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RemakECO活動で
服の廃棄量を減らす
チーム名:T.ヨシザウルス・ムンチャクッパス
Google課題解決プロジェクト
目次
Google 課題解決プロジェクト 2
1. 研究背景
-テーマ設定-
-服の廃棄の現状-
-再利用の現状-
-再利用の新たな取り組み-
2. 研究目的
3. 提案
-AIを用いたリメイク提案アプリ-
-実用に向けた提案-
4. 将来的な展望
参考文献
Appendix
1. 研究背景 -テーマ設定-
Google 課題解決プロジェクト 3
今回のテーマ
MFC 課題解決プロジェクト( https://mycampus.jp/contest/pbl_season2-google/ )
“服の大量廃棄”について
今回取り上げる社会課題は…
実はかなり深刻な問題…
1. 研究背景 -服の廃棄の現状-
Google 課題解決プロジェクト 4
私たちは知らず知らずのうちに社会問題を引き起こしている
毎年何億着もの服が捨てられ
世界の環境を
大量廃棄によって
これを燃やした分だけ有害ガスも排出される
⇒地球温暖化の要因
製造から販売、消費から廃棄に至る
ファッション・アパレル業界が排出する
CO2の量は石油産業に次いで第2位[3]
図1. 世界中で捨てられた服でできたゴミの山[1]
日本だけで
年間33億着(100万トン)もの
服を廃棄している[2]
※MFC運営事務局で画像を削除しました。
1. 研究背景 -再利用の現状-
リユース・リサイクルによって廃棄を防いでいる
Google 課題解決プロジェクト 5
例)全商品リサイクル活動(大手アパレル)
・購入者が着なくなった自社製品を回収
・着られる服はリユース(主に発展途上国へ寄付)
・着られない服は工業用繊維や燃料に
・アパレル企業のCSR活動として注目されている
在庫処分サービス
・売れ残りの在庫を買い取るサービス
・仕入れた在庫品を格安で販売
・年間500万点を取り扱う(10年前と比べて2.5倍の量)
※MFC運営事務局で一部表現の変更と
画像を削除しました。
※MFC運営事務局で一部表現の変更と
画像を削除しました。
1. 研究背景 -再利用の新たな取組み-
Google 課題解決プロジェクト 6
新たな再利用の道“リメイク”
例)某衣服のリフォーム会社)
やり方次第で生地のロスも最小に!
この場合はグレーのワンピースの袖以外全部再利用されている
着なくなった服を素材にして
新たな服に生まれ変わらせる
(https://www.magicmachine-rs.com/service/order.html)
※MFC運営事務局で一部表現の変更と画像を削除しました。
2. 研究目的
Google 課題解決プロジェクト 7
捨てられる服をリメイクしてまた着てもらう!!
捨てられる服を”リメイク”することでゴミを減らす
ボランティアを立ち上げる!
服の廃棄量は膨大で、処分の際に環境へ甚大な悪影響を及ぼしている
メインテーマ
AIがリメイクの提案を行うことで解決!
リメイクはデザイナーのようなセンスが求められ、考案することが難しい
提案の課題
3. 提案 -AIを用いたリメイク提案アプリ-
Google 課題解決プロジェクト 8
リメイクの提案をしてくれるアプリを作る
①写真を撮る ②画像判別する
画像判別中
ベージュ
スウェット
ロゴ
③マッチングさせる
マッチング中
④オススメを表示する
スウェット×
スウェット
ななめに切
り合わせた
デザイン
≪出力画面例≫
リメイクのおすすめ
スウェット×
ワンピース
袖はバルー
ン、スカート
にはバンダ
不要になった服を撮影
写真をアプリに取り込む
AI(画像認識)を
用いて、服の情報の
ラベル付けを行う
リメイクできる服を
AI(リメイク参照)を使い
マッチングさせる
結果を複数表示する
2種類のAIを活用
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
3. 提案 -AIを用いたリメイク提案アプリ-
Google 課題解決プロジェクト 9
2つのAIの機能とデータ取得法
ECサイトの画像データを読み込み
服の視覚的特徴を学習させる
丸襟
灰色
Vネック
黒色
丸襟
①AI(画像認識)
撮影した画像から服の種類を
判断できるようになる
(1)
(2)
丸襟
ピンク
Tシャツ
②マッチングAI
(リメイクのもとになる服+リメイク品)の
組み合わせデータを店やSNS[app]から集めて
学習させる
服のリメイク先とあったものを
マッチングさせる
(1)
(2)
Tシャツ
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
※MFC運営事務局で
画像を削除しました。
3. 提案 -実用に向けた提案-
Google 課題解決プロジェクト 10
服のリメイクを行うボランティア活動「RemakECO(リメイコ)」
服の回収を行う
アパレルショップの
リサイクルボックスなどを活用
服を処分したい人から…
AIを活用
リメイクを行う
アパレル企業が
支援をする
支援をする企業にとってのメリット
➢ 自社のCSR活動としてPRでき、ブランドイメージアップにつながる
➢ 売れ残りの在庫もリメイクに活用してもらい、在庫費用・処分費用を低減できる
➢ 売り上げをボランティアの支援金に使う⇒支援のサイクルができあがる!!
持ち帰る・交換し合う
協力企業が回収して販売する
地域の施設や学校を利用
3. 提案 -どのくらい廃棄量が減るか-
Google 課題解決プロジェクト 11
RemakECO活動で見込めるゴミの削減量
リメイク品7点について、もとになった服の何%が完成品に利用しているように見えるか
アンケートを行った(学生6人)[app]
全体平均=72.86%
再利用率(%) 学生A 学生B 学生C 学生D 学生E 学生F 合計
リメイク品1 80 60 70 75 50 80 69.17
リメイク品2 90 80 80 70 80 80 80.00
リメイク品3 95 70 90 85 90 70 83.33
リメイク品4 60 70 70 60 60 60 63.33
リメイク品5 65 65 60 70 60 40 60.00
リメイク品6 50 65 50 70 70 70 62.50
リメイク品7 95 90 90 90 95 90 91.67
家庭から廃棄された服のうち、可燃ゴミとして焼却処分されたのは586,390トン
586,390 × (1 − 0.7286) ≈ 159,146トン!
約73%カット!
もしも全てリメイクできたら服の廃棄量は…
表1. アンケート結果
何%再利用してるか?
4. 将来的な展望
Google 課題解決プロジェクト 12
RemakECO活動が世間に認知されてくると…
廃棄される服が
さらに減っていく
リメイク品を作ると同時に
データの収集も兼ねられる
AIの機能が向上すれば
服から靴や生活雑貨への
リメイクもできる
支援してもらう
企業の増加
人手や活動頻度が上がり
リメイクできる服が増える
リメイク提案アプリを
個人でも使ってもらう
ボランティアの規模が拡大
ボランティア募集サイトへの掲載、企業側のPR、SNSへの投稿などで
活動を広める
Google 課題解決プロジェクト 13
[1]
[2]中小機構 独立行政法人中小企業基盤整備機構 「繊維製品3R関連調査事業」報告書
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6020255/www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/common/ch
ushou/b_keiei/keieiseni/pdf/53267-01.pdf
(最終閲覧日:2019/6/18)
[3]Global Fashion Agenda and The Boston Consulting Group 「Pulse of the Fashion Industry」 https://
globalfashionagenda.com/wp-content/uploads/2017/05/Pulse-of-the-Fashion-
Industry_2017.pdf
(最終閲覧日:2019/6/25)
[4]一般社団法人 日本衣料管理協会 「平成28年度調査分『衣料の使用実態調査』について」
http://www.jasta1.or.jp/research/research28.pdf
(最終閲覧日:2019/6/15)
[5]山川肇 「衣類のリユース・リサイクル 進まない理由と最近の動き」
https://jsmcwm.or.jp/journal/files/2012/03/078yamakawa.pdf
(最終閲覧日:2019/06/25)
[6]環境省,「リユース読本」
https://www.env.go.jp/press/files/jp/103003.pdf
(最終閲覧日:2019/6/15)
参考文献
※MFC運営事務局一部の表現をを削除しました。
Appendix
日本で
➢ 国内供給量:111万トン[2]
➢ 総排出量:94万トン
⇒実際に消費されるのは
17万トン(114万t-94万t)のみ
図2. 世界地図
研究背景(補足) -服の廃棄の現状-
Google 課題解決プロジェクト 15
消費者が使っている服の量は少ない
毎年ファッション業界から9200万トンの繊維が廃棄
2030年にはさらに5700万トン増えると予測されている[3]
1年で1人当たり175kgもの繊維ごみを出すことに等しい
ファストファッション
企業
消費者
トレンドに合わせて安価な服を生産・販売
トレンドの変化、買い物によるストレス発散など
様々な理由で大量購入
高価で質の高い服を何年も着る人より
安い服を頻繁に買い替える人が増えた
1人当たりの衣料の平均所持枚数[4]
中高年(50~54歳男性)87.0枚
中高年(45~50歳女性)125.6枚
ヤング(19~21歳女性)92.3枚
研究背景(補足) -服の廃棄の現状-
Google 課題解決プロジェクト 16
問題が引き起こされる要因:サイクルの発生
廃棄衣類枚数の増加
ある調査によると…
業界構造の問題1
サプライヤー メーカー
物流
事業者
小売
事業者
ユーザー
モノの流れ
衣類は需要予測が難しい。トレンド予測に加えて、国や地域の文化に左右される。
小売事業者は需要予測よりも多く見積もって発注することでメーカーやサプライ
ヤーでの製造や調達の振れ幅が大きくなる。そのため、小売業者だけでなくサプラ
イチェーン全体の不良在庫が増える
研究背景(補足) –アパレル企業の現状-
Google 課題解決プロジェクト 17
アパレル業界では14億点にも及ぶ“売れ残り“が問題となっている
大量生産2
図3. 衣類の輸入金額(100万USドル)
図4. 衣類の生産と在庫率の関係
➢ 図1から衣類はほとんどが輸入品で、賃
金が安い国や地域で製造することでコ
ストを抑えている
➢ 図2から衣類の国内生産は年々減少し
ているのに対して在庫率(在庫数/生産
数)は年々増加している
➢ 海外で生産することで、低コストかつ
大量生産が可能となる
➢ 低価格競争が引き起こり、過剰在庫の
原因になる
Google 課題解決プロジェクト 18
研究背景(補足) –アパレル企業の現状-
リサイクルの抱える問題
➢ リサイクルコスト(回収費用、保管費用、仕分け費用)>廃棄コスト
⇒リサイクルするよりも廃棄したほうが安く済んでしまう
➢ 異素材混合のせいで原料に戻しづらい
リユースの抱える問題
➢ ファストファッションはブランド品のような買い取り価値が無い
➢ 寄付の主な輸出先である東南アジアは徐々に服の需要が落ちている[5]
研究背景(補足) -再利用の現状-
Google 課題解決プロジェクト 19
リユース・リサイクル率は低い
日本の衣服のリサイクル率:約11% [2]
リユース率:約13%
再利用されるのは3割以下
7割はゴミとして処分されている
実は...
現状のリユース・リサイクルでは有効な解決策として至らない点が多い
研究背景(補足) -アパレル業界のAI活用-
Google 課題解決プロジェクト 20
現在行われているAIを使った革新
トレンド予測(ニューラルポケット株式会社 )
AIを用いて精度の高いファッションのトレンド予測を行い
服の需要を把握し、無駄な生産を抑えることができる
余分な在庫を減らす
廃棄物ゼロの衣服生産システム(Algorithmic Couture)
着用者の身体形状をスキャンし
AIを使って生地の残布をゼロにするパターンメイキングを行う
生産の廃棄ロスを減らす
アパレル業界ではAIの導入は始まったばかり
⇒消費者目線での廃棄を減らすAIの活用はほぼ見られなかった
提案(補足) –AIの実現可能性について-
Google 課題解決プロジェクト 21
AIの前例とデータの取得法についての補足
~リメイクデータの取得方法~
~AIの前例~
欲しいアイテムを見つけたら、
スマートフォンを取り出して写真
を撮影する
AIが画像解析し、アイテムの
カテゴリを分析し、似た服を
表示する
ネット上の画像を自分の「ボード」に「ピン」して集めたり、
他の人のボードに貼られた画像を「リピン」することもで
きる、画像をブックマークとして集めるツール
実際に「服 リメイク」で検索すると、リメイク例の画像が
多く出てくる
※MFC運営事務局で画像を削除しました。
※MFC運営事務局で画像を削除しました。
提案(補足) –どのくらい廃棄量が減るか-
Google 課題解決プロジェクト 22
アンケートに用いたデータについて
リメイク品1:古着で簡単手作り!授乳ケープポンチョの作り方・リメイク方法
(http://simplehappyecolife.com/2015/03/30/making-poncho-from-old-clothes/)
リメイク品2:古着Tシャツをリメイクして手作り小物!超簡単エコバッグの作り方
(http://simplehappyecolife.com/2015/04/21/make-a-bag-from-a-tshirt/)
リメイク品3:さっと羽織れる!セーターをリメイクしてカーディガンを作る方法
(http://simplehappyecolife.com/2016/11/30/make-a-cardigan-from-a-pullover-sweater/)
リメイク品4:首もこもこ!セーターをスヌードにリメイクする方法・作り方
(http://simplehappyecolife.com/2016/12/09/make-a-snood-from-a-sweater/)
リメイク品5,6:DIYer(s)│リノベと暮らしとDIY
(https://diyers.co.jp/articles/shirtsdiy_a)
リメイク品7:マジックミシン
(https://www.magicmachine-rs.com/service/order.html)
最終閲覧日(2019/06/27)
提案(補足) –ボランティアの活動の現状-
Google 課題解決プロジェクト 23
ボランティア活動に関する調査
ボランティアしたこ
とがある
27%
ボランティアしたこ
とがない
73%
関心がある
62%
あまり関心がない
32%
まったく関心がない
6%
図5. ボランティアに関心があるかないか 図6. ボランティアをしたことがあるかないか
ボランティアに関心があり、これから始めようとしている人は
多いといえる
(e-Stat 平成28年度 市民の社会貢献に関する実態調査より作成)

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  • 2. 目次 Google 課題解決プロジェクト 2 1. 研究背景 -テーマ設定- -服の廃棄の現状- -再利用の現状- -再利用の新たな取り組み- 2. 研究目的 3. 提案 -AIを用いたリメイク提案アプリ- -実用に向けた提案- 4. 将来的な展望 参考文献 Appendix
  • 3. 1. 研究背景 -テーマ設定- Google 課題解決プロジェクト 3 今回のテーマ MFC 課題解決プロジェクト( https://mycampus.jp/contest/pbl_season2-google/ ) “服の大量廃棄”について 今回取り上げる社会課題は… 実はかなり深刻な問題…
  • 4. 1. 研究背景 -服の廃棄の現状- Google 課題解決プロジェクト 4 私たちは知らず知らずのうちに社会問題を引き起こしている 毎年何億着もの服が捨てられ 世界の環境を 大量廃棄によって これを燃やした分だけ有害ガスも排出される ⇒地球温暖化の要因 製造から販売、消費から廃棄に至る ファッション・アパレル業界が排出する CO2の量は石油産業に次いで第2位[3] 図1. 世界中で捨てられた服でできたゴミの山[1] 日本だけで 年間33億着(100万トン)もの 服を廃棄している[2] ※MFC運営事務局で画像を削除しました。
  • 5. 1. 研究背景 -再利用の現状- リユース・リサイクルによって廃棄を防いでいる Google 課題解決プロジェクト 5 例)全商品リサイクル活動(大手アパレル) ・購入者が着なくなった自社製品を回収 ・着られる服はリユース(主に発展途上国へ寄付) ・着られない服は工業用繊維や燃料に ・アパレル企業のCSR活動として注目されている 在庫処分サービス ・売れ残りの在庫を買い取るサービス ・仕入れた在庫品を格安で販売 ・年間500万点を取り扱う(10年前と比べて2.5倍の量) ※MFC運営事務局で一部表現の変更と 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で一部表現の変更と 画像を削除しました。
  • 6. 1. 研究背景 -再利用の新たな取組み- Google 課題解決プロジェクト 6 新たな再利用の道“リメイク” 例)某衣服のリフォーム会社) やり方次第で生地のロスも最小に! この場合はグレーのワンピースの袖以外全部再利用されている 着なくなった服を素材にして 新たな服に生まれ変わらせる (https://www.magicmachine-rs.com/service/order.html) ※MFC運営事務局で一部表現の変更と画像を削除しました。
  • 7. 2. 研究目的 Google 課題解決プロジェクト 7 捨てられる服をリメイクしてまた着てもらう!! 捨てられる服を”リメイク”することでゴミを減らす ボランティアを立ち上げる! 服の廃棄量は膨大で、処分の際に環境へ甚大な悪影響を及ぼしている メインテーマ AIがリメイクの提案を行うことで解決! リメイクはデザイナーのようなセンスが求められ、考案することが難しい 提案の課題
  • 8. 3. 提案 -AIを用いたリメイク提案アプリ- Google 課題解決プロジェクト 8 リメイクの提案をしてくれるアプリを作る ①写真を撮る ②画像判別する 画像判別中 ベージュ スウェット ロゴ ③マッチングさせる マッチング中 ④オススメを表示する スウェット× スウェット ななめに切 り合わせた デザイン ≪出力画面例≫ リメイクのおすすめ スウェット× ワンピース 袖はバルー ン、スカート にはバンダ 不要になった服を撮影 写真をアプリに取り込む AI(画像認識)を 用いて、服の情報の ラベル付けを行う リメイクできる服を AI(リメイク参照)を使い マッチングさせる 結果を複数表示する 2種類のAIを活用 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。
  • 9. 3. 提案 -AIを用いたリメイク提案アプリ- Google 課題解決プロジェクト 9 2つのAIの機能とデータ取得法 ECサイトの画像データを読み込み 服の視覚的特徴を学習させる 丸襟 灰色 Vネック 黒色 丸襟 ①AI(画像認識) 撮影した画像から服の種類を 判断できるようになる (1) (2) 丸襟 ピンク Tシャツ ②マッチングAI (リメイクのもとになる服+リメイク品)の 組み合わせデータを店やSNS[app]から集めて 学習させる 服のリメイク先とあったものを マッチングさせる (1) (2) Tシャツ ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で 画像を削除しました。
  • 10. 3. 提案 -実用に向けた提案- Google 課題解決プロジェクト 10 服のリメイクを行うボランティア活動「RemakECO(リメイコ)」 服の回収を行う アパレルショップの リサイクルボックスなどを活用 服を処分したい人から… AIを活用 リメイクを行う アパレル企業が 支援をする 支援をする企業にとってのメリット ➢ 自社のCSR活動としてPRでき、ブランドイメージアップにつながる ➢ 売れ残りの在庫もリメイクに活用してもらい、在庫費用・処分費用を低減できる ➢ 売り上げをボランティアの支援金に使う⇒支援のサイクルができあがる!! 持ち帰る・交換し合う 協力企業が回収して販売する 地域の施設や学校を利用
  • 11. 3. 提案 -どのくらい廃棄量が減るか- Google 課題解決プロジェクト 11 RemakECO活動で見込めるゴミの削減量 リメイク品7点について、もとになった服の何%が完成品に利用しているように見えるか アンケートを行った(学生6人)[app] 全体平均=72.86% 再利用率(%) 学生A 学生B 学生C 学生D 学生E 学生F 合計 リメイク品1 80 60 70 75 50 80 69.17 リメイク品2 90 80 80 70 80 80 80.00 リメイク品3 95 70 90 85 90 70 83.33 リメイク品4 60 70 70 60 60 60 63.33 リメイク品5 65 65 60 70 60 40 60.00 リメイク品6 50 65 50 70 70 70 62.50 リメイク品7 95 90 90 90 95 90 91.67 家庭から廃棄された服のうち、可燃ゴミとして焼却処分されたのは586,390トン 586,390 × (1 − 0.7286) ≈ 159,146トン! 約73%カット! もしも全てリメイクできたら服の廃棄量は… 表1. アンケート結果 何%再利用してるか?
  • 12. 4. 将来的な展望 Google 課題解決プロジェクト 12 RemakECO活動が世間に認知されてくると… 廃棄される服が さらに減っていく リメイク品を作ると同時に データの収集も兼ねられる AIの機能が向上すれば 服から靴や生活雑貨への リメイクもできる 支援してもらう 企業の増加 人手や活動頻度が上がり リメイクできる服が増える リメイク提案アプリを 個人でも使ってもらう ボランティアの規模が拡大 ボランティア募集サイトへの掲載、企業側のPR、SNSへの投稿などで 活動を広める
  • 13. Google 課題解決プロジェクト 13 [1] [2]中小機構 独立行政法人中小企業基盤整備機構 「繊維製品3R関連調査事業」報告書 http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6020255/www.smrj.go.jp/keiei/dbps_data/_material_/common/ch ushou/b_keiei/keieiseni/pdf/53267-01.pdf (最終閲覧日:2019/6/18) [3]Global Fashion Agenda and The Boston Consulting Group 「Pulse of the Fashion Industry」 https:// globalfashionagenda.com/wp-content/uploads/2017/05/Pulse-of-the-Fashion- Industry_2017.pdf (最終閲覧日:2019/6/25) [4]一般社団法人 日本衣料管理協会 「平成28年度調査分『衣料の使用実態調査』について」 http://www.jasta1.or.jp/research/research28.pdf (最終閲覧日:2019/6/15) [5]山川肇 「衣類のリユース・リサイクル 進まない理由と最近の動き」 https://jsmcwm.or.jp/journal/files/2012/03/078yamakawa.pdf (最終閲覧日:2019/06/25) [6]環境省,「リユース読本」 https://www.env.go.jp/press/files/jp/103003.pdf (最終閲覧日:2019/6/15) 参考文献 ※MFC運営事務局一部の表現をを削除しました。
  • 15. 日本で ➢ 国内供給量:111万トン[2] ➢ 総排出量:94万トン ⇒実際に消費されるのは 17万トン(114万t-94万t)のみ 図2. 世界地図 研究背景(補足) -服の廃棄の現状- Google 課題解決プロジェクト 15 消費者が使っている服の量は少ない 毎年ファッション業界から9200万トンの繊維が廃棄 2030年にはさらに5700万トン増えると予測されている[3] 1年で1人当たり175kgもの繊維ごみを出すことに等しい
  • 18. 大量生産2 図3. 衣類の輸入金額(100万USドル) 図4. 衣類の生産と在庫率の関係 ➢ 図1から衣類はほとんどが輸入品で、賃 金が安い国や地域で製造することでコ ストを抑えている ➢ 図2から衣類の国内生産は年々減少し ているのに対して在庫率(在庫数/生産 数)は年々増加している ➢ 海外で生産することで、低コストかつ 大量生産が可能となる ➢ 低価格競争が引き起こり、過剰在庫の 原因になる Google 課題解決プロジェクト 18 研究背景(補足) –アパレル企業の現状-
  • 19. リサイクルの抱える問題 ➢ リサイクルコスト(回収費用、保管費用、仕分け費用)>廃棄コスト ⇒リサイクルするよりも廃棄したほうが安く済んでしまう ➢ 異素材混合のせいで原料に戻しづらい リユースの抱える問題 ➢ ファストファッションはブランド品のような買い取り価値が無い ➢ 寄付の主な輸出先である東南アジアは徐々に服の需要が落ちている[5] 研究背景(補足) -再利用の現状- Google 課題解決プロジェクト 19 リユース・リサイクル率は低い 日本の衣服のリサイクル率:約11% [2] リユース率:約13% 再利用されるのは3割以下 7割はゴミとして処分されている 実は... 現状のリユース・リサイクルでは有効な解決策として至らない点が多い
  • 20. 研究背景(補足) -アパレル業界のAI活用- Google 課題解決プロジェクト 20 現在行われているAIを使った革新 トレンド予測(ニューラルポケット株式会社 ) AIを用いて精度の高いファッションのトレンド予測を行い 服の需要を把握し、無駄な生産を抑えることができる 余分な在庫を減らす 廃棄物ゼロの衣服生産システム(Algorithmic Couture) 着用者の身体形状をスキャンし AIを使って生地の残布をゼロにするパターンメイキングを行う 生産の廃棄ロスを減らす アパレル業界ではAIの導入は始まったばかり ⇒消費者目線での廃棄を減らすAIの活用はほぼ見られなかった
  • 21. 提案(補足) –AIの実現可能性について- Google 課題解決プロジェクト 21 AIの前例とデータの取得法についての補足 ~リメイクデータの取得方法~ ~AIの前例~ 欲しいアイテムを見つけたら、 スマートフォンを取り出して写真 を撮影する AIが画像解析し、アイテムの カテゴリを分析し、似た服を 表示する ネット上の画像を自分の「ボード」に「ピン」して集めたり、 他の人のボードに貼られた画像を「リピン」することもで きる、画像をブックマークとして集めるツール 実際に「服 リメイク」で検索すると、リメイク例の画像が 多く出てくる ※MFC運営事務局で画像を削除しました。 ※MFC運営事務局で画像を削除しました。
  • 22. 提案(補足) –どのくらい廃棄量が減るか- Google 課題解決プロジェクト 22 アンケートに用いたデータについて リメイク品1:古着で簡単手作り!授乳ケープポンチョの作り方・リメイク方法 (http://simplehappyecolife.com/2015/03/30/making-poncho-from-old-clothes/) リメイク品2:古着Tシャツをリメイクして手作り小物!超簡単エコバッグの作り方 (http://simplehappyecolife.com/2015/04/21/make-a-bag-from-a-tshirt/) リメイク品3:さっと羽織れる!セーターをリメイクしてカーディガンを作る方法 (http://simplehappyecolife.com/2016/11/30/make-a-cardigan-from-a-pullover-sweater/) リメイク品4:首もこもこ!セーターをスヌードにリメイクする方法・作り方 (http://simplehappyecolife.com/2016/12/09/make-a-snood-from-a-sweater/) リメイク品5,6:DIYer(s)│リノベと暮らしとDIY (https://diyers.co.jp/articles/shirtsdiy_a) リメイク品7:マジックミシン (https://www.magicmachine-rs.com/service/order.html) 最終閲覧日(2019/06/27)
  • 23. 提案(補足) –ボランティアの活動の現状- Google 課題解決プロジェクト 23 ボランティア活動に関する調査 ボランティアしたこ とがある 27% ボランティアしたこ とがない 73% 関心がある 62% あまり関心がない 32% まったく関心がない 6% 図5. ボランティアに関心があるかないか 図6. ボランティアをしたことがあるかないか ボランティアに関心があり、これから始めようとしている人は 多いといえる (e-Stat 平成28年度 市民の社会貢献に関する実態調査より作成)