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今
年
は
馬
英
九
総
統
の
2
期
目
の
最
後
の
年
だ
。
約
8
年
に
わ
た
る
政
権
を
総
括
す
る
時
期
だ
。さ
ら
に
、
今
年
は
第
2
次
世
界
大
戦
の
終
戦
70
年
と
い
う
節
目
の
年
。
台
湾
政
府
は
﹁
中
華
民
国
と
日
本
が
戦
後
構
築
し
た
強
固
な
友
好
関
係
は
、
ア
ジ
ア
各
国
が
戦
争
の
闇
か
ら
抜
け
出
し
、
和
解
と
協
力
を
達
成
す
る
最
も
よ
い
モ
デ
ル
と
な
っ
て
い
る
。
馬
英
九
総
統
は
2
0
0
8
年
に
就
任
以
来
、
台
日
関
係
を
極
め
て
重
視
し
て
お
り
、
両
国
を
﹃
特
別
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
﹄
と
位
置
づ
け
、
双
方
の
長
期
に
わ
た
る
協
力
の
基
礎
の
上
に
、
友
好
関
係
の
レ
ベ
ル
ア
ッ
プ
を
促
進
し
て
き
た
こ
と
は
、
こ
れ
ま
で
に
多
く
の
実
り
あ
る
成
果
を
も
た
ら
し
た
﹂
と
馬
総
統
の
貢
献
を
称
揚
し
た
。
馬
英
九
総
統
は
就
任
7
周
年
の
談
話
で
両
岸
関
係
に
つ
い
て
こ
う
述
べ
た
。
﹁
こ
の
7
年
間
、
海
峡
両
岸
は
、
平
和
、
安
定
、
繁
栄
へ
と
変
わ
り
、
中
華
民
国
は
国
際
社
会
に
お
い
て
、
よ
り
一
層
尊
敬
を
受
け
、
さ
ら
な
る
尊
厳
も
持
つ
よ
う
に
な
っ
た
。
我
々
は
ま
さ
に
﹃
近
き
者
悦
び
、
遠
き
者
来
た
る
︵
近
く
に
い
る
者
が
恩
沢
を
受
け
て
喜
び
、
遠
く
に
い
る
者
が
そ
の
評
判
を
聞
い
て
訪
ね
て
く
る
︶﹄を
実
現
し
た
﹂
2
0
1
0
年
に
両
岸
間
で
﹁
両
岸
経
済
協
力
枠
組
み
協
議
﹂︵
E
C
F
A
︶
に
調
印
し
、
関
税
が
段
階
的
に
ゼ
ロ
に
な
っ
て
い
る
。
こ
れ
に
よ
り
、
多
く
の
企
業
は
拠
点
を
大
陸
に
移
す
必
要
が
な
く
な
り
地
元
で
の
生
産
、
雇
用
が
増
え
た
。
2
0
1
4
年
の
対
中
国
大
陸
輸
出
は
2
0
1
0
年
と
比
べ
、
36
%
増
え
た
。台
湾
は
さ
ら
に
、
日
本
、
ニ
ュ
ー
ジ
ー
ラ
ン
ド
、
シ
ン
ガ
ポ
ー
ル
と
個
別
の
貿
易
協
定
お
よ
び
投
資
協
定
に
調
印
し
た
こ
と
で
、
輸
出
全
体
に
占
め
る
中
国
大
陸
に
依
存
す
る
割
合
は
減
少
。﹁
市
場
の
多
元
化
、投
資
の
分
散
化
﹂を
実
現
さ
せ
た
。
馬
総
統
は
、
両
岸
関
係
の
改
善
と
同
時
に
国
際
社
会
と
の
関
係
も
強
化
す
る
﹁
活
路
外
交
﹂
を
進
め
、
両
岸
に
と
り
プ
ラ
ス
と
な
り
、
国
際
社
会
か
ら
も
歓
迎
さ
れ
た
良
性
循
環
の
運
用
モ
デ
ル
を
形
成
し
た
。
中
国
大
陸
と
経
済
、
観
光
、
航
空
安
全
な
ど
幅
広
い
分
野
で
協
力
を
深
め
る
一
方
で
、
台
湾
は
世
界
保
健
機
関
年
次
総
会
︵
W
H
A
︶
の
オ
ブ
ザ
ー
バ
ー
参
加
や
、
国
際
民
間
航
空
機
関
︵
I
C
A
O
︶
総
会
へ
の
ゲ
ス
ト
出
席
な
ど
、
国
際
機
関
へ
の
さ
ら
な
る
参
加
を
実
現
し
た
。ま
た
、
台
湾
に
ビ
ザ
免
除
あ
る
い
は
ラ
ン
デ
ィ
ン
グ
ビ
ザ
と
い
っ
た
査
証
の
利
便
性
を
付
与
し
た
国
・
地
域
の
数
は
、
2
0
0
8
年
の
馬
総
統
就
任
当
時
の
54
か
ら
7
年
間
で
大
幅
に
増
え
、
現
在
1
4
8
と
な
っ
た
。
こ
れ
ら
は
台
湾
が
国
際
社
会
か
ら
よ
り
一
層
信
頼
を
勝
ち
取
っ
た
こ
と
を
意
味
し
て
い
る
。
台
湾
は
、﹁
ピ
ー
ス
メ
ー
カ
ー
﹂
お
よ
び
﹁
責
任
あ
る
ス
テ
ー
ク
ホ
ー
ル
ダ
ー
﹂
と
し
て
、
国
際
社
会
に
お
い
て
建
設
的
な
役
割
を
担
っ
て
い
る
。
馬
総
統
が
2
0
1
2
年
に
提
起
し
た
﹁
東
シ
ナ
海
平
和
イ
ニ
シ
ア
チ
ブ
﹂
は
、
翌
年
に
﹁
台
日
漁
業
取
決
め
﹂
調
印
を
実
現
さ
せ
た
。
ま
た
、
馬
総
統
は
東
シ
ナ
海
の
平
和
的
解
決
モ
デ
ル
を
南
シ
ナ
海
に
も
延
伸
す
る
た
め
、
今
年
5
月
に
﹁
南
シ
ナ
海
平
和
イ
ニ
シ
ア
チ
ブ
﹂
を
提
起
し
、
関
係
各
方
面
に
よ
る
対
話
を
通
し
た
平
和
的
解
決
を
呼
び
か
け
た
。
さ
ら
に
今
の
課
題
と
し
て
、
﹁
環
太
平
洋
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
協
定
﹂︵
T
P
P
︶
お
よ
び
﹁
東
ア
ジ
ア
地
域
包
括
的
経
済
連
携
﹂︵
R
C
E
P
︶
の
話
し
合
い
参
加
を
目
指
し
て
い
る
。
競
争
が
激
し
い
国
際
社
会
の
中
で
生
き
残
る
に
は
国
際
協
力
が
欠
か
せ
な
い
。
経
済
を
輸
出
に
頼
る
台
湾
は
、
最
大
の
輸
出
先
で
あ
る
中
国
大
陸
な
ど
海
外
の
経
済
低
迷
の
影
響
を
色
濃
く
受
け
て
い
る
。
2
0
1
5
年
第
2
四
半
期
の
実
質
国
内
総
生
産
︵
G
D
P
︶
成
長
率
は
0
・
52
%
と
前
期
の
3
・
84
%
か
ら
大
き
く
減
少
。
5
月
に
発
表
し
た
今
年
の
G
D
P
予
測
を
5
月
時
点
の
予
測
で
あ
る
3
・
28
%
か
ら
1
・
56
%
に
下
方
修
正
し
た
。
内
需
は
堅
調
を
維
持
し
て
い
る
に
も
か
か
わ
ら
ず
、
輸
出
下
振
れ
の
影
響
が
大
き
く
、
6
四
半
期
続
い
た
3
%
以
上
の
成
長
率
か
ら
大
幅
に
経
済
が
失
速
す
る
結
果
と
な
っ
た
。
一
方
、
台
湾
の
観
光
産
業
で
は
好
調
さ
が
際
立
っ
て
い
る
。
2
0
1
4
年
に
台
湾
を
訪
れ
た
旅
行
客
数
は
9
0
0
万
人
を
超
え
、
今
年
に
も
1
0
0
0
万
人
に
到
達
す
る
勢
い
だ
。
台
湾
の
犯
罪
及
び
交
通
事
故
数
も
大
幅
に
減
少
し
、
世
界
第
2
位
の
安
全
な
国
と
な
っ
た
。
オ
ー
ス
ト
ラ
リ
ア
の
経
済
・
平
和
研
究
所︵
I
E
P
︶が
発
表
し
た
。
困
っ
た
人
に
手
を
差
し
伸
べ
る
親
切
な
人
柄
も
評
価
の
対
象
に
な
っ
た
。
政
治
経
済
の
安
定
に
加
え
安
全
な
社
会
が
好
調
の
原
因
だ
と
政
府
関
係
者
は
口
を
そ
ろ
え
て
評
価
し
て
い
る
。
2
0
1
6
年
1
月
に
実
施
さ
れ
る
総
統
選
挙
で
、
国
民
党
は
洪
秀
柱
立
法
院
副
院
長
が
党
公
認
候
補
と
し
て
指
名
さ
れ
た
。
最
大
野
党
・
民
進
党
の
蔡
英
文
主
席
、
親
民
党
の
宋
楚
瑜
主
席
と
の
三
つ
ど
も
え
と
な
る
公
算
が
大
き
い
が
、
馬
政
権
の
8
年
間
は
有
権
者
に
ど
の
よ
う
に
評
価
さ
れ
る
の
だ
ろ
う
か
。
同
日
に
実
施
さ
れ
る
立
法
委
員
選
挙
の
行
方
に
も
注
目
さ
れ
る
。
10
月
10
日
は
中
華
民
国
の
建
国
を
祝
う
双
十
国
慶
節
記
念
日
で
す
。
1
9
1
1
年
の
辛
亥
革
命
か
ら
数
え
て
、
今
年
は
1
0
4
回
目
の
国
慶
節
を
迎
え
る
こ
と
と
な
り
ま
し
た
。
中
華
民
国
︵
台
湾
︶
と
日
本
は
歴
史
的
、
地
理
的
、
文
化
的
に
非
常
に
縁
が
深
い
こ
と
か
ら
、
長
き
に
わ
た
り
友
好
関
係
を
維
持
し
、
さ
ま
ざ
ま
な
分
野
に
お
い
て
、
緊
密
な
交
流
を
推
進
し
て
お
り
ま
す
。
馬
英
九
総
統
は
2
0
0
8
年
に
就
任
以
来
、
お
互
い
の
関
係
を
﹁
特
別
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
﹂
と
位
置
づ
け
、
全
力
で
日
本
と
の
各
分
野
の
交
流
を
促
進
し
、
こ
れ
ま
で
に
25
項
目
の
取
り
決
め
お
よ
び
覚
書
に
調
印
す
る
な
ど
、
著
し
い
成
果
を
上
げ
て
き
ま
し
た
。今
年
6
月
12
日
、
東
京
・
虎
ノ
門
に
台
北
駐
日
経
済
文
化
代
表
処
台
湾
文
化
セ
ン
タ
ー
が
開
館
し
、
台
日
間
の
文
化
交
流
の
橋
渡
し
と
な
る
場
を
構
築
す
る
こ
と
が
で
き
ま
し
た
。
今
後
、
音
楽
、
文
学
、
美
術
な
ど
の
イ
ベ
ン
ト
を
通
し
て
、
台
湾
の
ソ
フ
ト
パ
ワ
ー
を
発
信
し
て
い
く
所
存
で
す
。
ま
た
、
日
本
か
ら
は
今
年
8
月
に
宝
塚
歌
劇
団
が
2
回
目
の
台
湾
公
演
を
行
い
、代
表
作﹁
ベ
ル
サ
イ
ユ
の
ば
ら
﹂
が
演
じ
ら
れ
、
前
回
と
同
様
に
大
好
評
を
博
し
ま
し
た
。
2
0
1
6
年
秋
に
は
台
湾
の
国
立
故
宮
博
物
院
南
部
分
院
で
﹁
日
本
宮
廷
美
術
コ
レ
ク
シ
ョ
ン
﹂
展
の
開
催
を
予
定
し
て
い
ま
す
。
こ
の
よ
う
に
台
日
文
化
交
流
は
多
方
面
に
わ
た
っ
て
お
り
、
双
方
の
国
民
が
互
い
の
文
化
へ
の
興
味
を
ま
す
ま
す
深
め
て
い
る
こ
と
を
、
大
変
喜
ば
し
く
思
っ
て
お
り
ま
す
。
昨
年
、
台
日
間
の
往
来
者
数
は
4
6
0
万
人
を
突
破
し
、
日
本
か
ら
台
湾
へ
の
旅
行
者
数
は
約
1
6
3
万
人
で
し
た
。
一
方
、
台
湾
か
ら
日
本
へ
の
旅
行
者
数
は
約
2
9
7
万
人
で
、
過
去
最
高
と
な
り
、
訪
日
外
国
人
数
の
う
ち
で
ト
ッ
プ
で
し
た
。
今
年
5
月
に
山
形
県
で
開
催
さ
れ
た
﹁
台
日
観
光
サ
ミ
ッ
ト
・
フ
ォ
ー
ラ
ム
﹂
で
は
、
相
互
往
来
者
数
5
0
0
万
人
を
新
た
な
目
標
と
す
る
こ
と
を
共
同
発
表
し
ま
し
た
。
台
湾
に
と
り
日
本
は
3
番
目
、
日
本
に
と
り
台
湾
は
4
番
目
の
貿
易
パ
ー
ト
ナ
ー
で
あ
り
、
経
済
的
に
極
め
て
密
接
な
関
係
に
あ
り
ま
す
。
ま
た
、
台
湾
は
日
本
企
業
の
ア
ジ
ア
太
平
洋
サ
プ
ラ
イ
チ
ェ
ー
ン
の
重
要
な
拠
点
と
な
っ
て
い
ま
す
。
双
方
は
経
済
貿
易
関
係
の
上
で
、
相
互
補
完
性
を
有
し
て
お
り
、
東
南
ア
ジ
ア
な
ど
の
第
三
国
と
連
携
し
て
産
業
協
力
お
よ
び
市
場
開
拓
を
進
め
る
こ
と
が
、
今
後
の
お
互
い
の
経
済
お
よ
び
産
業
発
展
に
大
い
に
裨
益
す
る
も
の
と
確
信
し
て
お
り
ま
す
。
今
後
も
引
き
続
き
台
日
間
の
﹁
自
由
貿
易
協
定
﹂︵
F
T
A
︶、
﹁
経
済
連
携
協
定
﹂︵
E
P
A
︶
や
﹁
二
重
課
税
回
避
協
定
﹂︵
D
T
A
︶
の
締
結
に
向
け
て
努
力
し
て
ま
い
り
た
い
と
思
い
ま
す
。
同
時
に
、
引
き
続
き
﹁
環
太
平
洋
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
協
定
﹂︵
T
P
P
︶
や
﹁
東
ア
ジ
ア
地
域
包
括
的
経
済
連
携
﹂︵
R
C
E
P
︶
な
ど
の
地
域
経
済
統
合
へ
の
参
加
を
日
本
と
も
連
携
し
な
が
ら
推
進
し
、
さ
ら
に
は
経
済
だ
け
で
な
く
人
道
支
援
や
防
疫
、
防
災
な
ど
の
面
で
も
国
際
社
会
と
積
極
的
に
協
力
し
、
ア
ジ
ア
の
平
和
と
安
定
に
貢
献
し
て
い
く
決
意
で
あ
り
ま
す
。
結
び
に
、
皆
様
の
ご
健
勝
と
ご
多
幸
を
祈
念
し
、
台
湾
と
日
本
の
一
層
の
友
好
と
発
展
を
願
い
、
私
の
挨
拶
と
さ
せ
て
い
た
だ
き
ま
す
。
台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台台日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日日!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特特別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別別パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーートトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトト
ナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕顕著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著著ななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななな成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果果台
北
駐
日
経
済
文
化
代
表
処
代
表
沈
斯
淳
馬馬英英九九総総統統、、22期期のの集集大大成成のの年年
馬英九総統(Wikimedia Commons)
双十国慶節祝辞
ア
ジ
ア
に
和
解
と
協
力
の
モ
デ
ル
示
す
深深
化化
すす
るる
台台
日日
文文
化化
交交
流流
中中
華華
民民
国国
双双
十十
節節
特特
集集
人
道
支
援
・
防
災
で
国
際
社
会
と
連
携
台台湾湾のの概概況況
人口 2346万人
台北市 270万人
新北市 396万人
(台北市郊外部)
台中市 272万人
高雄市 278万人
国民総生産 5,327億ド
ル
一人当りのGDP 22,704ド
ル
経済成長率 1.56%
外貨準備高 4,190億ド
ル
台北の風景。中央右の青い屋根は中正紀念堂・自由広場門
(資料は2014年の行政院主計処統計など
による)
本社
東京都板橋区舟渡2625
郵便番号 1740041
電話03(3476)3411
FAX03(3476)3426
郵便振替口座 00170640860
! 世 界 日 報 社 2015
平成!年(2015 年)$#月日(水曜日)昭和56年7月21日第3種郵便物認可(1)
!!国
際
協
力
及
経
済
事
務
局
と
し
て
は
現
在
、
主
に
ど
の
よ
う
な
こ
と
に
取
り
組
ん
で
い
る
か
。
わ
が
部
局
は
、
主
に
四
つ
の
セ
ク
シ
ョ
ン
で
成
り
立
っ
て
い
る
。
一
つ
目
は
、
国
際
貿
易
機
関
︵
W
T
O
︶
や
2
カ
国
間
貿
易
協
定
、
環
太
平
洋
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
協
定
︵
T
P
P
︶
な
ど
国
際
経
済
の
枠
組
み
の
交
渉
。
こ
れ
は
最
も
重
要
だ
。
二
つ
目
は
投
資
、
貿
易
に
関
す
る
こ
と
。
最
近
で
は
国
交
の
あ
る
中
米
諸
国
や
関
係
が
良
好
な
太
平
洋
諸
国
、
ア
フ
リ
カ
、
中
東
、
中
央
ア
ジ
ア
諸
国
と
の
案
件
が
多
い
。
三
つ
目
は
、
国
際
財
務
に
関
す
る
こ
と
。
馬
政
権
は
﹁
ア
ジ
ア
イ
ン
フ
ラ
投
資
銀
行
︵
A
I
I
B
︶
へ
の
参
加
を
希
望
。
加
盟
は
し
て
い
な
い
が
、
注
目
し
て
見
て
い
る
。
四
つ
目
は
外
国
支
援
で
、
こ
れ
も
か
な
り
重
要
な
こ
と
で
、
台
湾
の
国
際
舞
台
で
の
プ
レ
ゼ
ン
ス
を
示
す
も
の
と
な
る
。
最
近
は
大
地
震
の
被
害
が
あ
っ
た
ネ
パ
ー
ル
、
そ
し
て
、
ヨ
ル
ダ
ン
に
人
道
支
援
し
た
。
イ
ラ
ク
の
政
治
難
民
支
援
に
も
意
欲
を
示
し
て
い
る
。
国
連
の
ミ
レ
ニ
ア
ム
開
発
目
標
に
あ
る
よ
う
に
、
馬
総
統
は
﹁
台
湾
は
﹃
人
道
支
援
の
提
供
者
﹄
と
い
う
目
標
に
邁
進
す
る
べ
き
で
あ
る
﹂
と
主
張
し
て
い
る
。
東
日
本
大
震
災
で
は
世
界
中
で
台
湾
が
最
も
支
援
し
た
こ
と
は
記
憶
に
新
し
い
。
!!馬
総
統
の
2
期
目
の
国
際
舞
台
で
の
経
済
交
渉
を
ど
の
よ
う
に
評
価
す
る
か
。
過
去
数
年
間
、
世
界
の
貿
易
市
場
は
自
由
化
が
進
ん
で
い
る
。
関
税
撤
廃
や
貿
易
投
資
協
定
な
ど
が
必
要
だ
。
そ
の
た
め
、
E
U
を
含
め
た
2
カ
国
間
協
定
、
国
際
組
織
へ
の
参
加
、
働
き
掛
け
は
重
要
に
な
る
。
台
湾
は
ア
ジ
ア
太
平
洋
協
力
会
議
︵
A
P
E
C
︶
の
加
盟
国
だ
。
昨
年
は
中
国
大
陸
が
ホ
ス
ト
国
だ
っ
た
が
、
経
済
統
合
は
重
要
だ
。
中
国
大
陸
は
ア
ジ
ア
太
平
洋
自
由
貿
易
圏
︵
F
T
A
A
P
︶
を
提
案
し
た
。
T
P
P
と
東
ア
ジ
ア
地
域
包
括
的
経
済
連
携
︵
R
C
E
P
︶
に
も
参
加
意
欲
は
あ
る
。
台
湾
は
日
本
と
同
じ
島
国
で
国
際
貿
易
に
頼
っ
て
い
る
。
中
米
諸
国
と
F
T
A
を
締
結
し
て
い
る
が
、
貿
易
パ
ー
ト
ナ
ー
の
多
く
は
国
交
の
な
い
国
で
あ
る
た
め
、
二
国
間
の
﹁
自
由
貿
易
協
定
﹂︵
F
T
A
︶
調
印
を
求
め
る
の
は
き
わ
め
て
困
難
だ
。
こ
う
し
た
中
、
ニ
ュ
ー
ジ
ー
ラ
ン
ド
と
2
0
1
3
年
12
月
に
、
シ
ン
ガ
ポ
ー
ル
と
2
0
1
4
年
4
月
に
経
済
連
携
協
定
が
発
効
し
た
。
外
務
や
司
法
な
ど
担
当
部
局
と
協
力
し
な
が
ら
全
政
府
的
に
国
際
交
流
の
道
を
切
り
開
い
て
い
く
こ
と
が
重
要
だ
。
日
本
と
の
経
済
協
力
関
係
も
ポ
ジ
テ
ィ
ブ
と
い
え
る
。
以
前
よ
り
も
密
接
な
関
係
に
な
っ
た
。
馬
政
権
の
政
策
は
正
し
く
、
良
い
方
向
性
を
示
し
た
。
オ
ー
ル
・
オ
ア
・
ナ
ッ
シ
ン
グ
︵
1
か
0
か
︶
と
い
う
こ
と
は
な
く
、
現
状
で
で
き
る
限
り
の
こ
と
は
し
て
い
る
。
中
国
大
陸
、
ギ
リ
シ
ャ
な
ど
の
世
界
経
済
の
動
向
を
注
視
す
る
必
要
が
あ
る
。!!T
P
P
加
盟
に
向
け
て
、
ど
の
よ
う
な
交
渉
を
し
て
い
る
の
か
。
台
湾
は
2
0
1
4
年
以
来
、
T
P
P
参
加
の
方
針
を
定
め
、
T
P
P
第
2
次
拡
大
交
渉
か
ら
の
参
加
を
目
指
し
て
準
備
し
て
い
る
。
台
湾
は
輸
入
す
る
農
産
物
の
71
%
に
約
16
%
の
関
税
を
課
し
て
い
る
。
T
P
P
の
セ
ー
フ
ガ
ー
ド
︵
除
外
項
目
︶
と
し
て
は
台
湾
の
主
要
品
目
で
あ
る
米
、
落
花
生
、
シ
イ
タ
ケ
、
液
体
乳
製
品
な
ど
を
要
求
し
て
い
る
。
自
由
化
の
イ
ン
パ
ク
ト
に
備
え
て
、
政
府
は
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
を
強
化
し
、
付
加
価
値
の
高
い
産
業
を
発
展
さ
せ
、
持
続
可
能
な
農
業
分
野
の
構
造
改
革
を
行
っ
て
い
る
と
こ
ろ
だ
。
台
湾
の
サ
ー
ビ
ス
産
業
は
G
D
P
の
65
%
を
占
め
る
。
現
在
、
日
本
や
台
湾
を
含
め
た
世
界
貿
易
機
関
︵
W
T
O
︶
の
メ
ン
バ
ー
24
カ
国
・
地
域
が
交
渉
を
進
め
て
い
る
多
角
的
貿
易
協
定﹁
新
サ
ー
ビ
ス
貿
易
協
定︵
T
i
S
A
︶﹂の
交
渉
に
参
加
中
だ
。
サ
ー
ビ
ス
業
の
自
由
化
を
求
め
て
い
く
。
!!第
2
期
馬
総
統
の
両
岸
政
策
を
ど
の
よ
う
に
評
価
す
る
か
。馬
総
統
は
1
期
目
で
作
り
あ
げ
た
基
礎
に
基
づ
い
て
関
係
改
善
を
図
っ
て
き
た
。
重
要
な
の
は
台
湾
と
大
陸
の
政
治
家
同
士
の
交
渉
が
実
現
し
た
こ
と
。
政
府
の
対
中
国
大
陸
交
渉
窓
口
機
関
で
あ
る
海
峡
交
流
基
金
会
と
中
国
大
陸
の
窓
口
で
あ
る
海
峡
両
岸
関
係
協
会
に
よ
る
ト
ッ
プ
会
談
が
11
回
行
わ
れ
た
。
税
関
に
お
け
る
協
力
、
経
済
協
力
枠
組
協
議
︵
E
C
F
A
︶、
気
候
・
地
震
に
関
す
る
協
力
、
二
重
課
税
回
避
、
航
空
安
全
な
ど
全
部
で
七
つ
の
協
定
が
結
ば
れ
た
。
両
岸
の
代
表
に
よ
る
交
流
に
つ
い
て
は
国
民
の
7
割
が
支
持
し
て
い
る
、
一
般
の
人
々
の
福
祉
や
利
益
が
守
ら
れ
る
と
考
え
て
い
る
。
一
番
の
成
果
は
、
民
間
で
は
な
く
政
府
レ
ベ
ル
の
交
流
が
実
現
し
た
こ
と
だ
。
2
0
1
3
年
に
北
京
で
開
か
れ
た
A
P
E
C
の
際
に
両
岸
代
表
の
ト
ッ
プ
会
談
が
実
現
し
た
。
台
湾
側
の
大
陸
委
員
会
と
中
国
大
陸
側
の
国
務
院
台
湾
事
務
弁
公
室
の
ト
ッ
プ
が
会
談
し
、
お
互
い
が
お
互
い
の
肩
書
を
尊
重
し
た
。
昨
年
2
月
、
当
時
の
主
任
委
員
が
大
陸
を
訪
問
、
そ
れ
以
来
、
3
回
の
会
談
を
し
た
。
最
近
で
は
第
3
回
﹁
両
岸
実
務
ト
ッ
プ
会
談
﹂
が
5
月
23
日
に
金
門
島
で
開
催
さ
れ
、
台
湾
の
夏
立
言
・
主
任
委
員
と
中
国
大
陸
の
張
志
軍
・
主
任
が
、
現
在
の
両
岸
関
係
の
発
展
な
ど
重
要
な
テ
ー
マ
に
つ
い
て
意
見
交
換
を
行
っ
た
。
両
岸
交
流
の
制
度
化
に
よ
り
、
お
互
い
の
政
策
に
対
す
る
理
解
が
深
ま
る
。
交
流
を
政
府
以
外
の
い
ろ
ん
な
分
野
に
拡
大
す
る
よ
う
尽
力
し
て
い
る
。
台
湾
は
ソ
フ
ト
パ
ワ
ー
を
発
揮
し
、
台
湾
の
民
主
、
法
治
、
自
由
の
価
値
を
最
大
限
に
生
か
し
、
両
岸
間
の
人
権
、
環
境
保
護
、
女
性
の
地
位
向
上
な
ど
で
交
流
を
深
め
て
い
く
。
台
湾
で
は
人
的
分
野
で
影
響
力
を
発
揮
し
て
い
き
た
い
。
ま
た
、
労
働
者
の
交
流
を
深
め
る
時
期
に
き
て
い
る
。
政
府
が
両
岸
交
流
を
す
る
場
合
は
、
国
会
と
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
を
し
っ
か
り
取
っ
て
交
流
す
る
こ
と
が
要
求
さ
れ
て
い
る
。
両
岸
交
流
の
一
つ
の
協
議
を
結
ぶ
に
は
4
段
階
の
国
会
監
督
と
2
段
階
の
国
家
安
全
の
報
告
が
義
務
付
け
ら
れ
て
い
る
。
!!両
岸
関
係
で
解
決
す
べ
き
喫
緊
の
課
題
は
。
両
岸
は
関
係
を
深
め
て
い
る
が
、
難
し
い
こ
と
に
変
わ
り
は
な
い
。
中
国
大
陸
は
い
ま
だ
に
武
力
に
よ
る
台
湾
問
題
の
解
決
を
あ
き
ら
め
て
お
ら
ず
、
こ
れ
が
両
岸
関
係
を
発
展
さ
せ
て
い
く
に
は
重
大
な
障
害
と
な
っ
て
い
る
。
政
府
と
し
て
は
継
続
的
に
武
力
行
使
に
よ
る
解
決
を
あ
き
ら
め
る
よ
う
呼
び
か
け
て
い
る
。
武
力
に
頼
ら
ず
、
お
互
い
率
直
に
尊
重
し
な
が
ら
話
し
合
う
こ
と
が
プ
ラ
ス
に
な
る
。
そ
れ
か
ら
、
国
際
社
会
へ
の
参
加
に
つ
い
て
、
中
国
大
陸
が
い
ま
だ
に
邪
魔
す
る
ケ
ー
ス
が
た
び
た
び
あ
る
。
両
岸
が
同
時
に
国
際
社
会
に
参
加
で
き
る
よ
う
、
中
国
大
陸
に
は
善
意
を
示
す
よ
う
呼
び
掛
け
て
い
る
。
そ
う
す
れ
ば
、
両
岸
が
国
際
社
会
に
貢
献
で
き
る
と
思
う
。
!!馬
政
権
の
中
国
大
陸
へ
の
接
近
政
策
は
ど
れ
ぐ
ら
い
人
々
に
理
解
さ
れ
て
い
る
か
。
大
陸
委
員
会
が
行
っ
た
調
査
に
よ
る
と
、
現
在
の
両
岸
交
流
の
ス
ピ
ー
ド
に
つ
い
て
は
、
﹁
ち
ょ
う
ど
良
い
﹂
と
考
え
て
い
る
人
は
44
・
8
%
に
達
し
た
。
も
ち
ろ
ん
い
ろ
い
ろ
な
考
え
や
見
方
が
あ
る
。
昨
年
、
学
生
に
よ
る
﹁
ひ
ま
わ
り
運
動
﹂
以
来
、
人
々
の
関
心
が
高
ま
っ
て
い
る
。
大
多
数
の
人
々
に
と
っ
て
両
岸
関
係
が
平
和
か
つ
安
定
的
に
発
展
す
る
こ
と
が
良
い
こ
と
だ
と
考
え
て
い
る
。
政
府
が
両
岸
交
流
を
す
る
場
合
は
、
国
会
と
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
を
し
っ
か
り
取
っ
て
交
流
す
る
こ
と
が
要
求
さ
れ
て
い
る
。!!中
国
大
陸
全
国
人
民
代
表
大
会
︵
全
人
代
︶
常
務
委
員
会
が
7
月
、
﹁
国
家
安
全
法
﹂
を
一
方
的
に
採
択
し
た
。
中
国
大
陸
は
一
方
的
に
措
置
、
法
律
を
発
表
す
る
傾
向
が
あ
る
。
台
湾
と
し
て
は
そ
の
前
に
交
渉
す
る
時
間
が
な
い
。
せ
っ
か
く
両
岸
の
政
府
間
の
パ
イ
プ
が
で
き
て
い
る
の
で
あ
る
か
ら
、
台
湾
に
影
響
を
与
え
る
可
能
性
が
あ
る
法
律
・
措
置
を
発
表
す
る
前
に
、
十
分
な
時
間
を
取
っ
て
事
前
交
渉
し
て
ほ
し
い
と
い
う
の
が
本
音
だ
。特
に
国
家
安
全
法
は
台
湾
の
主
権
に
か
か
わ
る
部
分
が
あ
る
た
め
、
両
岸
の
関
係
を
保
つ
た
め
に
は
事
前
に
交
渉
す
る
こ
と
が
望
ま
し
い
。
両
岸
関
係
は
今
後
、
対
等
に
交
渉
す
る
こ
と
が
必
要
だ
。
︻
国
家
安
全
法
︼
中
国
大
陸
の
国
家
安
全
法
が
7
月
1
日
、
全
国
人
民
代
表
大
会
︵
全
人
代
︶
常
務
委
員
会
で
可
決
し
、
同
日
、
施
行
さ
れ
た
。
中
国
の
社
会
統
制
を
強
化
す
る
目
的
で
、
主
権
、
領
土
、
経
済
な
ど
幅
広
い
分
野
で
国
家
安
全
に
関
す
る
方
針
を
規
定
し
た
。
国
家
主
権
と
領
土
統
一
は
﹁
香
港
、
マ
カ
オ
、
台
湾
を
含
む
全
中
国
人
の
共
同
の
義
務
﹂
だ
と
規
定
。
領
土
を
め
ぐ
っ
て
は
国
境
や
海
空
の
防
衛
の
た
め
に
必
要
な
あ
ら
ゆ
る
措
置
を
取
る
と
明
記
し
た
。
こ
れ
に
つ
い
て
台
湾
の
大
陸
委
員
会
は
同
日
、
以
下
の
声
明
を
発
表
し
た
。
︿
中
国
大
陸
当
局
が
い
わ
ゆ
る
﹁
国
家
安
全
法
﹂
を
一
方
的
に
採
択
し
た
こ
と
は
、
両
岸
が
分
か
れ
て
統
治
さ
れ
て
い
る
現
実
を
直
視
せ
ず
、
台
湾
の
人
々
が
台
湾
海
峡
の
現
状
維
持
を
堅
持
し
て
い
る
こ
と
に
対
し
て
尊
重
し
な
い
も
の
で
あ
り
、
両
岸
関
係
の
良
性
的
な
協
力
発
展
に
不
利
と
な
る
も
の
で
あ
る
。
大
陸
側
に
よ
る
い
か
な
る
一
方
的
行
為
も
、
中
華
民
国
が
主
権
国
家
で
あ
り
両
岸
が
互
い
に
隷
属
し
な
い
事
実
を
変
え
る
こ
と
は
で
き
な
い
。
中
華
民
国
は
主
権
国
家
で
あ
り
、
政
府
の
対
大
陸
政
策
は
、
中
華
民
国
憲
法
の
枠
組
み
の
下
、台
湾
海
峡
の﹁
統
一
せ
ず
、
独
立
せ
ず
、武
力
行
使
せ
ず
﹂の
現
状
維
持
を
堅
持
す
る
も
の
で
あ
り
、
こ
れ
は
台
湾
の
主
流
民
意
で
あ
る
。
大
陸
が
最
近
繰
り
返
し
一
方
的
な
両
岸
関
係
の
処
理
を
行
っ
て
い
る
こ
と
に
対
し
、
大
陸
委
員
会
は
大
陸
側
に
対
し
、
7
年
間
の
双
方
の
交
流
の
成
果
を
厳
粛
に
受
け
止
め
、
両
岸
の
現
実
を
直
視
し
、
台
湾
の
民
意
と
感
情
を
十
分
に
理
解
す
る
こ
と
こ
そ
が
、
両
岸
関
係
の
長
期
的
な
平
和
と
安
定
的
発
展
を
実
務
的
に
推
進
す
る
上
で
有
利
と
な
る
こ
と
を
認
識
す
る
よ
う
呼
び
掛
け
る
も
の
で
あ
る
。﹀
両
岸
実
務
ト
ッ
プ
会
談
は
大
き
な
成
果
武
力
解
決
放
棄
が
前
提
に
外 交 部 国 際 協 力
及経済事務局局長
頼建中氏
T
P
P
、R
C
E
P
に
参
加
意
欲
人
道
支
援
を
積
極
的
に
提
供
行政院大陸委員会
副 主 任 委 員
呉美紅氏
!!馬
総
統
の
第
2
期
の
外
交
政
策
を
ど
の
よ
う
に
総
括
す
る
か
。
一
言
で
言
え
ば
大
き
な
成
功
だ
。
世
界
中
の
主
要
な
国
々
は
口
を
そ
ろ
え
て
馬
総
統
の
任
期
中
、
過
去
40
年
の
間
で
最
高
の
関
係
を
築
く
こ
と
が
で
き
た
と
言
っ
て
い
る
。
外
交
政
策
は
大
成
功
と
断
言
で
き
る
。
例
え
ば
、
米
国
と
の
関
係
で
い
え
ば
、
ダ
ニ
エ
ル
・
ラ
ッ
セ
ル
国
務
次
官
補
︵
東
ア
ジ
ア
・
太
平
洋
担
当
︶
は
﹁
過
去
40
年
間
で
最
高
の
状
況
だ
っ
た
﹂と
発
言
し
て
い
る
。
国
連
関
係
で
は
台
湾
は
2
0
0
9
年
よ
り
、
ジ
ュ
ネ
ー
ブ
で
開
催
さ
れ
た
世
界
保
健
機
関
︵
W
H
O
︶
の
事
務
総
長
か
ら
毎
年
招
待
さ
れ
て
い
る
。
そ
し
て
、
3
年
前
に
は
カ
ナ
ダ
・
モ
ン
ト
リ
オ
ー
ル
で
開
催
さ
れ
た
国
際
民
間
航
空
機
関
︵
I
C
A
O
︶
に
も
代
表
を
送
る
こ
と
が
で
き
た
。
こ
れ
ら
は
前
政
権
が
成
し
遂
げ
ら
れ
な
か
っ
た
部
分
で
、
外
交
へ
の
大
き
な
突
破
口
と
な
っ
た
。
中
国
大
陸
と
の
両
岸
関
係
を
み
れ
ば
、
馬
総
統
が
就
任
し
て
以
来
、
平
和
的
で
安
定
的
な
時
期
を
迎
え
た
。
衝
突
や
緊
張
は
以
前
よ
り
も
だ
い
ぶ
緩
和
さ
れ
た
。馬
総
統
が
就
任
し
て
以
来
、
日
本
と
は
約
40
の
合
意
事
項
に
調
印
し
た
。
多
く
の
日
本
政
府
の
高
官
が
台
湾
を
訪
問
し
た
だ
け
で
な
く
、
多
く
の
台
湾
の
高
官
も
日
本
を
訪
問
し
た
。
台
日
関
係
も
こ
れ
ま
で
に
な
く
成
熟
し
て
い
る
。
国
立
故
宮
博
物
院
の
特
別
展
が
昨
年
、
史
上
初
め
て
日
本
の
東
京
国
立
博
物
館
で
開
催
さ
れ
た
と
い
う
こ
と
も
そ
の
象
徴
だ
。!!釣
魚
台
列
島
の
領
土
問
題
に
つ
い
て
の
台
湾
の
立
場
は
。馬
総
統
は
2
0
1
2
年
8
月
1
日
に
﹁
東
シ
ナ
海
平
和
イ
ニ
シ
ア
チ
ブ
﹂
を
提
唱
し
た
。
主
な
コ
ン
セ
プ
ト
は
﹁
主
権
で
は
妥
協
で
き
な
い
が
、
天
然
資
源
は
共
有
で
き
る
﹂﹁
関
係
国
・
地
域
は
争
い
を
棚
上
げ
し
平
和
的
方
法
で
解
決
し
よ
う
﹂
と
呼
び
掛
け
た
。
こ
の
具
体
例
と
し
て
台
日
漁
業
協
定
が
あ
る
。
協
定
が
結
ば
れ
る
ま
で
は
年
間
20
件
以
上
の
取
り
締
ま
り
事
例
が
あ
っ
た
が
、
昨
年
は
わ
ず
か
に
1
件
と
聞
い
て
い
る
。
ま
ず
台
日
、
日
﹁
中
﹂、
﹁
中
﹂
台
の
三
つ
の
2
者
間
協
議
が
な
さ
れ
、
一
定
の
合
意
に
達
し
た
上
で
、
平
和
イ
ニ
シ
ア
チ
ブ
に
基
づ
い
て
3
者
間
協
議
が
行
わ
れ
る
こ
と
を
希
望
す
る
。
イ
ニ
シ
ア
チ
ブ
は
紛
争
解
決
の
ロ
ー
ド
マ
ッ
プ
を
示
し
て
い
る
。
!!南
シ
ナ
海
を
め
ぐ
る
衝
突
に
つ
い
て
は
ど
の
よ
う
な
立
場
か
。
ま
た
、
南
沙
諸
島
や
西
沙
諸
島
で
中
国
大
陸
の
軍
事
進
出
が
懸
念
さ
れ
る
南
シ
ナ
海
に
つ
い
て
は
、馬
総
統
は
今
年
5
月﹁
南
シ
ナ
海
平
和
イ
ニ
シ
ア
チ
ブ
﹂
を
提
唱
。
台
湾
は
地
域
の
ピ
ー
ス
メ
ー
カ
ー
に
な
る
と
い
う
自
覚
が
あ
る
。
関
係
各
国
に
対
し
て
、
主
権
の
争
い
を
棚
上
げ
し
、
天
然
資
源
を
共
同
で
開
発
し
て
争
議
を
平
和
的
に
解
決
し
て
東
シ
ナ
海
と
同
様
に﹁
平
和
と
協
力
の
海
﹂に
す
る
よ
う
提
案
し
て
い
る
!!米
国
と
の
軍
事
協
力
は
ど
う
か
。
台
湾
と
米
国
と
の
間
で
ハ
イ
レ
ベ
ル
の
安
全
保
障
対
話
が
活
発
に
行
わ
れ
、
実
を
結
ん
で
い
る
。
両
国
間
の
安
全
保
障
の
対
話
は
慣
例
に
な
っ
て
い
る
。
台
湾
は
米
国
か
ら
さ
ら
な
る
武
器
提
供
を
期
待
し
て
い
る
。
安
全
保
障
分
野
で
の
協
力
・
交
流
は
と
て
も
ダ
イ
ナ
ミ
ッ
ク
と
い
え
る
。日
本
の
退
役
自
衛
官
が
参
加
す
る
中
、
安
全
保
障
会
議
を
行
っ
た
が
、
日
本
の
安
全
保
障
政
策
を
注
意
深
く
見
守
っ
て
い
る
。
安
倍
政
権
が
ど
の
よ
う
な
決
定
を
下
し
た
と
し
て
も
、
尊
重
す
る
。
東
・
南
シ
ナ
海
を
平
和
と
協
力
の
海
に
台
日
関
係
は
成
熟
外交部研究設計会主任
介文汲氏
(2)特 集!第3種郵便物認可平成!年(2015 年)$#月日(水曜日)
!!台
湾
経
済
の
傾
向
は
。
国
際
競
争
が
激
し
く
な
り
、
中
国
大
陸
経
済
や
円
安
な
ど
の
影
響
で
輸
出
大
国
で
あ
る
台
湾
の
経
済
は
大
き
な
打
撃
を
受
け
て
い
る
。
今
年
の
経
済
成
長
率
は
2
度
、
下
方
修
正
さ
れ
た
が
、
改
定
値
通
り
1
・
56
%
が
実
現
で
き
れ
ば
い
い
。
来
年
は
2
・
7
%
の
経
済
成
長
率
を
見
込
ん
で
い
る
。
厳
し
い
環
境
を
克
服
す
る
た
め
、
輸
出
面
の
景
気
回
復
を
し
た
い
。
短
期
的
な
為
替
調
整
な
ど
い
ろ
ん
な
産
業
政
策
を
行
っ
て
い
る
。
ア
ッ
プ
ル
社
の
i
P
a
d
や
i
P
h
o
n
e
と
い
っ
た
新
製
品
に
注
目
さ
れ
て
い
る
が
、
こ
れ
ら
の
C
P
U
、
レ
ン
ズ
、
プ
リ
ン
ト
基
板
な
ど
サ
プ
ラ
イ
チ
ェ
ー
ン
の
多
く
は
台
湾
で
生
産
さ
れ
て
い
る
た
め
、
台
湾
経
済
に
と
っ
て
良
い
影
響
が
期
待
さ
れ
て
い
る
。
!!政
府
で
は
具
体
的
に
は
ど
の
よ
う
な
産
業
政
策
に
取
り
組
ん
で
い
る
か
。
工
場
の
自
動
化
、
ネ
ッ
ト
ワ
ー
ク
化
を
目
指
し
て
取
り
組
む
ド
イ
ツ
の
﹁
イ
ン
ダ
ス
ト
リ
ー
4
・
0
︵
第
4
次
産
業
革
命
︶﹂
を
参
考
に
﹁
生
産
力
4
・
0
﹂
計
画
に
関
す
る
戦
略
会
議
を
8
月
に
開
催
し
た
。
工
場
を
自
動
化
し
、
ク
ラ
イ
ア
ン
ト
と
一
体
と
な
っ
て
、
見
え
る
も
の
と
見
え
な
い
も
の
を
結
合
す
る
。
製
造
、サ
ー
ビ
ス
、
農
業
な
ど
全
体
で
台
湾
の
生
産
力
ア
ッ
プ
を
図
り
、
付
加
価
値
を
強
め
て
い
き
た
い
。
ま
た
、
半
導
体
や
フ
ラ
ッ
ト
パ
ネ
ル
、
光
科
学
な
ど
主
力
産
業
の
技
術
を
進
化
さ
せ
、
特
許
取
得
の
推
進
、
国
際
ブ
ラ
ン
ド
展
開
な
ど
を
進
め
て
い
る
と
こ
ろ
だ
。
国
際
競
争
に
の
ま
れ
な
い
よ
う
に
す
る
た
め
、
長
期
的
に
技
術
を
伸
ば
し
な
が
ら
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
力
を
強
化
し
、
他
国
と
の
違
い
を
際
立
つ
よ
う
フ
ォ
ー
カ
ス
す
る
。
!!台
日
連
携
で
は
具
体
的
に
ど
の
よ
う
な
進
展
が
あ
る
か
。第
2
次
産
業
を
強
化
す
る
た
め
、
2
0
1
2
年
3
月
、
台
日
産
業
連
携
推
進
オ
フ
ィ
ス
︵
T
J
P
O
︶
と
い
う
組
織
を
作
っ
た
。い
ろ
ん
な
モ
デ
ル
が
あ
る
が
、
各
モ
デ
ル
と
も
投
資
、
技
術
、
生
産
、
販
売
に
お
い
て
双
方
向
の
も
の
。
お
互
い
に
補
い
合
う
ウ
ィ
ン
・
ウ
ィ
ン
の
関
係
を
築
き
た
い
。
台
湾
経
済
部
の
楊
偉
甫
常
務
次
長
︵
経
済
産
業
省
事
務
次
官
に
相
当
︶
は
今
年
7
月
13
日
か
ら
18
日
、
工
業
局
、
投
資
業
務
処
な
ど
で
結
成
し
た
﹁
2
0
1
5
年
経
済
部
台
日
産
業
協
力
訪
日
団
﹂
を
率
い
て
東
京
を
訪
問
し
た
。
台
湾
と
日
本
の
経
済
貿
易
及
び
産
業
連
携
を
強
化
す
る
と
と
も
に
、
日
本
の
高
付
加
価
値
産
業
の
台
湾
投
資
を
誘
致
し
、
台
日
ア
ラ
イ
ア
ン
ス
に
よ
り
第
3
国
市
場
へ
の
進
出
お
よ
び
台
湾
産
業
の
高
度
化
と
構
造
転
換
を
図
り
な
が
ら
、
輸
出
先
の
拡
大
を
狙
う
。
訪
日
団
の
成
果
と
し
て
、
1
5
0
億
台
湾
㌦
の
台
日
共
同
投
資
が
実
現
す
る
と
見
込
ま
れ
て
い
る
。
訪
日
団
は
6
日
間
、
金
融
を
は
じ
め
、
石
油
化
学
原
料
、
半
導
体
製
造
プ
ロ
セ
ス
関
連
材
料
、
ネ
ッ
ト
サ
ー
ビ
ス
、
バ
イ
オ
医
薬
な
ど
の
代
表
的
な
大
手
企
業
を
訪
問
し
た
。
具
体
的
に
は
、
す
で
に
台
湾
に
拠
点
を
持
つ
T
D
K
社
は
半
導
体
封
止
及
び
検
査
で
世
界
最
大
手
の
台
湾
日
月
光
社
︵
A
S
E
︶
と
の
合
弁
13
億
台
湾
㌦
の
投
資
計
画
を
立
て
た
。
両
社
は
9
月
4
日
、
新
会
社
が
設
立
さ
れ
る
高
雄
で
調
印
式
を
行
っ
た
。
半
導
体
を
内
部
に
組
み
込
ん
で
小
型
化
す
る
T
D
K
の
技
術
を
活
用
し
、
薄
く
て
軽
い
基
板
を
製
造
す
る
。
こ
れ
で
ス
マ
ー
ト
フ
ォ
ン
︵
ス
マ
ホ
︶
や
ウ
エ
ア
ラ
ブ
ル
端
末
な
ど
小
型
機
器
の
需
要
増
に
対
応
で
き
る
よ
う
に
な
る
。
化
学
品
メ
ー
カ
ー
の
K
H
ネ
オ
ケ
ム
株
式
会
社
は
、
台
湾
中
油
社
︵
C
P
C
︶
と
1
3
7
億
台
湾
㌦
を
共
同
出
資
し
て
、
イ
ソ
ノ
ニ
ル
ア
ル
コ
ー
ル
な
ど
を
製
造
・
販
売
す
る
合
弁
会
社
を
設
立
す
る
こ
と
を
決
め
た
。
双
方
の
強
み
を
利
用
し
て
第
3
国
進
出
を
目
指
す
。
ま
た
、
日
本
の
大
手
ゲ
ー
ム
ソ
フ
ト
の
カ
プ
コ
ン
と
台
日
産
業
推
進
セ
ン
タ
ー
が
協
力
覚
書
︵
M
O
U
︶
に
調
印
し
た
。
双
方
は
今
後
産
学
協
力
を
通
じ
て
、
ゲ
ー
ム
開
発
及
び
グ
ラ
フ
ィ
ッ
ク
デ
ザ
イ
ン
関
連
の
人
材
を
育
成
し
、
台
湾
の
人
材
を
世
界
レ
ベ
ル
ま
で
引
き
上
げ
る
。
ま
た
、
エ
イ
ベ
ッ
ク
ス
・
グ
ル
ー
プ
・
ホ
ー
ル
デ
ィ
ン
グ
ス
も
台
湾
の
企
業
と
コ
ン
テ
ン
ツ
製
品
の
開
発
協
力
の
覚
書
に
締
結
し
た
。
!!国
家
発
展
委
員
会
か
ら
み
る
第
2
期
馬
政
権
の
主
な
実
績
は
。
一
つ
目
は
革
新
的
経
済
成
長
を
果
た
し
た
こ
と
。
2
0
1
4
年
の
経
済
成
長
率
は
3
・
7
%
と
高
く
、
失
業
率
は
過
去
7
年
で
最
も
少
な
い
3
・
96
%
を
記
録
し
た
。
日
本
と
の
関
係
で
い
え
ば
、
2
0
1
2
年
に
台
日
産
業
連
携
促
進
オ
フ
ィ
ス
が
設
立
さ
れ
、
こ
れ
ま
で
に
両
国
間
で
42
も
の
協
定
が
調
印
さ
れ
た
。
ま
た
、
金
融
サ
ー
ビ
ス
の
自
由
化
を
促
進
し
た
。
2
0
1
3
年
に
は
自
由
経
済
モ
デ
ル
区
が
ス
タ
ー
ト
し
た
。
2
0
1
5
年
の
ア
ジ
ア
競
争
力
リ
ポ
ー
ト
に
よ
る
と
、
昨
年
と
一
昨
年
の
台
湾
の
競
争
力
は
ア
ジ
ア
太
平
洋
37
カ
国
中
4
位
だ
っ
た
。
ハ
イ
テ
ク
産
業
と
製
品
輸
出
で
高
い
競
争
力
が
あ
る
と
評
価
さ
れ
た
。
二
つ
目
は
、
交
通
イ
ン
フ
ラ
の
強
化
だ
。
台
湾
東
部
の
交
通
イ
ン
フ
ラ
が
改
善
さ
れ
、
花
蓮
と
台
東
間
の
花
東
線
が
2
0
1
4
年
に
電
化
さ
れ
た
お
か
げ
で
、
日
帰
り
の
台
東
旅
行
を
可
能
に
し
た
。
高
雄
と
台
北
の
地
下
鉄
網
も
拡
大
さ
せ
た
。
三
つ
目
は
組
織
改
革
だ
。
行
政
院
の
組
織
の
統
廃
合
を
行
い
、
柔
軟
で
効
率
的
な
も
の
に
し
た
。
四
つ
目
は
、
公
正
な
社
会
の
実
現
だ
。
2
0
1
3
年
に
第
2
次
国
民
健
康
保
険
計
画
が
施
行
さ
れ
た
。
2
0
0
8
年
以
来
、
賃
金
上
昇
が
5
回
行
わ
れ
、
平
均
月
収
は
15
・
79
%
も
上
が
っ
た
。
時
給
の
最
低
賃
金
も
95
台
湾
㌦
か
ら
1
2
0
㌦
に
引
き
上
げ
ら
れ
た
。
学
術
面
に
目
を
向
け
る
と
、
職
業
訓
練
高
校
の
学
費
は
少
し
ず
つ
免
除
の
方
向
に
向
か
い
、
普
通
科
高
校
も
条
件
を
満
た
せ
ば
学
費
免
除
が
適
用
さ
れ
る
。
五
つ
目
は
、
社
会
秩
序
の
改
善
だ
。
台
湾
は
2
0
1
4
年
、
日
本
に
次
い
で
﹁
世
界
で
最
も
安
全
な
国
﹂
の
2
位
に
ラ
ン
ク
さ
れ
た
。
米
国
の
F
B
I
の
デ
ー
タ
に
基
づ
い
て
民
間
サ
イ
ト
が
発
表
し
た
。
こ
こ
20
年
で
犯
罪
率
は
最
も
低
く
な
っ
て
い
る
。
2
0
0
7
年
に
は
暴
力
犯
罪
は
9
5
3
4
件
報
告
さ
れ
た
が
、
2
0
1
4
年
は
2
2
8
9
件
と
激
減
、
解
決
率
も
75
%
か
ら
97
%
に
改
善
さ
れ
た
。
六
つ
目
は
観
光
促
進
。
2
0
1
4
年
に
台
湾
へ
の
訪
問
者
は
9
9
1
万
人
で
前
年
よ
り
23
・
6
%
増
加
し
た
。
増
加
率
で
は
日
本
に
次
い
で
世
界
2
位
だ
。
七
つ
目
は
国
際
社
会
へ
の
参
加
だ
。
2
0
0
0
年
か
ら
08
年
の
間
、
台
湾
人
の
ビ
ザ
な
し
入
国
を
認
め
た
国
は
54
カ
国
・
地
域
だ
っ
た
。
馬
総
統
就
任
以
来
、
1
4
8
カ
国
・
地
域
に
拡
大
し
た
。
2
0
1
5
年
、
台
湾
は
第
62
回
世
界
保
健
総
会
︵
W
H
A
︶
に
オ
ブ
ザ
ー
バ
ー
と
し
て
招
待
さ
れ
た
。
7
度
目
の
参
加
と
な
り
、
W
H
A
参
加
は
普
通
の
こ
と
と
、
み
な
さ
れ
る
よ
う
に
な
っ
た
。
八
つ
目
は
、
両
岸
関
係
の
改
善
だ
。
2
0
1
5
年
8
月
時
点
で
中
国
大
陸
と
両
岸
経
済
協
力
枠
組
協
議
︵
E
C
F
A
︶、両
岸
相
互
投
資
保
護
促
進
協
定
、
租
税
協
定
な
ど
23
の
協
定
を
結
ん
で
い
る
。
そ
の
結
果
、
台
湾
産
業
界
の
競
争
力
は
増
し
た
。
2
0
0
8
年
に
中
国
大
陸
か
ら
の
観
光
が
解
禁
さ
れ
て
以
来
、
約
9
7
0
万
人
が
台
湾
を
訪
れ
、
4
9
8
0
億
台
湾
㌦
の
外
貨
を
呼
び
込
ん
だ
。
!!今
後
の
課
題
は
。
次
期
政
権
で
は
、
い
か
に
し
て
平
和
的
な
両
岸
関
係
を
維
持
で
き
る
か
が
注
目
さ
れ
る
。
T
P
P
な
ど
地
域
経
済
統
合
の
参
加
が
ど
れ
だ
け
達
成
で
き
る
か
も
問
わ
れ
る
で
あ
ろ
う
。
産
業
面
で
は
製
品
・
サ
ー
ビ
ス
の
付
加
価
値
を
高
め
、
外
国
投
資
と
技
術
を
引
き
付
け
る
こ
と
が
重
要
。
台
湾
の
輸
出
に
占
め
る
情
報
通
信
技
術︵
I
C
T
︶
の
割
合
は
40
%
。
半
製
品
の
輸
出
モ
デ
ル
か
ら
、
製
品
と
サ
ー
ビ
ス
を
統
合
さ
せ
た
先
進
的
輸
出
モ
デ
ル
に
進
化
さ
せ
る
。
ま
た
、投
資
率
が
こ
こ
数
年
、
減
少
し
て
い
る
一
方
、
貯
蓄
額
は
増
加
し
て
い
る
。
い
か
に
民
間
の
投
資
を
誘
発
す
る
か
が
課
題
だ
。
台
湾
は
高
齢
化
社
会
に
直
面
し
て
い
る
。
15
歳
か
ら
64
歳
の
労
働
人
口
は
2
0
1
5
年
を
ピ
ー
ク
に
減
少
す
る
。
持
続
可
能
な
年
金
シ
ス
テ
ム
の
改
革
、
長
期
ケ
ア
シ
ス
テ
ム
の
改
善
が
必
要
に
な
る
。
国
家
発
展
委
員
会
総
合
規
画
処
副
処
長
同
管
制
考
核
処
副
処
長
経
済
部
工
業
局
副
局
長
陳
美
菊
氏
沈
建
中
氏
呂
正
華
氏
経経
済済
展展
望望
当当
局局
者者
にに
聞聞
くく
台
日
連
携
で
第
三
国
進
出
に
道
筋
呂正華氏
台
日
間
で
42
協
定
締
結
民
間
投
資
誘
発
が
課
題
陳美菊氏沈建中氏
!!台
日
間
の
投
資
の
現
状
は
。2
0
1
5
年
7
月
末
現
在
、
日
本
企
業
の
台
湾
投
資
は
8
8
6
5
件
で
他
の
ど
の
国
よ
り
も
多
い
。
金
額
で
は
1
8
6
億
円
だ
。主
な
分
野
は
電
子
パ
ー
ツ
、
部
品
、フ
ラ
ッ
ト
パ
ネ
ル
、半
導
体
、
卸
売
、
小
売
、
食
料
品
。
食
品
関
係
で
は
昨
年
、
牛
丼
チ
ェ
ー
ン
の
﹁
す
き
家
﹂
が
台
湾
進
出
し
た
。
日
本
企
業
の
投
資
企
業
数
は
増
加
傾
向
に
あ
る
が
、
金
額
は
減
少
し
て
い
る
。
過
去
2
年
間
、
古
河
電
工
と
リ
チ
ウ
ム
バ
ッ
テ
リ
ー
の
銅
箔
製
造
で
台
湾
に
新
会
社
を
設
立
し
た
。
東
レ
・
グ
ル
ー
プ
は
L
C
D
ラ
イ
ト
案
内
板
の
多
層
保
護
フ
ィ
ル
ム
の
製
造
で
、ま
た
、
半
導
体
大
手
の
フ
ジ
ミ
と
は
研
磨
液
の
製
造
拠
点
を
台
湾
に
置
い
た
。
そ
の
う
ち
、
東
レ
は
初
め
て
の
台
湾
進
出
だ
。
一
方
、
台
湾
ほ
ど
日
本
に
投
資
し
て
い
る
国
は
世
界
に
な
い
。
コ
ン
ピ
ュ
ー
タ
ー
、
電
子
機
器
の
分
野
で
株
式
投
資
、
M
&
A
を
し
て
い
る
。
2
0
1
2
年
の
対
日
投
資
額
は
約
11
億
米
㌦
に
達
し
前
年
比
3
3
2
%
増
え
た
。
日
本
の
対
台
湾
投
資
の
金
額
を
初
め
て
上
回
っ
た
。
台
湾
出
資
の
主
な
例
と
し
て
は
、
鴻
海
︵
ホ
ン
ハ
イ
︶
精
密
工
業
が
シ
ャ
ー
プ
の
主
力
の
液
晶
事
業
と
資
本
提
携
し
た
。
!!台
日
間
投
資
の
今
後
の
展
望
は
。
台
日
間
の
サ
プ
ラ
イ
チ
ェ
ー
ン
の
分
業
化
は
存
在
し
、
今
は
共
同
の
研
究
開
発
や
共
同
運
用
の
モ
デ
ル
に
シ
フ
ト
し
て
い
る
。
台
湾
は
中
間
と
ダ
ウ
ン
ス
ト
リ
ー
ム
の
製
造
に
強
く
、
貿
易
経
験
が
強
み
だ
。
そ
し
て
、
日
本
に
は
優
れ
た
頭
脳
と
技
術
、
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
力
、
ブ
ラ
ン
ド
力
が
あ
る
。
双
方
の
強
み
を
活
か
し
て
国
際
ブ
ラ
ン
ド
に
進
化
さ
せ
テ
ク
ノ
ロ
ジ
ー
分
野
の
リ
ー
ダ
ー
シ
ッ
プ
を
取
っ
て
い
く
。
ウ
ィ
ン
ウ
ィ
ン
の
状
態
を
作
り
上
げ
る
こ
と
が
で
き
る
と
い
う
自
信
が
あ
る
。
し
か
し
、
輸
入
代
替
政
策
な
ど
の
影
響
で
中
国
大
陸
の
技
術
力
や
交
渉
力
が
上
が
り
、
台
湾
と
競
合
で
き
る
力
を
持
つ
よ
う
に
な
っ
た
。
そ
の
結
果
、
香
港
を
含
む
対
﹁
中
﹂
輸
出
金
額
が
大
幅
に
減
っ
た
。
!!現
在
進
行
中
の
投
資
計
画
に
は
何
が
あ
る
か
。
今
年
は
8
月
ま
で
に
、
日
立
化
成
、
楽
天
カ
ー
ド
、
よ
つ
葉
乳
業
、
ラ
イ
オ
ン
︵
医
薬
品
、
食
品
︶、I
H
I
︵
運
輸
重
機
︶
の
5
企
業
が
台
湾
投
資
で
合
意
し
た
。
サ
ー
ビ
ス
産
業
で
は
新
規
投
資
の
ケ
ー
ス
が
多
い
の
が
特
徴
だ
。
!!日
本
の
企
業
に
と
っ
て
台
湾
は
中
国
大
陸
へ
の
窓
口
に
な
る
の
か
。
2
0
1
0
年
6
月
に
中
国
大
陸
と
E
C
F
A
を
締
結
し
た
の
に
続
い
て
、
11
年
9
月
に
は
台
日
投
資
協
定
が
結
ば
れ
た
。
日
本
企
業
の
多
く
は
E
C
F
A
を
ビ
ジ
ネ
ス
チ
ャ
ン
ス
と
と
ら
え
て
い
て
、
台
湾
を
中
国
大
陸
な
ど
第
3
国
市
場
に
進
出
す
る
た
め
の
理
想
的
パ
ー
ト
ナ
ー
と
考
え
て
い
る
。
将
来
も
、
台
湾
と
日
本
の
戦
略
的
産
業
協
力
を
強
化
し
て
い
く
。
台
湾
の
企
業
の
98
%
は
中
小
企
業
だ
が
、
そ
れ
で
も
多
く
は
大
陸
に
投
資
し
て
い
る
。
日
本
の
中
小
企
業
の
多
く
は
台
湾
か
ら
貿
易
の
ノ
ウ
ハ
ウ
を
活
用
す
れ
ば
い
い
。
台
湾
と
連
携
し
た
中
国
大
陸
進
出
の
成
功
例
と
し
て
厦
門
に
製
造
拠
点
を
置
い
た
パ
ナ
ソ
ニ
ッ
ク
や
フ
ァ
ス
ト
フ
ー
ド
の
モ
ス
バ
ー
ガ
ー
が
挙
げ
ら
れ
る
。
!!将
来
の
台
日
協
力
の
展
望
は
。
台
日
に
よ
る
双
方
の
産
業
協
力
に
よ
る
利
点
は
多
い
。
台
湾
は
サ
プ
ラ
イ
チ
ェ
ー
ン
を
持
ち
、
製
造
の
コ
ス
ト
カ
ッ
ト
が
で
き
る
。
技
術
力
、
研
究
開
発
、
ブ
ラ
ン
ド
力
を
備
え
る
日
本
は
名
実
と
も
に
ア
ジ
ア
経
済
の
リ
ー
ダ
ー
だ
。
双
方
の
関
係
を
強
化
す
る
こ
と
で
、
中
国
大
陸
に
対
抗
で
き
る
国
際
競
争
力
を
高
め
る
こ
と
が
で
き
る
。
台
湾
は
歴
史
的
に
も
文
化
的
に
も
日
本
文
化
、
製
品
、
サ
ー
ビ
ス
へ
の
理
解
が
あ
る
。
え
り
好
み
を
す
る
台
湾
人
の
性
格
を
利
用
し
て
、
台
湾
を
商
品
開
発
の
テ
ス
ト
の
場
と
し
て
活
用
す
る
の
が
い
い
。
う
ま
く
い
け
ば
市
場
を
広
げ
て
い
く
。
そ
う
す
れ
ば
世
界
進
出
の
リ
ス
ク
を
大
き
く
減
ら
す
こ
と
が
で
き
る
。
経
済
部
投
資
業
務
処
副
処
長
楊
宏
氏
中
国
大
陸
に
対
抗
し
得
る
国
際
競
争
力
強
化
を
楊宏氏
!第3種郵便物認可平成!年(2015 年)$#月日(水曜日)特 集(3)
!!最
近
の
主
な
観
光
実
績
、
観
光
政
策
は
。
過
去
5
年
間
、
台
湾
を
訪
れ
る
観
光
客
は
毎
年
1
0
0
万
人
以
上
が
増
加
し
た
。
昨
年
の
外
国
人
観
光
客
数
は
史
上
最
高
の
9
9
1
万
人
を
記
録
し
た
。
前
年
比
で
24
%
の
増
加
だ
。
こ
の
伸
び
率
は
世
界
で
も
日
本
に
次
ぐ
高
い
数
字
だ
。
国
連
世
界
観
光
機
関
︵
U
N
W
T
O
︶
に
よ
る
と
観
光
客
数
は
世
界
で
31
位
で
前
年
よ
り
7
位
上
が
っ
た
。
観
光
客
が
増
え
た
要
因
は
、
馬
総
統
に
よ
る
観
光
招
致
強
化
の
政
策
だ
。
総
統
は
各
地
の
大
型
観
光
イ
ベ
ン
ト
に
自
ら
参
加
し
て
い
る
。
こ
れ
が
旅
行
代
理
店
や
メ
デ
ィ
ア
に
好
印
象
を
与
え
た
。
ま
た
、
観
光
局
の
戦
略
と
し
て
観
光
客
倍
増
計
画
、
2
0
1
1
年
か
ら
ス
タ
ー
ト
し
た
観
光
重
点
計
画
を
打
ち
出
し
た
。
工
場
見
学
な
ど
イ
ベ
ン
ト
を
企
画
し
た
。
ソ
フ
ト
と
ハ
ー
ド
の
両
面
で
レ
ベ
ル
ア
ッ
プ
を
す
る
こ
と
が
で
き
た
。
受
け
入
れ
体
制
を
整
え
る
こ
と
が
で
き
た
。
台
湾
は
政
治
、
経
済
、
社
会
全
体
が
安
定
し
て
い
て
大
き
な
変
化
が
な
い
こ
と
が
好
調
の
要
因
と
も
な
っ
て
い
る
。
安
心
し
て
観
光
で
き
る
こ
と
は
大
切
だ
。
今
年
は
1
0
0
0
万
人
の
外
国
人
観
光
客
を
見
込
ん
で
い
る
。観
光
単
独
で
は
な
く
、
他
の
産
業
と
連
携
し
て
ス
ケ
ー
ル
の
大
き
な
受
け
入
れ
態
勢
を
整
え
た
い
。
観
光
客
の
ニ
ー
ズ
が
多
様
化
し
て
い
る
こ
と
も
考
慮
し
て
、
傾
向
に
則
し
た
プ
ロ
グ
ラ
ム
を
用
意
し
て
い
く
。
ま
た
、
先
進
国
は
高
齢
化
の
問
題
に
直
面
し
て
い
る
が
、
元
気
な
シ
ル
バ
ー
層
を
受
け
入
れ
ら
れ
る
よ
う
に
バ
リ
ア
フ
リ
ー
の
旅
で
も
て
な
す
よ
う
用
意
し
て
い
る
。
13
カ
所
の
国
家
風
景
区
で
の
バ
リ
ア
フ
リ
ー
整
備
は
終
わ
っ
た
。
誰
で
も
安
心
し
て
台
湾
に
旅
行
に
来
る
こ
と
が
で
き
る
。
!!馬
総
統
が
就
任
し
て
以
来
、
中
国
大
陸
か
ら
の
観
光
客
が
増
え
た
が
、
ど
の
よ
う
な
イ
ン
パ
ク
ト
が
あ
る
か
。
中
国
大
陸
の
観
光
客
を
受
け
入
れ
る
と
い
う
馬
総
統
の
政
策
に
従
っ
て
、
事
情
を
見
な
が
ら
少
し
ず
つ
緩
和
し
た
。
現
在
は
人
数
制
限
が
敷
か
れ
て
い
る
。
団
体
は
毎
日
5
0
0
0
人
、
個
人
は
毎
日
4
0
0
0
人
か
ら
5
0
0
0
人
に
ま
で
拡
大
し
た
。
離
島
地
域
は
同
5
0
0
人
か
ら
1
0
0
0
人
に
広
げ
た
。
今
で
は
外
国
人
観
光
客
の
4
割
が
中
国
大
陸
籍
観
光
客
だ
。
そ
の
中
で
も
富
裕
層
を
タ
ー
ゲ
ッ
ト
に
台
湾
観
光
P
R
活
動
を
し
て
い
る
。
中
国
大
陸
か
ら
の
ア
ク
セ
ス
は
便
利
に
な
り
、
週
8
9
0
便
が
50
以
上
の
空
港
か
ら
飛
ん
で
い
る
。
中
国
大
陸
籍
観
光
客
の
旅
行
形
態
も
大
き
く
変
化
し
た
。
こ
れ
ま
で
は
阿
里
山
や
日
月
潭
な
ど
有
名
な
観
光
地
を
回
っ
て
1
週
間
か
ら
10
日
間
程
度
滞
在
す
る
の
が
主
流
だ
っ
た
が
、
最
近
は
特
定
の
地
域
に
滞
在
し
じ
っ
く
り
楽
し
む
人
が
増
え
て
い
る
。
先
住
民
と
の
交
流
も
魅
力
的
な
よ
う
だ
。
先
住
民
に
と
っ
て
良
い
経
済
効
果
が
生
ま
れ
て
い
る
。
若
年
層
や
富
裕
層
が
多
く
な
っ
た
こ
と
も
あ
り
、
マ
ナ
ー
も
以
前
と
比
べ
て
か
な
り
良
く
な
っ
た
。台
湾
観
光
を
終
え
た
中
国
大
陸
籍
観
光
客
に
対
す
る
ア
ン
ケ
ー
ト
調
査
で
は
9
割
が﹁
良
か
っ
た
﹂と
回
答
し
て
い
る
。
一
方
、
台
湾
か
ら
中
国
大
陸
に
は
年
間
、
延
べ
5
0
0
万
人
が
渡
航
し
て
い
る
。
ビ
ジ
ネ
ス
客
が
多
い
の
が
特
徴
だ
。
!!8
月
に
L
C
C
を
代
表
す
る
ピ
ー
チ
・
ア
ビ
エ
ー
シ
ョ
ン
が
台
北
・
松
山
!羽
田
便
を
就
航
す
る
な
ど
、
日
本
と
台
湾
の
人
的
交
流
は
加
速
し
て
い
る
。台
日
間
の
航
空
自
由
化
︵
オ
ー
プ
ン
ス
カ
イ
︶
協
定
締
結
後
、
人
的
交
流
は
そ
れ
以
前
と
比
べ
て
頻
繁
に
な
っ
た
。
昨
年
の
台
日
間
の
交
流
人
口
は
過
去
最
高
の
4
4
6
万
人
に
上
り
、
台
湾
か
ら
が
2
8
3
万
人
、
日
本
か
ら
が
1
6
3
万
人
を
記
録
し
た
。
円
安
の
影
響
も
あ
っ
て
か
、
台
湾
人
の
日
本
訪
問
者
が
急
激
に
増
え
、
現
状
の
フ
ラ
イ
ト
運
行
で
は
座
席
が
足
り
な
い
ぐ
ら
い
だ
。
日
本
側
に
お
願
い
し
た
い
の
は
、
フ
ラ
イ
ト
数
と
就
航
す
る
空
港
を
ど
ん
ど
ん
拡
大
し
て
ほ
し
い
と
い
う
こ
と
だ
。
今
年
、
8
回
目
の
日
台
観
光
サ
ミ
ッ
ト
が
山
形
県
で
開
か
れ
た
。
そ
こ
で
は
双
方
が
地
方
交
流
に
も
っ
と
力
を
入
れ
る
よ
う
決
議
し
た
。
日
本
の
知
事
ら
か
ら
は
﹁
直
行
便
が
あ
る
か
ど
う
か
が
大
き
い
﹂
と
言
わ
れ
る
。
台
湾
人
の
日
本
観
光
は
東
京
、
京
都
、
大
阪
な
ど
の
大
都
市
に
集
中
し
て
い
た
が
、
最
近
は
地
方
を
訪
れ
る
人
が
目
立
っ
て
い
る
。
こ
れ
は
サ
ミ
ッ
ト
の
効
果
だ
と
思
う
。
ま
た
、
最
近
は
東
ア
ジ
ア
の
ク
ル
ー
ズ
観
光
が
盛
ん
だ
。
昨
年
は
1
4
0
隻
が
台
湾
に
寄
港
し
、
今
年
は
2
0
0
隻
が
見
込
ま
れ
る
。
シ
ル
バ
ー
層
な
ど
時
間
に
余
裕
が
あ
る
人
々
に
は
ク
ル
ー
ズ
を
利
用
し
て
ほ
し
い
。
!!第
2
期
馬
政
権
の
農
業
政
策
の
特
徴
は
。
大
き
く
二
つ
あ
る
。
一
つ
は
農
業
技
術
を
進
展
さ
せ
た
こ
と
。
も
う
一
つ
は
農
業
の
バ
リ
ュ
ー
チ
ェ
ー
ン
︵
価
値
連
鎖
︶
を
展
開
し
た
こ
と
だ
。
作
物
の
肥
や
し
だ
け
を
作
っ
て
い
た
休
耕
田
を
活
用
し
活
性
化
さ
せ
る
こ
と
を
推
進
し
た
。
そ
こ
で
大
豆
な
ど
輸
入
作
物
を
栽
培
す
る
な
ど
し
、
休
耕
田
を
活
用
し
た
農
家
に
は
補
助
金
を
支
給
す
る
と
い
う
政
策
を
2
0
1
3
年
か
ら
始
め
、
休
耕
田
の
50
%
が
活
性
化
し
た
。
そ
の
結
果
、
台
湾
に
お
け
る
農
業
の
生
産
力
が
大
幅
に
向
上
し
た
。
そ
れ
だ
け
で
な
く
、
農
耕
機
や
肥
料
な
ど
農
業
の
関
連
産
業
に
波
及
効
果
が
表
れ
た
。
休
耕
田
の
活
性
化
に
よ
り
年
間
1
8
0
億
台
湾
㌦
の
経
済
効
果
が
生
ま
れ
た
。
農
村
地
域
の
活
性
化
に
も
力
を
入
れ
た
。
こ
れ
ま
で
は
公
共
施
設
や
農
家
の
住
宅
な
ど
ハ
ー
ド
面
の
整
備
に
だ
け
焦
点
が
当
て
ら
れ
て
い
た
が
、
今
は
農
業
の
将
来
の
担
い
手
で
あ
る
若
年
層
を
タ
ー
ゲ
ッ
ト
に
し
て
農
業
振
興
を
推
進
し
て
い
る
。
具
体
的
に
は
、
都
会
の
若
者
に
農
村
地
域
に
行
っ
て
も
ら
い
、
観
光
し
た
り
特
産
品
を
購
入
し
て
も
ら
う
。
彼
ら
は
後
に
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
を
通
じ
て
販
売
も
で
き
る
。
農
村
の
若
手
に
希
望
が
生
ま
れ
る
効
果
が
あ
る
。ま
た
、
漁
業
で
も
若
者
を
引
き
付
け
る
こ
と
が
で
き
る
。
す
な
わ
ち
、
漁
業
を
レ
ジ
ャ
ー
と
位
置
付
け
る
。
レ
ジ
ャ
ー
漁
業
は
毎
年
、
倍
の
伸
び
率
を
示
し
て
い
る
。
最
近
で
は
、
若
者
た
ち
が
1
億
台
湾
㌦
を
出
資
し
合
っ
て
レ
ジ
ャ
ー
ボ
ー
ト
を
購
入
し
た
。
釣
り
や
ホ
エ
ー
ル
ウ
オ
ッ
チ
ン
グ
な
ど
の
プ
ロ
グ
ラ
ム
を
提
供
す
る
。
農
業
、
漁
業
に
か
か
わ
ら
ず
、
付
加
価
値
を
つ
け
る
こ
と
で
産
業
を
活
性
化
す
る
と
い
う
の
が
政
策
の
中
心
だ
。3
年
前
か
ら
毎
年
、
1
0
0
人
の
若
手
農
業
従
事
者
を
育
て
る
た
め
に
2
年
間
の
ト
レ
ー
ニ
ン
グ
を
受
け
さ
せ
て
い
る
。
各
地
の
農
業
試
験
場
で
農
業
技
術
を
教
え
て
、
必
要
で
あ
れ
ば
融
資
し
て
い
る
。
1
0
0
人
の
平
均
年
齢
は
33
歳
で
、
そ
の
う
ち
7
割
は
農
家
出
身
だ
。
農
業
、
畜
産
業
、
水
産
業
、
食
品
加
工
の
す
べ
て
の
農
業
分
野
が
含
ま
れ
て
い
る
。
新
し
い
技
術
を
習
得
す
る
こ
と
で
農
業
革
新
を
行
う
。
人
づ
く
り
が
大
切
。
若
手
を
大
事
に
育
て
れ
ば
、
農
業
が
ど
ん
ど
ん
変
わ
っ
て
い
く
だ
ろ
う
。!!日
本
と
の
関
係
に
お
い
て
は
ど
う
か
。
台
日
漁
業
協
定
を
結
ん
だ
こ
と
も
馬
総
統
の
成
果
の
一
つ
だ
。
17
年
間
話
し
合
っ
た
結
果
、
2
年
前
、
よ
う
や
く
協
定
が
結
ば
れ
た
。
そ
の
中
身
は
お
互
い
が
約
束
し
た
海
域
で
の
漁
業
、
遠
洋
漁
業
お
よ
び
海
洋
資
源
の
保
護
に
共
に
努
力
す
る
こ
と
。具
体
的
に
は
ウ
ナ
ギ
の
稚
魚
の
確
保
、
マ
グ
ロ
の
遠
洋
漁
業
で
互
い
に
協
力
す
る
こ
と
が
確
認
さ
れ
た
。
!!台
日
農
業
貿
易
の
現
状
は
。昨
年
の
日
本
向
け
の
農
産
物
の
輸
出
額
は
8
億
3
2
7
3
万
米
㌦
で
、
主
な
産
品
は
冷
凍
マ
グ
ロ
、
羽
毛
、
冷
凍
枝
豆
、
ウ
ナ
ギ
、
胡
蝶
蘭
だ
。
農
産
物
の
最
大
の
輸
出
相
手
は
2
年
前
ま
で
日
本
だ
っ
た
が
、
今
で
は
中
国
大
陸
に
取
っ
て
代
わ
ら
れ
た
。
そ
れ
に
は
円
安
が
大
き
く
影
響
し
て
い
る
。
日
本
市
場
が
一
番
大
事
で
あ
る
こ
と
に
変
わ
り
は
な
い
。
農
産
物
の
販
路
が
し
っ
か
り
し
て
い
て
安
心
だ
。
生
産
者
や
出
荷
者
は
日
本
の
ニ
ー
ズ
を
よ
く
知
っ
て
い
る
。
台
湾
は
こ
れ
ま
で
日
本
の
バ
イ
ヤ
ー
に
厳
し
く
鍛
え
ら
れ
、
ど
の
よ
う
に
し
た
ら
日
本
の
期
待
に
応
え
ら
れ
る
か
分
か
っ
て
い
る
。し
か
し
、
関
税
の
障
壁
が
あ
る
。
例
え
ば
、
枝
豆
を
日
本
に
輸
出
す
る
に
は
6
%
の
関
税
が
か
か
る
が
、
中
国
大
陸
や
タ
イ
か
ら
だ
と
0
%
だ
。
バ
ナ
ナ
の
場
合
、
4
月
か
ら
9
月
は
20
%
、
10
月
か
ら
3
月
は
25
%
と
競
合
の
フ
ィ
リ
ピ
ン
と
比
べ
て
非
常
に
高
い
。
そ
の
た
め
、
日
本
に
お
け
る
台
湾
バ
ナ
ナ
の
シ
ェ
ア
が
ど
ん
ど
ん
下
が
っ
て
い
る
。
た
く
さ
ん
日
本
に
輸
出
す
る
産
品
に
つ
い
て
は
関
税
を
ゼ
ロ
に
し
て
も
ら
い
た
い
と
い
う
の
が
我
々
の
希
望
だ
。
台
湾
の
ト
ロ
ピ
カ
ル
フ
ル
ー
ツ
の
生
産
技
術
に
は
定
評
が
あ
る
。
し
か
し
、
日
本
の
農
林
水
産
省
の
検
疫
審
査
に
時
間
が
か
か
り
過
ぎ
だ
。
現
在
、
日
本
に
輸
出
で
き
る
マ
ン
ゴ
ー
の
品
種
は
愛
文
︵
あ
い
ぶ
ん
、
日
本
名
・
ア
ッ
プ
ル
マ
ン
ゴ
ー
︶
だ
け
。
そ
も
そ
も
マ
ン
ゴ
ー
に
は
多
く
の
品
種
が
あ
る
が
、
検
疫
審
査
を
経
て
日
本
に
出
回
る
よ
う
に
な
る
に
は
3
年
か
ら
5
年
は
か
か
る
。
ナ
ツ
メ
と
グ
ア
バ
は
輸
出
申
請
か
ら
6
年
、
ス
タ
ー
フ
ル
ー
ツ
は
12
年
も
た
っ
て
い
る
が
、
ま
だ
許
可
が
下
り
て
い
な
い
。
!!環
太
平
洋
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
協
定
︵
T
P
P
︶
に
つ
い
て
の
立
場
は
。台
湾
は
日
本
と
同
様
、
T
P
P
加
入
を
目
指
し
て
い
る
が
、
米
や
牛
肉
な
ど
原
料
産
品
は
価
格
競
争
に
巻
き
込
ま
れ
る
。
そ
こ
で
、
加
工
し
て
付
加
価
値
を
つ
け
る
こ
と
が
重
要
に
な
る
。
台
湾
グ
ル
メ
を
代
表
す
る
牛
肉
麺
の
原
料
と
な
る
牛
肉
と
小
麦
粉
は
輸
入
に
頼
っ
て
い
る
。
そ
れ
を
冷
凍
食
品
と
し
て
加
工
し
て
輸
出
す
る
。
ま
た
、
胡
蝶
蘭
や
熱
帯
魚
な
ど
の
観
賞
用
で
は
鉢
や
水
槽
、
フ
ィ
ル
タ
ー
な
ど
周
辺
設
備
を
加
え
た
シ
ス
テ
ム
全
体
と
し
て
売
っ
て
い
く
。
農
業
は
天
候
に
左
右
さ
れ
や
す
い
か
ら
こ
そ
、
付
加
価
値
を
高
く
し
て
い
く
こ
と
が
大
切
だ
。
日本の地方空港への
フライト就航に期待
農
業
展
望若
手
担
い
手
の
育
成
強
化
付
加
価
値
で
高
め
農
産
物
輸
出
を
観
光
展
望
農業委員会主任委員(大臣)
陳保基氏
交通部観光局国際部部長
林坤源氏
中
国
大
陸
籍
観
光
客
は
段
階
的
緩
和
で
混
乱
な
し
生産技術には定評のある台湾のトロピカルフル
ーツ。日本の検疫審査期間の短縮を求めている
台
日
観
光
交
流
は
こ
こ
数
年
の
円
安
の
影
響
、
台
湾
に
お
け
る
日
本
ブ
ー
ム
も
あ
り
、
台
湾
か
ら
日
本
に
軍
配
が
上
が
る
。
相
互
の
訪
問
先
が
大
都
市
に
集
中
し
て
お
り
、
今
後
は
地
域
分
散
、
季
節
分
散
が
重
要
に
な
る
。
沖
縄
は
台
湾
に
と
っ
て
近
く
に
あ
る
日
本
だ
が
、
も
っ
と
観
光
P
R
を
し
な
け
れ
ば
な
ら
な
い
。
林
国
際
部
長
自
ら
も
沖
縄
訪
問
を
果
た
せ
て
い
な
い
。
﹁
ど
の
よ
う
な
ア
ピ
ー
ル
の
方
法
が
い
い
の
か
逆
に
教
え
て
ほ
し
い
。
沖
縄
の
県
民
性
は
ど
う
な
の
か
﹂
と
問
わ
れ
る
場
面
も
あ
っ
た
。
台
湾
観
光
は
リ
ピ
ー
タ
ー
が
多
い
。
グ
ル
メ
や
シ
ョ
ッ
ピ
ン
グ
だ
け
で
な
く
人
ひ
柄
に
惹
か
れ
る
人
が
多
い
。大
き
な
チ
ャ
ン
ス
は
修
学
旅
行
か
も
し
れ
な
い
。
台
湾
か
ら
約
2
0
0
校
が
修
学
旅
行
で
日
本
を
訪
れ
た
。
日
本
か
ら
の
修
学
旅
行
も
多
い
と
い
う
が
、
沖
縄
で
は
台
湾
へ
の
修
学
旅
行
を
実
施
し
て
い
る
学
校
は
ま
だ
ま
だ
少
な
い
。
林
国
際
部
長
は
﹁
校
長
、
教
頭
ら
に
台
湾
に
来
て
も
ら
う
の
も
い
い
か
も
し
れ
な
い
﹂
と
意
欲
を
見
せ
る
。
小籠包(ショウロンポウ)で世界的に
有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)本
店。台湾グルメが観光の牽引(けんい
ん)役になっている
日本人の観光客誘致に苦心
(4)第3種郵便物認可#平成!年(2015 年)$#月日(水曜日) 特 集
クラシック自転車が集結
2015台湾サイクリングフェスティバル in 日月潭
クラシック自転車が一同に集まる「日月潭クラシ
ック自転車騎乗」は、一昔前の懐かしい思いを彷彿
とさせるイベント。
当日は、各地から招かれたクラシック自転車の愛
好家が、めったにお目にかかれない貴重な自転車を
披露して、夏の日月潭をゆっくりとサイクリングす
る。骨董自転車の展示会も開催される。クラシック
のコスプレ姿で美しい日月潭をゆっくりとサイクリ
ングする光景は、まるであの頃の時代にタイムスリ
ップしたかのよう。
指導:交通部観光局、教育部体育署
主催:交通部観光局日月潭国家風景区管理処
請負:中華民国自行車騎士協会
協力:交通部台湾鉄路管理局、南投県政府、南投県
政府警察局、集集鎮公所、埔里鎮公所、魚池
郷公所、水里郷公所、信義郷公所、南投郵便
局、十鼓撃楽団、Yoho City 悠活城市国際株
式会社、日月潭水社ジャイアントレンタショ
ップ、メリダ愛騎自転車中興店、向山レンタ
ル自転車レジャー広場
◇開催日
2015年11月15日(日)
◇集合場所
日月潭向山ビジターセンター
◇コース
向山ビジターセンター―水社中興駐車場−向山展
望台(折り返し)―向山ビジターセンター。約6!
。素晴らしい景観が楽しめる。
◇イベントオフィシャルサイト
http : //comebike.eday.com.tw/
10月7日にオフィシャルサイトにて参加者名簿を
公開します。
フ
ラ
ン
ス
で
発
売
さ
れ
る
ミ
シ
ュ
ラ
ン
の
グ
リ
ー
ン
ガ
イ
ド
で
は
、
日
月
潭
の
湖
の
風
景
に
星
三
つ
、
日
月
潭
ロ
ー
プ
ウ
ェ
イ
と
九
族
文
化
村
に
そ
れ
ぞ
れ
星
二
つ
が
つ
け
ら
れ
た
。
す
な
わ
ち
、
日
月
潭
エ
リ
ア
は
合
計
七
つ
星
を
楽
し
む
こ
と
が
で
き
る
台
湾
屈
指
の
絶
好
の
観
光
ス
ポ
ッ
ト
。
台
湾
国
内
で
常
に
新
婚
旅
行
先
の
ト
ッ
プ
と
な
っ
て
い
る
ゆ
え
ん
だ
。
日
月
潭
に
は
台
中
か
ら
高
速
バ
ス
に
揺
ら
れ
る
こ
と
1
時
間
半
で
到
着
す
る
。
途
中
、
通
過
す
る
街
や
自
然
の
風
景
を
眺
め
な
が
ら
の
ん
び
り
旅
す
る
の
も
悪
く
な
い
。
日
月
潭
は
湖
面
が
海
抜
7
2
7
㍍
の
高
地
に
あ
る
台
湾
最
大
の
湖
。
周
囲
は
25
㌔
と
広
く
、
観
光
ス
ポ
ッ
ト
が
点
在
し
て
い
る
た
め
、
路
線
バ
ス
か
タ
ク
シ
ー
を
利
用
す
る
こ
と
に
な
る
。
体
力
に
自
身
が
あ
れ
ば
レ
ン
タ
サ
イ
ク
ル
も
お
す
す
め
。
坂
が
多
い
が
、
遊
歩
道
と
自
転
車
道
が
し
っ
か
り
整
備
さ
れ
て
い
る
の
で
、
安
心
し
て
移
動
が
で
き
る
。
観
光
地
の
中
で
最
も
華
や
か
な
の
は
文
武
廟
だ
。
湖
畔
北
部
に
位
置
す
る
。
文
昌
帝
君
、関
聖
帝
君
、孔
子
の
ま
つ
3
聖
人
を
祀
る
。
1
9
3
8
年
に
建
立
さ
れ
、75
年
に
再
建
さ
れ
た
。廟
と
し
て
は
台
湾
で
最
大
級
だ
と
い
う
。
一
つ
目
の
廟
を
く
ぐ
る
と
8
㍍
の
巨
大
な
対
の
獅
子
の
石
像
が
出
迎
え
て
く
れ
る
。
階
段
に
施
さ
れ
て
い
る
九
頭
の
龍
の
彫
刻
も
見
事
だ
。
湖
畔
南
西
部
に
は
、
蒋
介
石
の
母
親
を
祀
っ
た
慈
恩
塔
、三
蔵
法
師︵
玄
奘
大
師
︶
の
遺
骨
が
安
置
さ
れ
た
玄
光
寺
、玄
奘
寺
が
あ
り
、外
せ
な
い
。
日
月
潭
で
フ
ェ
リ
ー
に
乗
る
の
を
忘
れ
て
は
い
け
な
い
。
蒋
介
石
が
以
前
、
別
荘
を
持
っ
て
い
た
日
月
潭
の
東
岸
の
名
勝
地
、
水
社
埠
頭
か
ら
フ
ェ
リ
ー
に
乗
れ
ば
西
岸
の
伊
達
邵
埠
頭
に
到
着
す
る
。
途
中
、
拉
魯
︵
ラ
ル
ー
︶
島
と
い
う
小
さ
な
島
の
そ
ば
を
通
る
。
こ
こ
は
邵
族
︵
サ
オ
︶
族
の
人
々
に
と
っ
て
精
霊
の
集
う
聖
地
だ
。
フ
ェ
リ
ー
内
の
ガ
イ
ド
は
基
本
、
北
京
語
な
の
で
、
事
前
に
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
や
ツ
ー
リ
ス
ト
セ
ン
タ
ー
な
ど
で
情
報
を
得
て
お
く
こ
と
が
必
要
に
な
る
。
伊
達
邵
で
は
、
蒋
介
石
が
愛
し
た
こ
と
か
ら
﹁
総
統
魚
﹂
と
名
付
け
ら
れ
た
カ
ワ
ヒ
ラ
、
邵
族
の
主
要
な
食
料
と
な
っ
た
鹿
や
イ
ノ
シ
シ
な
ど
、
地
元
な
ら
で
は
の
料
理
を
楽
し
む
こ
と
が
で
き
る
。
伊
達
邵
埠
頭
の
近
く
に
は
日
月
潭
と
九
族
文
化
村
を
結
ぶ
全
長
1
8
7
7
㍍
の
ロ
ー
プ
ウ
ェ
イ
が
あ
る
。
車
両
の
外
観
は
赤
・
黄
・
青
の
三
色
と
カ
ラ
フ
ル
。
赤
色
は
日︵
太
陽
︶、黄
色
は
月︵
月
光
︶、青
色
は
潭︵
湖
水
︶を
表
し
、合
わ
せ
る
と
日
月
潭
と
な
る
。
約
30
分
の
空
中
の
旅
で
一
山
越
え
る
が
、
空
中
か
ら
見
る
日
月
潭
の
景
色
は
格
別
だ
。
九
族
文
化
村
は
台
湾
最
大
規
模
の
テ
ー
マ
パ
ー
ク
。
大
き
く
三
つ
の
エ
リ
ア
に
分
か
れ
て
い
る
。
メ
ー
ン
テ
ー
マ
で
あ
る
台
湾
原
住
民
族
の
文
化
を
紹
介
し
た
エ
リ
ア
、
ヨ
ー
ロ
ッ
パ
式
の
庭
園
、
そ
し
て
子
供
た
ち
の
お
楽
し
み
の
遊
園
地
だ
。
や
は
り
、
せ
っ
か
く
台
湾
に
来
た
の
だ
か
ら
原
住
民
の
エ
リ
ア
を
じ
っ
く
り
堪
能
し
た
い
。
入
園
し
た
ら
パ
イ
ワ
ン
族
、
ア
ミ
族
、
タ
オ
族
、
ル
カ
イ
族
、
プ
ユ
マ
族
、
ブ
ヌ
ン
族
、
ツ
オ
ウ
族
、
タ
イ
ヤ
ル
族
、
サ
イ
シ
ャ
ッ
ト
族
、
サ
オ
族
の
10
部
族
の
展
示
を
見
る
こ
と
が
で
き
る
。
オ
ー
プ
ン
当
初
は
9
族
だ
っ
た
が
、
後
に
サ
オ
族
が
加
わ
っ
て
10
族
に
な
っ
た
。
こ
こ
で
は
毎
日
、
民
族
の
歌
と
踊
り
の
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
を
鑑
賞
で
き
る
。
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
が
多
い
10
時
か
ら
12
時
ご
ろ
に
訪
れ
る
の
が
い
い
。
1
日
1
回
の
ブ
ヌ
ン
族
の
踊
り
を
見
学
し
た
。
ブ
ヌ
ン
族
の
男
女
は
見
物
客
に
甘
酒
を
振
る
舞
う
と
、
﹁
ヘ
イ
ホ
ー
ホ
ー
﹂
と
い
う
力
強
い
掛
け
声
を
し
な
が
ら
楽
し
そ
う
に
踊
る
。
最
後
は
、
見
物
客
全
員
を
ダ
ン
ス
の
輪
の
中
に
招
待
。
ブ
ヌ
ン
族
と
心
が
一
つ
に
な
れ
る
瞬
間
だ
。
と
て
も
人
懐
っ
こ
い
先
住
民
た
ち
は
ス
テ
ー
ジ
以
外
で
は
記
念
写
真
に
応
じ
た
り
、
片
言
の
日
本
語
で
一
生
懸
命
に
会
話
し
よ
う
と
し
て
お
も
て
な
し
を
し
て
く
れ
る
。
日
月
潭
に
は
遊
歩
道
だ
け
で
な
く
自
転
車
道
が
整
備
さ
れ
て
お
り
、
サ
イ
ク
リ
ン
グ
に
は
最
適
だ
。
水
上
自
転
車
コ
ー
ス
が
あ
る
向
山
自
転
車
コ
ー
ス
は
C
N
N
の
﹁
世
界
で
も
っ
と
も
美
し
い
自
転
車
コ
ー
ス
ベ
ス
ト
10
﹂
に
も
選
出
さ
れ
た
。
九九
族族
文文
化化
村村
先
住
民
の
歌
や
踊
り
堪
能
文
武
廟
の
立
派
な
龍
の
彫
刻
に
目
を
見
張
る
息の合ったブヌン族の踊り
全
長
1800
メ
ー
ト
ル
の
ロ
ー
プ
ウ
ェ
イ
で
絶
景
一
望
ロープウェイから見た日月潭の景色
日月潭に浮かぶラルー島
日月潭で記念写真を撮る観光客ら
!七つ星の保養地、南投県・日月潭
!第3種郵便物認可平成!年(2015 年)$#月日(水曜日)特 集(5)
◆
宮
原
眼
科
駅
前
に
は
古
き
日
本
統
治
時
代
の
赤
レ
ン
ガ
の
建
築
物
が
多
く
残
る
。
そ
の
代
表
的
な
建
物
が
﹁
宮
原
眼
科
﹂
だ
。
1
9
2
7
年
、
宮
原
武
熊
と
い
う
医
師
が
台
中
駅
前
に
﹁
宮
原
眼
科
﹂
を
開
院
し
た
。
現
在
、
そ
の
中
で
は
お
土
産
用
の
お
菓
子
、
お
茶
、
ア
イ
ス
ク
リ
ー
ム
が
売
ら
れ
、
2
階
は
レ
ス
ト
ラ
ン
に
な
っ
て
い
る
。
内
装
や
調
度
品
な
ど
イ
ン
テ
リ
ア
は
で
き
る
だ
け
当
時
の
様
子
を
再
現
し
て
い
て
、
戦
前
に
タ
イ
ム
ス
リ
ッ
プ
し
た
よ
う
な
感
覚
に
な
る
。
レ
ト
ロ
な
空
間
が
楽
し
め
る
だ
け
で
は
な
い
。
商
品
の
ク
オ
リ
テ
ィ
ー
の
高
さ
に
は
驚
か
さ
れ
る
。
ア
イ
ス
ク
リ
ー
ム
の
種
類
は
実
に
70
種
類
ほ
ど
あ
る
。
チ
ョ
コ
レ
ー
ト
だ
け
で
も
17
種
類
あ
る
か
ら
驚
か
さ
れ
る
。
も
ち
ろ
ん
、
マ
ン
ゴ
ー
、
グ
ア
バ
、
パ
イ
ナ
ッ
プ
ル
な
ど
台
湾
で
取
れ
た
ト
ロ
ピ
カ
ル
フ
ル
ー
ツ
も
豊
富
だ
。
日
本
語
の
メ
ニ
ュ
ー
も
用
意
さ
れ
て
い
る
か
ら
、
安
心
し
て
注
文
で
き
る
。
◆
草
悟
道
と
国
立
美
術
館
宮
原
眼
科
か
ら
新
幹
線
駅
方
面
に
向
か
う
と
緑
豊
か
な
大
通
り
に
出
る
。
草
悟
道
と
呼
ば
れ
る
道
で
、
自
然
科
学
博
物
館
か
ら
市
民
広
場
、
そ
し
て
、
国
立
美
術
館
に
伸
び
る
。
道
路
と
道
路
の
間
が
街
路
樹
い
っ
ぱ
い
の
歩
道
に
な
っ
て
い
る
。
週
末
に
な
る
と
、
ハ
ン
ド
ク
ラ
フ
ト
を
売
る
露
天
商
が
登
場
。
大
道
芸
な
ど
ス
ト
リ
ー
ト
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
も
楽
し
め
る
。
道
沿
い
に
あ
る
デ
パ
ー
ト
の
外
装
は
周
辺
景
観
に
合
わ
せ
て
植
物
で
施
さ
れ
て
い
る
。
歩
道
を
国
立
美
術
館
方
面
に
向
か
っ
て
歩
く
に
つ
れ
、
屋
外
オ
ブ
ジ
ェ
の
数
が
増
え
る
。
夏
は
日
差
し
が
照
り
付
け
て
暑
い
が
、
オ
ブ
ジ
ェ
を
鑑
賞
し
な
が
ら
木
陰
で
休
憩
す
る
の
も
い
い
。
道
沿
い
に
は
レ
ス
ト
ラ
ン
や
カ
フ
ェ
が
多
い
。
台
中
は
最
近
、
日
本
で
も
有
名
に
な
っ
た
タ
ピ
オ
カ
入
り
ミ
ル
ク
テ
ィ
ー
の
発
祥
の
地
と
さ
れ
る
。
時
間
が
あ
れ
ば
台
湾
茶
芸
館
で
お
気
に
入
り
の
お
茶
を
じ
っ
く
り
味
わ
う
の
も
い
い
で
あ
ろ
う
。
国
立
美
術
館
は
ま
だ
で
き
て
20
年
ほ
ど
。
天
井
が
高
く
、
か
な
り
ぜ
い
た
く
に
展
示
ス
ペ
ー
ス
を
使
っ
て
い
る
。
ア
ー
テ
ィ
ス
ト
に
と
っ
て
は
理
想
的
な
箱
だ
。
秋
に
は
2
年
に
1
度
の
ア
ー
ト
の
祭
典
、
﹁
第
5
回
ア
ジ
ア
ア
ー
ト
・
ビ
エ
ン
ナ
ー
レ
﹂
が
開
催
さ
れ
る
。
ア
ー
ト
が
あ
ふ
れ
る
台
中
か
ら
ま
す
ま
す
目
が
離
せ
な
い
。
◆
彩
虹
眷
村
最
近
、
撮
影
ス
ポ
ッ
ト
と
し
て
人
気
上
昇
中
な
の
が
﹁
彩
虹
眷
村
︵
さ
い
こ
う
け
ん
そ
ん
︶﹂
だ
。
﹁
虹
の
村
﹂
と
い
う
意
味
で
、
新
幹
線
駅
の
反
対
側
に
あ
る
。﹁
眷
村
﹂
と
は
外
省
人
が
居
住
す
る
地
区
を
指
す
。
外
見
は
平
屋
の
小
規
模
な
集
合
住
宅
だ
。﹁
虹
じ
い
さ
ん
﹂
と
し
て
親
し
ま
れ
る
黄
永
阜
さ
ん
。
国
民
党
軍
に
志
願
し
、
香
港
か
ら
台
湾
へ
と
や
っ
て
来
た
人
物
。
彼
こ
そ
が
こ
こ
を
一
大
観
光
地
に
し
た
。
再
開
発
計
画
の
話
が
出
て
い
た
2
0
0
8
年
、
黄
さ
ん
は
ペ
ン
キ
で
家
の
コ
ン
ク
リ
ー
ト
壁
に
絵
を
描
き
始
め
た
。
こ
の
う
わ
さ
が
ネ
ッ
ト
を
通
じ
て
全
国
・
世
界
に
広
が
り
、
現
在
に
至
っ
て
い
る
。
ア
ー
ト
は
遊
び
心
に
あ
ふ
れ
て
い
て
、
結
婚
フ
ォ
ト
の
撮
影
や
プ
ロ
ポ
ー
ズ
の
た
め
に
訪
れ
る
カ
ッ
プ
ル
も
多
い
と
い
う
。
と
に
か
く
、
楽
し
い
ア
ー
ト
を
眺
め
て
い
る
だ
け
で
、
な
ぜ
か
幸
せ
な
気
分
に
な
れ
る
の
だ
。
今
で
は
観
光
バ
ス
も
立
ち
寄
る
よ
う
に
な
り
、
平
日
の
昼
間
か
ら
若
者
で
あ
ふ
れ
か
え
っ
て
い
る
。
ピ
ン
ク
や
水
色
が
基
調
に
な
っ
て
台
湾
ら
し
い
色
鮮
や
か
さ
だ
。こ
れ
ま
で
、
台
中
と
い
え
ば
旧
正
月
恒
例
の
イ
ベ
ン
ト
、
無
数
の
ラ
ン
タ
ン
が
市
内
を
彩
る
﹁
台
湾
ラ
ン
タ
ン
フ
ェ
ス
テ
ィ
バ
ル
﹂
で
有
名
だ
っ
た
。
今
や
、
ア
ー
ト
に
あ
ふ
れ
て
若
者
の
活
気
に
あ
ふ
れ
る
お
し
ゃ
れ
な
街
に
進
化
し
、
季
節
を
問
わ
ず
楽
し
む
こ
と
が
で
き
る
。
台
中
の
魅
力
に
取
り
つ
か
れ
、
ま
た
台
湾
に
来
た
く
て
仕
方
が
な
い
﹁
台
湾
病
﹂
の
患
者
が
増
え
る
で
あ
ろ
う
。
◆
国
民
革
命
忠
烈
祠
中
華
民
国
台
北
市
中
山
区
の
地
下
鉄
圓
山
駅
付
近
は
、
時
間
を
か
け
て
訪
れ
た
い
場
所
だ
。
台
湾
の
歴
史
と
文
化
を
感
じ
る
に
は
最
適
の
エ
リ
ア
。
圓
山
と
い
え
ば
、
台
湾
の
老
舗
ホ
テ
ル
﹁
圓
山
大
飯
店
﹂
が
有
名
で
、
そ
の
美
し
い
建
築
と
内
装
に
は
圧
倒
さ
れ
る
。
圓
山
大
飯
店
の
5
0
0
㍍
ほ
ど
東
側
に
は
国
民
革
命
忠
烈
祠
が
あ
る
。
辛
亥
革
命
を
は
じ
め
と
す
る
中
華
民
国
建
国
・
革
命
、
日
中
戦
争
な
ど
に
お
い
て
ま
つ
戦
没
し
た
英
霊
を
祀
っ
て
い
て
、
中
華
民
国
国
防
部
の
管
轄
下
に
あ
る
。
日
本
の
靖
国
神
社
に
相
当
す
る
施
設
だ
。
施
設
以
外
の
見
ど
こ
ろ
は
衛
兵
だ
。
毎
時
0
分
に
な
る
と
衛
兵
交
代
式
が
行
わ
れ
る
。
陸
海
空
の
3
軍
の
い
ず
れ
か
が
衛
兵
を
担
当
し
て
い
て
、
交
代
式
の
時
以
外
は
40
分
ほ
ど
不
動
の
姿
勢
を
取
っ
て
い
る
。30
分
近
い
交
代
式
の
雰
囲
気
は
荘
厳
。
ど
の
よ
う
な
気
候
で
も
一
糸
乱
れ
ず
に
行
進
す
る
姿
が
印
象
的
だ
。
コ
ツ
ッ
コ
ツ
ッ
い
う
軍
靴
、
そ
し
て
、
振
り
回
す
時
に
聞
こ
え
る
銃
の
音
が
緊
張
し
た
空
気
を
作
り
出
し
て
い
る
。
◆
孔
子
廟
圓
山
駅
の
西
側
に
は
台
湾
市
孔
子
廟
が
あ
る
。
儒
教
の
創
始
者
・
孔
子
を
祀
っ
た
、有
名
で
中
華
文
明
を
代
表
す
る
施
設
だ
。
1
8
7
9
年
に
建
立
さ
れ
、
日
本
統
治
時
代
に
病
院
へ
と
変
わ
り
、
一
度
は
取
り
壊
さ
れ
学
校
と
な
っ
た
。
現
在
の
形
で
再
建
さ
れ
た
の
は
1
9
2
9
年
。
現
在
は
、
学
問
の
神
様
と
し
て
学
業
成
就
の
た
め
に
お
参
り
す
る
人
は
い
る
が
、
ど
ち
ら
か
と
言
え
ば
博
物
館
の
よ
う
な
観
光
施
設
と
な
っ
て
い
る
。
こ
こ
で
は
孔
子
廟
の
歴
史
、
儒
教
の
思
想
、
儒
教
の
学
生
た
ち
が
学
ん
で
い
た
と
さ
れ
る
﹁
六
芸
﹂
な
ど
を
日
本
語
で
も
知
る
こ
と
が
で
き
る
。
孔
子
廟
の
隣
に
は
、﹁
大
龍
峒
保
安
宮
﹂︵
以
下
、保
安
宮
︶が
あ
る
。孔
子
廟
以
上
に
き
ら
び
や
か
な
建
物
だ
。
医
学
の
神
様
で
あ
る
保
生
大
帝
を
祀
っ
て
い
る
。
こ
こ
は
参
拝
客
が
絶
え
ず
集
ま
っ
て
い
る
。
孔
子
廟
と
保
安
宮
を
挟
む
道
路
は
夜
に
な
る
と
夜
市
と
し
て
に
ぎ
わ
い
を
見
せ
る
。
文化の香る若者の街・台中
宮原眼科はレトロな内装
が魅力的
伝
統
文
化
と
モ
ダ
ン
ア
ー
ト
が
融
合
台
中
は
そ
の
名
が
示
す
よ
う
に
、
台
湾
中
部
に
位
置
す
る
。
人
口
は
お
よ
そ
2
7
1
万
人
、
台
湾
第
3
の
都
市
だ
。
台
中
駅
に
は
台
湾
高
速
鉄
道
︵
新
幹
線
︶
で
1
時
間
足
ら
ず
で
到
着
す
る
。
駅
前
に
は
空
き
地
が
広
が
っ
て
い
る
。
台
中
の
新
幹
線
駅
は
市
郊
外
に
あ
り
、
市
中
心
部
か
ら
か
な
り
離
れ
て
い
る
。
中
心
部
ま
で
は
鉄
道
で
結
ば
れ
て
い
な
い
た
め
、
路
線
バ
ス
か
タ
ク
シ
ー
で
の
移
動
と
な
る
。
観
光
の
ス
タ
ー
ト
地
点
と
な
る
の
は
在
来
線
駅
だ
。
市
街
地
の
道
路
は
こ
の
駅
を
基
点
と
し
て
扇
状
に
延
び
、
区
画
も
碁
盤
の
目
状
に
な
っ
て
い
る
か
ら
、
迷
っ
た
ら
駅
に
戻
れ
ば
い
い
。
台
中
は
学
術
と
文
化
の
都
市
。
市
内
に
は
六
つ
の
総
合
大
学
と
二
つ
の
科
学
技
術
大
学
が
あ
る
。
そ
の
た
め
、
ど
こ
に
行
っ
て
も
若
者
が
多
く
、
活
気
に
満
ち
あ
ふ
れ
て
い
る
。忠烈祠では荘厳な衛兵交代式が見られる
台
北
再
発
見
M
R
T
圓
山
駅
エ
リ
ア
国
立
美
術
館
の
外
観
革命、戦争などで戦没した英霊を祀る忠烈祠
週
末
に
な
る
と
ス
ト
リ
ー
ト
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
で
に
ぎ
わ
う
草
悟
道
色
鮮
や
か
な
台
北
市
孔
子
廟
ヒーローに変装した男性と記念撮影する観光客
(6)!第3種郵便物認可平成!年(2015 年)$#月日(水曜日) 特 集

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20151007taiwan