「道具」から「機能」へ
――自治体広報広聴の
ミッション・マネジメント ver1.0
西田亮介
立命館大学大学院先端総合学術研究科
特別招聘准教授
2015年8月6日(木)
ryosukenishida@gmail.com
現状と課題
• 広報広聴に関して、「道具」のマネジメントが前
提となっている。
– 市政だより
– マスメディア
– デジタル etc
• その一方で、ミッションが不明確
– ミッション・・・目的
– その結果、達成すべきゴール、目的、採用すべき手
法が不明確に
2
無謬性原則と漸進的改良主義の対立
(日本の)行政システム
(無謬性原則の世界)
• 執行機関としての行政
• 正統性に基づく統治
• 行政の連続性と一貫性
IT文化圏
(漸進的改良主義の世界)
• リーン・スタートアップ
• ピポット
• カリフォルニアン・イデ
オロギー設計思想の違い
接合のためのガバナンスの工夫が必要
• ミッション・マネジメント、意思決定、ガバナンス etc
• 闇雲な導入だけでは、情報技術のポテンシャル(即時性、双方向性、情
報伝播性etc)を引き出せない 3
自治体広報広聴とIT
• ITはコストカットの「道具」か、市民主体のまちづ
くりの「道具」か、それともIT導入自体が目的か
• IT導入の民間側のインセンティブにも留意すべき
– IT企業と関連団体は、規模の大きさからIT部門への
投資を欲し、促進するオピニオン形成を実施。
– 例:Open Government vs Gov2.0
• 業界団体が新しい言説を流布 → IT企業の投資と参加 →
公的機関での実証実験と導入 → その実績をもとに次の
案件獲得へ
4
「機能」のマネジメント
• 道具ありきではなく、目的に応じた機能の広
報広聴のマネジメント
– 例: 高齢者へのリーチ、若年世代へのリーチ、
子育て世代へのリーチ等々、目的に応じたゴー
ルの策定
– ゴールに応じた方法の策定
– 方法の検証と改善、予算への反映 etc
5

「道具」から「機能」へ ――自治体広報広聴のミッション・マネジメント