビールを習慣的に飲んでいる女性を狙います。 ここから先ほども述べた通り、既存消費者に帰属意識と自己肯定を訴求する施策を立てます。 そしてそこでSNS上のシェアを含めた施策を打つことで、その投稿を見た新規消費者がラベリングを認知します。 新規消費者はラベリングを認知することで購買障壁の低減が見られる、という流れです それでは新規提案のコアとなる既存消費者に打つ施策の説明をします
  56. 1Picture1Beerです。
  57. 1P1Bの説明をします。 これは、友達へのプレゼントを通じてラベリングの認知を広げる施策です。 大池班の班員で説明しましょう。 まず、さえちゃんはある日、外でビールを飲んでいると、1P1Bに出会います。 彼女は説明の通り、ビール女子というハッシュタグとプレゼントしたいしおりちゃんをタグづけ、SNSへ投稿します。 すると、しおりちゃんの携帯にとぅるん。通知がやってきます。しおりちゃんは1P1Bのキャンペーンを知り 『ビールを飲もう』とプレゼントされたビールを飲みます。ぷっは~飲み終わると彼女は、次はなほちゃんに送ろうと思います。 先ほどと同様の内容をSNSに打ち込み、なほちゃんに送ります。 個々が従来の紹介制度と違います。 詩織ちゃんがなほちゃんに紹介すると、初めてさえちゃんに紹介ありがとうのプレゼントが舞い戻ってきます。 つまり、これリレー方式になっているわけですね。
  58. アイスバケットチャレンジを思い出してください。このように このようにSNSで気軽に送りあうことで波及していくことが考えられます。 また紹介する際に#ビール女子と付けるので、そのSNSへの投稿を見た新規消費者がラベリングを認知します。
  59. どの部分が自己肯定どの部分が帰属意識にあたるのか、既存に目を当て説明いたします。 まず自己肯定ですが、#ビール女子と言う言語化されたカテゴリーを追加した上でSNSに投稿することによって、 自己肯定を形成している質問項目であるありのままの自分を表現や自分に自信をもてることに訴求ができるのではないでしょうか
  60. そして帰属意識ですが、他者にプレゼントしたり、このキャンペーンをきっかけに飲みにいくなど、 帰属意識を形成している周囲に親近感を感じたり、周囲に愛着を感じる部分に関して訴求できると考えています。
  61. ここで提案の流れを先ほどの図に当てはまると 既存の消費者に帰属意識と自己肯定を強化する1P1Pを提案し、消費者にこの2点を訴求しつつ SNSへの投稿をします。 その投稿が結果的に新規消費者のラベリング認知につながり、購買障壁の低減になります。 つまり、既存も新規もビール飲用機会を伸ばす ラベリングを使った効果的な市場活性案 なのです!
  62. このラベリングを使った企業と消費者のWINえお説明します。 企業は関連製品やサービスの消費機会を伸ばせるので、市場が活性化します 消費者にとっては、これまでためらって人たちが社会的にそのラベリングが存在することによって購買障壁を感じずに購買できるメリットがあります。
  63. ここで本研究における背景を簡単に説明する
  64. なぜ、行動と性別の不協和が小さいラベリングにおいて我々が立てた仮説は支持されなかったのでしょうか? それは、行動と性別の不協和が小さいということは、例えば○○男子というラベリングがあれば、○○という行動を男性が行うことへの抵抗感が小さいということです。 よって、そもそも購買障壁はなく、ラベリングの効果が表れるまでもなかった、ということだと解釈できます。
  65. ではなぜアイデンティティ因子は、パスとして有意ではなくなったのでしょうか。 我々はこのような考察をいたしました。 まずアイデンティティは自己の問題であるということです。つまり、購買障壁の低減に影響が与えるのは、ラベリングによって自己と他者の関係が生まれた時、強化された時なのです。帰属意識と自己肯定は他者がいることで、購買障壁が低減されるということです。 もう1つ! それは認知度の高いラベリングは消費者の個性・独自性を尊重する手段にはなりえないということですね。 今回この調査で採用したラベリングは認知度が70%以上でした。 つまり、独自性としてのアイデンティティなので、誰もが知ってる名前でくくられることは購買障壁の低減に影響を与えるとは言えなかった これら2点が不支持となった考察です。
  66. 日系テクノロジーの記事によると、つまりこれは人々が人と何かを分かち合ったり、人との繋がりを重視するようになったと言えます。 ○○男子や○○女子というラベリングによって括られることで、集団に属し、人とつながることができます。 よって、ラベリングは消費者のコミュニケーション欲求を満たす手段となりうり、社会現象になったのでしょう。
  67. ラベリングが社会現象になったもう一つの要因は、消費者の価値観の変化です。 最近の世の中は「物」で満たされてきており、人々は心の充足をもとめるようになりました。
  68. 女性が「家庭」「仕事」両方の役割を担うことで受けるストレスを解消するために、今まで以上に「癒し」を求めるようになりました。 その癒しとして女性が多種多様な趣味を持つようになり、最近では、今まで男性がすることだと思われていたことを 女性がするようになったと、捉えられるようになりました。
  69. 東京・銀座の広島県のアンテナショップでは球団グッズの売り上げが昨年の2倍以上になった。
  70. モンベルは関西発のアウトドア総合ブランド。 山ガール」たちがお気に入りの、登山の際に着用するスカートがある。 これは、モンベルの従業員提案制度から生まれたヒット商品のひとつだ。 HPを見ると、このように様々な商品をラインナップしており、アウトドア用品に力を入れているのが分かる。
  71. ここも扉として作り直す
  72. この図がはたして必要なのか? ただ新しい協和的認知要素の追加ってところは必要かな
  73. ※イメージのとこを変えた 最後に、メイヤーズは男女では情報処理に違いがあると唱えました。男性は商品の機能性など物的属性を重視します。また、良い自己評価をする特徴があります。それに対して女性は、機能性というよりもイメージを大切にします。また、男性よりも帰属意識が高いと言われています。このように男女で情報処理に違いが見られるので、男女でラベリングの影響差異が表れるのではないかと考えました。
  74. それでは調査内容に入っていきます。 概要はこのようになっております。
  75. 男性のカフェ・サラダは、赤枠の料理・香水、青枠の映画と有意差が見られる。女性のビール・ゴルフは、赤枠の釣り、青枠のボウリングと有意差が見られる。 このことから、男女それぞれ赤枠は行動と性別の不協和が大きいグループ、 つまり、料理をするという行動と、男性とでは、ギャップが大きいと判断することができる。同様に、黒枠は行動と性別の不協和が中程度、青枠は小さいグループに分類できた。 しかし、男性の「カクテル」と、女性の「運転」「ラーメン」は他項目と適当な有意差が見られなかったため、 どのグループにも属さないと考え、分類においては除外しました。
  76. Study1でも行ったように、ここからラベリングの不協和の程度で分類する為に行った調査概要がこちらです。
  77. こちらが結果です。分散分析を行った結果、この赤枠の部分が下の行動と有意差が見られました。Study2では、ラベリングの不協和の大きいもののみ見ていくために、不協和の大きいものといえなかった行動はここで対象から除外します。
  78. それでは最後にStudy3を行うことで、リサーチクエスチョンを最後まで解明しましょう
  79. 我々ははじめに仮説設定を行いました。既存研究のMeyersによれば、帰属意識は女性の方が高いと述べられていた為、帰属意識因子は女性の方が強い影響度を与えているのではないかと考えました。 アイデンティティ因子、自己肯定因子はここで追加的な既存研究を2点用います。 ここで一点留意です。 Study2でアイデンティティ因子はパスとして有意ではなかったのですが、男女間で結果を出した際にパスとして有意になることも考えられるため、Study3では引き続きパス図に組み込んだ状態で検証をしていきます。 既存研究の説明します。 まずアイデンティティ因子については岡本1988の独自性欲求の観点から考えました。独自性欲求とはアイデンティティに基づいた欲求であり、女性よりも男性の方が強く抱いていることが述べられていた為、男性の方が影響度と考えました。 最後に自己肯定因子は神原・遠藤2013で、自己肯定と自己評価は類似したものであると考えられていました。その為、Meyersの既存研究と組み合わせ、男性の方が影響度が大きいと考えました。 これらの仮説検証をするために、Study3では男女間の比較のできる多母集団同時分析を使っていきます。
  80. 男女間の比較を行う為に先ほどと同様のラベリングによって調査を行っていきます (なんかここいうことあるかな)
  81. 先に男性の結果がこちらです。(間を置く)
  82. 続いてこちらが女性の結果です。 比較がしづらいので仮説検証に関わる部分と適合度を次のスライドでまとめしたのでみてみましょう!
  83. こちらが結果です。 まず適合度ですが、こちらも比較的当てはまりがいいのでそのまま検証を続けましょう。 青字が男性、赤字が女性を表しています。 ここでアイデンティティはやはりStudy2同様パスとして有意ではありませんでした(残念)。 ここでは、自己肯定が一見女性の方が強い影響を与えているように見えますが、検定統計量より有意差が見られませんでした。 そうです、有意差が出たのが帰属意識のみとなっております。
  84. 仮説検証しましょう。 アイデンティティはパスとして有意ではないため、また自己肯定は差が見られなかったことより不支持となりました。 つまり、支持できた仮説は3-1である帰属意識の部分です。 Study3をまとめると、帰属意識が男性より女性の方が高いことが明らかになりました。
  85. http://www.kmt-cci.or.jp/pdf/nandemo_inshyu_0801.pdf#search='%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB+%E5%A5%B3%E6%80%A7+%E9%A3%B2%E9%85%92%E5%A0%B4%E6%89%80'
  86. ここで若者の酒離れをデータで見ましょう。 これは普段お酒を飲む頻度を年代別で見ていくと確かに よく飲む赤そして緑の部分がどんどん縮小してますよね つまり、年々酒類の市場が縮小していることが分かるかと思います
  87. ここでさら細かいデータを見ていきましょう。 女性のビール市場に着目したデータです。 このように女性の中でビール飲用する人たちは世代別にみると年々縮小しており、 同調査においてこの縮小の原因の一つにためらいがあると述べています。 ためらいとはなんでしょうか?
  88. 1P1Pの提案をまとめます まず他者へのプレゼント機能によって、 帰属意識が高まる。 SNSへ投稿することが自己肯定となる 既存消費者がシェアすることで、 新規消費者がラベリングを認知する ということです。
  89. この施策はどのような点で既存の消費者に訴求できるかを説明しましょう。 まずSNSに『ビール女子』のハッシュタグを付けることによってありのままの自分を表現、つまりビールを飲む自分を他者に表現することで『自己肯定』を強化できます。 そして他者に紹介またはプレゼントすることによるビール女子としての他者の存在を確認できることで『帰属意識』を強化できると考えました。